わ・和・輪・WA~♪

障がいのある子どもたちや大人の人たちへの応援エールと、保護者の方への情報提供、そしていろんなつながりができればいいな~♪

東電福島第1原発のこの1週間

2014-02-24 20:30:23 | 日記
2月16日
  H5エリアのタンク周りの堰からからの水漏れが計7か所
 発見される。
 漏れた水は、最大19.2トンと推定。

2月18日
  2号機原子炉圧力容器底部に設置している温度計2代のうち
 1台が故障。
 点検時に過剰な電圧をかけた可能性があると発表。

2月19日
  H6エリアのタンク上部から1ℓ当たり2億3000万ベクトルの
 全ベータ(ストロンチウム90など)を含む汚染水漏れが発覚。
 計画外の注水によってタンクからあふれたもので、堰の外へ漏れた
 量は約100トン。
 発見されたのは水位計の警報発生からの9時間以上後のことでした。
 水位の監視ができていなかったのが原因。

2月21日
  H6エリアタンクの汚染水漏れで東電は、当該タンクにつながる
 配管の3つの弁がすべて開いていたと発表。
 当初疑っていた弁の故障ではなく、操作によって当該タンクに水が
 流れたことを明らかにしました。


地震から3年。
もう現場は、ボロボロと言う感じですね。
人災もあり、疲労が積み重なっているようにも思います。
まともに働ける状況ではない感じですね。

オリンピックが決まった時に、首相は「原発は、コントロールされて
いる。大丈夫です」と発言していたけれど、何を見て言って
いるのでしょうか!?

こんな状態なのに、原発を再稼働させようとしていることに
ものすごく腹立たしい思いです。

核のゴミ処理も決まっていません。
何一つできていないのに、どうして再稼働なんて言えるのか、
まず、福島の原発を安全に廃炉してほしいものです。

通院等介助サービスについて

2014-02-20 21:51:03 | 日記
私もよく知らなかったのですが、居宅介護の中の一つに
「通院介助サービス」があります。

それは、病気で通院が必要なときに利用できる制度です。
ガイドヘルパーさんを利用して病院に行かれている方も多いと思います。

しかし、この制度を使うと、ガイドヘルパーさんとの外出は、
まるまる「お出かけ」に使うことができます。

利用するためには、地域福祉課に行って申請をします。
その時に、①病院名、②診療科、③毎回通院にかかる時間(家から病院
までの往復の時間も含める)を告げます。

そして、利用する子どもの④病院での状態、⑤病院内での身体介助
(トイレの付き添い、診察時の補助、待合での配慮など)についても
詳しくお伝えください。

1回の時間は3時間を上限と設定されていますが、それ以上待たされるとか、
麻酔をかけての歯科治療や脳波検査、また遠い病院などの場合は、
8時間まで考えてもらえるようです。

自分で地域福祉課に申請をするのが苦手な方は、相談支援の事業所に
依頼するのも一つの方法かと思います。

保護者といっしょに行くと、どうしても甘えてしまうお子さんも
いると思います。
また、お仕事をされているお母さんも多いですし、家庭の事情で
お医者さんに連れて行く時間が取れない人もいるでしょう。

せっかくある制度ですので、ぜひ、利用されてはいかがですか!?


映画「うまれる」

2014-02-19 13:31:27 | 日記
2月のある土曜日に堺で、映画「うまれる」の上映会が
ありました。

偶然に案内ビラを福祉会館で見つけ、ぜひ、見に行こうと
決めていました。

見たい、見たいと思っていたドキュメンタリーの映画です。


子どもは「親を選んで生まれてくる」という胎内記憶をモチーフに
4組の若いご夫婦の出産を通して、命の大切さ、自分の生まれてきた
意義、家族の絆、人とのつながりなどを考えるものです。

