言うだけ言ってみる

なんとなく記録。

引越し業者を選ぶ方法

2013年08月09日 | Weblog
今回、引越しをして、業者選定やその後の顛末などを経験したので記録。
(ちなみに引越し経験は、業者使用4回+自力運搬2回)

<心構え>
1.引越し業界は、安売り競争に晒された過酷な市場である(品行方正、お上品な世界ではない)
2.引越し当日に来るスタッフは選べない。運次第(ベテランの人希望、などはできない)
3.「○○はどうするか」という様々な意思決定を常に迫られるので、自分の意思をしっかりと持つ
 (皆さんどうしているんですか?という逆質問はNG。いいように言いくるめられるだけ)


<基本知識>
1.繁忙期と普通期がある(繁忙期の引越しはトラブルが発生する危険性が上がる)
2.訪問見積は必須(電話だけで見に来ないで見積もるところは少し問題ありと思う。人手不足でギリギリで廻しているなど)
 (推測だが、荷物の量よりも部屋の間取り(大きさ)でベースの価格が決まっている感じがする。
  同じ荷物の量でも、1Rとそれ以上では広い部屋のほうが高く設定されているようだった。
  3LDK→1Rと、1R→2Kに引っ越した時で、後者のほうが荷物が増えているにも関わらず安かった)
3.少なくとも3社は見積りを取る(金額、補償、やってくれることくれないこと、の確認)
 到着日の時間指定、万が一の時の補償、段ボールの回収、当日の無料サービスは、
 各社で扱いが微妙に違う。自分が重視するものを決めて選ぶとよい。
4.同じ都道府県内の移動で、荷物が一人分の場合、中小業者で安く済ませることも可能
5.遠地や家族分の荷物がある場合、大手のほうが良い気がする
6.業者には、引越し専門、運送業からの転業、廃棄処理業からの転業、などがある
 引越し専門業者:やや高めだが、引越し全体がサービス対象という感じ。
 運送業:荷物を運ぶのがメインという感じ(トラック運転手さんを活用しているので)。搬入搬出はおまけ?
 廃棄処理業:不用品の片づけが多く、汚部屋などに住んでいる人はいいかも。近場への引越し向き。
7.直便と混載便がある。直便は高く(15万くらい~)、混載便は安い(10万以下)。遠地で単身の場合は混載便になる。


<直便と混載便について>
直便:一軒家や家族での引越しの場合、1台のトラックを丸々使用し、直行で引越し先に行く。
混載便:単身など一人分の荷物の場合、1台のトラックに数軒分の荷物を載せ、行き先ごとに途中で別のトラックに乗せ換える。

混載便は、数軒分の荷物を同じ荷台に入れて運び、また途中で荷物の乗せ換えがあるため、荷物の紛失や破損が起こりやすい。
(特に繁忙期。ネットでよく書かれているトラブルがこれだと思う)
運次第のような気もするが、その辺のトラブル防止策を営業マンに確認して釘を刺しておくのも良い。
あまり頼りなさそうだったら、自分でダンボールに番号を振ったり、色を付けたりしておくのも良いかも。
(荷物の個数を自分で予め確認しておくことは、当然やっておいた方が良い)
ちなみに今回利用した業者は、営業マンに確認したところ、ネットで覆うので混ざらないと言っていた。
当日のスタッフも、実際に番号付けと点数確認を、搬出と搬入時にしていた。
(中継所での乗せ換え時も確認をやったと言ってたが、これは確かめようが無い)
地元密着系の中小業者を利用したときは、単身でも直便だったと思う。この場合は直便でもあまり高くならない。
また、近距離(同一市内)で、朝一での引越しの場合も直便だった。

<引越し業者の評判>
家電製品のように、クチコミを参考にして絞り込むことはできない。
ネットでクチコミや評判を調べても、どの業者も悪いことしか書いてない。
(逆に、いいことばかり書いてあるサイトはサクラの可能性あり)
当日の運搬スタッフについては、偶然その日に担当する人次第なので、クチコミは当てにならず。
いい人に当たればいいし、悪ければ悪い。運次第。
(繁忙期は、経験の浅いアルバイトに当たる確率が高い、くらいしか言えない)
トラブル時の対応については、ある程度参考になる。
引越し後に出すアンケートで分かったが、会社の評価対象が、電話応対と営業マンだけだったので、
おそらくここまでが正社員なのだろう。当日の運搬スタッフについては何も訊かれなかった。
しかし客にとっては、当日来てくれるスタッフこそが重要だと思うのだが。


<見積りを取る>
相場がわからないので(そもそも無いかも)、3社に見積りを取る。
ここで一括見積サイトを利用するか、個々に依頼するかで対応が分かれる。
それぞれメリット、デメリットを示す。

