今話の名セリフ:「母が遺した学校を続けるためには、私が頑張るしかないのです!」(葉月恋)
「ラブライブ!スーパースター!!」第7話「決戦! 生徒会長選」の感想です。
~ オープニング前 ~
~ Aパート ~
今日から新学期。かのんと可可は、千砂都の制服が普通科のものになっている事に驚きます。
本当は一度退学して普通科を受けるつもりでしたが、理事長が転科を認めてくれたようです。
かのん達と同じ目標に向かって頑張りたいという事から、普通科に入りました。
校舎に入ると、生徒会発足のお知らせ、そして、生徒会長を募っている事に気付きます。
しばらくして・・・、
「できマシタ!」
「ん?」
「何で平仮名?」
「調べてみたら、名前を平仮名にするのは日本の選挙の基本と書いてありマシタので!」
「選挙って?」
「まさか、かのん、忘れたのデスか! 今さっき見たばかりデスよ!」
「それは覚えてる・・・。何で私の名前が書いてあるの?」
「もちろん、かのんが立候補するからデス!」
「あー・・・。」
「アカウントも作りましたので、立候補にあたっての動画を撮影シマス!」
「いー・・・。」
「さあ、このタスキを!」
「うえおー!」
「かのん!」
「かのん! かのん! 開けてくだサイ!」
「嫌だ! 絶対に出ない!」
「かのんちゃん。とりあえず話そ。話せば分かるから。」
「ちぃちゃんも賛成なの!?」
「賛成というか・・・。」
「スクールアイドルのためデス! 今立候補を表明しているのは、恋という人だけデス・・・。あの人が生徒会長になったら、スクールアイドルはいよいよマズイです!」
「それに、生徒会長は普通科の生徒がなった方がいいって声も多いんだよ?」
「だったら、ちぃちゃんか可可ちゃんが立候補してもいいでしょ!」
まったくだよ。かのんに可愛い服を強引に着せた時といい、可可&千砂都のダブルボケに対し、1人ツッコミって大変だよなあ。ホント、このかのキチどもは・・・。(笑)
「しょうがないわねったらしょうがないわね。フフフ・・・。」
「ショウビジネスの世界に生きてきたこの私が、その力を発揮して・・・。」
「かのん、お願いシマス!」
「かのんちゃん!」
「嫌だー!」
「ギャラクシー!」
まあ、そうなるわな。この手のキャラへのシカトは、ギャグの基本ですよねー。(笑)
「スクールアイドルを続ける身として、この平安名すみれが・・・。」
「かのん!」
「見なさい!」
「どちら様デスか?」
「知ってるでしょ!」
「あれ? えーっと・・・。す・・・、す・・・、なんとかさん?」
「すみれったらすみれよ! す、み、れ!」
「メンバーの名前忘れてどうするの!」
いや、忘れてるんじゃなくて、わざとボケてるんだよ。キミは、もうそういうキャラなんだから、いいかげん受け入れなさい。(笑)
「すみません・・・。新入りなもので・・・。」
新入りって・・・。同好会に入ったのはつい最近でも、結構前から活動にかかわってるよね? いじっているのは分かってるのですが、なんかツッコまないと気が済まない性分です。(笑)
「まあ、いいわ。生徒会長選挙と聞いて、正直それほど気は進まないけれど・・・。」
「なら結構デス。間に合ってマス。おととい来やがれ。身の程わきまえろデス。」
だから、「おととい来やがれ」とか「身の程わきまえろ」とか、どこで覚えてきてんのよ。そのうち、「てめーは可可を怒らせたデス」とか言い出してもおかしくない気がしてきました。(笑)
「何、さらっと酷い事言って・・・。」
「すみれちゃん!」
「ありがとう! 全力で応援するから!」
「ええ・・・。」
『えー・・・。』
「えーって言うな!」
そうは言っても、キミ、ギャグ度が高いしなあ。ネタキャラが生徒会長とか何の冗談だよ、とか言いたくなります。まあ、それはそれで面白そうな気はしますが。(笑)
しばらくして、恋も、普通科から生徒会長に立候補する生徒が出た事を聞きます。
立候補者が複数出れば選挙になる上、生徒数は普通科の方が多いですが、恋は、頑張るしかないと悠然に構えます。
一方、かのん達は・・・、
「生徒会長候補、平安名すみれ!」
「合言葉は、結ヶ丘・・・、ギャラクシー!」
