≪8/17≫
ロッテの愛斗は、レフト、センター、ライト、外野の3つのポジションどれもクオリティの高いプレーを見せる。
8月16日のソフトバンク戦では、0-4の8回一死一塁で正木智也が放ったセンター、ショート、セカンドの間に落ちそうな打球をセンター・愛斗がスライディングキャッチ。レフトの守備でも8月10日のオリックス戦、「ある程度、どこに来ても良いように守っている。スタメンではなくて後から出ていたので、自分の方に飛んできたのは全部捕ってやろうと思っていました。なので、その準備はしていました」と、2-1の8回二死走者なしで若月健矢の左中間に抜けたと思われた打球を、何事もなかったかのようにレフトフライをキャッチ。ライトの守備では4月17日の西武戦、2-0の9回二死二塁で山村崇嘉のライトフェンス際の大きな飛球をフェンスにぶつかりながらキャッチした。
6月9日の広島戦、1-1の8回一死一、二塁で松山竜平の左中間の当たりをセンター・髙部瑛斗がダイビングキャッチを試み後ろへ弾くも、カバーに入っていたレフト・愛斗が素早く処理し一塁走者・矢野雅哉の生還を許さなかったプレーを含めて、1点をやらない執念がある。
「一番売りというか、自信があるところなので、自分にとってそれが当たり前にできている。頑張ってやろうじゃなくて、そうするのが当たり前と思いな
がら、ずっとできているので、そこを変えずにやっていきたいですね」。
それは一軍だけでなく、ファームでの試合でもそうだ。愛斗がファームにいた7月30日の日本ハム二軍戦、3-0の4回無死一塁で宮﨑一樹がセンターへ放った打球をキャッチすると、すかさず飛び出していた一塁走者を刺そうと一塁へ送球しアウトにした。「打球を追っている時に打球だけを見ているわけではないので、ランナーがいなかったら打球だけを見ていますけど、ランナーがいる時はランナーを見ながら打球を見ています。常にどういう動きをしているのかというのは打球を追いながらも僕は見ています」。
舞台が一二軍関係なく、隙を見せない外野守備を見せる。その原点、きっかけはどこから来ているのだろうかーー。
「西武時代に佐藤友亮さんという外野守備走塁コーチがいたんですけど、1年目の秋のキャンプに一軍は南郷に行くんですけど、二軍は所沢に残るというので、その1年で一軍登録されていなかった選手で僕だけ呼んでくれました。話をした時に“お前のポテンシャルを見て一軍に必要なると思ったから呼んだ”と言われました。当時西武はめちゃくちゃ強い時だったので、出るとしたら、誰かの代打で言った後の守備固め、代走となってくるから守備をうまくなると自分も有利だぞというのを佐藤友亮さんに教えてもらいました。結構自分の中で、そうだなと腑に落ちて、イチから佐藤さんに教えてもらったというところですね」。
佐藤友亮コーチ(現日本ハムコーチ)の言葉をきっかけに、努力を重ねていき、今ではレフト、センター、ライトの3つのポジションを高いレベルでこなす外野手になった。
守備だけでなくバットでの貢献にも期待がかかる。8月12日のオリックス戦では1番でスタメン出場し、再昇格後、初安打を放ち、試合後に吉井理人監督は「思いっきりが彼の持ち味なので、バットに当たったら何かが起こる。最近空振りがなかなかしなくなってきたので、良かったかなと思います」と評価した。
現在はレギュラーの岡大海が一軍登録を抹消されており、髙部の膝の状態も気になるところ。「(岡)大海さんが怪我したから愛斗が上がってきたんでしょうと言われないように。怪我したから一軍にきたんでしょと思われないように。多分みんなそう思っていると思うので、いい意味で覆したいと思います」。外野の守備力の高さは誰もが認めるところ。与えられた出場機会で、バッティングでも結果を残せば出場機会は増えてくる。
取材・文=岩下雄太
舞台が一二軍関係なく、隙を見せない外野守備を見せる。その原点、きっかけはどこから来ているのだろうかーー。
