kakaaの徒然な日記

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封切り前の山本太郎さんのドキュメンタリー映画、初上映がニューヨークな理由と、その後。

2018-10-13 10:39:29 | 映画



セレブの小部屋 THIS IS NEW YORK! 映画
封切り前の山本太郎さんのドキュメンタリー映画、初上映がニューヨークな理由と、その後。
ドキュメンタリー映画『ビヨンド・ザ・ウェイブス』の上映会がニューヨークのコロンビア大学で行われた


BY YUKA AZUMA
OCTOBER 10, 2018
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「封切り前の山本太郎さんのドキュメンタリー映画『ビヨンド・ザ・ウェイブス』を、NYで特別上映!」というニュース。

「いつの間に、山本太郎さんのドキュメンタリー映画なんて撮られていたの!?」
「ベルギー人監督アラン・ドゥ・アルーが山本太郎参議院議員を追った外国映画!?」

と、みんなに驚かれた。

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山本太郎さんのドキュメンタリー映画『ビヨンド・ザ・ウェイブス』の監督アラン・ドゥ・アルー
Photo courtesy of Beyond the Waves (de Halleux)
監督の祖国ベルギーで一度だけ先行試写された封切り前の映画。それ以外では、世界初公開となったニューヨークでの特別上映会。

「なんで初上映が、ニューヨークなの?」

という反応もあった。

それは、この映画を観たい人が、たまたまNYに住んでいたから。
NYで暮らす私の日本人の友人が企画して、彼女が映画制作関係者たちと交渉して、自主上映を可能にさせたから。

この企画が通るかどうかも分からない時点で「上映会やります!」と、NYに住む少人数の私たち仲間に宣言。限られた時間の中で、彼女は気力で頑張った。
応援するよ、と集まった仲間たちは、みんなボランティア。上映会参加費も当日、他のお客様たち同様に支払ったし、赤字になったらみんなで負担するから、と覚悟した。

場所はどこにしようかと話し合い、仲間の一人がコロンビア大学へと話を持っていった。そこがダメになった場合は違う場所をと、予備の場所を整えてくれた仲間もいた。
京都のプロのデザイナーが無償でフライヤーを作成し、みんなはNYの大学や日系食料品店などに、そのチラシをはりに出かけた。私は告知記事「山本太郎さんの封切り前のドキュメンタリー映画『ビヨンド・ザ・ウェイブス』を、NYで特別上映!」を書いた。

そんな風にして、9月25日、公開前のドキュメンタリー『Beyond the Waves』の特別先行上映会が、コロンビア大学で開催されたのだ。そして、上映後、山本太郎参議院議員とSkypeを通してのQ&Aセッションも行われた。お客が来ないのではという私たちの心配は吹っ飛び、事前に予約を打ちきらなくてはならないほどの大盛況。

映画は素晴らしいドキュメンタリーだった。アラン・ドゥ・アルー監督は、変貌していく日本をしっかり見つめる日本の異端の政治家が、独自のやり方で日本の人々を守ろうと奮闘している姿を描きだす。

今の政治には愛がない。だから国が排他していく人たちが、このままではどんどん増えていく。太郎さんの方針は、すべての人たちへの愛が軸になっていることは、前から気づいていた。

でも今回、私が学んだのは、自分が役に立たない人間ではないか、生きている価値がないのではないか、と思う人たちへの気遣いが、太郎さんは非常に強いということ。

「自分は生きていていいんだ、と胸を張って言える人が少ない」と、人権について質問された太郎さんは語った。

「何らかのことに役立ってるというのが基本になってしまって、自分は役立ってないのではと思っている人たちは主張ができなくなっている」

そして彼は、3人に1人が貧困で、多くの人たちが苦しい生活状況の中で生きていることを説明。貧困者が悪いのではなく、国が機能していないから、国民の生活が厳しいのだと、彼は考える。

食べていくだけで精一杯の人は、他の人たちの問題を考える余裕もない。疲弊して仕事に追われていたら考える暇もないと、政治に無関心な人たちに対しても、彼の言葉には批判ではなく愛がある。

