今話の名セリフ:「私は舞桜に勝つよ! 友達だからって遠慮なんかしない!」(本谷栞)
「アイカツプラネット!」第19話「君がいるだけで」の感想です。
~ オープニング前 ~
近日、アイカツランキングトップ10同士が戦う「トップテンファイナルバトル」が行われようとしていました。プラネットプリンセスグランプリの出場をかけた最後の大会です。
ちなみに、現在のアイカツランキングは、こんな感じ。
出場できそうなのは5位のハナまでで、10位のシオリは厳しいと、瀬川は思っていますが、ゲキアツ賞をもらえば、逆転も可能だそうで。「ゲキアツ賞」というのは、ステージで一番ファンをアツくさせたアイドルに贈られるものです。
直後、トップテンファイナルバトルの対戦相手が決まりました。全員の対戦相手は以下の通り。
なんと、ハナとシオリが戦う事に。
しかし、舞桜と栞は、そんな事態が起きているとは知らず・・・、
「では、ここで問題です! 焼いても焼いてもすぐに売り切れてしまう事で有名な、このパン屋さんの看板商品とは何でしょう?」
「天使の食パン!」
「え・・・。」
「残り1つなんですか?」
「はい・・・。」
「栞、私はいいから!」
「でも・・・。」
「ずっと楽しみにしてたんでしょ?」
「うん・・・。」
「舞桜って昔から、何かあるといつも私に譲ってくれるよね。」
「ええー? そうかな?」
「そうだよ! なんか悪いなって・・・。」
「気にしないでよ! 親友なんだからさ!」
その直後、いずみから、トップテンファイナルバトルの連絡が入りました。舞桜も栞も、互いが対戦相手である事を知ります。
舞桜は親友が対戦相手だと知って戸惑う一方、栞は何かを決めたかのように場を離れました。
~ Aパート ~
その後日・・・、
「何? あのタスキ?」
「早速バトル開始ですか!」
「栞・・・。どうしたの、急に?」
「舞桜お断り! 話しかけないで下さい!」
「ええーっ!?」
わざわざタスキまで作っちゃうとか、凝ってるなあ。しかも、舞桜がカタカナ、お断りが平仮名なのも可愛く感じますね。こういうノリ、大好きです。(笑)
その後も・・・、
「ヤッホー、栞!」
「舞桜お断り!」
いちいちタスキをかけ直さなきゃいけないとか大変だなあ。まあ、ずっとかけてたら、校則違反になっちゃうかもしれませんしね。なんか栞が無性に可愛く見えてきました。(笑)
「栞、一緒にお昼食べよう!」
「舞桜お断り!」
舞桜お断り。この言葉を言うのは簡単でも、タスキまでかけなきゃいけないとか、無駄な努力をしている気が。栞もそこんとこ分かってそうですけど、ボケたい衝動に駆られているんでしょうか。(笑)
「栞! 一緒にトレーニングしない?」
「しつこい! 舞桜お断りって言ってるでしょ!」
あ。今度はタスキを出さなかった。絶対かけなきゃいけない訳じゃないのね。やっぱり、ボケてみたかったのかな。(笑)
「何で?」
「私達は、直接対決するライバル! これまでみたいに馴れ合う訳にはいかないの!」
「私は舞桜に勝つよ! 友達だからって遠慮なんかしない!」
「もう! 何なの! 栞!」
その直後、るりが舞桜に声をかけてきました。栞が舞桜を拒絶している事を知ります。
「舞桜ちゃんと栞ちゃんって、幼なじみなんだよね? ケンカした時、どんな風に仲直りしてきたの?」
「うーん・・・。ケンカした事がない、かな・・・。」
「え?」
「栞と初めて会ったのは、小学3年生の時で、栞はいつも、1人で本を読んでる子で、最初はどんな話を読んでいるのか知りたくて、話しかけたんだ!」
「おとなしい子だなって思ってたんだけど、好きな子を話す時の栞って、すっごい楽しそうで、いつの間にか仲良くなってたんだ!」
一方、栞には、響子が話を聞いていました。
「トップテンファイナルバトル、大変な事になってしまいましたね・・・。」
「戦うからには、舞桜だって倒すべきライバルです! 私は全力で勝ちにいきます!」
「なるほど・・・。舞桜ちゃんと、あくまで真剣勝負がしたいと・・・。」
「それで、わざと嫌われるような事をなさってるんですね。」
「響子先輩にはお見通しでしたか・・・。」
「先輩ですから!」
「それは、小学校の学芸会ですか?」
「不思議の国のアリスです!」