妊娠、出産、死産、育児、障害などを通じて、「生きる」ことを
考え、感じる内容でした。

登場する4組の夫婦も、いろいろと心を痛めることを抱えながらも
前向きに生活し、人間として成長していく姿があり、心打たれる
ものでした。

途中、なみだ、涙の場面もありましたが、主張がはっきりと通っているので、
見終わるととってもさわやかな気分でした。

出産というのはそれぞれにドラマがあり、今でこそ命を落とす人や
子どもは減りましたが、それでも当たり前に生まれてくることが
どれだけ幸せなことかと思いました。

会場には、たくさんの親子、カップルが見に来ていました。

もっとたくさんの人に見ていただきたい、そして、命の大切さを
感じてほしいと思いました。

また、映画「うまれる」で検索をすると、HPやブログがありました。

映画の中で、障がいをもって生まれた赤ちゃんが、5歳になったことを
喜ぶ写真や、兄弟が生まれた報告などもあり、
それぞれに幸せな家庭で育っている姿にうれしくなりました。

この映画は必見です!
HPでは、近日上映のお知らせもありましたので、ぜひ、一度、
案内を開いてみてくださいね。


せんなんセミナー第2回!

2014-02-18 22:45:15 | 日記
泉南市の作業所ではじまった障がいのある青年の性の
セミナー「せんなんセミナー」の第2回目が、
2月17日(月)にありました。

夕方の4時半から6時まで行います。
仕事が終わってからの学びです。

参加者は、その作業所で働いている人だけでなく、同じ法人の
作業所の人や、相談室から紹介されて参加した人などいろいろです。

1月の1回目は12名ぐらいでしたが、参加した人の話を聞いたり、
同じ法人でしているのならと、2回目から6名増えて18名になりました。

第1回目は、「男性、女性のからだ」について、まずは、
お互いのからだを知ることからはじめました。

そして、2回目は「つきあい方」についてです。

「人を好きになったらどうする?」と
告白をする練習からはじめました。
ロールプレイで、スタッフに告白です。

そして、「必ず返事をもらおう」と。
「お互いに「好き」同士になって、おつきあいの始まりです」と。

「好き」と言われたら、「返事をしよう」と。
「自分の気持ちを正直に伝えることが、大切です」と。

「お付き合いがはじまったら、どうしたい?」と質問すると、
すぐに「デートがしたい」という返事が返ってきました。

若者らしいですね。

それで、テーブルごとにデートプランを考えてもらいました。
スタッフはテーブルごとに付きますが、なかまの話し合いを
大切にしてもらいました。

出てきたプランはいろいろで、
「USJに行く。絶叫系の乗り物に乗る。そして、閉園の時間まで遊ぶ」

「イオンでぶらぶらする」
(どうも、いつものお二人のデートコースのようです)

「なんばへショッピングに行って、カラオケに行く。マクドで食事」

「海遊館に行って、ショッピング。夜は観覧車に乗って
一番高いところでチューをする」

若者らしいいろいろなプランが出てきました。
中には、「ディズニーランド」と発言する人や、「ラブホテル」と言う人も。

テーブルでは、いろいろと意見が出されて盛り上がり、みなさん、
とっても楽しそうでした。

最後の感想アンケートでも、「楽しかった」とたくさん書かれてありました。

そして、帰り際にも「来て、楽しかったわ~」「また、来月な」と
声をかけてくれた人が多かったです。

来月は「大人のおつきあい」についてです。

どんな雰囲気になるか…、楽しみです。
スタッフの方が、「いよいよ来月ですね。このセミナーの
本題ですね。キンチョーします」(-_-;)

でも、法人でこの取り組みをすると決めてくれた決意は、素晴らしい!!と
思います。
とってもうれしいです。

障がいのある人への性の理解が広がってきた~と、実感します。
ワクワクで~す!(^^)!


ワクワク!ドキドキ!2月19日!!

2014-02-17 13:33:49 | 日記
2月19日は、何の日でしょうか!?

それは、障害者権利条約が日本で効力を生じる日です!

