「モーストリー・クラシック」で連載した「小澤征爾異聞」を大幅加筆して、現在評伝を執筆中。
先日は、ホルンの大野総一郎さんを取材してきました。
大野さんは、小澤さんが、サイトウ・キネン・オーケストラの初期のメンバー。
まだSKOが、日本でフェスティバルを創設するまえ、海外でまず演奏会をしていましたが、そのころからのメンバーです。
松本でおこなわれるようになったサイトウ・キネン・フェスティバルにも、第一回から参加していて、宴会の幹事!でもあったそう。
当時から、つい最近まで、フランクフルト放送管弦楽団の団員でした。ドイツ在住30年あまり。
そんな大野さん。
ドイツ音楽については知り尽くしています。
小澤さんのブラームスは、「面白いんだよね」
といいます。
またワーグナーについては、「小澤さんのアプローチは甘い」ともいいます。
「ぼくらがウイーンにいったとき、楽章の合間に席を立った観客がいた。ウィーンでは、ベートーヴェンとモーツァルトが振れないと、指揮者として認められない」
そんなことなど、まったく音楽家として率直に語ってくれたのです。
そんなこと、これまで聞いたことも、マスコミに報道されてもいません。
大野さんの取材で、これまでに見えてこなかったヨーロッパにおける小澤さんの音楽に対する評価も知ることができました。
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