「すごいよね! それから一度もケンカしないで、ずっと親友でいるなんて!」
「アイカツでライバルになったら、もう親友でいられなくなっちゃうのかな?」
「つーかさ、ケンカもした事ないのに、本当の親友っていえるのかよ?」
「敬斗には関係ないでしょ!」
「舞桜ってさ、栞とぶつかりそうになると、いつも遠慮してただろ? だから、ケンカにならなかったんじゃないか?」
「え?」
「幼なじみその2の貴重な意見だ!」
「誰が幼なじみその2だ!」
「栞だって、舞桜が遠慮してた事に気付いてたと思うけどな?」
「栞には、私に遠慮してほしくなくて・・・。」
「私はどうしても主役のアリスがやりたくて、クラスの人気者でみんなから推薦された舞桜と、どちらがアリスをやるか、多数決で決める事になったんですけど、舞桜は、セリフが憶えられないって辞退したんです・・・。」
「それで、私がアリスをやれる事になって・・・。」
「その時は嬉しくて気付きませんでした。舞桜は優しいから、私に遠慮して役を譲ってくれたんだって・・・。」
「栞! 今度は主役を譲ったりなんかしないよ!」
「舞桜・・・。」
「私は栞に勝って、プラネットプリンセスグランプリに出るから!」
「その言葉を待ってたよ! もう遠慮はいらない! 本気でぶつかり合って、決着をつけよう!」
「うん!」
~ Bパート ~
それから後日・・・、
「憶えてる? 友達になった頃って、あんな風に舞桜に引っ張り回されてたよね?」
「えー! 引っ張り回してたっけ?」
「では、問題です! 今日は探検家ごっこしようって、知らない街まで私を引っ張っていって、一緒に迷子になったのは誰でしょう?」
「はい・・・。私です・・・。確かに、栞を引っ張り回してました・・・。」
「でも、楽しかった! 舞桜と一緒にいると、毎日がワクワクの連続で!」
「私ね、ずっと舞桜がうらやましかったんだ!」
「明るく元気で、いつもみんなの中心にいて、舞桜みたいになりたいって、ずっと思ってた!」
「シオリ! それを言ったら、私もだよ!」
「え?」
「気配り上手で、いつもみんなから頼りにされてる! そんな栞みたいになりたいって、私もずっと思ってたんだ!」
「全然知らなかった・・・。舞桜が私みたいになりたいなんて・・・。」
「私も知らなかったよ・・・。栞が私みたいになりたいだなんて・・・。」
「私達は全然似てないけど、気が付いたら同じ事考えてて・・・。」
「一緒にいると、すっごく分かるって事も、全然分かんないって事も、全部分かっちゃうんだよね!」
「ねえ、変な事言っていい?」
「舞桜が変な事言うのは、いつもでしょ?」
「ちょっと!」
「で、何?」
「トップテンファイナルバトル、勝ちたいって気持ちは強いんだけど、それより、もっと強い気持ちがあるんだ!」
「うん! 私も同じだと思う!」
『2人で最高にアツいステージをしたい!』
その後、舞桜と栞は、トップテンファイナルバトルでオリジナルの曲を歌いたい事を、いずみに相談しました。
楽曲については、対戦者同士で話し合って決める事になっているため、オリジナルの曲で歌う事は何ら問題ありません。
そして、後日、トップテンファイナルバトルが行われました。
「アン、今回はプラネットプリンセスグランプリに出るチャンスを逃しちゃったじゃないですか。」
「その分、全力でキューピットさんを応援します!」
「ありがとう! アンの応援に応えるステージを見せないとね!」
「いつか、キューピットさんの隣に立つのにふさわしいアイドルに、アンはぜーったいなりますから!」
「いよいよだね・・・。」
「やれる事は全部やった・・・。」
「あとはステージで!」
『最高にアツく!』
ハナとシオリのバトルステージが終わりました。勝ったのは?
トップテンファイナルバトルは、ランキング上位5人が勝ったため、順位に変動はなし。
続いて、ゲキアツ賞の発表。受賞したのは、ハナ。
「ハナ! やったね!」
「シオリ!」
「ありがとう! シオリ!」
これにより、ハナが3位に浮上。ハナはプラネットプリンセスグランプリの出場枠に入りました。
一方、ビートとルリは4位に後退。4位が2人となり、どちらかは出れない事になります。一体どうなるのか?
