ゼア・ウィル・ビー・ブラッド 2006年4月26日公開

　男には二種類いる。

　西部劇ごっこが好きな奴と嫌いな奴。西部劇ごっこが嫌いな人、もしくは西部劇魂がない人。


　荒野を撮影すれば西部劇になると思い込んでいる人が荒野をとっても「マンダムのＣＭ」くらいにしか見えない。

　西部劇でないのに、西部劇だった「ノー・カントリー」に比べると明らかに力不足。ぶっちゃけ退屈で途中寝た。

　西部劇魂を持ってのに西部を撮ってもねぇ…。


　いかにもアカデミー賞選考委員のプライドをくすぐるようなキャメラワークで話を面白くしようという気合がなく、キリスト教徒福音派の怖さを訴えたかったようだが、マルチ商法の勧誘員くらいにしか見えなかった。この演技に助演男優賞ねぇ…。別にいいけど。

　ボーリングのシーンだけは面白かったけど、二時間すぎてからでないと盛り上がらない映画ってどうよ？

　息子だってお父さんを騙していたとか、色々膨らませようとすればいくらでも面白くできるとこを寸止めしているのはお客の側に立って映画を作っていない証拠。

　まったく理解できない映画でした。