福岡県三井郡大刀洗町に、双塔ロマネスク様式風
レンガ造りの今村天主堂がある。
1913(大正2)年、本田保・第5代主任司祭が
熱心な信者の奉仕作業、外国からの資金援助を受け
完成させたものだ。

これを設計・施工したのが教会建築の
名工と言われた鉄川与助氏で、
彼は50を超す教会を手掛けているが、
この今村天主堂のほか、長崎県新上五島町の青砂ケ浦天主堂、
頭ケ島天主堂、それに同じ長崎県平戸市の田平天主堂が
国の重要文化財に指定されている。
特に今村天主堂は鉄川氏の作品の中でも
最大かつ秀逸とされている。





その今村天主堂が6月から耐震補強工事に入り、
約10年間は信者といえども立ち入り禁止になるという。
それで、工事前の28、29の2日間、
〝お別れ見学ツアー〟と称し一般に公開。
普段は教会内部の写真撮影はできないが、
それもOKというので、訪れてみた。