今回は、これで終了です。
次回:「マジでバトルの5秒前!」
プラネットプリンセスグランプリ最後の1枠を争うことになった響子とるり。
勝率ではビートが上だが、響子は改めて直接対決を希望。そこには、響子が抱くある思いが隠されていました。
自分らしさ全開のアイカツで納得できる真剣勝負をしたい。アイカツを通して高め合ってきた2人が挑む恨みっこなしのラストバトル。最後の出場者は、どちらになるのか?
【まとめ】
プラネットプリンセスグランプリの出場をかけた最後の大会「トップテンファイナルバトル」で、ハナとシオリが戦う事になりましたが、2人とも、勝つ事よりも、最高にアツいステージをしたい気持ちでバトルステージに臨み、結果、ハナが勝って、プラネットプリンセスグランプリ出場を決めました。
という事で、今回は、ハナとシオリがバトルステージで対決する話でした。
プラネットプリンセスグランプリという大きな大会の出場枠をかけての親友同士の対決と考えると、穏やかじゃない展開ではありますが、舞桜お断りのタスキや、ケンカしないくらいの仲良しっぷりや、対戦が決まった事でこれまで以上に仲良くなったりと、楽しい話にまとまっていたと思います。変にギスギスしてバトルステージに臨むよりも、仲良く楽しくステージに立った方が良いですよね。
まず、舞桜と栞は小学3年生の時に初めて会って、それから7年以上も一度もケンカした事がないというのは、正直すごいな、と思いました。性格が結構違うから何度かケンカするものだと思ってたんですけどね。
性格が大きく違う2人がケンカにならなかったのは、舞桜が栞に遠慮したり、譲ったりした事が多かったため。確かに、舞桜はグイグイ引っ張りやすい明るい子であり、度が過ぎれば、栞がついていけなくなり、やがて嫌われてしまうかもしれないでしょう。
ある程度は栞に譲る優しさがないと、ケンカもせずに長年親友であり続けるのは難しいと思いますね。
しかし、ケンカを避けるために相手に遠慮する事が本当の親友なのかといわれれば、そうではないでしょう。
良い事も悪い事も腹を割って話し合い、お互いを沢山知る事が本当の親友なのでしょう。そう考えると、敬斗の言葉は良い意見だったと思いますね。
それにしても、敬斗君よ。舞桜がハナだと公言した時といい、お前、舞桜の事が気になってしょうがないんだろ?
あの時も今回も舞桜の事を無視したっていいのに、変に良い言葉をかけてる訳ですしね。これは、舞桜の事が好きだと思われても仕方ないんじゃないかな。(笑)
彼は明咲のファンであり、明咲がアイカツに戻ってきて嬉しいと思ってる一方、舞桜が演じるハナも一層応援してそう。実は、ローズよりもハナがイチオシだったりして。
まあ、実際はどうあれ、今後も舞桜のアイカツに良い影響を与えてほしいですね。
Aパートラストで舞桜も栞も互いに遠慮せずにトップテンファイナルバトルを全力で戦おうと決意したからか、Bパートでは、それまでには話さなかった事を知る事に。舞桜は栞のように、栞は舞桜のようになりたいとか、良いですよね。
振り返ってみれば、そう感じるところはあるかも。舞桜が栞に遠慮しているところは、栞の気配り上手なところから来てるように思いますし、栞も今回、舞桜に対してライバル意識を燃やして、舞桜の闘争心を引き出したりしたのは、グイグイ引っ張やすい舞桜の影響があるんじゃないかと思いますね。
長年付き合っていくにつれ、互いの良いところを出し合って、少しずつ互いに近付いて、同じ事を思ったり感じてる事が多くなっているのかもしれませんね。
バトルステージの結果はハナが勝ち、ゲキアツ賞の受賞でハナはプラネットプリンセスグランプリの出場権を得ました。
ハナがゲキアツ賞を受賞した時に、シオリがハナに抱きついてきたのは良かったですよね。まるで自分の事のように喜んでいて。
2人の長年の友情の美しさを実感しました。ハナには、シオリの分まで、プラネットプリンセスグランプリでは頑張ってほしいですね。
同じ事務所のアイドル同士のステージ対決は次回もあります。次回は、ルリとビートが対決。
