●それでも地球は回ってる

■かつて同人誌作ったり宇宙ネタに小躍りしてた輩の、3年サイト放置後の、無趣味無活動な日々のぐだぐだ与太話あれこれ

7月16日そして8月6日それから色々吐露

2006年09月29日 | 腐女子発言

さあ!今日も馬鹿みたいに長いですよ!!!
しかも結構重めの内容かも、なのでチャレンジャーだけGO!です。




今日のTBS放映「涙そうそう4時間スペシャル」、ご覧になった方もいらっしゃると思います。

改めて『真実は小説よりも奇なり』だと思いました。
前半の視聴者の方からのお便りを元にした構成で、一番心に残ったのは「解離性健忘症」の方とそのご主人のエピソードかな。
それから、自分の関心事でもあるので、やはり「戦争」にまつわるエピソード。
(これらについては、また日を改めて書きたいと思います)





今日の画像は放映の後半に流れたドラマ見て思ったこと。題名にちなんだイメージで。
(このドラマは一度放映されたものを再放送したみたいですね)

7月16日とは1945年(昭和20年)史上初の「原爆実験が成功した日」
その16日後の8月6日はいわずと知れた「広島原爆投下の日」です。
(1945年といえば、「シャンバラ」の兄は41歳ですから、もちっと年取ってるんでしょうが、まあそこら辺は多めに見て頂いて・・・)


自分はどういう訳か、子供の頃から『原爆』特に『ヒロシマ』に関心があって、毎年当日の8:15に黙祷するし、決して沢山ではないけれど原爆関連の本とか読んだり、被爆50年には慰霊祭に参加してみたり。
自分でもどうしてこんなに関心があるのか分からないけど、反応しちゃうんですよね。このキーワードに。


ドラマを見たのですが、そこに生きてた人達、投下直前までの物語がメインで、その後の悲惨さはほんのわずかに語られるだけでしたが、登場人物たちの生き様が語られた部分が大半を占めてるだけに、その後の(投下後の)悲惨すぎる末路がかえって見る側に訴えかけるという手法で、その人達の未来を奪ったものの残酷性を浮かび上がらせるという感じで。

自分が最近読んでた関連の書籍って、どちらかというと「原爆の威力」や「当時の市内の被災状況及び被災者の状況の悲惨さ」をメインに扱っていたので、むしろそこにそれまで生活していた人達がいたという当たり前の話から離れてしまっていた気がします。

その破壊力など科学的検証ばかりで、そこに生きていた人達の、それこそありとあらゆるものを「根こそぎ奪っていったもの」という視点が欠けていたな、と。



で、そう思った時に浮かんだのがこういう兄。ヒロシマを知った時の。
万分の一も描ききれてないけど、でも描きたかったので。ご容赦下さいまし。



先日も人様に話したんですが、自分って奴は、鋼DVDとかアニメとかで、たとえそれが「なんじゃそらー!」な内容であっても「受け入れちゃう」んですね。だってそれが『公式』なんだから(正確にはアニメがあと数話で終わる、って頃からだけど)。
元々どんなジャンルに居た時も、『公式』がそうなった・・・ストーリーがそうなった経緯を「その結果に至ったのはこういう事があったりキャラ達がこんな風に考えたから?」と、結論から過去に遡って物語を把握する癖がついてて(・・・って普通みんなそうだよね・・・)『鋼』も例外なくそうで。

なのでDVDに「100歳兄」が登場したシーンで、奴の部屋に「ビキニ島の水爆実験」や「イラク戦争」などの記事が貼ってあった事で、奴が戦後もそういう事柄と対峙して生きてきたというのが『厳然たる事実』としてインプットされてしまったのです(このDVDもこのシーンしか見返してない)

あの「100歳DVD」(このネーミングどうなんだ自分)見るまでは、脚本のI川氏のいう「その後兄弟がウラニウム爆弾奪取したのに原爆が広島に投下されちゃった」の下りから先の事は、おぼろげににしか浮かばなくて、「アメリカ渡った後、NASAとかに関係するのかなーどうかなー」位しか思ってなくて、これでやっと平穏な日々を手に入れたんだろうとか思ってたんですよ。これでこの兄弟も人並みの幸せを手に入れた、とかね。

でも「やっぱり奴はどこまでいっても奴なんだなー」とあのシーン見て思っちゃって。そしてむしろその方が奴らしい、と思えてしまったので。自分の中で「よっしゃ!」とガッツポーズしちゃう位に。
人様に「エドに穏やかで幸せな人生を歩ませたくないんですか?」と聞かれたら、きっと「波乱万丈でこそアニメの奴の生き方だと思う」と答えます。奴に対してはホントに自分って厳しいと思う…。でもあいつは自分でそれを選んだと思ってるし、奴とアルとハイデに関してだけは「幸せの定義」が違ってくる自分(冷たいFANでゴメンよ三人…)



そうすると、自分の中で「マンハッタン計画(アメリカの原爆開発プロジェクト)が進行してた時、あいつどこに何してたんだろう」とか思い始めちゃう訳です。そして「ヒロシマ」を知った時にどう思うのかとか。
ウラニウム爆弾奪取しても、既にこの世界の科学で人工放射性元素「プルトニウム」が開発されてしまって。しかも人類の頭上に初めて投下されたのは「まさにウラニウム爆弾」で(ナガサキはプルトニウム爆弾)。




『東京原子核クラブ』という終戦間近の日本の理化学研究所の科学者達をモデルにした舞台があるんですが、そこで原爆が投下されてというニュースを聞いた主人公は、その時世間(日本)では「新型爆弾」としか理解されてないそれが「原爆」だと分かるんですが、直後に浮かんだ己の考え…「それによって被災した同胞の事よりも、原爆の威力がいかほどのものだったかを知りたいという思いが浮かんだ」という科学者の業』を思い知らされるんですね。

