
今話の名セリフ:「お礼なんて必要ない・・・。私はただ、私の守りたいものを守っただけ・・・。」
「わんだふるぷりきゅあ!」第16話「鏡石のふしぎ」の感想です。
~ オープニング前 ~
ある日、1羽の鳥が、登校中のいろはとこむぎの元にやってきました。すごく慌てている様子です。
ちょうどその時、母・陽子が近くを通りました。元気のないペンギンを診察するため、動物園に向かうとの事。
「お母さん、お仕事偉い!」
「お母さん?」

〈そういえば、人間のこむぎとお母さんが会うのって、初めて・・・。〉

「はじめまして。いろはの母です。」
「こむぎです!」
「あら、うちのワンちゃんと同じ名前!」

「そうだよ! だって、こむぎは、こむ・・・。」
「わー!」


「そ、そうなの! すっごい偶然だよね! こむぎと名前が同じだなんて! 最近流行ってるのかな? アハハ・・・。」

「うーん?」
「な、何・・・?」
「初めてって気がしないな、と思って・・・。」

「どこかで会った?」
「えーっと・・・。」

「うん! 毎日お家で・・・。」
「わー! 毎日お家にいるっていいよね! お散歩もいいけど、お家も最高!」


「うーん?」
「ご、ごめん! 遅刻するから!」
「行ってきまーす!」

〈私って、どうしてウソがこんなに下手なの・・・。〉

~ Aパート ~
それからしばらくして・・・、
『えー!?』
「蟹江ちゃん、それ、ホント?」
「ホント! ホント! 昨日の夜、パパの車に乗って交差点を通った時、鏡石が光ってたの! だから、急いでお願いしちゃった!」

「推しのライブが当たりますようにって!」

私だったら、「現金2億円が目の前に出てきて、一生遊んで暮らせますように」とか「ユキに転生して、まゆからタップリモフられたり吸われますように」って、お願いするのですが(笑)、年頃の女の子だったら、こういう可愛いものになりますよね。
「見間違いじゃないのか? 車のライトが鏡石に反射して、光ったように見えただけだろ?」

「猿渡! あんたは、すぐにそうやってイチャモンつけるんだから! 本当に光ったんだってば!」
「どうだかな!」

「私も鏡石にお願いしようかな・・・。平気でウソをつける大ウソつきになれますようにって・・・。」
「え?」
「待って! 落ち着いて! そんな事お願いしちゃダメだからね!」

そう言う悟君も、お願いした方がいいんじゃないかね? いろはと友達以上の関係になる事をさ。
君は奥手だし、いろはは恋には鈍感だから、今のままでは進展ないと思うよ? なので、もうこの際、鏡石に願うのがいいんじゃないかな? まあ、いい歳こいて女の子向けにハマっている独身男性がこんな事を言うのは、大きなお世話と思われそうですが。(笑)
「こむぎも鏡石にいっぱいお願いしたよ! いろはとお話したいって!」

『え?』
「そうなの?」
「うん!」

「そういえば、犬飼さんも、こむぎちゃんも、コンパクトの鏡に映って姿が変わる・・・。光る鏡のコンパクトと、鏡石の伝説・・・。もしかしたら、鏡石が、色々な謎を解く手掛かりになるかも・・・。」

「謎?」
「どうして犬飼さんとこむぎちゃんが、プリキュアになったのか・・・。なぜガルガルが現れるのはアニマルタウンだけなのか・・・。」
「確かに謎だね・・・。」
「謎だね!」

しばらくして、いろはとこむぎは、鏡石の前に来ましたが、何も分かりません。
という事で、自宅のドッグランで気分解消する事に。
「ワフーン!」
「イェーイ!」

「ほっほーい!」
「ん?」

「誰かいるワン!」
「広いゾー!」


「ドッグランで、ワンちゃんじゃなくて男の子が走ってる・・・。」

「こむぎも走るワン!」

「ワン!」
「お? 知らない犬!」

「パピヨンっていう犬だよ! みんなでかけっこしよ!」
「オラについてきて! ほっほーい!」


「いい走りだったゾ!」
「あなた、お名前は?」

「オラ、野原しんのすけ! こっちはシロ。」

「私は犬飼いろは。この子は、こむぎ。」

「こねぎ?」
「こむぎ!」

「玉ねぎ?」
「こむぎだワン! 犬は玉ねぎ食べちゃダメワン!」

『あ・・・。』
「犬が・・・、しゃべった・・・。」

〈しまったワン!〉

「じー・・・。」

〈まずい! どうごまかせば・・・。〉

「アニマルタウンの犬も、なかなかやりますな! オラもシロとおしゃべりできるゾ!」
「え?」
「ホント!?」

「な! シロ!」

「オラはとっても頼りになる素敵な幼稚園児だって、シロは言ってるぞ!」

「そんな事言ってないって・・・。」

「しんちゃんは、あちこち走っていっちゃうから、ついていくのが大変だって。」

「いやー、それほどでも・・・。」
「ほめてないよ!」

「アハハ! 息ピッタリだね!」
「いやー!」


「お父さん、お母さんが、あっちにいるよって。」
「やれやれ・・・。父ちゃんも母ちゃんも勝手にウロウロするから迷子になるんだゾ! 困ったもんですな。」
「アハハ・・・。」