障害者権利条約は、2006年12月に国連総会で採択され、
2008年5月に発効しました。
日本では遅れること5年!
やっと昨年の12月に国会を通り、やっとやっと批准が
実現されることになりました。

国産条約は、天皇の国事行為のためOKを出してもらい、それから
国連に提出です。

吉川元偉国連大使が1月20日に国連本部を訪れ、
批准書を国連のビジャルパンド条約課長に手渡しました。

提出してから発効まで約1か月かかります。
だから、2月19日から認められるようになるのです。

大使は「大変長い時間がかかってしまい、国際的に誇れることではないが、
模範的な締約国となれるべく努力をしていきたい」と語りました。

ほんとですね!約束ですよ!!

他国の模範となるべく努力を惜しまないでくださいね。
今のままでは、本当にはずかしい状況です。

障害者の権利・尊厳を守り、公共施設などを使いやすくするなど、
さまざまな分野での対応が求められます。

性に関する部分では、第23条に「家庭及び家族の尊重」というのが
あります。

1 締約国は、他の者との平等を基礎として、婚姻、家族、
 親子関係及び親族関係に係るすべての事項に関し、障害のある人に対する
 差別を撤廃するための効果的かつ適切な措置をとるものとし、次のことを確保する。

(a) 婚姻をすることのできる年齢にある障害のあるすべての人が、
 両当事者の自由かつ完全な合意に基づいて婚姻をし及び家族を
 形成する権利を認めること。

(b) 障害のある人が、子どもの数及び出産間隔を自由にかつ責任をもって
 決定する権利、並びにその年齢に適した方法で生殖・出産及び家族計画に
 関する情報及び教育にアクセスする権利を認めること。
 また、障害のある人がこれらの権利を行使することを可能と
 するために必要な手段を提供すること

(c) 障害のある人(障害のある子どもを含む。)が他の者
 との平等を基礎として生殖能力を保持すること。

簡単に言うと、障がいがあっても結婚ができるんだよ。
家庭をもつ権利があるんだよ。


子どもを何人もつか、それを二人できめていいんだよ。
考えるために性教育を受ける権利があるんだよ。

障がいのない人と同じ権利をもっているんだよ。

ということが、権利として認められていることを書かれています。

そのための学びも権利として保障されています。

2月19日、新聞でどのような扱いになるか、テレビでどのぐらい
報道されるのか、楽しみにしています。

九年の12月に、国会で権利条約が全会一致で通ったにも関わらず、
特定秘密保護法に隠れてほとんど日の目を見ることがありませんでした。

今度こそ、大きく取り上げてほしいものです。




高等部で性教育!④

2014-02-16 21:11:50 | 日記
高等部で性教育をする機会を得て、いろいろと感じることが
ありました。

軽度のAグループで、「わかりましたか?」と生徒にたずねると
力強い大きな声で、「はい!」と帰ってきました。

ここで~?、その声がとっても異様な感じがしました。
性教育の授業のときは、そんな声をあげなくてもよいのになぁと
思いながら、返事は大きい声でという訓練を受けているのだろうなと。

その声は、Aグループだけでした。
中度のBグループや重度のCグループでは聞かれませんでした。
Aグループの人っていろいろな期待を背負っているのですね。

先生たちが生徒たちのまわりを取りまいて、いっしょに授業を
参観されていましたが、どのような感想を持たれたでしょうか???

