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障がいのある子どもたちや大人の人たちへの応援エールと、保護者の方への情報提供、そしていろんなつながりができればいいな~♪

療育手帳申請 「B2でよかった」!?

2008-10-04 21:06:40 | 福祉情報
先日出会ったお母さんが、「療育手帳を申請したら、B2の判定がかえってきて、
障がいが軽くてよかったです。」とおっしゃっていました。

療育手帳の判定は、障がい程度が重い(重度)と判定されたら「A」となり、中度
は「B1」、軽度が「B1]となります。

療育手帳は、福祉の制度を利用するための手帳と考えてください。

手帳を持っている利便性は
  旅客運賃の割引(本人と介助者が半額)、ガイドヘルパー・ホームヘルパー・
  ショートステイなどの利用、税金の軽減、高速料金の割引、重度障害者(児)
  医療費助成、各種手当ての交付・・・
「A」の方がいろいろと手厚く、利用しやすいです。
「B2」では、利用できるものが少ないです。

「B2」で、人から助けを借りずに生活できるか?と問われたら、やはり障がいが
あるゆえの生活のしにくさはあると思います。

私も障害児学級に携わって間もないころ、クラスの生徒が療育手帳の申請をしに
行って、お母さんが「B1となりました。良かったです。」と報告を受け、
あわてたことがあります。

彼は、とってもハンサムでりりしく、言葉はほとんどなく、いつもニコニコと
うなづいていました。(これが、原因と思う)
おしっこの確立はまだできていませんでした。

担任としては、当然「A」と思っていたのですが、あわててお母さんに
レクチャーをし、「療育手帳の申請は、学校のように出来る評価ではなく、心の
スイッチを切り替えて、できない評価にしてね。この子の自立に向けていろいろ
の福祉サービスを受け、お金ももらって、この子の生活を豊かにしてあげて。
そのための療育手帳だから。何が何でもAをもらって来てね。」と。

次年度、再申請をして見事「A]をもらいました。
それからは、療育手帳の書き換えと聞くと、話をして「お母さん、がんばって
Aをもらって来てね~。」と声をかけるようにしています。

中には、「わかってる~。前の日、遅くまで起こしておいて、朝早く起こして
行ってくるわ~。」という豪快お母ちゃんもいました。

20歳になると、障がいのある人は、障害基礎年金がもらえます。

重度と判定されると「1級」で月約8.2万円、中度と判定されると「2級」で
月約6.6万円です。
でも軽度と判定されると、自分で働いて給料がもらえると年金はありません。

本当に軽度の人は働いて給料を得られるのでしょうか。
そういう人もいます。でも、難しい人も多いのです。

療育手帳も、「B2」でも本当に利用したい人が利用できる福祉サービスとして
欲しいものです。
障害基礎年金も働けない人には、支給できるものであって欲しいと思います。



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