「それって、しんちゃんが迷子なんじゃ?」

「いろはちゃん! こむぎちゃん! また一緒に遊ぼ!」
「ワン! 遊ぶワン!」
「喜んで!」

「じゃあ、シロ! 出発おしんこー! キュウリのぬか漬け!」

「またねー!」
「しんちゃん! シロ! バイバイワーン!」

「面白い子だったね! こむぎと普通に話してた!」
「おしゃべりできて楽しかったワン!」

「そうだよね! おしゃべりするのって、楽しくて良い事だよね!」

それから少しして・・・、
「ダメェー!」

「ニコガーデンやアニマル達の事は秘密にする。そうニコ様に言いつけられているんですから!」
「ええ・・・。でも、ちゃんと話せば分かってもらえると思うんだ・・・。」
「まゆも仲良しワン!」

「信頼できる人になら、ボクも、話していいと思う・・・。犬飼さんのご両親なら大丈夫だよ。」
「悟君のご意見は尊重したいところですが、しかし・・・。」


「ダメェー! 絶対に言っちゃダメェー!」

悟君の意見は尊重する一方で、プリキュアとして奮闘しているいろはには「ダメェー!」の一点張りとか、どんだけ差別してんだよ、このクソ羊は・・・。まあ、これまで、こむいろからぞんざいにされ続けてきた事を考えれば仕方ないとは思いますが、前話で上がったメエメエ株が急落したのは間違いないでしょうね。(笑)
「何? ダメェー、ダメェーって?」
「羊でもいるのか?」


〈非常事態です! しかし、幸い、私は羊・・・。ただの羊のフリをすれば・・・。〉

「メェー!」

「メエメエ、羊みたい!」
「みたいじゃなくて、羊です! 羊の執事です!」


「あ・・・。メ、メェー・・・。」

おい、羊。オウンゴール決めてんじゃねーよ。これはもう、メエメエに代わって悟君が執事を務めた方が良さそうですね。(笑)
~ Bパート ~
同じ頃、朝にいろは達と会った鳥はユキの元に。ユキに何かを伝え、ユキは鳥の後をついていきました。
その一方・・・、
「あ、あの・・・。えーっと、その・・・。」