1.一括見積サイトを利用する場合

メリット :1回の住所等の入力で複数社に連絡できる。知らない中小業者にも連絡できる
デメリット:多数の業者からメールと電話による連絡の嵐!!!が来る

一括見積サイトを利用すると、送信ボタンを押した瞬間、夜中だろうが明け方だろうがすぐに折り返し電話がかかってくるので、
自分が電話に出られる時間帯にサイトを利用する必要がある。
メールで連絡をくれと指定しても電話は来る。メールも山ほど来るので捨てアドなどを利用するとよい。
また、インターネット新規加入の案内が必ず来る。(これに文句言っても全く意に介さない業界らしいので、そういうものと思うしかない)
また、webサイトの見かけが違っても、実は中身の業者は同じという一括見積サイトがある。
「この一括サイトはおすすめ」というブログが多数存在するが、すべてアフィリエイト。

2.個別に連絡する場合

メリット :自分の好きな業者を選んで連絡できる。連絡した業者からしか連絡が来ない
デメリット:有名大手業者以外の地元密着系の中小業者が分からない。毎回住所等を入力しないといけない


電話に出るのが苦手だったり、じっくり考えたい人は、個別連絡の方がよいと思う。
私は過去2回、一括見積サイトを利用したが、いずれも対応が大変だった。
この業界の実情が少し分かってきたので、次回は個別連絡にするつもり。

ただ、出来るだけ安くしたいという場合は、中小業者を選ぶことになり、
そもそもどの業者が対応可能か分からないので、一括見積りサイトを利用するしかないが、
一括見積りサイトで中小業者の情報を集めて連絡は自分で個別にする、というのがいいかも。


<訪問見積り時のコツ>
1.引越し日を確定しておく(できれば時間も)
2.部屋を片付けておく(持って行くものと、捨てるものを分けておくとベスト)
3.持って行く荷物を全てリストアップしておく
4.複数の業者を見積るときは、訪問時間の間隔を2時間以上開ける
5.即決しない
6.一番良さそうな業者を最後にする

これで安くなるかは分からないが、こちらが優位に話を進めやすい気がする。
(部屋が片付いてなくてすみません、などの余計な感情なしに堂々と交渉できる)
また、部屋が整理されていないと、高めに見積もられる可能性あり。

日付と時間指定をどうするか決めておく(金額に影響あり。金土日祝は高い)。
空いている安い日にしたり、搬出搬入時間をお任せにすると安くなる。
しかし、時間通りに来ない、到着はいつになるか分からない、などのトラブルも
普通にある話なので、私は日時指定して確実なほうを選んだ。
時間通りの作業が可能なのは「朝一」。1軒目だから。
当日の運搬スタッフは1日で3軒ほど廻るのが通常らしい。
遅い時間のスタートほど作業の前の作業に影響され、時間が読めなくなる。

荷物をリストアップしておくと、営業マン任せにならず、あれもあるこれもあると指摘できる。
必要なダンボールの数を何となく把握するためにも、やっておくことをお勧めする。

パソコンや楽器などの精密機器の運び方も確認しておくとよい。屋外の自転車を忘れがち。
部屋に作りつけのクローゼットにかかっている服は、そのまま入れられるハンガーボックスが
利用できるか確認(当日に運搬スタッフが持ってくる)。ハンガーボックスが無い業者もある。

訪問時間の間隔を空けるのは、営業マンをバッティングさせないため。
3社同席させて見積もったという強者もいるが、お勧めしない。
各社話を聞いたうえで、気に入った業者を選べなくなるから。
相見積りをするのは、値段のこともあるが、より自分に都合の良い条件を見つけるため。
あまり値引き交渉をゴリゴリするつもりで挑まないほうがいいかも。

相見積りをすると、結局、最後の業者が一番安く見積もることになる。
というのは、「他社はいくらでしたか?他社の見積書を見せて?」と訊いてくるから。
それを元に値下げ交渉をしてもいいが金額よりも、より良い条件を引き出すのもよい。
(搬出の開始時間や、引越し先での作業開始時間の融通くらいだけど)
段ボールはどこも多めにくれるので、交渉というほどではない。(普通のサービス)

他社の見積もりを一切明かさず、最終的には、見積もり価格のせいにして、
自分の気に入った業者を選ぶのもよいと思う。(私はこれでやった)

訪問見積もりは30分間以内が相場。
最初に「他社にも相見積りを取る」と言うとよい(=即決しない、の意思表示)

しかし、決めてくれるまで帰らないという営業マンもいる。(怖い)
(これは会社の方針かも。白と黒のコントラストが特徴的な動物がトレードマークのある業者だけだったので)

最初に「○時に出かけるので」と言っておき、出かける支度をしておくのもよい。
時間になったら「出かけるので」と切り上げさせる。
部屋着でノホホンとしていると、長々と話をするかもしれない。
私が経験した中では、2時間以上居続けた営業マンが実際にいた。(本当)
業者名は出さないが、そのパンダ業者はお米(1kg)をくれた。ありがとう(棒)。

