jazzy『札幌自然館』

自然、登山、山野草&JAZZ

利尻山

2010年08月30日 | **礼文島の旅**

2006/6/19 香深港から見た利尻山

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礼文島とサロベツの旅(6)

2010年08月26日 | **礼文島の旅**

【礼文島から観た利尻山の勇姿】

 2006/6/18 宇遠内~礼文林道~香深

 宇遠内には、民家と無料の休憩所もありここで一休みできる。以前なら宇遠内から引続き南に向けて海岸線を歩くルートが一般的だったようだが、落石と荒れた海岸線での事故が絶えなく、現在では通行禁止の処置がとられている。
私の所有しているガイドブックにはこの海岸線を南下するルートが記載されているため、現地の情報で通行禁止であることを知った。

 正直なところ、ここで大きな誤算が生じた。海岸線を歩けば当初予定していた8時間コースの終点に立つことが出来るが、山側の礼文林道コースへ迂回する必要が出てきた。しかも現地で調達したマップによれば、さらに3時間は余計に時間を要することとなる。

 ここまで、多くのアップダウンを繰り返してきたが、礼文林道への迂回ルートは、最大の上り坂の登山道となる。島の南側の背骨部分を通る礼文林道付近は、その名の通り林が広がり、植生が大きく変わる。この辺りで見られる山野草は、オオアマドコロ、マイヅルソウなど札幌近郊の山々でよく見かけるものたちである。

 礼文林道の手前あたりで、多くの登山者とすれ違い、西海岸を南下している時のような寂しさは少なくなる。そしてこの頃にはかなり疲労が蓄積していた。しかし、ここからが今回のトレッキングの正念場である。
 意外にも礼文林道を歩き出すと、歩きやすい反面アップダウンも多く、疲労の蓄積した身体には応える。しばらく、これといった展望も山野草も見られず単調で辛い長い林道歩きが続く。ここまできたら、少し季節が早いかもしれないレブンウスユキソウの群生地に期待して先を急ぐ。尾根道に林道が出ると突如として展望が広がり、遠く利尻富士(利尻山)が雄大な姿で海に浮かんでいる。この利尻山の展望は、背景の姿を変えながら展開する。正に絶景の絵巻物である。

 礼文林道の後半に差し掛かると、レブンウスユキソウ群生地目当ての多くの観光客と送迎車と出会うことが出来た。北側のレブンアツモリソウの群生地同様、観光客の目的地はこの二ヶ所に集中している。さて、レブンウスユキソウは、観光客が多く押しかけているにもかかわらず、現地の保護観察員は冷たく開花が遅れてますと説明していた。目玉不在のところに集められた観光客の心中は・・・笑
 レブンウスユキソウの群生地付近は、高山植物のお花畑にもなっていて私としては結構楽しめた。

 この先は香深港までラストスパート、観光バスとすれ違いながら車道をぐんぐん下っていく。さすがに30キロを超過するトレッキングは足にマメを作り痛み出していた。香深の旅館到着は16時を回っていた。実にスコトン岬を出発して8時間半、随分足早に歩いたものである。最もゆっくり歩いて18時頃の到着ではトラブルがあった場合は途中で日没の可能性もある。

 旅館の若女将には、当日歩いてきたコースを聞かれ簡単に説明していたところ、登山家ですか?と目を丸くされてしまった。どちらかと言うと、学者ではなく登山家ですね。。。笑

その日の宴は、新鮮な魚介類とサッポロビール、さらに「こんぶ焼酎(礼文島)」でたっぷりと栄養補給。
翌日の朝は、名残惜しい礼文島を後にして、サロベツ原野を見学しながら帰路に着く。

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礼文島とサロベツの旅(5)

2010年08月23日 | **礼文島の旅**

2006/6/18 西上泊~宇遠内

 レブンアツモリソウの群生地から西海岸の西上泊へ引き返すと、時計は丁度10時を指していた。不思議なことに、南方向と西方向の霧がすっと引き展望が開けた。
 ここで撮影したデジタルカメラのデーターを確認したところ、その写真の撮影時刻は10時03分となっていた。地元に長くから住みつく猟師の言葉に間違いはなかった。驚きでもあり感謝でもあった。