「これならできる!」と、思ってくれたらうれしいなぁ~。

まとめプリントは、重度の生徒たちにはなかったのですが、
本当にそれでよかったのか?
何かお土産を作ればよかったなぁと思いました。

Bグループの授業をどうするかで、頭がいっぱいでそこまで考える
余裕がなかったです。
これは、私の大きな反省材料です。

でも、全然知らない状況の中で、性教育の授業をさせてもらって
うれしかったです。

どうなるか、ドキドキしていたのですが、やはり性教育ですね。
みんなが知りたいことに応えているから、聞いてくれるのですね。

でも、私が1回だけ授業をしても、それはイベントにしかならないので、
先生たちでぜひ、行ってほしいものです。














高等部で性教育!③

2014-02-15 21:40:04 | 日記
高等部での性教育の授業3限目は、障がい程度が中度の
生徒たちのグループでした。

私が一番悩んだ生徒たちのグループです。
なぜ、悩んだのか…、それは男の子のからだも女の子のからだについて
学んでいないにも関わらず、妊娠や性交渉について教えてほしいと
先生方から要望があったのです。

1時間でできることは何かと、授業の前日の夜まで悩みました。

結局、からだの学習をすることにしました。
50分で男の子のからだと女の子のからだを教えることに。

普通、男の子のからだだけでも50分使います。
それを女の子のからだも教えるので、気をつけたことは
できるだけわかりやすい言葉で授業をすることです。

新しい言葉は、できるだけ少なくすることを心がけました。

覚えてほしい言葉として、卵子(赤ちゃんのたまご)と精子
(赤ちゃんのもと)の2つに絞り、後はできるだけわかりやすい言葉で
説明することにしました。

例えば、子宮は赤ちゃんの育つ部屋、卵管は卵子が通る管、勃起は
ペニスが固く大きくなることという具合です。

というのは、新しい言葉をいっぱい聞いて、頭がパニックになる
人がいるからです。

何度も何度も授業ができるのなら、少しずつ増やしていけますが、
今回は1回の授業です。

言葉の洪水にしたくなかったのです。
それより、からだについて知ってほしかったのです。

男の子のからだでは、からだが大人になると精子を作るようになり、
それが体の外に出されるようになるんだよ。
寝ている間に出ることもあるよ。

パンツが朝、ぬれているときがそうなんだよ。
おねしょではないんだよと。

おねしょと思っていた人に手をあげてもらうと、全員が手をあげました。
先生たちは驚いていましたが、性教育をしないということが
こういうこととわかってもらえたでしょうか。

そして、ペニスが気持ちと関係なく大きくたつのは、大人になる準備を
しているんだよ。
気にしなくていいよ。
そっとしている方が、おさまるよと、話しました。

女の子のからだの話では、男の子も静かに聞いていました。

最後に「質問はありませんか?」と尋ねると、女子生徒がさっと手を挙げて、
「妊娠はどうしてなるの?」と聞いてくれました。

興味があるのですね。

それで、「妊娠は、精子と卵子が合体をして起こります。
でも、精子と卵子は空気に触れると、死んでしまいます。
どうしたら、精子と卵子は合体、いっしょになると思いますか?」

生徒たちは、「わからない」と言ったり、「どうして?」という表情です。

「卵子は女性のからだのここにいます」と言って、子宮エプロンで卵子の
位置を確認し、「ここまで精子を届けるのために、女性のワギナの中に
ペニスを家宅大きくして精子を放つのです。

やわらかかったら、女性のからだの中に入ることができないでしょう。
だから、さっき、大人になる準備をしていると言ったのはそういう
ことなのです。

そして、卵子と精子が合体して、赤ちゃんの育つ部屋にやってきて、
壁にとまったら、そこで大きく育っていくのです。

壁に泊まらずに流れて行ってしまうものもあります。

赤ちゃんに育ちたいと強い思いを持っている卵だけが、赤ちゃんとなって
生まれてきます。

君たちもみんなそう思って、お母さんのおなかから生まれてきたのです。

妊娠ってわかったかな?