勿論あいつがそんな事を思ったとは考えてないです。でも、こちらの世界であっても、「科学者の業」というものが同じである事にを思い知らされたんだろうと。
「ヒロシマ」を知った時の兄弟はどんなだったのかなーとか、思っちゃいますね。
この世界の中で二人だけが共有する「苦しみ」について。


本来の「鋼」って本当は「兄弟の絆」とかそういうヒューマンなものが主題で、荒川先生の描きたいものも「前を向いて歩いていく」とかそういった未来志向の物語を伝えたいんだと思うんですね。
だけど、自分の生来の性格ゆえに「科学者としてのエド」にすごく興味があるので(そこに惹かれたといっても過言じゃない)、最近の自分は何だか物語の趣旨から随分遠く離れた所で、この物語を見ようとしてるんだなーと強く感じる様になってしまっています。
原作の鋼に嵌ったばかりの頃に戻りつつある、というか。

実は最初嵌った時って、今の自分からは考えられないんですが、兄至上主義で弟さんはほとんど目に入ってなかったんです。「科学者の業」を背負った奴に惚れたので。
でもその内に「兄弟の絆」…弟へのまさに見も心も捧げるような生き方に興味がシフトチェンジしていって今に至るんですが。


で、思ったんですが、前の自分はアニメ放映時でも原作メインに活動してたのに、シャンバラ映画見てからはほとんど原作描いてないのは『科学者の業』を想起させてくれる映画の兄に興味の全てが行くからだと気付きまして。特にあの100歳DVD見てから決定的になったな、と。
それって、「錬金術」よりも「現代科学」の方が資料も話題も豊富で、そういうものに元々自分が興味ある上に「ウラニウム爆弾とその後」が絡んできたのですから・・・当然といえば当然です。


あとは自分が「同時に二つのものを愛せない」のもあります。原作もアニメも同時にってのが、多分出来ない・・・・・・ってのを、このドラマ見て発見したんですよ!(結論はそこなのか!!?)




あとは、ドラマの中で「史上初の原爆」が炸裂した時の映像の上に、「1945年7月16日」ってテロップが出たんですが、


「アポロが月に向かって打ち上げられた日と同じじゃんか」



と、今更にして気付いたんですよ。どちらの日付も知ってたのに。
そうすると余計に奴の事を思わずにいられなくて。
まあ、「ヒロシマ」の日付の方が重い意味を持ってるんですが、皮肉なもんだと思って。
自分の勝手な見解では、奴の戦後は核開発阻止とかの方がメインの活動で、NASAとか宇宙開発とは関係してなさそうだなーと。(それでも米ソの宇宙開発競争には危機感を持ってただろうけど)

アポロ11号打ち上げ時には、64です、エドワドさん(うーわー)。
どんな気持ちでそれを見たのかな、と。
更に勝手な見解では、奴はアメリカに住んでて、「ヒロシマ」後日本に来たんだろうと(ってーことは日本で月面着陸の中継見たって事?)

・・・・・・・・・・こういう事に思い馳せちゃう最近の自分。
分かっちゃいるけど、人と萌えポイントが違うなーと。
それが自分の個性なので、別に悪い事じゃないんだけど、ちとさみしー時もある(苦笑)






そういえば、最も最近読んだ原爆関連の本で初めて知ったんですが、
マンハッタン計画で原爆が炸裂したその跡地に、
緑色をしたガラス細工のようにキラキラ光るものが、それ以外のものが全て消滅した大地の辺り一面を埋め尽くしていたんだそうです。


まるでアニメの「賢者の石」のようだと思いました。



莫大な放射能を帯びたそれは、その実験用爆弾の名前『トリニティ(三位一体)』にちなんで『トリニタイト』と名づけられ、今も放射能を発し続けているそうです。








もういい加減に終われ自分。

ああ、また広島行きたいなあ。
「鋼」が充満した頭で見る広島はどんなかしら。




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2 コメント

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どもです_(_^_)_ (光@倉庫番)
2006-10-03 00:31:50
8月の渋谷にてお目通りして以来、ご無沙汰しております。

興味深く読ませて頂きました。

私はシャンバラから鋼に傾倒した人間でして映画の後にとても興味がある人間なので、文面に一々うなづきながら読んでしまいました。

私も科学者である兄さんに対し萌な人間なので、その気持ちが分かる気がします(^_^)

マンハッタン計画に関しては、自分は最初その名前すら知らぬ程の無知だったので資料を漁りに図書館へ行ったクチです。

地方の古本屋から本を取り寄せる程に一時期嵌ってました(汗

今はオフ本原稿で首が回らずなのですが、オフ活動自体が落ち着いたら又そっち方面に妄想を繰り広げそうな自分が居ます…。

兎に角、マンハッタン計画まで思いを馳せている方が自分以外にいらっしゃる事にちょっと感動したのでつい書き込んでしまいました…すみません。

ではでは、乱文失礼致します★_(_^_)_
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Unknown (あやぷし(管理人))
2006-10-06 01:18:35
光さん、こんばんは!

こちらこそご無沙汰しております。

そして、ようもこのようなネタへ

反応してくださいました(笑)





「マンハッタン」については

100歳兄の部屋を見てから

自分の中では決定的になったので、

最近またまた資料とか見始めたと。



この手の話題は中々出来る方が

いないので、興味ある方が

身近にいるのは嬉しいですよー。





今度お会いした時にでも、

お薦めの資料とかありましたら

是非是非ご教示下さいませね。

本当にありがとうございました!
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