アイカツランキングではビートの方がずっと上位にいましたが、ルリの追い上げを考えると、ルリが勝ってもおかしくなさそう。次回も、今回のような対決者同士の良い友情を楽しみにしたいと思います。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「アイカツプラネット!」第19話「君がいるだけで」の感想です。
~ オープニング前 ~
近日、アイカツランキングトップ10同士が戦う「トップテンファイナルバトル」が行われようとしていました。プラネットプリンセスグランプリの出場をかけた最後の大会です。
ちなみに、現在のアイカツランキングは、こんな感じ。
出場できそうなのは5位のハナまでで、10位のシオリは厳しいと、瀬川は思っていますが、ゲキアツ賞をもらえば、逆転も可能だそうで。「ゲキアツ賞」というのは、ステージで一番ファンをアツくさせたアイドルに贈られるものです。
直後、トップテンファイナルバトルの対戦相手が決まりました。全員の対戦相手は以下の通り。
なんと、ハナとシオリが戦う事に。
しかし、舞桜と栞は、そんな事態が起きているとは知らず・・・、
「では、ここで問題です! 焼いても焼いてもすぐに売り切れてしまう事で有名な、このパン屋さんの看板商品とは何でしょう?」
「天使の食パン!」
「え・・・。」
「残り1つなんですか?」
「はい・・・。」
「栞、私はいいから!」
「でも・・・。」
「ずっと楽しみにしてたんでしょ?」
「うん・・・。」
「舞桜って昔から、何かあるといつも私に譲ってくれるよね。」
「ええー? そうかな?」
「そうだよ! なんか悪いなって・・・。」
「気にしないでよ! 親友なんだからさ!」
その直後、いずみから、トップテンファイナルバトルの連絡が入りました。舞桜も栞も、互いが対戦相手である事を知ります。
舞桜は親友が対戦相手だと知って戸惑う一方、栞は何かを決めたかのように場を離れました。
~ Aパート ~
その後日・・・、
「何? あのタスキ?」
「早速バトル開始ですか!」
「栞・・・。どうしたの、急に?」
「舞桜お断り! 話しかけないで下さい!」
「ええーっ!?」
わざわざタスキまで作っちゃうとか、凝ってるなあ。しかも、舞桜がカタカナ、お断りが平仮名なのも可愛く感じますね。こういうノリ、大好きです。(笑)
その後も・・・、
「ヤッホー、栞!」
「舞桜お断り!」
いちいちタスキをかけ直さなきゃいけないとか大変だなあ。まあ、ずっとかけてたら、校則違反になっちゃうかもしれませんしね。なんか栞が無性に可愛く見えてきました。(笑)
「栞、一緒にお昼食べよう!」
「舞桜お断り!」
舞桜お断り。この言葉を言うのは簡単でも、タスキまでかけなきゃいけないとか、無駄な努力をしている気が。栞もそこんとこ分かってそうですけど、ボケたい衝動に駆られているんでしょうか。(笑)
「栞! 一緒にトレーニングしない?」
「しつこい! 舞桜お断りって言ってるでしょ!」
あ。今度はタスキを出さなかった。絶対かけなきゃいけない訳じゃないのね。やっぱり、ボケてみたかったのかな。(笑)
「何で?」
「私達は、直接対決するライバル! これまでみたいに馴れ合う訳にはいかないの!」
「私は舞桜に勝つよ! 友達だからって遠慮なんかしない!」
「もう! 何なの! 栞!」
その直後、るりが舞桜に声をかけてきました。栞が舞桜を拒絶している事を知ります。
「舞桜ちゃんと栞ちゃんって、幼なじみなんだよね? ケンカした時、どんな風に仲直りしてきたの?」
「うーん・・・。ケンカした事がない、かな・・・。」
「え?」
「栞と初めて会ったのは、小学3年生の時で、栞はいつも、1人で本を読んでる子で、最初はどんな話を読んでいるのか知りたくて、話しかけたんだ!」
「おとなしい子だなって思ってたんだけど、好きな子を話す時の栞って、すっごい楽しそうで、いつの間にか仲良くなってたんだ!」
一方、栞には、響子が話を聞いていました。
「トップテンファイナルバトル、大変な事になってしまいましたね・・・。」
「戦うからには、舞桜だって倒すべきライバルです! 私は全力で勝ちにいきます!」
「なるほど・・・。舞桜ちゃんと、あくまで真剣勝負がしたいと・・・。」
「それで、わざと嫌われるような事をなさってるんですね。」
「響子先輩にはお見通しでしたか・・・。」
「先輩ですから!」
「それは、小学校の学芸会ですか?」
