『居酒屋 松野』改め『不純喫茶 松野』で~す。

今年から、磯の浦で期間限定の「純喫茶」みたいなのをやってます!
純喫茶と言っても、今まで通りアルコールもありまっせ! 

5月13日読売新聞編集手帳より

2011年05月13日 07時51分43秒 | Weblog
雨の朝、天使が仲間の天使に弾んだ声で言った。

「やったね!きょうは座って遊べるよ」西洋の小咄にある。

晴れ渡る空を飛び回るのも楽しいが、たまにはのんびり雨雲の上で座って過ごしたいときもあるらしい。

5月半ばといえば地上はまだ、木々の若葉越しに抜けるような青空を仰いでいたい季節である。

座って遊ぶのはもうひと月ほど待ってほしいところだが、ここ何日か、列島は梅雨のはしりのような雨雲

に覆われている。

思えばこの春ほど、自分の住んでいない地域の気象情報に耳を傾け、目を凝らした春もない。

きょうの寒さはいかほどに。晴れているのかいないのか・・・

大きな本震と、度重なる余震で地盤のゆるんだ被災地では、土砂崩れが起きやすくなっている。

ただでさえ不自由な生活のなかで、心配の種が増えるのはつらかろう。

天使もきっと、雨雲の上ではしゃいではいまい。

『雨のことば辞典』(倉嶋厚監修、講談社)に<天泣>という言葉を教わった。

いわゆる天気雨の異称という。

天が泣く。天気雨に限らず、被災地に降る雨という雨を<天泣>と呼んでみたい5月である。


同感です。(Choppy松野)