ヨコハマメリー

　何故、顔を白く塗るのですか？

　
　と、質問されたメリーさんはこう答えた。

　
　白く塗っているんじゃないのよ、これで顔を消しているの・・・。



　自分が生まれた町にも白ずくめの、オバケみたいなご婦人がいた。


　「あの人はお金持ちの歯医者のお嫁さんだ」


　と、聞いていおりましたが、諸説紛々で結局正体がわかりませんでした。生メリーさんを見ることもできなかったのは残念です。

　でも、新宿タイガーマスクとは、よくすれ違っていて三回に二回くらいは会います。上映途中に退席者が二人いたけど、この映画をドキュメンタリー映画だということを知らなかったんでしょうね？


　俺もグッドナイト＆グッドラックの退屈さにはイラっとして途中で退席しようかと思いました。あの映画は、観客を喜ばそうという心意気が全く伝わってこなかった。

　この映画は、映画館に来た観客にメリーさんを好きになってほしいという監督の心意気が伝わってきた。ドキュメンタリー特有の「たるさ」が嫌いな人なら、観るのは苦痛かもしれない。

　でも、永登元次郎のシャンソン、五代路子の一人芝居、森日出夫の写真、など芸術関係の方には堪らない豪華なメンバーだと思う。夢を叶える為に、苦労している芸術家にはぜひともお勧めの映画。

　貴重なメリーさんの素顔を見ることもできるので、ぜひとも観てほしいと思う。
横浜の映画館で鑑賞していたら、伊勢崎町で飲みにいきたくなる映画ですね。


　※　劇団リリパットアーミーの「白いメリーさん」はお勧めできません。ビデオ買ったけど…、ラストに流れる曲以外はどこも「いいとこがない」と思う芝居でした。