「待てー!」
「OKデース・・・。」
「いい訳ないでしょ! 何、そのテンションの低さは! もっと本気でやりなさいったらやりなさいよ!」
その後、立候補が締め切られ、すみれと恋の2人から選挙で生徒会長を選ぶ事になりました。
恋は、この学校の創立者の娘の上、音楽科ではクラス委員も務めており、人望は厚いです。ただ、普通科を下に見ているんじゃないかという噂があり、普通科の生徒数の多さを考えると、すみれにも勝機がありそうです。
しかし・・・、
「私、葉月恋は、普通科と音楽科が手を取り合う学校を目指し、この秋の学園祭を共に盛り上げていく事を約束します。」
「葉月さんって、音楽科の事ばかり考えてるって噂だったけど・・・。」
「結構私達の事も考えてくれてるんだね!」
「そうそう!」
「先手打たれちゃったね。」
「これで終わりデス・・・。勝てる訳ありマセン・・・。」
「そして、スクールアイドルは・・・。」
「クー。」
「カー。」
「大丈夫デス。つけられてマセン。」
「よし。じゃあ、今日は歌のレッスンを・・・。」
「やっと見つけましたよ。スクールアイドル。」
「校則第10条325項、結ヶ丘におけるスクールアイドルの活動は、この一切を禁止する! ひっ捕らえなさい!」
「しまったデス!」
「そこまではないと思うけど・・・。」
なんつー想像してんだよ、可可は。しかも、この恋がやけに生き生きしていて草生えるぜ。(笑)
現時点では、恋が勝ちそうな勢い。そこで、すみれがとった作戦は・・・、
「ど、どうぞ・・・。本日は、皆様へのご挨拶も兼ねまして、たこ焼きをサービスしちゃいまーす!」
「わあー!」
「ありがとう!」
「フフ。見なさい。効果抜群ね。」
「平安名すみれでーす! ギャラクシーな一票を!」
「でも、これはよろしくないのでは?」
「どうだろう? ギリギリセーフ?」
「アウトです。」
ちょっ。理事長さん。アウトとか言っておきながら、ちゃっかりたこ焼き食うな。いやー、今日も結ヶ丘は平和だな!(笑)
生徒会長選挙の結果は・・・、
「ざ・・・、惨敗・・・。」
「何でったら何で!?」
「当然デスね。」
「じゃかましい!」
「っていうか、何でマイナス?」
「それは、たこ焼きの件のペナルティがあるから。」
「まあ、それがなくても結果は変わりマセンけどね。だから、可可は、最初からかのんがいいと言っていたのデス。」
「でも、やっぱり葉月さんが生徒会長で良かったような気がする。」
「私も。」
「アンタ達・・・。」
「いや、すみれちゃんが駄目って訳じゃないんだよ? ただ、学校全体の事を考えたり、色々決めていったりしなきゃいけない事を考えると・・・。」
恋が生徒会長になったとなると、スクールアイドルはどうなるのか? かのんは、恋と話し合う事にしました。
その頃、恋は・・・、
「どうするつもりですか?」
「その前に、来年の入学希望者の数を教えて下さい。」
「生徒会長として・・・、いえ・・・。創立者の娘として、知る権利があります。」
「失礼しました。」
「あなたは・・・。」
「ちょっと、いいかな?」
~ Bパート ~
「葉月さん、前に言ってたよね? スクールアイドルじゃなきゃ応援するって。」
「私達の事が嫌いとか、意地悪したいって事じゃないんでしょ? 理由が知りたいんだ・・・。それが分かれば、私達も、何か方法がないか考えられるから・・・。」
「葉月さんは受け入れられないのかもしれないけど、スクールアイドルは、やっぱり悪いものじゃないって思うから!」
「別に何もありません・・・。」
「ただ、学校のためにはスクールアイドルはない方がいい・・・。それが、私の考えです・・・。」
「学校のためにはって・・・、どういう意味?」
その翌日、全校集会で、生徒会長となった恋のあいさつが行われました。
「改めまして、この学校の初代生徒会長に任命された葉月恋です。この名誉ある仕事につく事ができ、光栄であると同時に、身の引き締まる思いです。」
「私は、この結ヶ丘女子を地域に根ざし、途切れる事なく続いていく学校にするために、誠心誠意努力する所存です。そのために・・・。」
「どうしたのデショウ?」