「西武時代に佐藤友亮さんという外野守備走塁コーチがいたんですけど、1年目の秋のキャンプに一軍は南郷に行くんですけど、二軍は所沢に残るというので、その1年で一軍登録されていなかった選手で僕だけ呼んでくれました。話をした時に“お前のポテンシャルを見て一軍に必要なると思ったから呼んだ”と言われました。当時西武はめちゃくちゃ強い時だったので、出るとしたら、誰かの代打で言った後の守備固め、代走となってくるから守備をうまくなると自分も有利だぞというのを佐藤友亮さんに教えてもらいました。結構自分の中で、そうだなと腑に落ちて、イチから佐藤さんに教えてもらったというところですね」。
佐藤友亮コーチ(現日本ハムコーチ)の言葉をきっかけに、努力を重ねていき、今ではレフト、センター、ライトの3つのポジションを高いレベルでこなす外野手になった。
守備だけでなくバットでの貢献にも期待がかかる。8月12日のオリックス戦では1番でスタメン出場し、再昇格後、初安打を放ち、試合後に吉井理人監督は「思いっきりが彼の持ち味なので、バットに当たったら何かが起こる。最近空振りがなかなかしなくなってきたので、良かったかなと思います」と評価した。
現在はレギュラーの岡大海が一軍登録を抹消されており、髙部の膝の状態も気になるところ。「(岡)大海さんが怪我したから愛斗が上がってきたんでしょうと言われないように。怪我したから一軍にきたんでしょと思われないように。多分みんなそう思っていると思うので、いい意味で覆したいと思います」。外野の守備力の高さは誰もが認めるところ。与えられた出場機会で、バッティングでも結果を残せば出場機会は増えてくる。
取材・文=岩下雄太
(ベースボールキング)
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≪8/18≫
ストレート
「綺麗なまっすぐになってきているのかなと思います」。
ロッテ・種市篤暉はガンガンストレートで押す投球が戻ってきた。種市はオールスター明け最初の登板となった7月28日の楽天戦、「変化球が良かったからですね」と、初回からスライダー、フォーク中心でストレートの投球割合が少なかった。7月31日の取材でストレートについて、「5月、6月が良かった分、今はちょっと納得のしていない部分が多いかなと思いますけど、そこをなんとかしていかないといけないのがプロだと思うので、いい感覚になれるように毎日考えてやっています」と明かし、「満足することは絶対にないんですけど、その中でいい感覚に持っていかないといけないとすごい思っている。いろんな選手にも聞きますし、家帰ってからも考えていますし、その中で自分の正解を見つけて行けたらいいなと思います」と試行錯誤していた。
8月に入ってから再び力強いワクワクするストレートを投げ込んでいる。8月4日のオリックス戦、1-0の初回先頭の大里昂生を2ボール2ストライクから空振り三振に仕留めた5球目のインコース151キロストレート、1-0の3回二死走者なしで西野真弘に1ストライクから投じた2球目の150キロインコース見逃しストレート、1ボール2ストライクから見逃し三振に仕留めた7球目の外角151キロも良かった。
完投勝利した前回登板の8月11日のオリックス戦でも同日の最速152キロを計測し、9回にも2球150キロ以上のストレートを投げ込んだ。吉井理人監督も試合後に、種市について「真っ直ぐが操れない時から彼なりに修正して急激によくなった」と太鼓判を押した。
種市は良いストレートを投げるにあたって、“左肩の開きが早くないこと”、“横の動きの時間を長くすること”、“体を振りすぎないこと”を何度も口にしてきたが、今回もそういった部分を意識し修正してきたのだろうかーー。
「そういうの(体を振りすぎないこと)もそうですし、技術的な部分がほぼほぼ1週間考えたことが出せているのかなと思います」。
種市は良いストレートを投げるにあたって、“左肩の開きが早くないこと”、“横の動きの時間を長くすること”、“体を振りすぎないこと”を何度も口にしてきたが、今回もそういった部分を意識し修正してきたのだろうかーー。
「そういうの(体を振りすぎないこと)もそうですし、技術的な部分がほぼほぼ1週間考えたことが出せているのかなと思います」。
