××××は飲み物です

「ゴールデンスラバー」を観るくらいだったら「魔法少女リリカルなのは The MOVIE 1st」を見たほうがよいです。

ユナイテッド93

2007-11-03 | よくわからない映画
 この映画を観ている最中にずっと心の中で、


 「酷い映画はよく観たけど、下手な映画って久しぶりに観たぜ? 監督ぅ? キャメラマン? お前ら恥ずかしくねぇのかよ?」


 と呟いていた。


 画面がゆれに、ゆれてクレーン撮影もなく、レールも敷いてなく、すべてキャメラを手持ちで撮影しているので

 気持ち悪くなったので、上映後ちょっと吐いた。


 つまんねぇ映画の法則に


 1・役者(特に悪役)の顔が貧相だと途中で誰が、わるものか、正義の味方かわからなくなる。
 2・アゴの割れた、役者の演技は期待するな(カート・ラッセルとトラボルタは除く)
 3・即興で台詞を作ったという映画はTVで充分。
 4・手持ちカメラ撮影と、宣言している映画もTVで充分。
 5・ドキュドラマはTVで充分。
 6・知らない監督は、前に製作した作品を知らなかったらTVで充分。
 


 これといって、華の無い、演技力もさほど無い役者を使うんだったら、

 ちゃんとシナリオを作ってエンターティメントにしないと

 間が持たないということすら判らない奴に監督やらせるのが間違いというもの。

 そんな、あまり知られていない役者の即興なんて悲惨なモノになるのをわからないのは情けなくてガッカリしてしまう。



 冒頭にも書いたけど、揺れまくるキャメラが最悪。初めてキャメラを触った若造が、広角レンズでズームで遊んだり、役者に寄りすぎるという最悪なキャメラワーク。

 画像いじりが無い「映画・ドミノ」みたいな、キャメラワーク。


 具体的に説明すると、

1・カットを割ることができない。
2・運動会を撮る素人カメラマンのようなズームを多用する気持ち悪いカメラワーク(しかもピントがずれまくる)
3・管制官が登場すると、ご丁寧にその管制官全員が喋るごとにキャメラを動かす。
4・レーダーに動きがあるとレーダーにキャメラを動かす。
5・連絡用の電話を取るときも、キャメラを動かす。
6・とにかく蚊が人にまとわりつくように、病的にキャメラが動きまくる。


 これは、撮影をするときの画コンテを全く準備しないで、即興で撮ったとしか考えられない。

 そのくせ、犯人が飛行機に持ち込んだナイフをどうやって持ち込んだか?

 という肝心なシーンをきちんと撮っていない。

 
 とにかく、未熟なプロデューサーが、監督が書いた脚本の未熟な点を誰も指摘せず、

 「遺族たちのリサーチ」だけはしているようだが、それを映画という大衆にアプローチする為の土台をしっかりとするジャッジをする人物がいなく、

 物語の交通整理ができないまま、見切り発車をしてしまったという作品。


 事件はとても悲惨なことだし、あってはいけないことだと思う。犠牲者にも追悼しているメッセージはわかるが、エンターティメントとしては、駄目な映画だと思う。

 ラスト10分は、まぁまぁだったけど、同じ題材を扱った、不思議体験アンビリーバボーのほうが100倍面白かった。

 とても、劇場で鑑賞するレベルの作品ではないと思う。



※ 蛇足
 
 この映画の、酷すぎるキャメラワークと脚本と役者と演出と照明(全部じゃん)が気になっていたのだが、ひょっとしてこの映画ってドグマ95映画なの?

 ドグマ95という悪しきルールを元に製作された映画が存在して、「幸せになるイタリア語講座」で知っている人もいるのでしょうか。


 ルールは以下の通り。


1・撮影はすべてロケーションによること。スタジオのセット撮影を禁じる。
2・映像と関係のないところで作られた音(効果音など)をのせてはならない。
3・カメラは必ず手持ちによること。
4・映画はカラーであること。照明効果は禁止。
5・オプチカル効果やフィルターを禁止する。
6・表面的なアクションは許されない(殺人、武器などは起きてはならない)。
時間的、地理的な乖離は許されない(つまり今、ここで起こっていることしか描いてはいけない。回想シーンなどの禁止である)。
7・ジャンル映画を禁止する。
8・最終的なフォーマットは35mmフィルムであること。
9・監督の名前はスタッフロールなどにクレジットしてはいけない。


 やめちまぇい!ドグマ95なんかぁぁぁ!!



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