「そのために、最初の学園祭は、音楽科をメインに行う事と決定しました。」
「葉月さん・・・。」
普通科の生徒達は、公約違反だと不満を感じ、抗議の署名を集めようともしていました。リコールの話も出るほどです。
しかし、かのんは、何か理由があるんじゃないと考えます。ですが、昨日は、聞いても教えてくれませんでした。
そこで、恋を尾行する事に。音楽家の生徒達も恋の事をあまり知らないとなれば、仕方ありません。
「やるなら徹底的にデス!」
いや、可可さん。余計なものは盛らなくていいから(笑)。やっぱり、こういう変な知識は、漫画やアニメとかで覚えちゃうんですかね。
「危な・・・。」
「さすが葉月さん・・・。音楽科でも、いつもきちんとしてて、周りに注意を払ってるから・・・。」
「気配を察知する能力という事デスか・・・。」
「となると、すみれちゃん!」
「え?」
「ギャラ? 不本意なんですが・・・。」
「ん?」
「さすが、すみれちゃん!」
「全然気付かれてなかったね!」
「褒めないで・・・。傷付くから・・・。」
いや、たぶん気付いているんだろうけど、こんな変質者に構うのは時間の無駄だと思ったんじゃないかな。もしくは、「気付かないフリして下さい」と書かれたカンペを持ったNHKスタッフが、すみれの後ろにいて、それに従ってたのかも。(笑)
その後も、恋を尾行し続けるかのん達。辿り着いた先は・・・、
恋の家です。あまりの大きさに驚きますが、ここで引き下がっては、尾行した意味はありません。
可可は、インターホンで家の者を呼び出して、恋と話したいため中に入れるよう申し出ました。
その後、家の扉が開き、かのん達は、恋の家の中に入りました。
「どうぞ。」
「ありがとうございます。」
「今お嬢様を呼んでまいりますので、ごゆっくりおくつろぎ下さい。」
「はい。」
と、笑顔のかのんですが、突然の訪問なだけに、話を聞いてもらえないんじゃないかと悲観的になります。
そんな中・・・、
「それにしても、立派なお家デスね。見てくだサイ! 大きなぬいぐるみデス!」
「ぬいぐるみ? 剥製じゃないの?」
「こんな大きな犬いる訳ないじゃないデスか。わあ・・・、暖かい・・・。」
「暖かい?」
「ホントだ・・・。それに、トクントクンって・・・。」
「何言ってるのデスか。また、適当な事ばっかり言って・・・。」
『本物だー!』
という事で、犬から逃げるかのん達。家の者に助けを求めようにも誰もいません。
必死に逃げる中、かのんは、さっきの部屋にあったボールを投げました。犬は、それに釣られ、何とか逃げる事ができました。
その後・・・、
「これ・・・。」
「かのんちゃん。卒業写真かな?」
「結ヶ丘っぽいデスけど・・・。」
「それにしては、随分古くない?」
「いけません・・・。」
「本当に今までありがとう。このご恩は一生忘れません。」
「いいえ、受け取れません・・・。」
「お願い。来月からは、あなたを雇っておけるお金もないのです・・・。」
「必要ありません! 私は、この葉月家に仕えているだけで・・・。」
「そういう訳にはいきません。あなたのような人をただ働きさせたら、それこそ亡くなったお母様に怒られてしまいます。」
「しかし、それでは、お嬢様は本当に1人きりに・・・。」
「平気ですよ。わたくしにはチビがいますから。」
「チビ? あれが?」
「シッ!」
「あなたがここに来たのは、まだチビが生まれたばかりの頃でしたよね。あの頃は、お父様がいて、お母様も元気で、皆、仲が良くて、家の中はいつも賑やかで・・・。」
「お嬢様・・・。」
「悲観しているのではありませんよ。私には、まだお母様が遺してくれた結ヶ丘がありますから・・・。」
「チビ、カム。セット。ステイ。」
「聞いていたのですか?」
「1人ってどういう事? お金がないって?」
「そのままの意味です。この家に残っているのは私1人。お金もありません。このままでは、学校を運営していく事も・・・」
「え?」
「母が遺した学校を続けるためには、私が頑張るしかないのです!」
「葉月さん・・・。」
今回は、これで終了です。
【まとめ】
先にツッコませて下さい。
あれ? 今話のタイトルって「決戦! 生徒会長選」だよな?
