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知らないことや気になることをいろいろと調べて記録していきます
 




子供の頃は近所の空き地や道路でよく野球をしたものだが、スポーツや娯楽の多様化、少子化などの社会の変化により、その光景をほとんど見ることがなくなった。
国内の野球競技人口は年々減っており、全日本軟式野球連盟によると1982年度には推定32万人だった競技人口が2020年度に約18万7000人となっているそうだ。MLBやプロ野球のレベルは高く盛り上がっているが、それを支えるプレー人口が増えないと先行きが見通せない。
また野球やソフトボールが世界的に普及していないことは既知の事実であり、世界野球ソフトボール連盟 (World Baseball Softball Confederation, WBSC) は危機感を抱いている。

そのWBSCが手軽にプレーできる野球型のスポーツとして2018年に新たに考案したスポーツが「ベースボール5」である。キューバの街中での「クアトロエスキーナ (cuatro esquinas)」というストリート野球を進化させたものだ。



まずはルールを理解しよう。



(1) バットやグローブを必要とせずにボール1つでプレーできること、(2) フィールドはおよそ20m四方とコンパクトでスペースを必要としないこと、(3) 1チームが5~8人 (試合は5人で行われる) という点が手軽なプレーを可能にしている、またピッチング、ホームラン、ファールを排除し、守備や走塁を中心としてスピード感にあふれている。
加えて男女混合でプレーすることが想定されている点がジェンダーイクオリティの時代にも合っている。

スポーツのスタートはストリートや公園での遊びであり、それをきっかけにそのスポーツをプレーしレベルを高めていくことが健全な姿と考える。従って多くの子供たちが放課後にベースボール5で遊ぶようになれば、今後の普及につながるのではないろうか。



以下に実際の公式試合 (2020年のEuropean Baseball5 Championship) のフルの動画があるが、1試合30分ほどでありその点でも気軽にプレーしやすい。



この試合はリトアニアがロシアに勝利したのだが、この大会でリトアニアとフランスはBaseball5 World Cupのヨーロッパ代表に決定した。そのBaseball5 World Cupは今年2022年にメキシコで開催される。

Baseball5 World Cup
https://en.wikipedia.org/wiki/Baseball5_World_Cup

The Baseball5 World Cup is a mixed-gender Baseball5 (B5) world championship that is to be held every two years, with the first edition to be held in 2022 and contested by 12 countries.  The 12 countries participating in each World Cup are geographically broken down as follows:
 The host nation automatically qualifies.
 3 countries from the Americas
 2 from Europe
 2 from Africa
 3 from Asia
 1 from Oceania
There are 12 countries that play a total of 50 games over 7 days. Each tournament will be played in three venues, with the 12 teams separated into two groups each playing a single round-robin, followed by a "super round" and then the finals.
Each team has five active players and eight players total on the roster, with the mixed-gender nature of the tournament requiring teams to have half of their roster to be of each gender, and at least two active players per gender in the game.




例えばアフリカでは以下のように、ケニア、ウガンダ、ザンビア、エジプト、ガーナ、チュニジア、タンザニア、ブルキナファソによる予選が行われている。
https://twitter.com/TanzaniaBaseba1/status/1505568719895941123?s=20&t=au0iQGWCRIapikVpLiu4jg

野球やソフトボールと比較して既に世界的な拡がりをみせているし、新しいスポーツなのでどこが強いのか全く見当がつかない点が面白い。
もともとの2020年12月開催から遅れ、現時点でも日程がTBDのままで大会の詳細が発表されていないことが気がかりではあるが、記念すべき第1回ワールドカップの動向に注目していこう。



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