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-戦中の日本人は戦後のアメリカの世界政策を知りつくしていた-(GHQ焚書図書開封 第125回)

2020-01-05 09:21:12 | 近現代史

GHQ焚書図書開封 第125回:日本人が戦った白人の選民思想・前半[桜H25/4/24] 
-戦中の日本人は戦後のアメリカの世界政策を知りつくしていた-

「米国の世界侵略」第1章 世界の驕児・米国 第2節ルーズベルトの挑戦政策
 明白なる運命(Manifest Destiny)は自分を神のごとく崇める思想で、アメリカの民族主義である。ピューリタンの堕落した信仰が拝金主義と世界征服の衝動に駆られる膨張主義を生んだ。
 神から選ばれた民族という優越主義が、有色人種に対する差別主義を生み、その感情によって白色人種のアメリカの「東亜侵略戦争」と有色人種の代表である日本の「東亜新秩序建設」は対立することになった。大東亜戦争の戦争目的が人種差別撤廃と言われる理由もそこにある。
 One World(地球帝国主義)は、米国、中国に共通するグローバリズム(共産主義)の考え方で、遠隔操作模造(実験)国家の特徴であり、常に背後に遠隔操作する選挙によって選ばれることのない勢力(ユダヤ金融資本や民衆の外にいて支配する共産党指導層などのエスタブリシュメント)の存在がある。その意味で、アメリカの民族主義はヨーロッパ諸国や日本、ロシアのような本当の意味での民族主義ではない。グローバリズムVS反グローバリズム(民族主義)の対立の芽はこの頃既にあったと言えよう。
 日本と戦争する理由がなかったアメリカは、日独伊三国同盟を口実に日本との戦争を始めた。 
 地域の覇権(現在では、日本、ドイツ、中国、ロシアの覇権たらんとする力の台頭)を許さないアメリカは、常にアメリカを越える国に対してはあらゆる策略をめぐらして圧力をかけることを常套手段としている。当時アメリカに寄生し、アメリカを背後から操っていたユダヤ金融資本の企みを見抜いていた白鳥敏夫は、ユダヤ金融資本にとって極めて都合の悪い存在だったため、戦後A級戦犯として訴追された。
 パンアメリカニズム(汎米主義)とは、南北アメリカ大陸の諸国が、政治・経済などの面で協力し、平和と繁栄を築こうという思想・運動だが、その先に、アメリカによる世界支配政策実現のために、アメリカは戦後の世界政策について活発に研究・展開していた。
 アメリカは、第一次世界大戦後、責任ある立場にいながら国際連盟にも加盟せず孤立主義に逃げた結果、世界が混乱したことを学んだ。世界の覇権を握ろうとしたアメリカは、第二次世界大戦中に戦後の秩序について指導性をもつ工作していたと、三宅哲一郎は分析していた。それが、UN(連合国)設立構想であり、平等投票権を超える常任理事国による力の支配であった。アメリカが超地域的国家としてコントロールできる地域的国際連盟は、NATO、日米安保という形で実現した。
 当時の知識人・言論人は、アメリカの企てを全て見抜いていて、知っていながら戦争に入っていかざるを得なかったのである。戦後、日本の無知や行動の愚かさを非難する勢力があるが、それは間違いである。むしろ、政治家、官僚、ジャーナリズムが知識人・言論人の声に耳を貸さなかった愚かさこそ責められるべきである。
 日本外務省が、ドイツと日本を敵国条項適用国とするUN(連合国・戦勝国)について事実を歪曲し国際連合と誤訳した結果、日本人が国際連合を理想組織と勘違いするようになった。「敗戦」を「終戦」、「基地負担予算」を「おもいやり予算」などと言いかえ事実を曖昧模糊にすることはやめるべきだ。
 なお、「終戦」については、「アジアの白人植民地からの解放と独立」を戦争目的として戦い、それを実現した日本が敗戦国といえるかどうか?、むしろ「終戦」が適切だという意見もある。
 戦後、連合国は、戦前日本が独立させたアジア諸国を再占領し、植民地化を継続させようとしたがアジア諸国の独立の機運は衰えず、インドネシアのように残留日本軍の独立支援部隊の抵抗にあい、植民地継続を断念し、独立を承認する羽目になった。それを、戦後連合国によってアジア諸国は日本から解放・独立されたと事実を捻じ曲げてミスリードしているのが、東京裁判史観に洗脳された戦後利得者の政治家、官僚、ジャーナリズムである。 

参考動画:【現代のコペルニクス】平和とは何か【武田邦彦】2017/12/9
人種差別撤廃:https://www.youtube.com/watch?v=zcaxTojnFSc

GHQ焚書図書開封 第125回:日本人が戦った白人の選民思想・前半[桜H25/4/24]
2013/04/24に公開
参考文献:「米國の世界侵略」



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