「ごめんなさい! 隠してて・・・。」
「こむぎ、話せるようになったの?」
「ワン! お父さん、お母さんとおしゃべりできて、嬉しいワン!」

「おぉー!」
「すごい! すごいわ! こむぎとしゃべれるなんて夢みたい!」
「鏡石の昔話みたいだ!」

「え?」
「そう、それ! 似てる!」
「昔話?」

「昔から言い伝えられている話でね・・・。」

「昔々、この辺りでは、人間と動物が仲良く平和に暮らしていました。」

「ある日、もっと人間と仲良くなりたいと望んだ動物が神様にお願いしました。」

「神様、人間と話せるようにして下さい。」

「すると、神様が、不思議な力を持つ、キラキラ光る石をくれました。」

「その石にお願いすると、動物は言葉を話せるようになって、人間と仲良く暮らしました。」

「その光る石が鏡石?」
「そう。こむぎが言葉を話せるようになったのと、なんだか似てない?」

「鏡石キラキラしてないワン。」
「お話には続きがあるんだ。」

「鏡石の評判を聞いて、沢山の生き物がやって来て、道ができ、アニマルタウンができた。」

「でも、集まった生き物達が争うようになってしまって・・・。」

「神様は悲しんで、鏡石をただの石にしてしまった・・・。」

「鏡石に願えば、願いが叶う。今は、その言い伝えだけが残っているんだよ。」

その頃・・・、

「あれは・・・。」


「いろは! ガルガルワン!」
「何ですと!?」


「え? 何?」
「どうしたんだ?」

「お父さん、お母さん・・・。私、行かなきゃ!」

「こむぎ!」
「ワン!」



「ああ! 今朝の!」
「こむぎ、行くよ!」
「うん!」

「すみません! 後でちゃんと説明しますから!」

「ごあいさつが遅れました。私、メエメエと申します。いろは様とこむぎ様には、いつも大変お世話になっておりまして。」



「ここを去りなさい! 去らなければ・・・。」




「お礼なんて必要ない・・・。私はただ、私の守りたいものを守っただけ・・・。」


「後は、あの子達が・・・。」

ガルガルを発見したいろはとこむぎはプリキュアに変身。
「コンニチハ! ガルガル!」
『え?』

「コンニチハ! ガルガル!」
「こんにちは! ガルガル! ちゃんとごあいさつして偉い!」
「礼儀正しい子だね! もしかしたら話ができるかも!」

「私はキュアフレンディ。あなたのお名前は?」
「一緒に遊ぼ!」

しかし、このガルガルの素体はインコ。人の言葉を真似しているだけです。
直後、ガルガルは、隙ができたワンダフルとフレンディを強風で吹き飛ばしました。ワンダフルは、ジャンプでガルガルに近付くにも、触れられません。
そこで、フレンディは、キラリンコジカの力を借りる事にしました。

フレンディも、ジャンプで近付くものの、強風で吹き飛ばされます。しかし、脚力が上がっているため、すぐにジャンプで近付き、今度は触れる事ができました。
そして、ガルガルをなだめ、下に下りてきました。
「ガルガル! こんにちは! 一緒に遊ぼ!」

「ガルガル!」
「『ガルガル』じゃなくて、『遊ぼ』だよ!」

「あ、そ、ぼ!」
「ア、ソ、ボ!」
「そうそう! 遊ぼ! 遊ぼ!」

「アソボ! アソボ!」
「上手! よく言えました!」


そして、フレンドリベラーレ。ガルガルは浄化されて、元のニコアニマルの姿に戻り、ニコガーデンに帰しました。
それから少しして・・・、
「ただいま!」
『おかえり!』
「お帰りなさいませ。」

「え?」
「メエメエちゃんの紅茶、とっても美味しいわ!」
「恐れ入ります。さあさ、皆さんもどうぞ。」

「えっと・・・。どういう状況?」
「話は聞いたぞ。ニコガーデンの動物達がアニマルタウンで迷子になってて、それを探してあげてるんだって?」
「え? うん・・・。」

「偉い! 人助け・・・、いや、何だ? 動物助けをしてるなんて! 2人とも偉いぞ!」

「最近何か隠してるなって気になってたけど、いろはの事だから、きっと誰かのために頑張ってるんだろうなって思ってたよ!」
「お父さん・・・。お母さん・・・。」
「こむぎも偉い!」


「ただし、無理はするんじゃないぞ! 何かあったら、すぐお父さんとお母さんに言うんだ。いいね?」
「うん!」
「はーい!」

「プリキュアの事は内緒に致しました。ご心配をおかけしてしまいますから。」
「ありがとう、メエメエ。」

「悟君、メエメエちゃん。晩ご飯、一緒にどう?」

「あ、はい!」
「お言葉に甘えさせていただきます!」

「良かったね! お父さんとお母さん、受け入れてくれて!」
「うん。それもあるけど・・・。」



「どうぞ。」
「わあ・・・。これも良い香りね!」
「ニコガーデンで採れた新鮮な茶葉を・・・。」

「みんなでおしゃべり・・・。一緒にご飯・・・。うーん! これって、すっごくワンダフルー!」

その夜・・・、
「いろはちゃんから電話があったよ! 悩み事、解決したって!」

「すごいね・・・。あんなに悩んでたのに、これからも、苦しんでる動物達を助けるために、プリキュア頑張るって・・・。」


「私も、いろはちゃんみたいになれたらな・・・。」



今回は、これで終了です。
次回:「私が、あなたを守る!」
アニマルタウンでは、動物の赤ちゃんが沢山生まれるシーズンがやってきました。
赤ちゃんツアーに出かけるいろは達ですが、その最中にガルガルが出現し・・・。

