不届き者は私

夫さんや娘っ子のように
自分の部屋がない私は
リビングの端っこに小さなデスクを置いて
私専用としている。

早い話、雑多な物が
積まれているだけなんだけど

卓上でチッコをするという
不届き者がおるので
センサー式の芳香剤を置いている。

何者かが近づいたら
シュッと噴射される。

不届き者近づかない、
よい香り漂う、の一石二鳥。





今日ちょっと探し物があって
デスクの上の小物入れを
探っていて…

突如、シュッと
顔に噴射が直撃

左目ジュワッ、鼻の奥ツーン。

うっかりそれの存在を
忘れておった私です

顔を洗いながら
不届き者は私やないかいと思う。
はははっ





デスクの横の室内干しの足元に
何やら乙女チックに
行き倒れ風のこむちゃん。

今日も暑いね。



『不届き者』意味
⒈配慮・注意の足りないこと。
⒉道や法に背いた行為をすること。





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