 さて、海岸線に向う途中、尾根伝いに登山道が続いてるかのように見えたが、車止めがしてあることから、素直にガイドブック通り西海岸の西上泊に下った。後に解ることだが、この道はやはり尾根道への短絡路だったようで、途中、レブンアツモリソウの群生地に寄り道したロスタイムを取り戻すためには好都合の短絡路であることが判明した。

 西上泊は意外にも立派な群落であり、港には公設のトイレも設置されていた。良い給水ポイントでもある。ここから、再び山側の尾根道に登山道を登ることとなるが、標高差約150メートルと思われるこの道が数十分前から照り出した太陽の直撃を受けて、とても暑く厳しい上り坂となる。途中、幾度か立ち止まり海岸線の絶壁を見学して、やっと尾根道に出た頃にはそれまでのアップダウンによる体力消耗も重なり合って身に応えていた。

 尾根道は笹薮の多い展望の利く登山道でありながら、所々にハクサンチドリ、チシマゲンゲ、ゴゼンタチバナ、タカネナナカマドなどの高山植物が見られ、この辺りの植物と礼文島の景色の撮影に没頭していた。この先は、海岸線に降りるまで比較的平坦な登山道が続き、はっきりと同定できなかったが左手には礼文岳(490m)を見ながら通過したようだ。似たようなコブが続き同定できない。この尾根道からは隣の利尻島の展望はきかない。

 やがて、下りに近づくと西海岸への断崖絶壁に向う急勾配に差し掛かる。実はこの辺りが、お目当てとしていた礼文特有の高山植物が出現する。島の北側とは、明らかに種類の違う高山植物が楽しめる。レブンコザクラ、サクラソウモドキ、スズラン、レブンソウなど。

 尾根道から海岸線に下ったポイントは、アナマと呼ばれる。ここから宇遠内まで荒々しい海岸線を歩くことになるが、今まで辿ってきた登山道とは異なり変化があってとても愉しい。一方では、海が荒れるとアナマから再び西上泊まで引き返すことになるのかと思うと、ぞっーとする。

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礼文島とサロベツの旅(4)

2010年08月20日 | **礼文島の旅**

2006/6/18 レブンアツモリソウ群生地

 海岸線からレブンアツモリソウが手厚く保護されている管理区域に向かうため、道を確認しようとして、作業中の一人の屈強な猟師に声をかけてみた。

「アツモリソウはこちらを歩けば観れるのでしょうか?」
「そんな所にいかなくても、そこの雑草の中に咲いてるだろう!」
見つけて感激していたところ、
「お前さん何処まで歩くんだ?」
「南の香深港まで歩きます」
「それなら霧なんか見てばかりではつまらないだろうから、レプンアツモリソウが観終わったらゆっくり海岸線を歩け。今日なら10時過ぎには霧が晴れて、とても暑くなるから景色もきれいだ。西海岸をゆっくり見ていけ」
、とアドバイスをもらった。
 半信半疑のまま、風の強いレブンアツモリソウの咲く保護区に向けて歩き始めた。

 今思い起こせば、レブンアツモリソウの保護区への寄り道は、後々の工程を厳しくするものであった。レブンアツモリソウの咲き終わった、7月~8月の夏の季節に8時間コースを一気に南下するハイカーが一般的かもしれない。

 さて、この年のレブンアツモリソウは、花期の終わりを迎えていた。付近には「ササバギンラン」、とても珍しい「カラフトアモリソウ」などの野生蘭が迎えてくれた。この保護区まで歩く道中では、「ノビネチドリ」「ハクサンチドリ」の野生蘭も観察でき興味深い植物たちの競演に驚くばかりである。

 レブンアツモリソウの保護区は、短い遊歩道が設けられ一方通行となっいる。レブンアツモリソウは豊富に見られるが、カラフトアツモリソウが見られる地点では当然のことながら渋滞が発生していた。これは、旅行会社が集めた観光客がフェリーでバスごと乗込み観光客をこの保護区に運び込んでいるためである。

