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ギナーンの時計のステンレス製ケースの多くが
ポリッシュ仕上げとなっております。
それには訳があります。
ヘルムート・ジンが以前に創業したSinn社時代
にミリタリーパイロットウォッチのイメージとして
ブラスト仕上げの艶消しなどを採用しておりました。
しかしブラスト艶消しは何年も使っていると、
艶消しが残っている部分と擦れて艶が出て
光る部分とが出来てしまうのです。
そのブラスト仕上げのマダラもようは元に戻す
事が出来ないのです。
それならば、ポリッシュ仕上げの方がキズ
などが目立たないので、ギナーン社になって
からはポリッシュ仕上げのケースが多くなって
いるのです。
えっ、ポリッシュ仕上げの方がキズが目立つ
よって意見もあると思います。
それは着用者自身の目から時計までの距離が
近いのでキズが見えます。
しかし、着用者以外の他人の目からあなたの
時計までの距離は近くても約60~70cmほど
離れております。
その60cmほど以上からの距離ですと、実は
キズって意外に見えないのです。
しかもポリッシュは再仕上げが可能ですから。
ですので、自身が本当に時計好きなジンは
ギナーン時計をポリッシュにする事を選んだの
です。
これを僕が初めて聞いた時は『意外だぁ~』
って思いました。
が、今は納得です。
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