こちらは、今回の「あなたのおうちのわんだふる♡」。いやー、今回も、可愛い動物が並んでいて良いですね!
・・・って、おい! シロ! しれっと出てくんな! いろはも、「とっても可愛いね!」ってサラっと流さないで、なんかツッコんで!(笑)
シロって、普段おとなしいくせに、大胆な事するなあ。まあ、でも、これは、良いサプライズでした。
今話のエンドカード
最後は、しんのすけ&シロと一緒に締め! まとめ部分でも後述しますが、「クレヨンしんちゃん」とのコラボは、すっごく楽しかったです!
【まとめ】 ※今回は、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
という事で、今回は、いろはの両親が、こむぎがしゃべれる事や人になれる事などを知り、また、いろはの両親から鏡石の昔話を聞いたりと、物語の核心に大きく触れる展開となりました。さらに、「クレヨンしんちゃん」とのコラボもあり、かなり濃密な話だったと感じています。
こむぎがしゃべれる事などが、いろはの両親にも知られましたが、最後まで隠し通すのは無理があるでしょう。これまで、こむぎが犬の姿のままうっかりしゃべってる場面が多かったですしね。
いろはがどうにか隠し続けてはいましたが、これが今後も続くとなると、いろはのストレスがどんどん溜まっていき、それこそ、胃薬が必要なくらいになりかねないでしょう(笑)。そう考えると、物語が前半のうちに、一緒にいる事の多い両親に、こむぎがしゃべれる事などが知られたのは良かったと思いますね。
いろはの両親が、こむぎがしゃべれる事や人になれる事を温かく受け入れていたのも良かったところ。
2人とも動物が好きな上、こむぎを大切な「家族」と思ってるからでしょうね。改めて、こむぎは、いろはに拾われて、そして、良い家族と一緒に過ごす事ができて良かったと思います。
さらに、いろはの両親から鏡石の昔話が明かされました。
アニマルタウンでは、かつて、人と動物が仲良く共存し、人間とのより親密な関係を望んだ動物が鏡石にお願いをしたところ、動物は言葉を話せるようになり、さらに沢山の生物が集まりました。
しかし、集まった生物達が争うようになり、その様を見て悲しんだ神が、鏡石をただの石にしてしまいました。
人と動物が仲良く共存するだけでなく、言葉も交わす事もでき、さらに、沢山の生物が集まるというのは、ものすごくワンダフルなように思えますが、100%ワンダフルとは言い切れないでしょう。
物事の価値観は多種多様。1万人いれば、1万通りの価値観があり、自分が良いと思う価値観が、他の誰かにとっては良くないと思う事だってあり、価値観の違いから衝突が起きる事だってあるでしょう。
鏡石の昔話における生物達の争いは、もしかしたら、それが原因なのかもしれませんね。生物達が良い知恵を出し合えば、上手くまとまって、争いは起きなかったのかもしれませんが、鏡石の存在が、真っ先に自分の願いを叶えたい欲を増幅させ、生物達を狂わせてしまったのでしょう。
鏡石に願えば、願いが叶う。すごく聞こえが良いように思いますが、本当にそういう過去があったのだとしたら、悪い言い伝えのように感じますね。
また、昔話を聞いて、鏡石をただの石にした神が誰かという事も気になりました。それは、今作のキーキャラとして物語終盤に登場するんじゃないかと思いますね。
考えられるのは、ニコガーデンの創造主・ニコでしょうか。あの争いで罪のない動物が傷付くのを避けるために、純粋な動物達をニコガーデンに移住させ、平穏な暮らしを与えたんじゃないかと思いますね。
ガルガルの裏の存在も、あの争いに関わっているのかも? ヤツがあの争いの火種なのであれば、周りから恨まれ、神から罰を受けてもおかしくなく、人間やニコへの復讐のためにニコアニマル達をガルガルに仕立てたり、ニコガーデンを襲うのも納得な気がしますね。
このあたりの真相が明かされるのは、当分先の事でしょう。もしかしたら、最終決戦の時に明かされるのかもしれませんが、解明の時をじっくり待ちつつ、目の前の1話に集中したいと思います。
あと、今話は、「クレヨンしんちゃん」とのコラボ回でもありました。
こむぎを、こねぎ、玉ねぎとボケ倒したり、こむぎがしゃべった事に動じなかったり、「出発おしんこー! キュウリのぬか漬け!」と定番のギャグも披露したりと、「プリキュア」でも、しんのすけはマイペースでしたね! さすが、30年以上も主役を張っているスーパー5歳児は格が違った!
欲を言えば、ひろし、みさえも出してほしかったですかね。2人とも、しんのすけを探しに近くまで来ていたんなら、そのまま出ても良かったんだぜ・・・。まあ、これでも、十分過ぎるほど楽しめました!
もちろん、今話放映日前日の「クレヨンしんちゃん」も見ました! 「プリキュア」とコラボし、こむぎといろはが「クレヨンしんちゃん」に出演しました。
「『しんちゃん』の絵柄で、丁寧にプリキュア変身シーンを表現できるとか、すごいなあ・・・」とか「ガルガルの正体、お前かよー!」とか「こむぎもいろはも、『しんちゃん』の雰囲気にすっかり溶け込んでるなあ」といった感じで、めっちゃ面白かったですね。
コラボ以外の話も面白かったです。キャラの性格や雰囲気は、私が小学生だった時と全然変わってなく、「小さい頃は、毎週こういうのを見て、笑ってたんだな・・・」と懐かしく感じました。
まさか、いい歳こいて、「クレヨンしんちゃん」を見て感動するなんて、思いもしなかったですね。素敵なコラボをありがとうございました!
さて、次回のタイトルは「私が、あなたを守る!」。予告映像を見た感じでは、「私」がユキ、「あなた」がまゆでしょうかね?
となると、次回で、ユキがキュアニャミーである事が明かされるっぽい? 次回も目が離せません。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「わんだふるぷりきゅあ!」第16話「鏡石のふしぎ」の感想です。
~ オープニング前 ~
ある日、1羽の鳥が、登校中のいろはとこむぎの元にやってきました。すごく慌てている様子です。
ちょうどその時、母・陽子が近くを通りました。元気のないペンギンを診察するため、動物園に向かうとの事。
「お母さん、お仕事偉い!」
「お母さん?」


