事務局長通信

谷口真由美さんのお話を聞きました!

6月2日〜5日、大阪ビジネスパーク円形ホールでおこなわれる「大阪憲法ミュージカル2016」実行委員会の公開企画として行われた谷口真由美さん(大阪国際大学准教授・全日本おばちゃん党代表代行)の講演会に参加しました。テレビではお馴染みの人、とても楽しみにしていました。

ヒョウ柄の服としゃべり口調に「大阪のおばあちゃんやな」と引き込まれながら、70分という短時間の中で憲法の原則・歴史・一人一人が考えないといけないことへの投げかけ等、ぎゅっと詰まった内容に刺激を受けました。

北九州で行った生活保護受給者の餓死事件(「おにぎりが食べたい」とのメモを残して亡くなった)から社会的に弱い立場に置かれている人たちの権利を保障すべき政治の責任に関する質問の中で、「ナチスが最初に大量に殺害したのは障害者であった」という歴史的事実から取り上げ説明されていたのが、障害関係者の一員としてとても身近に感じました。

・「なぜ法があるのか、世の中がスムーズに動くようにするため。制限は、最小限でないといけない。国がなんか縛ってきたらやばいと言わないといけない」
・「憲法を読むとき、主語を私にして読んでみる。そうすると見えてくるものがある」
・「私たちの鏡としての政治状況と考えることが大事」
・「偏りがあってこそ人間。中立というが、位置が変わると左にも右にもなる」
・「納税の義務。義務とあるので狭く見てしまうが、税金は払える時に払える人が払うもの。様々な事情で払えない人もいるし、払えないからと言って、人権を保障されないのは違う」
・「伝える時に大事なのは聞くこと。「どう思う?」と相手に喋ってもらう工夫が必要」
・「頑張っているひとを応援する。メディアを応援することも必要」
・「99条が一番好き、憲法擁護義務は権力者にある」
・「押し付け憲法との批判があるがそうではない。GHQ案では、社会権入っていなかった。最後の帝国議会で承認された」
・「民主主義はめんどくさい。自分で考えないといけない、しんどいこと。でも腹くくる、それが大人になるってこと」

不断と普段の努力で、憲法は保持するものなんですよね。頑張ります。また話し聞きたいです。


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