なのに、恋が大差をつけて勝っていて、ちっとも「決戦」どころじゃなかったんですが? おい、ギャラ子。タイトル詐欺、やめーや。
ふう・・・。じゃ、ツッコミはこのくらいにして、真面目に語りますか。(笑)
前話で、かのん達のスクールアイドルチームのメンバーは4人となり、後は恋を加入させるだけとなりました。
今話は、それに向けて話が動き出しましたが、恋は重苦しいものを背負っていて、スクールアイドルになってほしいどころではない雰囲気だと感じました。
かのん達のビジュアルが初めて公開されたのは昨年の5月。その時には、恋はやけに使命感の高い子だと感じていましたが、今話を見終えて、それがよく分かりました。
生徒会長になった恋は、普通科と音楽科が手を取り合って学園祭を盛り上げるという、選挙時の公約を反故に。また、スクールアイドルに対する印象も変わっていません。
とはいっても、生徒会長になる前は、スクールアイドルに対する見方は良い方に変わっていたでしょう。かのんと可可の2人体制だった時にも、練習をたまに見ていた上、初ライブも直に見ていて、心打たれたはず。
それに、神津島でのライブもネット配信されていたでしょう。生徒達の話題になったと思われ、スクールアイドルを少しずつ認めてきたように思います。
また、普通科と音楽科の融和を考えていたのも、嘘ではなく本心だったのでしょう。学校が音楽に力を入れているといっても、普通科の生徒数が音楽科よりも多いとなると、本当に学校をより良いものにしたいのであれば、普通科と音楽科との隔たりをなくして、協力し合うのが妥当だと思いますしね。
だけど、理事長から来年度の入学希望者数を聞いて、その考えが変わったのでしょう。
その数が、少なくとも音楽科の方は予想よりもだいぶ少なく、普通科と音楽科の融和では、この地に長く根付いている音楽の歴史を廃らせてしまうと思ったのかもしれませんね。そのため、音楽科偏重の方針に切り替えたように思います。
スクールアイドルに否定的なのは、かのん達が初めて部室を訪れた時にあった「学校アイドル」のプレートがかかわっているのでしょう。
学校アイドル部は、おそらく、前身の神宮音楽学校の時にあったスクールアイドル部のようなものでしょう。恋の母や理事長は、学校アイドル部に加入していたんじゃないかと思いますね。
しかし、学校アイドル部は立派な結果を残せず、当時の部員が身近にいる恋は、スクールアイドルは音楽の歴史を作れるようなものではないと思い込んでしまい、学校のためにはスクールアイドルはない方がいいという結論に至ったんじゃないかと思いますね。
さらに、恋は、結ヶ丘を続けるために1人で頑張ろうとする事に。
新設校なのに、実は学校を運営するだけの金がなく、廃校になってもおかしくない事が知られては、生徒達は不安になるでしょう。廃校になった場合の生徒達の受け入れ先も決まってないとなれば、今の結ヶ丘の危機的状況を誰にも伝える事ができず、1人で持ち直そうと考えたように思いますね。
ですが、恋1人が頑張ってどうにかなるものなのでしょうか?