〈そういえば、人間のこむぎとお母さんが会うのって、初めて・・・。〉

「はじめまして。いろはの母です。」
「こむぎです!」
「あら、うちのワンちゃんと同じ名前!」

「そうだよ! だって、こむぎは、こむ・・・。」
「わー!」


「そ、そうなの! すっごい偶然だよね! こむぎと名前が同じだなんて! 最近流行ってるのかな? アハハ・・・。」


「うーん?」
「な、何・・・?」
「初めてって気がしないな、と思って・・・。」


「どこかで会った?」
「えーっと・・・。」

「うん! 毎日お家で・・・。」
「わー! 毎日お家にいるっていいよね! お散歩もいいけど、お家も最高!」



「うーん?」
「ご、ごめん! 遅刻するから!」
「行ってきまーす!」


〈私って、どうしてウソがこんなに下手なの・・・。〉

~ Aパート ~
それからしばらくして・・・、
『えー!?』
「蟹江ちゃん、それ、ホント?」
「ホント! ホント! 昨日の夜、パパの車に乗って交差点を通った時、鏡石が光ってたの! だから、急いでお願いしちゃった!」


「推しのライブが当たりますようにって!」

私だったら、「現金2億円が目の前に出てきて、一生遊んで暮らせますように」とか「ユキに転生して、まゆからタップリモフられたり吸われますように」って、お願いするのですが(笑)、年頃の女の子だったら、こういう可愛いものになりますよね。
「見間違いじゃないのか? 車のライトが鏡石に反射して、光ったように見えただけだろ?」


「猿渡! あんたは、すぐにそうやってイチャモンつけるんだから! 本当に光ったんだってば!」
「どうだかな!」


「私も鏡石にお願いしようかな・・・。平気でウソをつける大ウソつきになれますようにって・・・。」
「え?」
「待って! 落ち着いて! そんな事お願いしちゃダメだからね!」

そう言う悟君も、お願いした方がいいんじゃないかね? いろはと友達以上の関係になる事をさ。
君は奥手だし、いろはは恋には鈍感だから、今のままでは進展ないと思うよ? なので、もうこの際、鏡石に願うのがいいんじゃないかな? まあ、いい歳こいて女の子向けにハマっている独身男性がこんな事を言うのは、大きなお世話と思われそうですが。(笑)
「こむぎも鏡石にいっぱいお願いしたよ! いろはとお話したいって!」

『え?』
「そうなの?」
「うん!」

「そういえば、犬飼さんも、こむぎちゃんも、コンパクトの鏡に映って姿が変わる・・・。光る鏡のコンパクトと、鏡石の伝説・・・。もしかしたら、鏡石が、色々な謎を解く手掛かりになるかも・・・。」

「謎?」
「どうして犬飼さんとこむぎちゃんが、プリキュアになったのか・・・。なぜガルガルが現れるのはアニマルタウンだけなのか・・・。」
「確かに謎だね・・・。」
「謎だね!」


しばらくして、いろはとこむぎは、鏡石の前に来ましたが、何も分かりません。
という事で、自宅のドッグランで気分解消する事に。
「ワフーン!」
「イェーイ!」


「ほっほーい!」
「ん?」

「誰かいるワン!」
「広いゾー!」


「ドッグランで、ワンちゃんじゃなくて男の子が走ってる・・・。」

「こむぎも走るワン!」

「ワン!」
「お? 知らない犬!」

「パピヨンっていう犬だよ! みんなでかけっこしよ!」
「オラについてきて! ほっほーい!」


「いい走りだったゾ!」
「あなた、お名前は?」

「オラ、野原しんのすけ! こっちはシロ。」

「私は犬飼いろは。この子は、こむぎ。」

「こねぎ?」
「こむぎ!」

「玉ねぎ?」
「こむぎだワン! 犬は玉ねぎ食べちゃダメワン!」


『あ・・・。』
「犬が・・・、しゃべった・・・。」

〈しまったワン!〉

「じー・・・。」

〈まずい! どうごまかせば・・・。〉

「アニマルタウンの犬も、なかなかやりますな! オラもシロとおしゃべりできるゾ!」
「え?」
「ホント!?」

「な! シロ!」

「オラはとっても頼りになる素敵な幼稚園児だって、シロは言ってるぞ!」

「そんな事言ってないって・・・。」

「しんちゃんは、あちこち走っていっちゃうから、ついていくのが大変だって。」

「いやー、それほどでも・・・。」
「ほめてないよ!」

「アハハ! 息ピッタリだね!」
「いやー!」



「お父さん、お母さんが、あっちにいるよって。」
「やれやれ・・・。父ちゃんも母ちゃんも勝手にウロウロするから迷子になるんだゾ! 困ったもんですな。」
「アハハ・・・。」


