10月16日の朝から小雨が降っている日曜日です。皆さん雨具着用での参加となりました。最初は6月に植付けをしたさつま芋の収穫からです。さつま芋畑に移動してマルチをはがしてから掘り起こしを始めました。昨年は形も細く、数も少ない不作の年でしたが今年はどうでしょう。天候的には昨年と同じくらいの極端さで不安定でしたので収穫前から、あまり期待していませんでしたが案の定、数も形も悪く残念な結果でした。サツマ芋は名前の通り薩摩藩、今の鹿児島で悪天候による水不足などで米が採れなく飢えている時に、藩の家老がサツマイモを輸入し栽培し藩に広め飢饉を乗り切ったそうです。サツマ芋の繁殖力は悪天候にも屈しないという野菜で有名になったのです。天候不順や土壌悪条件解消のサツマ芋だったのですが、立て続けに不作とはどういう事なのでしょうか。世界的な天候不順を踏まえてながら、農業技術を改めて考え直さなければいけないのかもしれません。代表も従来の植え方に加えて新たな対策の必要性を感じていました。不作のサツマ芋収穫の後は従来の畑に戻っての大根の間引き作業です。大根の種まきは数個まとめて播種するので、この時期以降に複数の大根の苗が生育しても大事な栄養を奪い合ってけんかするばかりです。大根の間引きは必須作業なのです。大根の主根は地下に向かって真っ直ぐ伸びていきますが、主根から横水平方向に伸びる側根は双葉が開いている方向に伸びる性質を持っています。従って双葉がまだ残っている状態で大根の間引きをするなら、畝方向と平行に双葉が展開している苗を優先的に残すのがコツで残す苗がなるべく傷まないように注意しつつ間引く苗の株元をもう一本の手で持って引き抜きます。苗といえども大根の根は深くまで伸びています。残すべき苗の根が浮き上がって傷まないように慎重に作業です。美し村では、間引いた大根の苗は捨てずに皆さんで持って帰ります。味噌汁の具などにして大根の醍醐味を存分に味わっています。間引き菜という商品名で市場に流通する程おいしい家庭菜園の野菜なのです。そして今日の最後の作業はそら豆の種植えです。ソラマメは発芽率が悪いのでポットに種を植えます。ポットに種を蒔く時はお歯黒と言われる黒い筋の入った部分を斜め下に向けて押し込んでやります。種は半分見えるくらい浅めにして植えます。1つのポットに種は2~3粒ほど植えて、種を蒔いた後は水をたっぷり与ました。種を植えてから一週間~10日ほどで発芽します。本葉が出揃ったら生育の良い苗を残して1本にして、本葉が3~4枚になるまでポットで育てから畑に植え付けます。今日の作業は以上で終了です。これからは畑仕事には最適な気候になる事と思いますので、引き続きの参加をお願いします。雨の中ありがとうございました。
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