そして、男性の精子を女性のからだに送り込むことをセックスと言います。
セックスについては、ルールがあります。

いつも妊娠、赤ちゃんができても困るので、赤ちゃんができないように
コンドームを使います。」と言うと、ア~アという声もあがりました。

「今回は、時間がなくてルールまで学ぶ機会がなかったけれど、また、
教えてもらってくださいね」と言うだけで終わりました。

でも、男の子のからだと女の子のからだをきちんと説明したからこそ、
妊娠のしくみも納得した感じで、授業のあとはさわやかな表情でした。

このグループの人たちにも授業のまとめプリントを作りました。

「妊娠」の質問が、あの女生徒から出るとは驚き…と、
参加された先生の感想でした。

生徒たちは知りたがっています。

それに応えてあげてほしいのです。
性教育は特別なことではないのです。







高等部で授業をしました!②

2014-02-13 21:29:47 | 日記
高等部での授業の第2時間目は、軽度の生徒たちのグループでした。

先生たちの要望は、今まで学習した性についての復習でした。

私の出した授業案は、DVについてです。
DVのアンケートをして、DVのロールプレイを見てもらい、どれが
DVにあたるか考えてもらい、もう1度DVのロールプレイを見て、
みんなで確認します。

そして、どんな付き合い方がよいか、ロールプレイを見て
考えてもらうというものでした。

しかし、性についての復習ということで、性交について話してほしいと
いう要望が強く、DVのアンケートは1時間目にして、
DVのロールプレイも1回にして、みんなでもう1度見るのをやめました。

そして、どんな付き合い方がよいのかロールプレイは見てもらうことに
しました。

DVのロールプレイは、恋人同士になった先生たちの熱演もあって、
みなさん、とってもよく見てくれました。

そして、どんな暴力があったかの質問には、よく答えてくれました。

無視していた。自分の意見を押し付けた。勝手にケータイを見ていた。
大声をあげていた。イスをけっていた。ものにあたっていた。
無理やり引っ張っていった…等々です。

その他に、無理やりセックスをする、アダルトビデオを無理やり見せる、
アダルトビデオの真似をさせる、お金を自由に使わせない等も
DVに当たることを知らせました。

そして、どんな付き合い方がよいのか、ロールプレイを見てもらい
考えてもらいました。

自分の気持ちを伝えることができ、対等な関係ですね。
同意が必要なことに気付いてほしかったのです。

そして、アンケートの解説をしました。
アンケートは、DV傾向を見るものです。

その後、セックスには、「赤ちゃんを産む性」「ふれあいの性」
「支配・暴力の性」の3つあり、それについて話を進めました。

「支配・暴力の性」は、今、学んだことで、絶対に避けてほしいこと、
動物は「赤ちゃんを産む性」しかなく、人間だけが
「ふれあいの性」があることを話ました。

「ふれあいの性」を楽しむためには、ルールがあり、相手が同じ気持ちで
あること、対等に話ができること等を伝えました。

「ふれあいの性」にはリスクがあり、妊娠、性感染症についても伝えました。
それを防ぐのはコンドームとピルであること。

性感染症は、粘膜からうつること、そして、粘膜部分は、女性の方がずっと
多いこと、それを子宮エプロンを使ってみてもらうと、みなさん、よく
わかったようです。

本当のやさしさとは、大好きな人を大切にしてお付き合いをするということ、
相手の気持ちを大切にすることと話しました。

そして、授業の内容をまとめ、プリントにして配布して授業を終わりました。
好きな人とお付き合いをするとき、このプリントを思い出してくれたら
いいなぁと思いました。





高等部で性教育をしました!

2014-02-11 22:46:23 | 日記
先日、某府立支援学校の高等部3年生で、性教育の授業をしました。

私の学習会に2度参加していただいた先生から外部授業の依頼がありました。
私としては、性教育に取り組まれていてる学校や、先生が授業をする指導案作り
等を受けることにしています。

つまり私だけが授業をするとイベントになるので、生徒たちに関わっている
先生が前に立つのなら受けています。

依頼のあった先生は授業に取り組まれていたので、そのお話を受けたのですが、
他のグループはほとんど性教育をされていなかったのです。
きちんと話を聞かなかった私が悪かったのです。

高等部の生徒を軽度の方のAグループ、中度の方のグループ、重度の方のCグループと
なっていたのですが、Bグループはプライベートゾーンぐらい、Cグループに
至っては、ほとんどされていませんでした。