「それって、しんちゃんが迷子なんじゃ?」

「いろはちゃん! こむぎちゃん! また一緒に遊ぼ!」
「ワン! 遊ぶワン!」
「喜んで!」


「じゃあ、シロ! 出発おしんこー! キュウリのぬか漬け!」

「またねー!」
「しんちゃん! シロ! バイバイワーン!」


「面白い子だったね! こむぎと普通に話してた!」
「おしゃべりできて楽しかったワン!」

「そうだよね! おしゃべりするのって、楽しくて良い事だよね!」

それから少しして・・・、
「ダメェー!」

「ニコガーデンやアニマル達の事は秘密にする。そうニコ様に言いつけられているんですから!」
「ええ・・・。でも、ちゃんと話せば分かってもらえると思うんだ・・・。」
「まゆも仲良しワン!」


「信頼できる人になら、ボクも、話していいと思う・・・。犬飼さんのご両親なら大丈夫だよ。」
「悟君のご意見は尊重したいところですが、しかし・・・。」



「ダメェー! 絶対に言っちゃダメェー!」

悟君の意見は尊重する一方で、プリキュアとして奮闘しているいろはには「ダメェー!」の一点張りとか、どんだけ差別してんだよ、このクソ羊は・・・。まあ、これまで、こむいろからぞんざいにされ続けてきた事を考えれば仕方ないとは思いますが、前話で上がったメエメエ株が急落したのは間違いないでしょうね。(笑)
「何? ダメェー、ダメェーって?」
「羊でもいるのか?」



〈非常事態です! しかし、幸い、私は羊・・・。ただの羊のフリをすれば・・・。〉

「メェー!」

「メエメエ、羊みたい!」
「みたいじゃなくて、羊です! 羊の執事です!」



「あ・・・。メ、メェー・・・。」

おい、羊。オウンゴール決めてんじゃねーよ。これはもう、メエメエに代わって悟君が執事を務めた方が良さそうですね。(笑)
~ Bパート ~
同じ頃、朝にいろは達と会った鳥はユキの元に。ユキに何かを伝え、ユキは鳥の後をついていきました。
その一方・・・、
「あ、あの・・・。えーっと、その・・・。」

