涙目筑前速報+

詰まるところは明日を知る。なだらかな日々につまずいて
向かうところはありもせず、未来の居場所だって未定―秋田ひろむ

2024.8.1

2024-08-01 01:22:08 | チラシの裏
何かバースデーが炎上したらしいな。



ウチはたまにバースデーで息子の服とか買ったりしてるので、何か他人事じゃなかったな。
個人的にはパパさんサイドが自虐や自戒込めて使う分には良いと思うんだけどね。

「パパはいつも寝てる」って、俺ちょっと欲しいもん(笑)
「いうほど寝てねーよ!😆」って自虐的ツッコミと、寝たらアカンなっていう自戒があってエエやん。
まあ、ママさんサイドが嬉々としてやってたら性格悪いことこの上ないけども。

つうか皆ようこんなんでキレる気になるよな。
いやまあ、俺もまあまあくだらんことでキレ散らかしがちではあるから、あんま人のことは言えねぇんだけどよ。
一種のジョークグッズだろうに、なんでそんなキレてんだか。
こういうのをキャンセルカルチャーっつうんじゃねーのか?(笑)

一番不思議なのがママさんサイドでキレてるのがおるってところ。
パパさんである俺が自虐と自戒的に使う分には良いんじゃねって言ってんだから、オメーら関係ねーだろすっこんでろって思ったわ。
何かアレ。日本人が自虐込めてファッキンジャップって言ってんのにマジギレして、ヘイトスピーチとかほざいてる感じ。
外人さんがファッキンジャップって言ったらそらヘイトだけど、日本人が自国のだらしなさを自虐で言うのにヘイトもクソもあるかえ。

例えばね、同じ時期にKADOKAWAがやらかしたエルフの女の子のションベンとかは叩かれて当たり前だしキャンセルもされると思うのよ。

・「書店に置くとか正気か?」トイレ漫画の過激販促ディスプレイが大炎上で謝罪


こんなん悪意と劣情しかないわけで、自虐とか自戒のしようがないもの。
オタクくんたちはエロくなんかないって言うけど、無茶言うなよ(笑)
何を好き好んで人様の前でションベンしてるところ見せられなあかんねん。
「ナニを見せられてる俺は」ってドン引きよ。

劣情まみれの表出をするなってんじゃないんだよ。表立ってやるなっつってんの。
俺だって劣情まみれのエッチ表現好きだからさ。そりゃテメェのタイムラインはその手のエッチな絵とかRTしますよ。
でも流石にお店とか駅前の広告とか、老若男女が行きかう場所でそんなん見せられますかって。

何度も言うけど、TPO考えろよ。
お店や駅とかの広告でこんなみっともないもん出すんじゃあないよってハナシ。
でもコレ言うと表現の自由戦士を筆頭としたオタクくんたち、めっちゃフェミだなんだって言うんよな(笑)
フェミとか関係なしにノータイムでキモいんだよこんなん。いい加減分かれよそれくらい。

でもバースデーのはまだ違うじゃん。
俺含めたパパさんは普段頑張ってるけど、子供の目から見たら”やっぱりママがいい”ってなるのはある種そうなっちゃうよね的なトホホ感が出てて。
その空回り感がオヤジの哀愁っていう一種の味だったりするわけでしょ。
加えて、そんなトホホにならないようにもっと頑張ろうぜってケツ叩く要素もなくはないじゃん。

もう一回言うけど、同じパパである俺が言ってんだからな(笑)
ナニを言うのかと同じくらいダレが言うのかも大事って俺普段から言ってんだけど、こういうことだよ。
ママさんがコレ言ってたら「うるせーよぶっ飛ばすぞ」って言いたくなるけど、俺がそう言ってんだから、ソコに文句のつけようもねぇだろって。

そもそもキャンセルカルチャーっていうムーヴメント自体、色々な事情を簡単に内包出来ちゃうのがよくないよな。
例えば、以下のような意見とかがあるんだけどね。



俺これに関しては半分同意で半分疑問に思う所があるんだよね。
キャンセルの理由が大事って言うのは分かるんだよ。
オタクくんの悪ノリの権化である、あのエルフのションベンのヤツなんか絶対キャンセルされて当たり前っていう。

じゃあバースデーのこれはキャンセルに足る正当性で締められとるですかってハナシよ。
でも結果としてこの服は販売中止になってしまったわけで、キャンセルされてしまったわけだよね。ロクな議論や検証もなしに。
「自虐や自戒で使う分には良いんじゃないの」っていう俺の意見は聞かれるまでもないってことだ。
でもそれが全会一致を原則とする民主主義のやることかよって。
こんな風に、結構ヒステリックなところがあるんだよ。
社会改善運動っていう建前はあるけど、どこかに「ボク/アタシの気に喰わないものはキャンセルせよ」っていう傲慢さを感じるわけ。
ソレがキャンセルカルチャーの悪いところだと思ってるし、そういうところが嫌いだよ。俺は。

あと、「犯罪行為を称賛し、助長するような人は、社会のために当然にキャンセルされなければならない」っていうのも、ごもっともではあるけど、別の側面から観たらどうなんだろうなって思うよ。
例えばギャングスタ系のヒップホップなんか暴力や薬物まみれの歌詞で、とてもじゃないけど社会に良い影響は与えてないわけでしょ。
ドリル系のラップとか聴いてみろよ。とてもじゃないけど酷すぎて引くぞあんなん。

でもそれで曲出してお金を稼いだゲットーの人達はギャングから抜け出して真っ当になっていったりするってケースもあるわけでよ。
前に日記でも書いたけど、昔MC漢が、「ラッパーに対して普通のこと言ってくるなよ」って言ってたのはそういうことだと思うんだよね。

