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デンカの宝刀(弁護士・不動産鑑定士・大東流合気武道教授代理の資格三冠王)

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沖縄空手は中国拳法の焼き直しではない

2014年06月17日 | 武道・武術

私には武術研究家

としての側面が

ありますが

今、日本武道・中国武術

・琉球武術の

歴史を再勉強してます。

 

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沖縄空手は、

昔、「唐手」と

称していたことから

武道専門家の中に

すら

「空手は中国拳法の

 焼き直し」

的見方を

する人がいます。

 

しかし、

武術の歴史を研究

すると

空手は、

日本武道の影響も

非常に大きく

受けていることが

分かります。

 

専門家である

新垣清師範の研究に

よれば、

空手の大きな部分を

占める首里手は、

日本剣術によって

中国武術を解体し、

再構成したもの

ということです。

 

空手の代表的な

鍛錬法である

巻藁突きは

示現流剣術の立木打ち

素手武術に応用した

ものですし、

基本となる歩行は

両足の外に身体の

重心が出る

「動歩行」で、

中国拳法が重心を

両足に置いたまま

歩行する

「静歩行」とは

違うそうです。

 

また、

心身操作の基本

という根本のところ

で、

一振りの剣を両手で

扱うという

日本剣術から生まれた

「正中線」という

形而上的心身思想が

貫かれています。

 

さらに、

沖縄空手は、

中国拳法では

当たり前の

象形拳の技術(酔っ払い

や動物のまねをする

技法)

を全く採用しません

でした。

白鶴拳という象形拳が

元であると言っている

剛柔流空手すら

鶴のまねをする動きは

取り入れてません。

 

兎にも角にも、

中国武術の技術が

沖縄に一方的に

流入したという考え

全くの間違いである

ということになります。

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