「ごめんなさい! 隠してて・・・。」
「こむぎ、話せるようになったの?」
「ワン! お父さん、お母さんとおしゃべりできて、嬉しいワン!」

「おぉー!」
「すごい! すごいわ! こむぎとしゃべれるなんて夢みたい!」
「鏡石の昔話みたいだ!」


「え?」
「そう、それ! 似てる!」
「昔話?」

「昔から言い伝えられている話でね・・・。」

「昔々、この辺りでは、人間と動物が仲良く平和に暮らしていました。」

「ある日、もっと人間と仲良くなりたいと望んだ動物が神様にお願いしました。」

「神様、人間と話せるようにして下さい。」

「すると、神様が、不思議な力を持つ、キラキラ光る石をくれました。」


「その石にお願いすると、動物は言葉を話せるようになって、人間と仲良く暮らしました。」

「その光る石が鏡石?」
「そう。こむぎが言葉を話せるようになったのと、なんだか似てない?」

「鏡石キラキラしてないワン。」
「お話には続きがあるんだ。」


「鏡石の評判を聞いて、沢山の生き物がやって来て、道ができ、アニマルタウンができた。」

「でも、集まった生き物達が争うようになってしまって・・・。」

「神様は悲しんで、鏡石をただの石にしてしまった・・・。」

「鏡石に願えば、願いが叶う。今は、その言い伝えだけが残っているんだよ。」

その頃・・・、

「あれは・・・。」


「いろは! ガルガルワン!」
「何ですと!?」


「え? 何?」
「どうしたんだ?」

「お父さん、お母さん・・・。私、行かなきゃ!」

「こむぎ!」
「ワン!」




「ああ! 今朝の!」
「こむぎ、行くよ!」
「うん!」


「すみません! 後でちゃんと説明しますから!」

「ごあいさつが遅れました。私、メエメエと申します。いろは様とこむぎ様には、いつも大変お世話になっておりまして。」




「ここを去りなさい! 去らなければ・・・。」






「お礼なんて必要ない・・・。私はただ、私の守りたいものを守っただけ・・・。」


「後は、あの子達が・・・。」

ガルガルを発見したいろはとこむぎはプリキュアに変身。
「コンニチハ! ガルガル!」
『え?』


「コンニチハ! ガルガル!」
「こんにちは! ガルガル! ちゃんとごあいさつして偉い!」
「礼儀正しい子だね! もしかしたら話ができるかも!」


「私はキュアフレンディ。あなたのお名前は?」
「一緒に遊ぼ!」

しかし、このガルガルの素体はインコ。人の言葉を真似しているだけです。
直後、ガルガルは、隙ができたワンダフルとフレンディを強風で吹き飛ばしました。ワンダフルは、ジャンプでガルガルに近付くにも、触れられません。
そこで、フレンディは、キラリンコジカの力を借りる事にしました。


フレンディも、ジャンプで近付くものの、強風で吹き飛ばされます。しかし、脚力が上がっているため、すぐにジャンプで近付き、今度は触れる事ができました。
そして、ガルガルをなだめ、下に下りてきました。
「ガルガル! こんにちは! 一緒に遊ぼ!」


「ガルガル!」
「『ガルガル』じゃなくて、『遊ぼ』だよ!」

「あ、そ、ぼ!」
「ア、ソ、ボ!」
「そうそう! 遊ぼ! 遊ぼ!」


「アソボ! アソボ!」
「上手! よく言えました!」


そして、フレンドリベラーレ。ガルガルは浄化されて、元のニコアニマルの姿に戻り、ニコガーデンに帰しました。
それから少しして・・・、
「ただいま!」
『おかえり!』
「お帰りなさいませ。」


「え?」
「メエメエちゃんの紅茶、とっても美味しいわ!」
「恐れ入ります。さあさ、皆さんもどうぞ。」


「えっと・・・。どういう状況?」
「話は聞いたぞ。ニコガーデンの動物達がアニマルタウンで迷子になってて、それを探してあげてるんだって?」
「え? うん・・・。」


「偉い! 人助け・・・、いや、何だ? 動物助けをしてるなんて! 2人とも偉いぞ!」


「最近何か隠してるなって気になってたけど、いろはの事だから、きっと誰かのために頑張ってるんだろうなって思ってたよ!」
「お父さん・・・。お母さん・・・。」
「こむぎも偉い!」



「ただし、無理はするんじゃないぞ! 何かあったら、すぐお父さんとお母さんに言うんだ。いいね?」
「うん!」
「はーい!」

「プリキュアの事は内緒に致しました。ご心配をおかけしてしまいますから。」
「ありがとう、メエメエ。」

「悟君、メエメエちゃん。晩ご飯、一緒にどう?」

「あ、はい!」
「お言葉に甘えさせていただきます!」

「良かったね! お父さんとお母さん、受け入れてくれて!」
「うん。それもあるけど・・・。」





「どうぞ。」
「わあ・・・。これも良い香りね!」
「ニコガーデンで採れた新鮮な茶葉を・・・。」


「みんなでおしゃべり・・・。一緒にご飯・・・。うーん! これって、すっごくワンダフルー!」


その夜・・・、
「いろはちゃんから電話があったよ! 悩み事、解決したって!」

「すごいね・・・。あんなに悩んでたのに、これからも、苦しんでる動物達を助けるために、プリキュア頑張るって・・・。」


「私も、いろはちゃんみたいになれたらな・・・。」




今回は、これで終了です。
次回:「私が、あなたを守る!」
アニマルタウンでは、動物の赤ちゃんが沢山生まれるシーズンがやってきました。
赤ちゃんツアーに出かけるいろは達ですが、その最中にガルガルが出現し・・・。

こちらは、今回の「あなたのおうちのわんだふる♡」。いやー、今回も、可愛い動物が並んでいて良いですね!
・・・って、おい! シロ! しれっと出てくんな! いろはも、「とっても可愛いね!」ってサラっと流さないで、なんかツッコんで!(笑)
シロって、普段おとなしいくせに、大胆な事するなあ。まあ、でも、これは、良いサプライズでした。