そういう人たちは福祉の問題だからって言うんだろうけど、そもそも福祉充実させたところでヒップホップみたいな文化ってどこまで行っても大麻やドラッグからは切り離せないと思うんだよな。
ブロックパーティのルーツがもうソコなんだから。
グラフィティだって人様に所有地に落書きするようなもんだから、上述のような意見で言うならキャンセルされるべきってなると思うんだよ。
でも、そういう文化的な背景を踏まえた犯罪的なモノがあるのであれば、問答無用でキャンセルするべきなのかってハナシだよ。

例えばね、昔俺が小学生くらいのころだったか。
その時住んでた場所の近くの高架下の壁にグラフィティがあったワケ。
もちろんそんなところに絵なんか描いちゃいけないわけで、一定時間が経つと消されちゃうのよ。
でもまた懲りずに描かれてるんだけど。

その時俺は、「こんなところに落書きしちゃいけないんだな」って思ったのと同時に、そのグラフィティがめっちゃ綺麗でカッコ良いなって思っちゃったの。
そんでもって、「こんなに上手い絵なら消さなくても良いのに」って思っちゃったんだよね。不謹慎なことに。

他人様の所有物に勝手にグラフィティで描いちゃうのは犯罪行為だし、ソレをカッコいいと思わせちゃってる時点で助長するような行為だろうから、キャンセルカルチャーの面から言ったらキャンセルされてしかるべきなわけ。
でも、ほんとにキャンセルされていいのかっていうのは思っちゃったんだよね。
あんなカッコ良くて上手い絵なのにって。
だから、一概に反社会的な要素がルーツにあるものはキャンセルされるべきって意見は先走り過ぎじゃないって俺なんかは思うワケ。

これは俺の独りよがりじゃなくて、客観的な傾向から観てもそう言えると思うのよ。
結果として、反社会的な要素がルーツにあるヒップホップがキャンセルされてないでしょ。
反社会的なモノがだめっていうなら、ヒップホップなんて真っ先にキャンセルされてしかるべきだと思うの。

じゃあヒップホップはキャンセルされてるか?そんなわけないじゃん。
「Straight Outta Compton」は今だってギャングスタラップのクラシック的存在でリスペクトされてるじゃん。


いま世界の音楽トレンドでヒップホップってかなり上位に来てるからね。
Apple Musicのランキング観りゃ分かんじゃん。どんだけ上位層にヒップホップあるかってハナシ。
何ならロックやR&B抑えて一番人気あるジャンルって言われてるかもしれないわけでよ。
このことから、何でもかんでも「お行儀悪い!キャンセルだ!」とはいかない。

じゃあナニを以てキャンセル足る正当性のラインを引くのかってところが論点になる。
正直言って俺はラインなんか引けるわけないだろって思ってる。
法でラインを引くのであれば、それこそ上述のようにヒップホップ文化なんてのは真っ先に縛られてしまうわけで。
でもそんなこと望まれてないって言うのは今の数字が証明している。

そうなってくると世間的な常識や道徳といったフワッとしたところに依存しなくちゃいけない面も出てくるんだけど。
ソレが行き着くところは「ボク/アタシの気に喰わないものはキャンセルせよ」っていう傲慢さだと思うんだよね。

個人的には抗議の表明としてのキャンセルカルチャーはあって良いと思うのよ。
「ボク/アタシはこれが不快なので買いません!」とかは全然あっていい。
でも「皆で不買しましょう!」ってのはやり過ぎだと思う。

自身の立ち位置の表明や事実の指摘からの批判はしても良いけど、「○○するな!」みたいな制限をかけるような働きかけはあってはならないよ。
ソレを言ったら「嫌なら触れなきゃ良いじゃん」っていう反論が使えることになるからな。
ここで難しいのは、キャンセルカルチャーは一見「ボク/アタシはこれが不快なので買いません!」っていう建前の元、「だからおまえらも○○するな!」っていう同調圧力もはらんでるんだよね。
そうなると抗議の域を超えてくるから中々厄介なんだ。
客商売している連中がすぐ謝罪に追い込まれるのは、そういう同調圧力から来るイメージダウンにビビってるからなんだろうなって。

それがエルフのションベンみたく分かりやすいお下劣さなら良いんだよ(笑)
「ああ、アレはノータイムでキモいから無理っすね」で満場一致でキャンセルってなるんだけど。
オタクくんはマジでソコ分かっとけよ。アレには文化的な背景も無いし、自虐や自戒で言い訳できる要素ないからね。
ただの劣情の表出でしかないし、そんな幼稚なことを表立って堂々としないでくれよ。どっかの41歳児じゃねぇんだからさ(笑)

他に分かりやすいっていうのでいうと、この前のミセスの「コロンブス」とかな。
アレは完全に差別や侵略っていう負の歴史の側面が無意識にとはいえ明確に出ちゃってるから、自虐とか自戒で済むレベルじゃなくなってる。

でも世の中あんな分かりやすい事例って言うほどないじゃん。
今回のバースデーの服の件で言うと、野郎の立場からしたら自虐や自戒のネタとして使えるじゃんって側面だったり、ヒップホップで言うなら文化的背景にある違法性の是非とか、色々議論の余地があるものが多数なわけよ。
その議論の余地をすっ飛ばして「キャンセルだ!販売停止だ!」って騒ぎ立てるのは、あまりにヒステリックで強引すぎやしねえかって俺なんかは思うワケ。

そういうこと考える余裕もなくなってきたのか知らないけど、このヒステリックさはめっちゃみっともなくてダセェなって。
だからキャンセルカルチャーっていうムーヴメントは俺はスゲェ嫌いだね。

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