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-南北戦争で自信を得たアメリカの極東進出-(GHQ焚書図書開封第171回)

2022-07-08 07:21:26 | 近現代史

GHQ焚書図書開封第171回

-南北戦争で自信を得たアメリカの極東進出-

 

1823年のアメリカのモンロー宣言に対して、ヨーロッパの国々の中で、イギリスは、南アメリカに植民地を持っていた強敵スペインを倒したい一心から、アメリカを支持・応援した。

 南軍のために作られた290号(後にアラバマ号)は、世界各地で北軍の商船を撃沈していた。アラバマ号には総員84名中に南軍の兵士は10数名しかおらず、他は全部イギリス人で、その半分は予備役兵だった。

パーマストンによると、仏蘭西のナポレオン3世は、メキシコに仏蘭西の植民地帝国をつくろうと夢見ていたということだ。

 英仏の野心を粉々にしたモンロー主義の堅持で成功し、南北戦争で大きな国家となったアメリカは極東進出への自信を得た。時の大統領のルーズベルトは人種差別主義者で、中国ファンで阿片で儲けた一族であった。

リリオカウア王廃止の後、なかなか議会の賛成を得られなかった布哇併合条約も、米西戦争による帝国主義の機運に乗じて議会を通過させられ、アメリカ領土となる道を進んだ。

 布哇の人口の半分が日本人になった時から、人種差別主義者のルーズベルトは反日政策を展開することになった。

サモア諸島をめぐる米英独の領土争いでは、イギリスがドイツに妥協し、最終的にドイツ、アメリカが分割統治することになった。

 

※阿弗利加・亜弗利加〈アフリカ〉、土耳古(トルコ)、白耳義(ベルギー)、布哇(ハワイ)仏蘭西〈フランス〉、波蘭(ポーランド)、露西亜(ロシア)、独逸(ドイツ)、欧羅巴(ヨーロッパ)、拉丁亜米利加(ラテンアメリカ)、英吉利(イギリス)、和蘭(オランダ)、呂栄(ルソン)、比律賓(フィリッピン)、葡萄牙(ポルトガル)、西班牙(スペイン)

 

※南北戦争での最終的な動員兵力は北軍が156万人、南軍が90万人[18]に達した。

両軍合わせて50万人近くの戦死者を出した。これはアメリカがこれ以降、今日まで体験している戦役史上、最悪の死者数である。なお、北軍の公式戦死者数は36万4511人であるが、南軍の公式な戦死者数のデータは存在しない。しかし、陸軍憲兵司令官の報告書には13万3821人とある

 

 参考文献:「フィリッピンの研究」佐藤秀男、「GHQ焚書図書開封第5巻」西尾幹二、「ザ・ロスチャイルド」林千勝

2018/08/01 18:00に公開