「不思議の国のアリスです!」
「すごいよね! それから一度もケンカしないで、ずっと親友でいるなんて!」
「アイカツでライバルになったら、もう親友でいられなくなっちゃうのかな?」
「つーかさ、ケンカもした事ないのに、本当の親友っていえるのかよ?」
「敬斗には関係ないでしょ!」
「舞桜ってさ、栞とぶつかりそうになると、いつも遠慮してただろ? だから、ケンカにならなかったんじゃないか?」
「え?」
「幼なじみその2の貴重な意見だ!」
「誰が幼なじみその2だ!」
「栞だって、舞桜が遠慮してた事に気付いてたと思うけどな?」
「栞には、私に遠慮してほしくなくて・・・。」
「私はどうしても主役のアリスがやりたくて、クラスの人気者でみんなから推薦された舞桜と、どちらがアリスをやるか、多数決で決める事になったんですけど、舞桜は、セリフが憶えられないって辞退したんです・・・。」
「それで、私がアリスをやれる事になって・・・。」
「その時は嬉しくて気付きませんでした。舞桜は優しいから、私に遠慮して役を譲ってくれたんだって・・・。」
「栞! 今度は主役を譲ったりなんかしないよ!」
「舞桜・・・。」
「私は栞に勝って、プラネットプリンセスグランプリに出るから!」
「その言葉を待ってたよ! もう遠慮はいらない! 本気でぶつかり合って、決着をつけよう!」
「うん!」
~ Bパート ~
それから後日・・・、
「憶えてる? 友達になった頃って、あんな風に舞桜に引っ張り回されてたよね?」
「えー! 引っ張り回してたっけ?」
「では、問題です! 今日は探検家ごっこしようって、知らない街まで私を引っ張っていって、一緒に迷子になったのは誰でしょう?」
「はい・・・。私です・・・。確かに、栞を引っ張り回してました・・・。」
「でも、楽しかった! 舞桜と一緒にいると、毎日がワクワクの連続で!」
「私ね、ずっと舞桜がうらやましかったんだ!」
「明るく元気で、いつもみんなの中心にいて、舞桜みたいになりたいって、ずっと思ってた!」
「シオリ! それを言ったら、私もだよ!」
「え?」
「気配り上手で、いつもみんなから頼りにされてる! そんな栞みたいになりたいって、私もずっと思ってたんだ!」
「全然知らなかった・・・。舞桜が私みたいになりたいなんて・・・。」
「私も知らなかったよ・・・。栞が私みたいになりたいだなんて・・・。」
「私達は全然似てないけど、気が付いたら同じ事考えてて・・・。」
「一緒にいると、すっごく分かるって事も、全然分かんないって事も、全部分かっちゃうんだよね!」
「ねえ、変な事言っていい?」
「舞桜が変な事言うのは、いつもでしょ?」
「ちょっと!」
「で、何?」
「トップテンファイナルバトル、勝ちたいって気持ちは強いんだけど、それより、もっと強い気持ちがあるんだ!」
「うん! 私も同じだと思う!」
『2人で最高にアツいステージをしたい!』
その後、舞桜と栞は、トップテンファイナルバトルでオリジナルの曲を歌いたい事を、いずみに相談しました。
楽曲については、対戦者同士で話し合って決める事になっているため、オリジナルの曲で歌う事は何ら問題ありません。
そして、後日、トップテンファイナルバトルが行われました。
「アン、今回はプラネットプリンセスグランプリに出るチャンスを逃しちゃったじゃないですか。」
「その分、全力でキューピットさんを応援します!」
「ありがとう! アンの応援に応えるステージを見せないとね!」
「いつか、キューピットさんの隣に立つのにふさわしいアイドルに、アンはぜーったいなりますから!」
「いよいよだね・・・。」
「やれる事は全部やった・・・。」
「あとはステージで!」
『最高にアツく!』
ハナとシオリのバトルステージが終わりました。勝ったのは?
トップテンファイナルバトルは、ランキング上位5人が勝ったため、順位に変動はなし。
続いて、ゲキアツ賞の発表。受賞したのは、ハナ。
「ハナ! やったね!」
「シオリ!」
「ありがとう! シオリ!」
これにより、ハナが3位に浮上。ハナはプラネットプリンセスグランプリの出場枠に入りました。
一方、ビートとルリは4位に後退。4位が2人となり、どちらかは出れない事になります。一体どうなるのか?
