三井ホームで新築 (2023年3月完成)

三井ホームで戸建てを新築しました。検討したことや、実際の電気料金など記していこうと思います。

日当りシミュレーションソフトの「日当り君」が有効

2023-01-02 17:16:00 | 家の各種検討
 太陽光発電の採用は、災害対策として必須としていました。しかし、南隣の大きい建物での日照への影響が気になっていて、ハウスメーカー契約後の詳細打合せにて「日当りシミュレーションを作れますか?」と相談したのですが、三井ホームの設計士さん(三井ホームデザイン研究所の方)は、社内でシミュレーションソフトが無く作れないとの事。

 契約前にダイワハウスと相談していた時は、彼らは作ってくれたのでハウスメーカーで得意不得意があるようです。

 そこで、私にて検討できないかと調べたら「日当り君」と言うフリーソフトがあり、無料で使える範囲でも十分に検討可能でした。ざっくり言うと「自分の家と近隣の家を配置して、高さと屋根形状を設定し、方角と地域を決める。日付を設定して計算させると3Dモデルで30分単位の日照が見れるもの」です。

三井ホームの提案プランは、
・屋根形状=片流れ
・向き=東に流れる(正確には北東東)
・高さ=地面から6mで屋根の最下部
・角度=3.5寸(約20度)
これらであり、この条件でシミュレーションしたところ
 春分や夏至は、全く問題なく屋根全面に日が当たる。
 冬至では、南隣の建物で屋根に影が出来ますが、そこまで大きくは無く、最大でも屋根全体の2割程度。これなら許容できる範囲です。
 また、東流れ屋根なので日没の1時間前(夏至では1.5時間前)に太陽光パネルが自分の屋根の影に入り、この時刻の発電は期待できない事もわかりました。これも、前もって分かっていれば許容範囲です。

 このように、我が家では、発電効率を最重視して屋根形状や間取りを決めたわけでは無いです。発電を第一に考えると南向き片流れとなりますが、そうなると階段配置が変わってきて、全体の間取りも変わってきます。
 我が家では、生活に便利な間取りが先ずあって、そこに発電も出来る様にしたので、発電効率が少し下がる事は、許容範囲なら受け入れる方針にしました。

 シミュレーションでは、30分単位で3D図が出るので、冬至と夏至と春分を印刷しようとすると大量の紙が必要になります。 
 そこで、ノートパソコンでシミュレーションし、三井ホームとの詳細設計の打合に持ち込んで、画面を見てもらって日当たりを確認しました。最終的に設計の色々な事が確定したのが9/10で、ここから品物手配などがスタートし着工しました。
 
 さてさて、現在12月になり工事が進んで屋根が乗りました。ちょうど冬至(12/22)付近の時期です。そこで、冬至でのシミュレーションと実際の屋根の日当りを写真で比べました。朝昼夕の時刻で見ていきます。

朝8:00のシミュレーション↓

8:00実際↓

シミュレーションより少し屋根部の影は多い。

昼11:30のシミュレーション↓


11:30実際↓

シミュレーションよりも屋根部の影が少ない

夕方15:00のシミュレーション↓

15:00実際↓

こちらもシミュレーションより屋根部の影が少ない。また、日没の1時間前からパネルに日が当たらなくなる事もシミュレーション通りだった。

 これらの結果より、ほぼシミュレーション通りだった。冬至でこの結果なので、他の時期はコレより日照が良くなるので発電に問題なしです。

 一般的には、太陽光発電での屋根形状は南向き角度30度が1番効率が良い。この発電量を100%とした時に、屋根の向きと角度の違いで下表の様な割合になる事が知られています。(私の住んでる地域でのデータです)


 うちの屋根は、東(実際は北東東)流れの20度なので、約80%程度の発電量と予想されます。
 我が家は、全館空調を採用した事もあり、電気は多く使うことが予想されますし、災害時に使える余力も確保したくて、太陽光パネルと蓄電池の容量は、一般的な戸建てより多めにしました。
 
 今後は、家の完成後に、実際発電量や電気代を確認してみようと思います。

☆まとめ⭐︎
「日当り君」という「日当りシミュレーションソフト」が日照検討に非常に有効でした。