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Beautiful foolishness of things(美しくも愚かしいこと)

自分なりに思ったこと感じたことを書いています。(旧:地方民の思考回路)

『喫茶ステラと死神の蝶』 レビュー&感想

2021-06-14 19:33:10 | ゲーム
【注意】本記事は18禁ゲームの話です、自己責任で読みください。
ネタバレもちょっとあるのでお気を付けください。

 
画像はゆずソフトHP(http://www.yuzu-soft.com/products/stella/index.html)より
 
『千恋*万花』『RIDDLE JOKER』に続き第3弾は『喫茶ステラと死神の蝶』です。
すっかりゆずソフトの虜です。前の2作はよく分からない題名でしたが今回はストレートです。
レビューよりは感想成分が多めです。
 
 
 
【あらすじ】
冴えない大学生の高嶺昴晴は車に引かれて死にますが、自分も知らなかった力で過去改変して生き残ります。
しかしながらそんな奇跡は本来起きてはならないものです。昴晴は神様から人知を超えた力を持つ危険人物と認定されてしまいます。そして昴晴は神の意思で葬られないためになぜか死神達とカフェを開くことになります。
 
書いてみるとメチャクチャなストーリーだけどマジです。
余談ですが路上でイチャイチャしてるシーンでは何回か「またここに車突っ込んだいいのに」と思った。
 
 
 
【共通ルート】
あらすじだけ見ると訳わからんですが総じて平和です。共通ルートのスマートさはすごいです。
あとシナリオライターの中に間違いなくサンドウィッチマン好きがいます。ちょっと何言ってるか分からない人はプレイしてみましょう。
最新作なのと設定も相まってかなりイマっぽくなりました。微妙にネットスラングも入ってるのもね。
共通ルートはサクサクやって問題ないです。ただ最初の選択肢だけは気をつけましょう(笑)
希ちゃんを泣かせたくなければ素直に選んでください。ちょっと気を付ければ分岐ルートへはカンタンに行けます。
 
 
 
☆攻略の順番について
自分は栞那→ナツメ→希→涼音→愛衣でした。厳密には栞那ルートは最後の方がいいかもしれないけど、今回は好きな順番で良いと思います。今回は各ルートに各キャラの核心をちりばめていて割と独立した作りです。
 
 
 
【栞那ルート】
栞那ちゃんのにっひっひって笑い方がすき。千恋*万花のレビューでも似たこと書いたのでおそらく自分の性癖です。
 
このルートは例えると『帰ってきたドラえもん』にセカイ系とボーイミーツガールを加えて上手に焼き上げたようなストーリーです。序盤がヤマですが後半もだれずに良い感じに着地しました。
 
序盤のヤマはストーリーの整合性に粗が出そうなところをよくまとめたきったと思います。まぁ他の方のレビューではまとめきれてないとの評価もあったけど僕は気になりませんでした。(自分の評価が総じて甘いのは自覚あり)
途中はマジで大変なことも起きますが「ゆずソフトはそんなことしない、ゆずソフトはそんなことしない・・・」と祈りを捧げながらプレイしましょう。信じる者は救われます。個人的には一番好きなルートです。
 
 
 
【ナツメルート】
ウルトラスーパー可愛くてオタクの好きそうな要素数え役満のナツメちゃんです。あの蔑む目がたまらんです。
 
このルートはストーリーはしっかり出来てるしナツメちゃんの気持ちや過去もよく分かって良いルートです。ナツメちゃんの可愛いさに惹かれてこのゲーム買った人は多いと思いますが、このルートをやればもっとナツメちゃんが好きになります。僕もこんな可愛い子と学生生活送りたかった。
 
最後の方は…若さと勢いは素晴しいです。ていうかこのゲームの世界にはコ○ドーム(避妊)の概念があったのか。
 
 
 
【希ルート】
「えー球審の○井です(半ギレ)。可愛い幼なじみを忘れてる高嶺選手を極刑にいたします。アアアアィィィ!」
 
そもそも論ですがこんなに素敵な幼なじみに目もくれず非モテを嘆いたり他の女の子にうつつを抜かす昴晴はなんなんでしょう。いいかげんにしろよ。ファッション非モテはやめろ!
 