フォーク、スライダー
8月に入ってからの投球を見ると、序盤はストレート、縦に落ちるスライダーを中心に投げ、3回、4回くらいから自身の最大の武器であるフォークを投げる傾向にある。前回登板のオリックス戦でも2回までにフォークを1球しか投げていなかった。
種市本人に訊くと、「そこまで意識はしていないんですけど、同じ配球にならないようには気をつけています」とのこと。
前回登板のオリックス戦で初回に来田涼斗、9回に廣岡大志から縦に落ちるスライダーで三振を仕留めたように、スライダーで空振りが奪えている。
「スライダーが僕のなかでいちばんの課題なので、セデーニョ選手の犠牲フライは僕の中ではいちばん悔しかった。もっとワンバウンドで投げていたら空振りが取れていたと思いますし、追い込んでいたらフォークで三振を2アウトランナー三塁でいけてたと思うので、そこが僕の中で一番後悔している部分かなと思います」と、失点に繋がった11日オリックス戦の5-0の5回一死三塁からセデーニョに犠飛を浴びた場面を悔しがった。
フォークも8月に入ってから軌道が変わったように見える。種市は「京セラからいい形で投げられているのかなと思います」と好感触を掴む。前回のオリックス戦は「今年一番理想に近いフォークボールを扱えていたんではないかなと思います」と納得の表情。フォークの精度についても「僕の中では全く問題ないと思っているので、今の感覚で課題があったら修正していけたらいいかなと思います」と明かした。
ここ最近の登板では、シンカー系のフォークをあまり投げていない。そこについては「意識的にはシンカーとよりはできるだけ軌道が膨らまないようにそこだけ意識していました」とのことだ。
チームとして勝ち続けなければいけない中で、種市には当然、計算通りチームを勝利に導く必要がある。ローテーション通りの日曜日に先発すると予想し、8月12日の取材でソフトバンク戦について訊くと、「今から準備していますし、どう攻めようか、どう投げようか考えている。前回8回3失点したリベンジを果たせるように、勝てるように頑張りたいと思います」と意気込んでいた。首位・ソフトバンクとの背中は遠いが、とにかく種市には力強いストレート、フォーク、スライダーを武器にソフトバンク打線をねじ伏せて欲しい。
取材・文=岩下雄太
(ベースボールキング)
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≪8/19≫
夏男――。マリーンズ・藤原恭大外野手を語る時、誰もが口にする言葉である。
大阪桐蔭高校3年時の2018年は甲子園春夏連覇。夏の大会では豪快な3本塁打を放ち、プロ入団後は3年目の21年に7、8月の月間MVPを受賞した。だからだろう。彼の背中には、どうしても夏のイメージがある。
チーム再浮上の起爆剤に
今年も6月28日に一軍昇格すると、7月は22試合に出場し打率.322、1本塁打、12打点。6月に月間負け越しとなったチームが再浮上する起爆剤となった。
ただ、本人にはそこまでの意識はない。
「暑すぎず、バテなければ夏は身体が動くので好きです。でも、本当にその程度。意識はしていません。ただ、やっぱり、夏は暑いので、いかにバテないようにするかが大事かなと思っています」
あの夏の記憶は…
そしてどうしても8月になると夏の甲子園での活躍を思い返し、周囲は当時の事を聞こうとする。本人にとってはもう過ぎ去った過去の話。「特別に思い返すことはないですね。気になることはない」とサラッと言う。母校の結果をチェックしたり、選手食堂のテレビで甲子園の中継が放送されていたら、目をとめるくらいだ。
大阪桐蔭高の当時の野球部のメンバーとも今は頻繁には連絡をとっていない。半分ほどはプロ、社会人でプレーを続けているが、一方で野球を辞め一般企業などに就職している仲間も多くいる。社会人であれば2年目。ようやく会社にも慣れてくるころだ。商社に就職した友人とはプライベートな会話をして、サラリーマンの日常を聞いたりする。
「過去は過去」
「たまにご飯に行こうという話になって、仕事の後はこんなことしているよという話は聞く。楽しんでいるみたいですね」