トラブル時の補償の話をしない営業マンがいるので、その場合はこちらから訊くこと。
釘をさす意味でも。


<その他気づいたこと>
・引越し後の段ボール回収が有料の業者あり
・トラブル時の補償は当日のスタッフの責任、という方針の業者あり
 (ダメでしょ、それは…)
・トラブル時の補償は保険に入らず自社でカバーという業者あり
 (自社のほうがカバー範囲が広い、ということらしいが真偽不明)
・当日のスタッフの身元保証は意味がない
 (というか、やって当たり前でしょ)
・一括見積サイト経由でインターネット新規加入を頼むと、余計面倒くさい
 (キャッシュバックをエサに勧誘してくるが、要らぬオプションが山ほど付いてくる。
  オプションはあとから解除できるらしいが、最初から自分で価格.comなどから申し込んだ方が楽
  追記:引っ越しから5年経った今でもその時のネット斡旋業者から営業電話がかかってくる。本当に迷惑)
・ネット加入のほか、家電やら家具やら提携している場合があるが、不要ならいらないと決めて利用しない。
 (利用した方が得かな、と欲を出すと、あまりいいことがない気がする)
・引越し日が確定してから、ガス電気水道等のライフライン会社や保険会社等に連絡したほうがよい。
 日割り計算してくれる。そもそも引っ越し前に止められてしまったら意味が無い。


<引越し当日の注意点ややると良いこと>
・支払いのタイミングがいつかを確認する
 新居に荷物を入れ終わった後ではなく、旧居からトラックに積み終わった時点で急に支払いを言われて焦った。
・当日に物を売りつけられることがある
 冷蔵庫の下に敷くマット、家具転倒防止マット、家電など。結構高い。
 新居に無事に荷物が届き、冷蔵庫や大型家具をこれから配置する、というタイミングで言われる。
 冷蔵庫や洗濯機などが無い場合は、安く買えるなどと言って提携先の家電屋を紹介されたりする。
 もう少しで引越しが終わるという安心感から判断が鈍ってしまうが、要らないなら要らないとはっきり断る。
 (家電はヨドバシとかで買ったほうが結局は保証を含めていいと思う。保証期限内の冷蔵庫が壊れた時、
  購入したヨドバシに電話したら、すぐに修理を手配してくれた経験から)
・引越しスタッフの人(特にリーダー格の人)と仲良くなるとよい
 よろしくお願いします、大変ですね、助かります、ありがとうございます、などの声をかけて
 「人としての付き合い」をすると、丁寧に仕事をしてくれる気がする。やはり人間だもの。
・自分用のほかに雑巾をいくつか用意しておく。搬出時にスタッフさんが家具を拭いてくれることもある
・暑い日はクーラーをつけてあげる(窓やドアは全開なので無駄だが、スタッフさんが風に当たれるように)
 (逆に寒い日の暖房は要らない。スタッフさんは体を動かしているので暑いと思う)


うちの場合は、書籍や資料、PCの関係でダンボール点数が多い一方、大型家具が少なく、
また高級家具もないため、それを前提とした話となっています。家具や家電の傷つき防止は、
業者任せでは無く、ある程度自分で保護しておいたほうがよいと思います。
傷のトラブル防止として、元の状態を写真に撮っておくのもよいかもしれません。


引越しは気力体力を消耗します。
気をしっかり持って、頑張ってください。

エクスプローラから今いるフォルダの位置でコマンドプロンプトを開く方法

2013年08月08日 | Weblog
Windowsのエクスプローラで作業しているとき、
今いる場所のフォルダのパスをカレントディレクトリとして
コマンドプロンプト(DOS窓)を開きたいときがよくあります。

例えば、作業フォルダにある音声データを変換するのにsoxを使うときなど。


コマンドプロンプトを立ち上げてから、いちいちそのパスまでcdしていく手間が
非常に面倒。

そのため、今まで「Command Prompt From Here」というフリーウェアを使っていました。
http://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se318099.html

これは、かなり便利です。
Send toに入れておけば、右クリック→送る、でそのパスでコマンドプロンプトが開きます。


このようなアプリを使う他に、レジストリを操作してやる方法もあるようですが、
権限の問題などもありますし、やや面倒。



しかし、もっと便利な方法がありました。

今、作業しているエクスプローラのアドレス欄(通常、フルパスが表示される箇所)に「cmd」と打つだけ。
但し、これはWindows Vista以降。

Windows XPでは、「%comspec%」。
やや覚えにくいが、覚えておいて損は無し。


情報元
http://programming.kuribo.info/2013/03/windows-command-prompt-explorer.html