注)携帯から見ている方にはカテゴリーが見られないと思うので、
タイトルの後に【メモ】と付けておきます。
今後、この【メモ】は、嶋方が参考資料として見つけたものを
皆さんもよければ見てみてください…という、資料程度のものです。
世の中には色々な視点や考え方があり、それを一つでも多く知って
深く勉強していきたいと私は思っています。
また、物事をよく知る前に こういう所で語ることは とても危険だけど、
いつまでも『勉強中』で触れない…というのもまずいと思うし。
ということで。「ああ、嶋方はこういうことにも興味があるんだ」と
ご覧いただければ幸いです。
で、「こういう意見もあるよ」と教えてくださると嬉しいです。
゜゜゜゜゜゜゜゜゜゜゜゜
以下 櫻井よしこさんのブログより。
郵政民営化について、当初の予定と現在の状況が書かれていて解りやすい。
もちろんこれを全面的に信じるというわけではなく、一意見として。
特別レポート「 『小泉改革』 は幻想に過ぎない 」
http://blog.yoshiko-sakurai.jp/archives/2005/09/post_377.html
<抜粋・転載(読みやすいよう改行箇所あり)>
■郵政事業の民営化は、郵貯、簡保の大転換を目的としていたはずだ。
国民の貯蓄が、財政投融資の原資となり、国民の与(あずか)り知らぬ内に道路公団をはじめとする特殊法人や地方自治体に貸し込まれたり、国債購入の資金に充てられてきたのは、周知のとおりだ。
だからこそ、この公的不良債権とさえ言われるものの原資となってきた郵貯や簡保を、健全化していくことが郵政民営化の大目的だった。
【どこが改革なのか】
現実にはどうなったか。悉く、当初の目的から外れてきた。その外れ方は、道路公団改革の失敗の構図と非常に似通っている。
゜゜゜゜゜゜゜゜゜゜
■問題は郵便貯金銀行と郵便保険会社である。当初両社とも普通の民間企業になるはずだった。だが、小泉法案ではそうはならない。
゜゜゜゜゜゜゜゜゜゜
■郵便貯金銀行や郵便保険会社の株は、先述のように、2007年4月1日の発足時点では全て持ち株会社が保有するが、遅くともそこから10年後の2017年には全株を放出する。
もし、この点をこのまま維持出来ていれば、郵貯と簡保は徐々に民間金融機関にとって代わられ、規模は大幅に縮小され、財投機関債や国債の購入に、無批判に資金を注ぎ込んできた悪弊も消えていくことだろう。
そうなれば、郵政改革は小泉首相が誇ったように、世紀の偉業となっていったことだろう。
【すり替えられた論理】
しかし、ここで大反対がおきた。
これでは郵貯も簡保も解体されるという自民党内からの反対論の大合唱で妥協がはかられた。
゜゜゜゜゜゜゜゜゜゜
■それにしても金子氏の指摘は重要だ。
「郵政民営化は究極のツケの先送りです。大手行の保有する国債の価格が下がると彼らは潰れます。銀行を潰さないためにも郵貯は国債と財投機関債を買い続けるしかないのです」
郵貯や簡保は、民営化後も国債や財投機関債を買い続けるのか否か。買い続ける場合、国民の財産を規律をもって運用するという民営化の目的と市場原則はいかにして守っていけるのか。その担保なしに、形だけの民営会社誕生を以て、民営化の達成とは余りに厚顔無恥ではないか。
本来は、こうした点を正すのが郵政改革の目的だった。
そのためには、郵貯や簡保の出口、使われ方を整理しなければならなかったはずだ。
しかし、まず道路公団改革に失敗し、次に、郵貯銀行と郵便保険会社の株の買い戻しを認めたために、目的の達成は今や不可能だ。
結局、何も大きくは変わらないのだ。
民主党は小泉首相に、これらの点をこそ突きつけなければならないのに、それが出来ていない。郵政民営化の内容をもっときちんと議論しなければならないのに、それも出来ていない。
タイトルの後に【メモ】と付けておきます。
今後、この【メモ】は、嶋方が参考資料として見つけたものを
皆さんもよければ見てみてください…という、資料程度のものです。
世の中には色々な視点や考え方があり、それを一つでも多く知って