「だからこそ、自分は自分でいいという自信を持ってもらえるような社会を作らなければならない。政治でやれることは、そんなセイフティネット環境を整えることだ」と、語る太郎さん。

それは、真の意味で、平和へとつながるのではないかと、私は思う。

映画では、愛国心に煽られて国を戦争へと導く日本人たちの存在も映されていた。

もし、自信を失い、自分の人生で何も誇れるものがないと感じていたら、唯一、頼れるものといったら、自分は日本人である、ということにならないか。アメリカでも同じ。自分に価値を見い出せなければ、自分の属する人種や宗教や国だけが最も誇れるものになり、そこにしがみついて、そこに自分の価値を見い出す必要があるかもしれない。

それを利用して、愛国心を抱かせ、他国は我々を襲ってくる脅威だと煽れば、人々は国の核武装さえ賛成してしまうのではないか。そうやって厳しい社会がさらに自分たちの平和を崩していくのではないか。そんなことを、私は映画を観た後、考えさせられた。

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Photo courtesy of Beyond the Waves (de Halleux)
映画で太郎さんは、自分が分からないから分かる人たちからアドバイスをもらう、といったことをコメントしていた。それは優秀な映画監督がよく言うことだ。各分野のエクスパートを選び、ふさわしいポジションに配置して、才能ある監督は全体をリードしていく。
彼の周りには素晴らしいアドバイザーたちがいることが、映画で観れた。例えば、元農林水産大臣の山田正彦氏など、どれだけTPPが危険であるかを真に理解している人。そんな人たちが彼の周りにはいて、太郎さんは正しい知識で判断を下せるリーダーになっているのだな、と嬉しくなった。

そして私は、山本太郎さんは本当に頭がいいと、改めて感心。
Q&Aセッションでは知的に、一つ一つの質問に誠意を込めて時間をかけて応えてくれたのが印象的だった。

彼のコメントを、コロンビア大学と交渉してくれたタカヤさんが華麗に英語に通訳。
太郎さんへの質問は、私が司会のように仕切るフリをしながら下手くそに英語や日本語に通訳していたが、途中から、太郎さんが「質問は質問した人がよくわかっているから、質問した人に訳してもらいましょうか」と、いやはや、もっともなことを提案して、ことが時間内にスムーズに運ぶように仕切ってくれた。
どんな人も嫌な気分にさせないで、上手にリードできる人。

そして「米軍のニーズの為に、この国のルールを変えるのかって!?」と、議会で声を大にできる勇気。そんな姿も、この映画には映されている。

今の日本の政治を危惧する私としては、この山本太郎という国会議員がいなくなることは、日本沈没だ。だから、つい私はポロリと、気になることを山本太郎さんへ聞いてしまった。

「来年、落選するかもと聞いたんですが、本当ですか?」

太郎さんは、私の失礼な質問に大笑いしてくれた。
「こんな、ストレートに聞いてくるとは!」と、屈託のない笑顔で。

いいなー、こういう笑顔で気を抜ける人。この彼の笑いこそ、彼自身をも救うもので、そうやって彼はどんな境遇でも前進していけるのではないだろうか。

「組織に応援されてないので、最後まで票読みができないのです。箱を開けるまで分からない」と、彼は説明する。

「でも選挙が、面白い見世物になればいいと思う。東京からの波が全国に伝わって、国全体の選挙が盛り上がって、投票率が上がればいいと思う」

気がつけば、笑っている私。例え、来年の選挙がどうなろうと、愛ある人間たちが存在する限り日本は沈没しない。

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NY上映会での山本太郎氏とのQ&Aセッション Photo by Miki Fukui
*山本太郎さんが、このNY上映会についてFacebookにポストしてくれました。



*11月に京都での自主上映会が決定!#BeyondTheWaves
山本太郎さんのドキュメンタリー『ビヨンド・ザ・ウェイブス』、次は、あなたの町で!
「ビヨンド・ザ・ウェイブス自主上映連絡会」はこちら

Featured photo courtesy of Beyond the Waves (de Halleux)

「セレブの小部屋」No.107
Copyright: Yuka Azuma 2018

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