 再び海岸線の西上泊に向って歩き始めたところ、今まで霧に隠されていた礼文島のなだらかな丘陵地帯が遠くまで広がり、やがて西側の海岸線が近づくと、その険しく荒々しい海岸線が見事な深みのある緑色とコバルトブルーの海で飾られた広大な景色が広がった。

 これらの景色こそ、礼文島の本来の姿であり、猟師の語っていた推奨の景色であった。

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礼文島とサロベツの旅(3)

2010年08月17日 | **礼文島の旅**

 2006/6/18 スコトン岬~西上泊

 朝、6時過ぎに香深港のバスターミナル始発の、スコトン岬行きのバスに乗り込む。朝から礼文島は深い霧に包まれ景色すら期待できない。
 到着まで1時間あることから睡眠不足をカバーするため居眠りと決め込んだ。ところが、さすがに花の浮島である、標高1000メートル以上の山々で見ることが出来る高山植物や札幌近郊では、4月中旬に咲き出す山野草が同居したままバスの窓越しに見えてくる。これらの花達が道端に咲いている姿は実に不自然に感じる。エゾエンゴサク、ミヤマオダマキ、ネムロシオガマ等々。

 最終到着点のスコトン岬の停留所に到着して下車しようとしたところ、バスの運転手から「バスの方向転換のため岬近くまでバスを移動するので、スコトン岬の先端まで行く方はそのまま乗車しても構わない」とのアナウンスが流れた。

 初めて体験する日本の最北端へ足を踏み入れたが、ここでも霧は深く手前の海岸線が見えるだけであった、期待していたトド島やロシア領の展望は許されなかった。殆どの乗客は、このスコトン岬まで足を運んだが、気が付いてみると霧も深いこともあるのだが、どこに消えたのやらいつの間にか解散状態であった。

 ここに留まっても霧の晴れる見込みは当分なさそうなことから、足早に礼文島の南端に向けて歩き出したのだが、数箇所「8時間コース」「4時間コース」を意味する案内標識を見かけたものの、自分の歩いている踏み跡が本当にその道なのか半信半疑であった。もっと明確な遊歩道のように感じていただが全く当てが外れた。

 歩き出して間もなく、私同様に礼文島の南端(8時間コース)や北側を半周するかのように歩く4時間コースを歩くハイカーが前後に歩いていることに気が付いた。
 お互いに何故かしら何処へ向かっているのか会話して確認し合っている。これは、この道が目指す道なのか誰もが確信できないこと。霧の影響もあって何人歩いているのか把握できなく、だんだん不安なっていることが要因だったと思う。私も同じ想いだった。

 結論から言うと、どうやら私と同じ終着点(香深港)を目指した者は無く、2組4名のハイカーは、8時間コースを目指しているものの、終着点は手前の礼文林道又は香深井であった。その他の十数名のハイカーは4時間コース利用して島の北半分を目指していた。

 人によっては(単独行の女性2名)、歩いている途中、私と話しているうちに8時間コースを諦め途中から4時間コースに変更したものもいた。別に説得したわけではないが装備らしいものを所持していないことから、歩いているうちに遊歩道とは違いその厳しさに気が付いて断念する人たちであった、また、何処から現れたのか(推定だが、宿の車で途中まで送迎された)、台湾人の新婚カップルが召国付近で現れ、必死に私と併走するものもいたが、最後は何処で消えたものかは不明である。

 スコトン岬から西上泊までは、途中ゴロタ山登山あり海岸線歩きと、とても変化にとんだコースで、山野草から北海道の2000メートル級の山で見られる高山植物まで飛び出す愉快なハンキングコースであった。ところが、尾根での強風とスタート時点から続く深い霧に包まれ花の撮影は困難を極めた。それよりも、想定していた以上に歩く時間を要して、焦る気持ちで足取りを速める結果となった。

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礼文島とサロベツの旅(2)