深く勉強していきたいと私は思っています。
また、物事をよく知る前に こういう所で語ることは とても危険だけど、
いつまでも『勉強中』で触れない…というのもまずいと思うし。
ということで。「ああ、嶋方はこういうことにも興味があるんだ」と
ご覧いただければ幸いです。
で、「こういう意見もあるよ」と教えてくださると嬉しいです。
゜゜゜゜゜゜゜゜゜゜゜゜
以下 櫻井よしこさんのブログより。
郵政民営化について、当初の予定と現在の状況が書かれていて解りやすい。
もちろんこれを全面的に信じるというわけではなく、一意見として。
特別レポート「 『小泉改革』 は幻想に過ぎない 」
http://blog.yoshiko-sakurai.jp/archives/2005/09/post_377.html
<抜粋・転載(読みやすいよう改行箇所あり)>
■郵政事業の民営化は、郵貯、簡保の大転換を目的としていたはずだ。
国民の貯蓄が、財政投融資の原資となり、国民の与(あずか)り知らぬ内に道路公団をはじめとする特殊法人や地方自治体に貸し込まれたり、国債購入の資金に充てられてきたのは、周知のとおりだ。
だからこそ、この公的不良債権とさえ言われるものの原資となってきた郵貯や簡保を、健全化していくことが郵政民営化の大目的だった。
【どこが改革なのか】
現実にはどうなったか。悉く、当初の目的から外れてきた。その外れ方は、道路公団改革の失敗の構図と非常に似通っている。
゜゜゜゜゜゜゜゜゜゜
■問題は郵便貯金銀行と郵便保険会社である。当初両社とも普通の民間企業になるはずだった。だが、小泉法案ではそうはならない。
゜゜゜゜゜゜゜゜゜゜
■郵便貯金銀行や郵便保険会社の株は、先述のように、2007年4月1日の発足時点では全て持ち株会社が保有するが、遅くともそこから10年後の2017年には全株を放出する。
もし、この点をこのまま維持出来ていれば、郵貯と簡保は徐々に民間金融機関にとって代わられ、規模は大幅に縮小され、財投機関債や国債の購入に、無批判に資金を注ぎ込んできた悪弊も消えていくことだろう。
そうなれば、郵政改革は小泉首相が誇ったように、世紀の偉業となっていったことだろう。
【すり替えられた論理】
しかし、ここで大反対がおきた。
これでは郵貯も簡保も解体されるという自民党内からの反対論の大合唱で妥協がはかられた。
゜゜゜゜゜゜゜゜゜゜
■それにしても金子氏の指摘は重要だ。
「郵政民営化は究極のツケの先送りです。大手行の保有する国債の価格が下がると彼らは潰れます。銀行を潰さないためにも郵貯は国債と財投機関債を買い続けるしかないのです」
郵貯や簡保は、民営化後も国債や財投機関債を買い続けるのか否か。買い続ける場合、国民の財産を規律をもって運用するという民営化の目的と市場原則はいかにして守っていけるのか。その担保なしに、形だけの民営会社誕生を以て、民営化の達成とは余りに厚顔無恥ではないか。
本来は、こうした点を正すのが郵政改革の目的だった。
そのためには、郵貯や簡保の出口、使われ方を整理しなければならなかったはずだ。
しかし、まず道路公団改革に失敗し、次に、郵貯銀行と郵便保険会社の株の買い戻しを認めたために、目的の達成は今や不可能だ。
結局、何も大きくは変わらないのだ。
民主党は小泉首相に、これらの点をこそ突きつけなければならないのに、それが出来ていない。郵政民営化の内容をもっときちんと議論しなければならないのに、それも出来ていない。
郵政民営化や自民党圧勝の危険性に関しては、
ミュージシャンである坂本龍一氏もブログで
結構いろいろと発言されてます。
かなりヘビーな内容もありますが、
参考になさってみてはいかがでしょう。
http://blog.sitesakamoto.com/
そこで紹介されていた
「「郵政改革」幻想完勝の衝撃波-不可避となった財政破綻」などは一応目を通しておくことをお勧めします。
http://list.jca.apc.org/public/aml/2005-September/003439.html