時計の遅れ・夏編 ／ 南雲時計店公式ブログ

時計が遅れる・夏編





ゼンマイ式の機械時計が
遅れる原因はいくつかありますが
その原因の一つに
夏の暑さがあります。




夏の暑さで電車の線路の
レールが伸びて
線路が曲がったって
聞いたことはありませんか？




夏の暑さで鉄さえも
伸びてしまうのです。









時計内部の温度が上がると
金属パーツも暑さで
伸びてしまうのです。




内部のパーツが伸びると
時刻のスピードを調整している
テンプと呼ばれる部品を動かす
バネが伸びて動きがゆっくりに
なってしまうのです。




まるで、メトロノームの
重りを中心から遠くへ
動かした時のように
動きが遅くなります。









春までは精度が良かった腕時計が
夏になったら遅れる。って事は
十分にあり得ます。




以前よりも
１日あたり１～５秒程度の遅れなら
涼しくなれば精度も戻ってきます。
心配ないです。




しかし、以前よりも
10秒以上も遅れるなら
なるべく早く点検してください。









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