今回は、これで終了です。
次回:「マジでバトルの5秒前!」
プラネットプリンセスグランプリ最後の1枠を争うことになった響子とるり。
勝率ではビートが上だが、響子は改めて直接対決を希望。そこには、響子が抱くある思いが隠されていました。
自分らしさ全開のアイカツで納得できる真剣勝負をしたい。アイカツを通して高め合ってきた2人が挑む恨みっこなしのラストバトル。最後の出場者は、どちらになるのか?
【まとめ】
プラネットプリンセスグランプリの出場をかけた最後の大会「トップテンファイナルバトル」で、ハナとシオリが戦う事になりましたが、2人とも、勝つ事よりも、最高にアツいステージをしたい気持ちでバトルステージに臨み、結果、ハナが勝って、プラネットプリンセスグランプリ出場を決めました。
という事で、今回は、ハナとシオリがバトルステージで対決する話でした。
プラネットプリンセスグランプリという大きな大会の出場枠をかけての親友同士の対決と考えると、穏やかじゃない展開ではありますが、舞桜お断りのタスキや、ケンカしないくらいの仲良しっぷりや、対戦が決まった事でこれまで以上に仲良くなったりと、楽しい話にまとまっていたと思います。変にギスギスしてバトルステージに臨むよりも、仲良く楽しくステージに立った方が良いですよね。
まず、舞桜と栞は小学3年生の時に初めて会って、それから7年以上も一度もケンカした事がないというのは、正直すごいな、と思いました。性格が結構違うから何度かケンカするものだと思ってたんですけどね。
性格が大きく違う2人がケンカにならなかったのは、舞桜が栞に遠慮したり、譲ったりした事が多かったため。確かに、舞桜はグイグイ引っ張りやすい明るい子であり、度が過ぎれば、栞がついていけなくなり、やがて嫌われてしまうかもしれないでしょう。
ある程度は栞に譲る優しさがないと、ケンカもせずに長年親友であり続けるのは難しいと思いますね。
しかし、ケンカを避けるために相手に遠慮する事が本当の親友なのかといわれれば、そうではないでしょう。
良い事も悪い事も腹を割って話し合い、お互いを沢山知る事が本当の親友なのでしょう。そう考えると、敬斗の言葉は良い意見だったと思いますね。
それにしても、敬斗君よ。舞桜がハナだと公言した時といい、お前、舞桜の事が気になってしょうがないんだろ?
あの時も今回も舞桜の事を無視したっていいのに、変に良い言葉をかけてる訳ですしね。これは、舞桜の事が好きだと思われても仕方ないんじゃないかな。(笑)
彼は明咲のファンであり、明咲がアイカツに戻ってきて嬉しいと思ってる一方、舞桜が演じるハナも一層応援してそう。実は、ローズよりもハナがイチオシだったりして。
まあ、実際はどうあれ、今後も舞桜のアイカツに良い影響を与えてほしいですね。
Aパートラストで舞桜も栞も互いに遠慮せずにトップテンファイナルバトルを全力で戦おうと決意したからか、Bパートでは、それまでには話さなかった事を知る事に。舞桜は栞のように、栞は舞桜のようになりたいとか、良いですよね。
振り返ってみれば、そう感じるところはあるかも。舞桜が栞に遠慮しているところは、栞の気配り上手なところから来てるように思いますし、栞も今回、舞桜に対してライバル意識を燃やして、舞桜の闘争心を引き出したりしたのは、グイグイ引っ張やすい舞桜の影響があるんじゃないかと思いますね。
長年付き合っていくにつれ、互いの良いところを出し合って、少しずつ互いに近付いて、同じ事を思ったり感じてる事が多くなっているのかもしれませんね。
バトルステージの結果はハナが勝ち、ゲキアツ賞の受賞でハナはプラネットプリンセスグランプリの出場権を得ました。
ハナがゲキアツ賞を受賞した時に、シオリがハナに抱きついてきたのは良かったですよね。まるで自分の事のように喜んでいて。
2人の長年の友情の美しさを実感しました。ハナには、シオリの分まで、プラネットプリンセスグランプリでは頑張ってほしいですね。
同じ事務所のアイドル同士のステージ対決は次回もあります。次回は、ルリとビートが対決。
アイカツランキングではビートの方がずっと上位にいましたが、ルリの追い上げを考えると、ルリが勝ってもおかしくなさそう。次回も、今回のような対決者同士の良い友情を楽しみにしたいと思います。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。