ドイツ時計の伝道師・南雲達也 / 南雲時計店【公式】三代目ブログ

日本人で唯一、Sinnの創業者のヘルムート・ジン氏よりジン氏の時計の公認修理士として認められています。

なぜ 『自動巻時計で手巻きをおすすめしないのか!?』 / 南雲時計店【公式】ブログ

2021年03月22日 | 日記


なぜ、自動巻の時計で
手巻きをおすすめしないのか!?





自動巻の腕時計の手巻きを
なぜ、おすすめしないのか!?





今日はお客様からのご質問で
『自動巻時計を手巻きすると
 ザーザーというか、シャーシャー
 って、音がするけど大丈夫
 ですか?』
って、聞かれました。




大丈夫です。
自動巻時計でも手巻きをして
大丈夫です。





ザーザー、シャーシャーって音は
ゼンマイを巻く時に金属部品が
すれる時の音です。
これは故障などの原因には
なりませんので
ご安心ください。




ただし、自動巻時計とは
基本構造がローターと呼ばれる
錘が動くことでゼンマイを巻く
仕掛けになっています。





ですので、
手巻きの部品はそれほど
丈夫な構造ではないのです。





もちろん、
手巻きをしたからと言って
すぐに壊れてしまうほど
ヤワではありません。
ご安心ください。





また、ローターのような
可動パーツがあると
故障の原因になりませんか。
と思われる人もいるかも
しれません。
大丈夫です。
もともと動くパーツとして
そこは丈夫に作ってあります。
ご安心ください。





そういった事よりも
手巻きの際に
リューズが異常に重いとか
リューズを回すと
軽くなったり、重くなったり
重さが変化する方が
危険です。
リューズパッキンが劣化していたり
リューズの心棒に歪みやサビが
出てるいるかもです。
すぐに時計屋さんで診てもらって
ください。





まとめると、
自動巻時計の手巻きは
大丈夫です。
ただし、それより
自然に自動巻で巻かれた方が
より安全ってだけです。





また、ブログを書きますね。
よろしくお願いします。
















2021年03月22日掲載
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