・・少々取り乱してしまいました。ごめんなさい。虚しい気持ちになりました。
 
ストーリーに関してはまぁ…蝶や魂は色々事情があるんだなぁと。
巫女の下りは当然ながら、妙に話が大きくなって後の展開がやや強引になる感じも含めて千恋*万花っぽいなぁと思います。千恋*万花㈱喫茶ステラ出張所みたいなストーリーでした。
 
希ちゃんは可愛くてセクシーで芯が強くて本当に良い子です。どの瞬間を切り取っても可愛い王道タイプです。ゲームを進めてく中でかなりいい方向に印象が変わりました。
あと「男子三日会わざれば刮目して見よ」なる言葉を知ったので勉強になりました。日常で早く使いたい。いやもうこのブログの題名にしてもいい気がする。
 
 
 
【愛衣ルート】
遊戯王のペガサスみたいな髪型の愛衣ちゃんですがその髪型にはちゃんと事情があります。ていうかその事情もペガサスっぽいです。なんであのペガサスとそっくりになってしまうんや。あと調べたらペガサスって24歳なんか。若っ。
 
閑話休題。愛衣ちゃんルートです。序盤に他のルートには出ない設定がポンポン出てくるのは寛容の精神で許しましょう。
特殊能力やネコへの執着、終盤一瞬現れる能力者風のシーンはどことなくどこかリドルジョーカーっぽいような。
希ルートが千恋*万花㈱出張所だとしたら、愛衣ルートは元リドルジョーカー㈱のコンサルがシナリオ会議に出席して、意見しまくったくらいの影響を受けています。100%偏見ですがコンサルは短期間で成果の出る案を薦めがちなので、前作っぽいルートを入れれば安定してウケると思ったのかもしれませんね!(実際悪くなかった)
 
愛衣ちゃんは可愛い後輩枠で甘酸っぱい感じが良いです。涼音先輩も頼りになって素敵です。女子会の下りは必見。
あとHのシーンはメガネありをオススメします。想像の5倍可愛いです。
 
最後は不自然なくらいスーッとキレイに終わった。強引なのは否めないけど、これ以上話を広げたら空中分解しそうだったので仕方なかったと思う。
 
 
 
【涼音ルート】
一番年上(死神の栞那ちゃんは置いといて)なのにロリ枠の涼音パイセンです。
 
涼音ちゃんは大人っぽくもあり子供っぽさもあってギャップ萌え好きの僕は超ストライクです。
涼音ちゃんルートについてはあれこれ語るより実際にやって堪能してください。
あと来てるパーカーはなぜあのチョイスなんでしょ。調べて元ネタはわかったけど。
 
 
 
☆ストーリーについて
素人目ですが「全ルートのバランスをケア+不完全燃焼のルートを作らない」という目標(方針)で作ってる気がします。前作は2ルートにストーリーの核心を集めてたので、意図的に変えたのだと思います。
 
本作の分岐ルートの特徴としては
 
・物語の明確な核心(ラスボスなど)を作らない
・分岐ルートは各ガールの秘密にフォーカスする
 
があります。さっき書いた目標(方針)の達成に向けた約束事ともいえます。この辺は制作者に聞かないと分からないので完全な邪推ですが。
その目標はおおむね達成できています。ただその都合上分岐ルートに入ってから後出しで設定が結構出てきます。なので取って付けた感はどうしても出てしまいます。
これはもうシナリオ分岐型ゲームのジレンマというか、構造上仕方ないと僕は思います。この話はいつか別記事で書くつもりです。
 
【6/19 追記】 書きました。長いので時間のある時にお読みください。
OGPイメージ

ゆずソフト最新3作から考えるシナリオ分岐型ゲームの難しさについて - Beautiful foolishness of things(美しくも愚かしいこと)

この記事ではゆずソフト最新3作である『千恋*万花』『リドルジョーカー』『喫茶ステラと死神の蝶』からシナリオ分岐型ゲームのジレンマやその対策に...

ゆずソフト最新3作から考えるシナリオ分岐型ゲームの難しさについて - Beautiful foolishness of things(美しくも愚かしいこと)

 

 

 
 
【総括】
 
日常系でバランスよく仕上がっています。キャラの可愛さは非の打ちどころがないです。あまり書いてませんがHのシーンもジャンル豊富で凄いです。初めてエロゲをやる人の入門でもお勧めです。ただ闘争を求める人には物足りないと思うので、そういう人はリドルジョーカーがお勧めです。
 
本作はストーリーよりは各キャラの可愛さが魅力なので、弊ブログの文章では良さを全く表現しきれていません。是非買って可愛さを堪能してください。
本作も自信をもってお勧めします。
 
 
Amazonのリンクも張っておきます。
(終わり)
 

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