小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

第419回小麦句会投句一覧(12月22日選句締切)

2019年12月16日 22時56分50秒 | 15日句会

こんばんは。
寒暖の差が激しいですね。

兼題:走
タスキかけ意地の走りや雪の富士 
山猿の走り跳ぶ影冬木立   
マスクしてまなこさ走る受け子かな
師走来て罷りし寅又罷り出づ  
歳晩の海へと真水走り行く
何故走る風に問われて冬木立 
晩年への助走確かや息白し  
蝋燭は六分手袋履く走路 
暮れ六つに止まぬ槌音師走かな 
僕の破片が夜を走って北風の街  
走る気が走らせなくて冬の昼   
師走空二番ホームのピエロの眼  
御馳走の蟹喰う寡黙幹事楽
大根が我が家の馳走過疎地なり
短日の下校は走れ田舎の子  
またしても助走で終わる師走かな 
街師走芝居處にひと溢れ 
凍晴や走り根が割るアスファルト
走っても追いつかぬ夢花八手

テーマ:風
行き場ないビル街の風冬至粥 
飲まされたふりをしており風邪薬 
塩なぜか飲んで秘伝の風邪治し 
海越えて来し木枯しの加速かな  
寒風を裂いて千本ノックかな 
空つ風の止まず風力発電所 
桜見を攻める後から大くさめ 
重ね着の蒲田で風に乗る神籤   
神木に潮風の癖年詰まる  
水槽のうつぼ見てゐる懐手   
雪兆す漆黒の村明日の風 
全学連の昔ありけり虎落笛
年の市肩で風切る啖呵売  
風を切り闇を劈く虎落笛 
風花に歓喜した頃足袋に下駄 
閉店の店主のその後虎落笛 
北風や人形と共に考える   
木枯らしや歩み叶わぬ獣道 
齢知らぬ風のカモシカ里に死す   

雑詠
「芝浜」の改心腑に落つ聖夜かな 
自転車の触れて黄落いっせいに 
一年の思い出手繰り冬至風呂 
奥津城は海の底なり開戦日  
諌めない睨む焔新嘗祭 
究極は食うことである鷹も人も  
空席は空席のままレノンの忌  
行軍の踵(かかと)影踏む寒の月 
煮凝や母には言えぬ父のこと     
「有難う」言って言われて小春の日  
掃き寄せる猩々木の花の屑   
朝焼けの雲睨みおる野良の冬  
沈下する島とプライド細雪  
冬霧の街を会ひたき人のこゑ  
枇杷の花三側面から撮影し   
平和でも命は軽し開戦日 
目立つこと疾うに忘れて花八つ手  
夜を愛せば方舟が来る冬銀河 
流星群見むとて霜夜の黙のなか

★選句要領
 
★選句数
6句選(うち特選1)
選外のコメントも受け付けます。
 
★締切
12月22日(日)24時
 
★当番はまきえっとです(投句先メールアドレス)
makietto@nifty.com



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