よ！ ニコラス日本一!!
いやー、ニコラスにあまりにも悲惨すぎて呆然とする演技をやらしたら、
日本では、右に出るものはいないネ！
ニコラスさんは日本一の役者デス！
７月４日に生まれて、ＪＦＫ、プラトーンもそうだったけど、オリバー・ストーンが嫌いな人ってのは、あまりにもベタなキャメラワークが気にいらないのか？
オープニングは移動車で、フロア全体図を映して、次第にドキュメンタリータッチの荒い映像を映し…というのがありきたりな手法が嫌いなのかな？俺は好きなんだけど？
ナチュラル・ボーン・キラーズはクソだったけど。
あれは、映像をイジりすぎて失敗したんだと思う。やっぱ、オリバー・ストーンは、オーソドックスなキャメラワークがいいよね？
ベタって、必要ですよ？ 全世界の言語が違う観客に映画を観せる以上、わかりやすい映画を作るというのは観客にたいしてとても誠実なのだと思う。
ユナイテッド９３のように、乗客に似ていただけで、キャスティングしたズブズブの素人に即興演技をやらせる馬鹿監督もいるのだが、それが、リアルティと思うのは浅はかというもの。そのうち消えるよ？
だって、演技が下手な役者って観るに耐えないもん。オリバー・ストーンの映画のいいところは、世界一演技がうまい役者だけを登場させるとこだ。
ニコラスの家の使用人っぽい、ラテンのおばさんもとくにセリフがないのにリアクションがいいから、その演技だけでも泣けるんだもん。ヘボ役者を使わないというのは大事だね？窪塚弟とかね。
脚本は、新人のアンドレア・バーロフ
新人にしては脚本がうますぎるので、オリバー・ストーンがかなり手直ししたのかもね？
でも、出来上がったのがすべてなのだから成功したと思う。
ぜひとも、予備知識なしで、観てほしい。映画のＣＭと期待している（であろう）ストーリーが、思いもよらない方向に進んでゆくのだが、いい意味で裏切られた。
「これは、冒頭２０分でＥＤロールが流れてもおかしくないかも？」
と思ってしまうのだが、
演出が良かったので、飽きなかった（ネタばれになるのでどんな展開かは教えない）
ユナイテッド９３は来世でも許さない俺だが、これは大傑作！