2010年08月15日 | **礼文島の旅**

2006/6/18 礼文島縦断の足取りと一般コース

★★実際に踏破した縦断コース★★

 今回の礼文島の縦断コースは、スコトン岬から【8時間コース】に沿ってゴロタ岬へ南下し、途中の西上泊からレブンアツモリソウの群生地に寄り道して、再び【8時間コース】に戻り最後は【礼文林道コース】を辿り香深港まで。実際には30キロ以上を踏破していたことが、今回の整理の中で明らかになったきた。

 小生は、この事実に気付かず、今まで一日で歩いたトレッキングの距離は25キロと発言していた。(笑)
早朝、バスでスコトン岬へ、7時30分にトレッキングを開始し、縦断後、香深の旅館に16時頃戻った。若女将にその日の歩いた工程を聞かれ、概要を説明したところ、信じられないような顔をされ「随分早いお帰り、御無事でなりよりでした」との言葉が思い起こされきた。

 花の観察しながら歩く場合は、8時間コースを2日に分けて愉しむことが現実的であり、一日に30キロを超過して歩く行動は、かなり無謀だったと思っている。
 縦断してみて、このコースは登山と同様の装備が必要であり、起伏の多いハードなロングコースである。世間一般では若者向けのコースのように宣伝されてきたが、天候判断が求められ、登山グレードで評価しても中級登山者向けである。特に海岸線は登山靴ではとても歩きづらく、登山道とは異なり危険であった。

 

参考として礼文島観光ガイドより、トレッキングコースの概要を下記に列挙してみた。

【桃岩コース】桃岩展望台から元地灯台を経由して知床地区に続く約2.5km、別名「礼文フラワーロード」とも呼ばれる桃岩歩道を歩く礼文花トレッキングの白眉ともいえるコース。

【礼文岳コース】内路登山口から礼文岳山頂(標高490m)まで片道約4.5kmの登山コース。

【礼文林道コース】林道香深井口から「礼文林道」を歩き、レブンウスユキソウ群生地を通り、香深入口までの8.0km約2時間のコースが一般的。このあたりから利尻山の展望が素晴らしい。

【礼文滝コース】礼文林道の途中から花の谷とも呼ばれる礼文滝へ行く往復3kmのコース。川越えやロープを伝って降りる長い斜面もあるので、登山装備が必要。

【4時間コース】スコトン岬から南へゴロタ岬、澄海岬を経由する岬めぐりのコース。多くの花々と礼文の青い海、断崖がつくりだす自然の造形美が満喫できる。コースの終盤でレブンアツモリソウの群生地も通過。

【8時間コース】北端のスコトン岬を起点に西海岸と丘陵地帯を歩き、その後宇遠内~礼文林道と20キロ程度を8時間かけて歩く。休憩や花の観察を挟みながら歩いた場合は10時間のコースで、出発は朝一番に出発し登山装備が必要。
*《注意事項》*以前は宇遠内から元地海岸・地蔵岩まで、西海岸を踏破するコースであったが、落石事故と荒天時歩くことが出来ないため通行禁止処置がとられ、現在は宇遠内から礼文林道に迂回することとなる。なお、古いガイドブックには、海岸線を歩くコースが記載されているが、今は誰も歩くものはいない。

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礼文島とサロベツの旅(1)

2010年08月14日 | **礼文島の旅**

【礼文島は笹で覆われ、西海岸に高山植物が広がる】
 
2006/6/17-19 礼文島を知ろう

 ここで礼文島の特徴を良く知っておくことは、この島を縦断するためにはとても重要な要素であり、旅の安全性を増すことに繋がる。

 礼文島は、北海道北部、稚内の西方60kmの日本最北の島(北方領土を除く)である。地名語源はアイヌ語のレプン・シリ(沖の島)からくる。海抜0メートルから高山植物が咲き乱れていることから別名「花の浮島」と呼ばれている。これは本州であれば標高2000mの山岳地帯に匹敵する気象状況であることも意味する。

