今日はFAカップ（EFAだが、BBCでは”The” FA Cupと表示する）（１５時～）とSFAカップ（１７時半）のそれぞれ決勝がBBCで放送された。
両方共見たが、その差は歴然としていた。スコットランドフットボールファンとしては、SFAを貶したくは無いのだが。
ハンプデンスタジアムにロッド・スチュワート（セルティックファン）がいたのが一番の花だったかも。
EFAの決勝はMan-U vs Man-Cityでワールドクラブチャンピオンシップの決勝でもおかしくないマッチアップ。
一方SFAの決勝は少なくともセルティックｖｓレンジャーズ（準決でプレー済）であるべきだったが、セルティックの相手はICT・・・・・
Man-City、あるいはMan-Uの中堅選手１人分の年俸でICT全ての出費を賄える程度のチーム（多分）
そして、Man-U vと Man-Cityの選手達はあまりフットボールに詳しくない私でも知っているスーパースター揃い、一方SFAのビッグネームはジョー・ハートのみでジョタと古橋がかろうじてイングリッシュプレミアリーグの中堅クラブに行けるかどうか。
日本人が見る分にはセルティックのスタメンに日本人が４人もいたので良かったのだが、試合は日本代表森保監督がSFAのレベルを疑うのが理解できるような内容。
ところで、SFAの決勝はセルティックvsレンジャーズであるべきと書いたが、実際にこれが実現すると試合後の街は大変な事になるので、最近はオールドファームの試合はパークヘッドはセルティックサポーターのみ、ＩＢＲＯＸはレンジャーズサポーターしかチケットを買うことが出来ないと言う日本では考えられない状況になっている。
これはTheTroubleのベルファストに通ずるものがあるのだ。
スコットランド（特にグラスゴー）でもプロテスタントとカトリックの確執は潜在し、普段はほとんど顕在化しないのだが、フットボールの試合になると何かおかしなスイッチが入り、奇妙なバイアスの掛かった心理状態になる。
例を挙げるとうちの妻はプロテスタントでハーツのサポーターでセルティックとHIBSを心から嫌っている。
他のチームの試合を見ている時、妻の優秀な動体視力はかなり正確にオフサイドやファウルを判断するのに驚かされるのだが、これがセルティック、HIBS絡みになると、VARによる専門のジャッジによる判定でも”絶対におかしい！！！！！”と言い張る事もしばしばで、少々閉口する時がある。
また日本のサッカーでは自分の応援するチームのライバルチームがAFCなどに行った場合でもそのチームを応援するかと思うが、うちの妻はセルティック、HIBSなどがたとえイングリッシュのチームと試合したとしてもイングリッシュチームを応援するほど。
この様な下地がDNAレベルで潜在しているので、スコットランドでもひとたびフットボールなどに起因する宗教絡みの対立が起きたりするとベルファストの様な事にエスカレートする可能性は否定できない。（多分グラスゴー周辺のみだが）