藤原は想像もできない異世界のことのように話す。
彼らが躍動した18年の夏の甲子園大会は確かに盛り上がった。藤原が甲子園バックスクリーンに放ったアーチはファンの脳裏に残る。ただ、村田修一打撃コーチが「過去は過去。大事なのは今日であり、明日。振り返るものではない」と選手たちに口酸っぱく言うように藤原もまた青春の日々をノスタルジックに振り返るようなことはしない。
「正直、1ミリも思い返すことはない」
毎日を必死に生きる。今を生きているのだ。だから、「この時期は高校野球のことを思い出しますか?」とメディアから聞かれると、少し困ったような表情を見せる。そして「正直、1ミリも思い返すことはない」と言う。それはそうだろう。毎日、今の自分と闘うガムシャラでギリギリな日々を送っているのだから。
そんな若者の今シーズンは逆風から始まった。「1年間戦う」ことを目標にスタートしたプロ6年目。しかし、現実は残酷だった。新しい打撃の形もフィットし手ごたえを感じながら調整を行っていたオープン戦で不運に見舞われた。3月10日のホークス戦(ZOZOマリンスタジアム)。右膝に自打球が直撃し、歩くことが出来ないほどの激痛が走った。
逆境に燃える男
浦安市内の病院での診断の結果、右膝蓋しつがい骨骨折と診断された。この時点で目標としていた開幕戦出場は絶望に。それどころか6月ぐらいまでは試合出場は難しい状況という診断結果だった。心が折れていてもおかしくはないが、藤原は逆境になればなるほど、燃える男だ。日々のリハビリにしっかりと取り組みながら、復活の日を虎視眈々と待った。
コンディショニングチームスタッフはこう証言する。
「普通、リハビリには波がある。状態が上がる時もあれば、必ず落ちる時もある。しかし、藤原は落ちる期間がなかった。右肩上がりに状態が戻っていった。そしてほぼ筋肉量を維持していた。本人の努力もあるけど、すごい。予定よりも早くグラウンドに戻ってきた」
怪我を経験して得たもの
下半身が動かせない分、上半身をしっかりと鍛えた。体幹を意識したバランストレーニングなど新しい事にも取り組んだ。ストレッチなど身体のケアにしっかり時間をかけるようにもなった。怪我をしないにこしたことはないが、逆境を経験した分、得るものは大きかった。
「朝からの練習の流れを確立できているのは大きい。アップから試合まで。そして試合後。毎日、一緒の事をやっている」と藤原。
プレーボールまでを逆算し全体練習より前にストレッチや体幹などを合わせて1時間ほど、身体を動かし、試合後も週に3回はウェートトレーニング。ホームゲームでは打撃で結果が出た時も、ダメだった時も必ず室内練習場に向かい、バットを振る。この日々の積み重ねが結果につながっている。本人も「しっかりと毎日、同じ準備をすることでうまく試合に入れるようになった」と手ごたえを口にする。
今も残る大阪桐蔭・西谷監督の教え
最後に過去を振り返ることのない藤原のマリーンズに入団したばかりの頃に聞いた高校時代のエピソードを紹介する。なぜ大舞台でも臆しないのか。多数のカメラに囲まれた中でも意識することなく自分のパフォーマンスを発揮できるのか。18歳とは思えない堂々たる雰囲気を感じて、聞いたことがある。
「それは高校時代の指導のおかげだと思います。カメラとかお客さんとかは意識しないのではなく、意識しながらやっていましたから」
藤原はそう言って大阪桐蔭高校時代の西谷浩一監督の指導方法に感謝した。名門中の名門である母校のグラウンドには毎日のようにマスコミが取材に来ていた。通常であれば「気にせず練習をしろ」と選手に指示するところだが、西谷監督は違った。
「テレビカメラを意識して…」
「甲子園では多くのファン、テレビカメラの前でプレーする。いつも見られていると思って練習をしろ。せっかくの機会なのだからテレビカメラを向けられていることを意識すればいい」
この言葉が高校入学したばかりの当時の藤原の心に響いた。元々は人見知りで目立つことは好きではなかったが、目標としている甲子園優勝のためには避けては通れない道であることを理解した。だからマスコミの姿をグラウンドで見つけると、ここぞとばかりにアピールした。人前でどのようすれば能力を発揮することが出来るかを考えるようになった。
