会期:2008年11月15日(土)~2009年1月18日(日)
会場:上野の森美術館
藤田嗣治の幻の群像大作4点すべてが日本で初めて一堂に会しました。
「ライオンのいる構図」「犬のいる構図」「争闘I」「争闘II」と名付けられたこの連作は、「構図」のみ日本で発表されたのち所在不明で、1992年にパリ郊外の倉庫で発見された大作です。
また今回は、その際見つかったパリ日本館壁画と関連する「馬とライオン」も加わっています。
これら5点は、昨秋大規模な修復を終えての初公開です。
この修復の様子は会場で大きなスクリーンで見ることができ、とても参考になりました。
初期のモディリアニの影響を強く受けたような作風からいわゆる「素晴らしき乳白色」と言われ大成功を収めた時期の作品、そして「レオナール」となってキリスト教に改宗し独特の宗教画を製作した時代、とその作風はかなり変遷を遂げていますが、その変化の様子と根底にある共通性をよく理解することが出来ました。
彼のパリでの大成功は、一重に彼が日本的感性を持ち続けていたからだという事も、良く分りました。
そういう意味でしみじみと感じ入ることもあり。
もしこれから行かれる方がいらっしゃれば、最後の修復のビデオは必見です。
「修復技術」そのものもさることながら作品の理解にもとても役に立ちます。
今回の一枚は、私が「仰臥裸婦」、たくやが「二人の友達」
確かにすばらしい「乳白色」です。
会場:上野の森美術館
藤田嗣治の幻の群像大作4点すべてが日本で初めて一堂に会しました。
「ライオンのいる構図」「犬のいる構図」「争闘I」「争闘II」と名付けられたこの連作は、「構図」のみ日本で発表されたのち所在不明で、1992年にパリ郊外の倉庫で発見された大作です。
また今回は、その際見つかったパリ日本館壁画と関連する「馬とライオン」も加わっています。
これら5点は、昨秋大規模な修復を終えての初公開です。
この修復の様子は会場で大きなスクリーンで見ることができ、とても参考になりました。
初期のモディリアニの影響を強く受けたような作風からいわゆる「素晴らしき乳白色」と言われ大成功を収めた時期の作品、そして「レオナール」となってキリスト教に改宗し独特の宗教画を製作した時代、とその作風はかなり変遷を遂げていますが、その変化の様子と根底にある共通性をよく理解することが出来ました。
彼のパリでの大成功は、一重に彼が日本的感性を持ち続けていたからだという事も、良く分りました。
そういう意味でしみじみと感じ入ることもあり。
もしこれから行かれる方がいらっしゃれば、最後の修復のビデオは必見です。
「修復技術」そのものもさることながら作品の理解にもとても役に立ちます。
今回の一枚は、私が「仰臥裸婦」、たくやが「二人の友達」
確かにすばらしい「乳白色」です。