最後は、しんのすけ&シロと一緒に締め! まとめ部分でも後述しますが、「クレヨンしんちゃん」とのコラボは、すっごく楽しかったです!
【まとめ】 ※今回は、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
という事で、今回は、いろはの両親が、こむぎがしゃべれる事や人になれる事などを知り、また、いろはの両親から鏡石の昔話を聞いたりと、物語の核心に大きく触れる展開となりました。さらに、「クレヨンしんちゃん」とのコラボもあり、かなり濃密な話だったと感じています。
こむぎがしゃべれる事などが、いろはの両親にも知られましたが、最後まで隠し通すのは無理があるでしょう。これまで、こむぎが犬の姿のままうっかりしゃべってる場面が多かったですしね。
いろはがどうにか隠し続けてはいましたが、これが今後も続くとなると、いろはのストレスがどんどん溜まっていき、それこそ、胃薬が必要なくらいになりかねないでしょう(笑)。そう考えると、物語が前半のうちに、一緒にいる事の多い両親に、こむぎがしゃべれる事などが知られたのは良かったと思いますね。
いろはの両親が、こむぎがしゃべれる事や人になれる事を温かく受け入れていたのも良かったところ。
2人とも動物が好きな上、こむぎを大切な「家族」と思ってるからでしょうね。改めて、こむぎは、いろはに拾われて、そして、良い家族と一緒に過ごす事ができて良かったと思います。
さらに、いろはの両親から鏡石の昔話が明かされました。
アニマルタウンでは、かつて、人と動物が仲良く共存し、人間とのより親密な関係を望んだ動物が鏡石にお願いをしたところ、動物は言葉を話せるようになり、さらに沢山の生物が集まりました。
しかし、集まった生物達が争うようになり、その様を見て悲しんだ神が、鏡石をただの石にしてしまいました。
人と動物が仲良く共存するだけでなく、言葉も交わす事もでき、さらに、沢山の生物が集まるというのは、ものすごくワンダフルなように思えますが、100%ワンダフルとは言い切れないでしょう。
物事の価値観は多種多様。1万人いれば、1万通りの価値観があり、自分が良いと思う価値観が、他の誰かにとっては良くないと思う事だってあり、価値観の違いから衝突が起きる事だってあるでしょう。
鏡石の昔話における生物達の争いは、もしかしたら、それが原因なのかもしれませんね。生物達が良い知恵を出し合えば、上手くまとまって、争いは起きなかったのかもしれませんが、鏡石の存在が、真っ先に自分の願いを叶えたい欲を増幅させ、生物達を狂わせてしまったのでしょう。
鏡石に願えば、願いが叶う。すごく聞こえが良いように思いますが、本当にそういう過去があったのだとしたら、悪い言い伝えのように感じますね。
また、昔話を聞いて、鏡石をただの石にした神が誰かという事も気になりました。それは、今作のキーキャラとして物語終盤に登場するんじゃないかと思いますね。
考えられるのは、ニコガーデンの創造主・ニコでしょうか。あの争いで罪のない動物が傷付くのを避けるために、純粋な動物達をニコガーデンに移住させ、平穏な暮らしを与えたんじゃないかと思いますね。
ガルガルの裏の存在も、あの争いに関わっているのかも? ヤツがあの争いの火種なのであれば、周りから恨まれ、神から罰を受けてもおかしくなく、人間やニコへの復讐のためにニコアニマル達をガルガルに仕立てたり、ニコガーデンを襲うのも納得な気がしますね。
このあたりの真相が明かされるのは、当分先の事でしょう。もしかしたら、最終決戦の時に明かされるのかもしれませんが、解明の時をじっくり待ちつつ、目の前の1話に集中したいと思います。
あと、今話は、「クレヨンしんちゃん」とのコラボ回でもありました。
こむぎを、こねぎ、玉ねぎとボケ倒したり、こむぎがしゃべった事に動じなかったり、「出発おしんこー! キュウリのぬか漬け!」と定番のギャグも披露したりと、「プリキュア」でも、しんのすけはマイペースでしたね! さすが、30年以上も主役を張っているスーパー5歳児は格が違った!
欲を言えば、ひろし、みさえも出してほしかったですかね。2人とも、しんのすけを探しに近くまで来ていたんなら、そのまま出ても良かったんだぜ・・・。まあ、これでも、十分過ぎるほど楽しめました!
もちろん、今話放映日前日の「クレヨンしんちゃん」も見ました! 「プリキュア」とコラボし、こむぎといろはが「クレヨンしんちゃん」に出演しました。
「『しんちゃん』の絵柄で、丁寧にプリキュア変身シーンを表現できるとか、すごいなあ・・・」とか「ガルガルの正体、お前かよー!」とか「こむぎもいろはも、『しんちゃん』の雰囲気にすっかり溶け込んでるなあ」といった感じで、めっちゃ面白かったですね。
コラボ以外の話も面白かったです。キャラの性格や雰囲気は、私が小学生だった時と全然変わってなく、「小さい頃は、毎週こういうのを見て、笑ってたんだな・・・」と懐かしく感じました。
まさか、いい歳こいて、「クレヨンしんちゃん」を見て感動するなんて、思いもしなかったですね。素敵なコラボをありがとうございました!
さて、次回のタイトルは「私が、あなたを守る!」。予告映像を見た感じでは、「私」がユキ、「あなた」がまゆでしょうかね?
となると、次回で、ユキがキュアニャミーである事が明かされるっぽい? 次回も目が離せません。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。