「緊張を楽しめるように」
「慣れたからといって大観衆の前で緊張しないということはさすがにありませんでした。だから、緊張する中でどこまで自分のプレーを出来るかを考えながら取り組みました。甲子園に何回も出させてもらって、いい緊張感を感じることが出来るようになった。緊張をある程度、楽しめるようになりました」と話をしてくれたのが、とても印象に残っている。
長丁場のペナントレースを戦い抜くには、夏場に強い選手が必要だ。そして大舞台で力を発揮できる選手が、正念場でチームを勝利へと導く。藤原恭大、24歳。スターの才能を誰よりも秘める若者がマリーンズにはいる。
梶原紀章(千葉ロッテ広報)
(Number)
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≪8/19≫
昨季から成長した部分
ロッテの菊地吏玖は8月3日に再昇格を果たしてから4試合・5イニングを投げ、4奪三振、5被安打、2与四球、無失点に抑えている。
プロ1年目だった昨年のこの時期は、8月11日の西武戦(ZOZOマリン)でプロ初先発を果たすも、4回、7被安打、4失点でプロ初黒星を喫し、結局この1試合の登板にとどまった。
冒頭でも述べたように今季は再昇格後、無失点投球を継続している。この1年で成長した部分は、どんなところにあるのだろうかーー。
「去年は1年目で一杯一杯になっていた部分もありますし、逆に今年はちょっと余裕も出てきて、(1年目は)完璧を求めすぎていた部分があった、ある種の割り切りは中継ぎのピッチャーは大事。そういうところが心の余裕にもつながっているので、その辺かなと思います」。
勝ち試合での登板を経験
今季は5月4日一軍昇格し4試合に登板して、6月1月に一軍登録抹消となった。ファームだった7月18日の取材で「5月31日のように痺れる場面で任せてもらえるピッチャーになっていかないといけない」と話し、一軍再昇格後の8月6日の取材で痺れる場面で投げるために「1個1個の試合で結果を残して、それの積み重ねでしか、そういうところの信頼はないと思うので、1個1個やっていくだけかなと思います」と話していた中で、8月7日のソフトバンク戦ではプロ入り後初めて勝ち試合の4-2の7回に登板。
先頭の近藤健介にレフト前に運ばれたが、続く正木智也を二飛、柳町達を「あのボールはすごい思った通りにいい軌道で投げられたと思います」と、128キロのフォークで空振り三振。甲斐拓也を右飛に打ち取り、1回を無失点に抑え、プロ初ホールドをマークした。
「相手が首位で優勝に向けて負けられないところで登板させていただいて、すごいありがたいと思いますし、C.C.が前半粘って粘ってなんとか勝ったまま中継ぎに繋いでくれた。それも崩さないようにできたのは良かったと思います」と振り返った。
その後の8月14日の日本ハム戦、15日の日本ハム戦はいずれもビハインドでの場面でのマウンドとなったが、もちろんこの先も、チャンスがあれば勝ち試合で投げたいという思いを持っている。
「そういう場面でもちろんいけたらいいかなと思いますけど、中継ぎ陣いいピッチャーがたくさんいるので、どんなところでも準備していけたらいいなと思います」。
今後、勝ち試合で登板する機会があった時には「そういう場面でいくということはチームの勝ち、先発ピッチャーの勝ちがかかっているところでの登板なので、それをしっかり後ろに繋ぐ、チームのために投げることができたらなと思います」と決意を述べた。
チームは負けられない戦いが続く中で、菊地自身も一軍定着に向け、とにかくゼロで抑えることが求められる。「行けと言われればマウンドに行って、しっかりゼロで抑えて帰ってこれればいいなと思います」。与えられた役割を果たし、一軍で自分の居場所を掴みたい。
取材・文=岩下雄太
(ベースボールキング)
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