 礼文島は、標高490mの最高峰の礼文岳を中心に南北29km、東西8kmにわたって、なだらかな丘陵性の地形が広がっている。冬には厳しい偏西風が吹きつける西海岸は切りたった断崖絶壁が連なり、東海岸にはゆるやかな山並みが海へと続いている。人が住む地は、偏西風を避け東海岸に集中し、山全体は笹で覆われている。

 高山植物は、海抜ゼロから見られこの地では森林限界が低地を意味する。ちなみに隣の島、利尻島ではハイマツ帯は500m、本州では2400m程度となることから冬の気象の厳しさだけではなく、春から夏にかけても一旦荒れると厳しい気象となることも予想できる。
 なお、高山植物のその多くは、笹を避け西側の険しく強風の吹きつける西海岸線に広がっている。西側の海岸線は、北方系植物しか生きられないような場所である。

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礼文島とサロベツの旅(序章)

2010年08月13日 | **礼文島の旅**

稚内付近の実際に走行したルート図(赤色)と礼文島の縦断ルート(青色)
 ノシャップ岬とサロベツ原野のルートは略してます。


 2006/6/17-19 礼文島とサロベツの旅(序章)

 少し古い話となってしまった。
 以前にブログで部分的に写真をアップしたこともあるが、その当時集めた資料と撮影した写真を整理することもなく、忙しさに紛れて年月が経過していた。
ぜひ記憶に留めたく、「花の浮島(礼文島)」への旅を当時の記憶を思い起こしながら綴ってみることにした。
滅多に行く機会が来ないし、あまり歳をとると同様の長旅ができるか不安もある。
礼文島とサロベツの旅は、最後まで続くかどうか・・・見切り発車してみる。

序 章

 1993年から本格的に登山を始めて17年が経過しようとしている。
 1995年8月6日、利尻島の利尻山(1721m)の頂に到達してから随分歳月が経過した。夜行列車とフェリーを乗り継ぎ、海抜ゼロから日帰りで往復したハードな登山であった。

 そして、礼文島へのトレッキングは、つい4年前の話である。北海道に住んでいても礼文島は遠く、屋久島、北アルプスの山々と同様に憧れの登山先である。札幌からマイカーとフェリーを利用しても2泊3日を要する長旅である。実際には予備日をもう1日用意していた。この時期に2日間の休暇と土日を利用することはとても難しい。

 花の名山と呼ばれるこの島を歩くには、レブンアツモリソウやレブンコザクラに代表される礼文島固有の高山植物が咲く時期を選びたくなる。
 ところが、6月中旬は、まだまだ春の気配が漂い、一度天候が荒れはじめれば、礼文島の北から南への縦断の旅はとても危険を伴う。島は年中、平均風速で10メートル近い風が吹き、本州で行けば6月中旬の2000m級の山々を歩くのと同一条件となることも珍しくない。一部の海岸線のトレッキングルートは、海が荒れると歩行が困難となり引き返さなければならない。

 こんなリスクを背負いながら、2006年6月に天候上の好条件が整い、観光シーズンで宿が殆ど空いてない時期であるが、運良く礼文島・香深の渡辺旅館に2泊お世話になることとなった。

 到着して出迎えてくれた若女将の開口一番、「札幌から単身でご旅行、しかも礼文島の登山とは、どちらの大学の方ですか?」「学者さんでなければどちらのお金持ちの方でしょうか・・笑」であった。
 これは、後に解ったことであるが、礼文島にお住まいの方々の住民感情は、『遥々飛行機も飛ばないこの島へ、高い交通費と旅館に2泊3日一人で宿泊する料金を考えると、その旅人が東京人でも札幌人であってもとても余裕のある方』と感じているようだ。確かに、北海道内の登山旅行でこれほど高コストで時間を要する旅は、利尻山登山と礼文島のトレッキングぐらいだろう。いや、むしろ飛行機の便を考えると利尻島は札幌・東京からの直行便があるが礼文島にはなく、北の孤島であり最北の島は魅力満載である。

 礼文島までの足取りの概要は、早朝6時札幌から車で7時間、途中サロベツ原野とノシャップ岬を経由して、稚内からフェリーで2時間。旅館に到着したのは17時過ぎだったと記憶している。

 

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