それでいて、先生たちの授業に対する希望は高く、ものすごく悩みました。

Cグループでは、「性器いじりをやめさせてほしい」「性被害に
あわないようにイヤと言えるようにしてほしい」

Bグループでは、「妊娠」「性交渉など」が希望とありました。

Aグループは学習をしているので、復習をというものでした。

一番悩んだのはBグループです。
男女のからだも学んでいないのに、どうして妊娠が説明ができるのか
からだを学ぶことが基本なのに…という思いが強く湧き上がりました。

先生たちにその思いがあるのなら、自分たちでまず、男女のからだについて
教えてあげてほしかったと思いました。


1限目は、Cグループです。
フォークダンスをはじめにして、男子の性器の働きについて3つ、絵や模型、
人形を使って説明しました。

性器からでるのは、おしっこと精子、赤ちゃんのもとだよ。
そして、もう一つは、触って気持ちのいいところ。
だからさわっていいのだよと。

そして、どこでさわったらよいかを絵で考えてもらいました。

最後に先生たちに、生徒たちが性器をさわる理由を考えてほしい。
さわっていないときはどんなときかも考えてほしい。
そのためには、どうしたらよいかも。

そして、生徒たちが性器をさわって困っているのは先生たちで、
「ダメ」とか「汚い」という言葉はかけないでほしい。
大切なところを、「さわってはいけない」「汚いところ」と思って
しまうので、そういうときは、そっと服をかけるとか、タオルをかける
等して、人目にふれないようにしてあげてほしいと伝えました。

重度の生徒たちでしたが、静かに聞いていました。
声をあげる人もいなくて、感心しました。

そして、最後は先生たちに、生徒たちの手をマッサージをしてもらいました。
「気持ちいい」という生徒や、うっとりとしている生徒たちの顔をみて
よかった~と思いました。

     つづく








和歌山へ

2014-02-09 22:12:19 | 日記
先日、障害児・者サークルが和歌山で出前セミナーをすると
言うので、近くに住む私も参加してきました。

主催は、和歌山の障害児学童保育の連絡会です。
昨年も障がいのある子どもたちの性についての学習会を
持たれていました。

参加された方たちは、児童ディの職員さん、学校の先生、和歌山
大学の学生さん、保護者などいろいろの方たちです。

今回は、東京から永野祐子さんと岐阜の世話人と私の3人が参加、
午前中は永野さんの講演、そして、午後からは分科会を3つ作りました。

小学校高学年から思春期、高等部から青年、生活の場での性教育です。
私は、高等部や青年の分科会を担当しました。

永野さんが午前中の講演の中で、「子どもたちの性の問題は、敬意を
もって接しなさい」と強調されましたので、随分と話がしやすかったです。

つまり、性の問題というのは、本人が興味をもったり、不思議と
感じて行動しているので、困っているのは周りの大人です。
彼らの疑問に応えるのが性教育ですと。

いつ、何度聞いても永野さんの話は痛快です。

帰りは、永野さんたちはくろしお特急に乗って帰るというので、
私もいっしょにくろしお特急に、特急料金を870円払って
天王寺駅まで乗りました。
(私の降りる駅は堺市駅で、特急に乗ったら行き過ぎなのです)
でも、楽しい40分を過ごすために乗りました。

実は、前の日から和歌山市内にある花山温泉に泊まって
3人でいろいろと話をしていました。

こんな素敵な温泉が、和歌山市内にあるなんて全く知りませんでした。
有馬温泉のように鉄分を多く含んでいて、身体の血行がとても
よくなりました。

そして、何より3人でゆっくりと障害児者の性について語れたことが
うれしかったです。

障害児者サークルの合宿が必要だ~という話になりました。

いつかぜひ、行いたいと思います。
障害児者の性については、語り尽くせぬものがあります。
そして、どうしたら性教育が広まっていくかも大きな課題です。