現地の声
2011-05-20 | 人
余談でもないが、現地で聞いた話を二つ・三つ記す。
あまり聞きたくないかもしれんが、事実・実話を伝える。
津波のあったあの日・・・・
土手の上と下で、避難しようとしていた人たちが居た。
上から見ていた人たちは、下の人たちに「早く上がっておいで、向こうから津波が来てるよ!」と声を掛けた。
けれど、すぐに上に登れるヶ所も無く、小走りに避難していた。
あれよあれよと言う間に、津波がそこまで押し寄せて来た。
下で走っていた親子、母親が三歳くらいの女の子を上に目一杯放り投げて「お願いします!」と言うや否や、波にさらわれた。
上で子供を受けとめた家族は、目の前で女の子のお母さんが波にさらわれるのを・・・・
その子は、今、受けとめてくれた家族と一緒に避難所に居た。
役所を通じて、親権者・親戚の方々を模索するが、いまだ誰からも連絡は無い。
津波が去ったあと・・・・
電柱が折れ曲がり、電線が垂れていた。
そこには、誰とも知れぬ・・・あちこちに、ご遺体が引っ掛かっていたそうな。
ゴルフ練習場のネットには、まるで魚網のように・・・ご遺体が。
津波の最中には、首まで波に襲われた方や、息絶え絶えに生きのびた方。
波にもみくちゃにされながら、気がつけば「生きていた」方。
携帯電話はもちろん、全ての通信機が全滅。。。
家族や同僚、親戚や友人、誰とも連絡が取れず、四日も五日も一週間以上も不安な日々が続く。
どこに避難してるのやら?
誰が助かっているのやら?
生きているのか、波にさらわれたのやら、怪我はしてないか・・・・
我々では想像できんような次元の『不安』と『現実』の中で過ごされてました。
命は大切にしましょう
命を大事にしましょう
生きていれば、それだけで感謝です が、現地の人たちの声でした。
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