いくら学力優秀で、生徒達からの人望も厚いといっても、まだ15歳の少女。両親はおらず、長年家に仕えてきたメイドも雇い止めせざるをえず、今後、大きな孤独を抱える中、結ヶ丘の存続にたった1人で立ち向かうとか、あまりにも無茶過ぎないでしょうか? さすがに誰かを頼らないと潰れてしまうんじゃないかと心配になります。
しかし、選挙前の公約を反故にして、多くの生徒達を敵に回したばかり。協力を得るのは難しそうですが、かのん達が事情を聞いていたのが幸いでしょう。かのんは、困っている人を放っておけない子。次回以降、恋が抱える悩みを何とかしたいと積極的に動くでしょう。
恋は責任感が強い子であるとともに、不器用なところもあります。誰かに頼る事は難しそうな気はしますが、それでも、かのん達に心を開いて楽になってほしいもの。そう願いつつ、次回の視聴を楽しみにしたいと思います。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「ラブライブ!スーパースター!!」第7話「決戦! 生徒会長選」の感想です。
~ オープニング前 ~
~ Aパート ~
今日から新学期。かのんと可可は、千砂都の制服が普通科のものになっている事に驚きます。
本当は一度退学して普通科を受けるつもりでしたが、理事長が転科を認めてくれたようです。
かのん達と同じ目標に向かって頑張りたいという事から、普通科に入りました。
校舎に入ると、生徒会発足のお知らせ、そして、生徒会長を募っている事に気付きます。
しばらくして・・・、
「できマシタ!」
「ん?」
「何で平仮名?」
「調べてみたら、名前を平仮名にするのは日本の選挙の基本と書いてありマシタので!」
「選挙って?」
「まさか、かのん、忘れたのデスか! 今さっき見たばかりデスよ!」
「それは覚えてる・・・。何で私の名前が書いてあるの?」
「もちろん、かのんが立候補するからデス!」
「あー・・・。」
「アカウントも作りましたので、立候補にあたっての動画を撮影シマス!」
「いー・・・。」
「さあ、このタスキを!」
「うえおー!」
「かのん!」
「かのん! かのん! 開けてくだサイ!」
「嫌だ! 絶対に出ない!」
「かのんちゃん。とりあえず話そ。話せば分かるから。」
「ちぃちゃんも賛成なの!?」
「賛成というか・・・。」
「スクールアイドルのためデス! 今立候補を表明しているのは、恋という人だけデス・・・。あの人が生徒会長になったら、スクールアイドルはいよいよマズイです!」
「それに、生徒会長は普通科の生徒がなった方がいいって声も多いんだよ?」
「だったら、ちぃちゃんか可可ちゃんが立候補してもいいでしょ!」
まったくだよ。かのんに可愛い服を強引に着せた時といい、可可&千砂都のダブルボケに対し、1人ツッコミって大変だよなあ。ホント、このかのキチどもは・・・。(笑)
「しょうがないわねったらしょうがないわね。フフフ・・・。」
「ショウビジネスの世界に生きてきたこの私が、その力を発揮して・・・。」
「かのん、お願いシマス!」
「かのんちゃん!」
「嫌だー!」
「ギャラクシー!」
まあ、そうなるわな。この手のキャラへのシカトは、ギャグの基本ですよねー。(笑)
「スクールアイドルを続ける身として、この平安名すみれが・・・。」
「かのん!」
「見なさい!」
「どちら様デスか?」
「知ってるでしょ!」
「あれ? えーっと・・・。す・・・、す・・・、なんとかさん?」
「すみれったらすみれよ! す、み、れ!」
「メンバーの名前忘れてどうするの!」
いや、忘れてるんじゃなくて、わざとボケてるんだよ。キミは、もうそういうキャラなんだから、いいかげん受け入れなさい。(笑)
「すみません・・・。新入りなもので・・・。」
新入りって・・・。同好会に入ったのはつい最近でも、結構前から活動にかかわってるよね? いじっているのは分かってるのですが、なんかツッコまないと気が済まない性分です。(笑)
「まあ、いいわ。生徒会長選挙と聞いて、正直それほど気は進まないけれど・・・。」
「なら結構デス。間に合ってマス。おととい来やがれ。身の程わきまえろデス。」
だから、「おととい来やがれ」とか「身の程わきまえろ」とか、どこで覚えてきてんのよ。そのうち、「てめーは可可を怒らせたデス」とか言い出してもおかしくない気がしてきました。(笑)
「何、さらっと酷い事言って・・・。」
「すみれちゃん!」
「ありがとう! 全力で応援するから!」
「ええ・・・。」
『えー・・・。』
「えーって言うな!」
そうは言っても、キミ、ギャグ度が高いしなあ。ネタキャラが生徒会長とか何の冗談だよ、とか言いたくなります。まあ、それはそれで面白そうな気はしますが。(笑)
しばらくして、恋も、普通科から生徒会長に立候補する生徒が出た事を聞きます。
立候補者が複数出れば選挙になる上、生徒数は普通科の方が多いですが、恋は、頑張るしかないと悠然に構えます。
一方、かのん達は・・・、
「生徒会長候補、平安名すみれ!」
「合言葉は、結ヶ丘・・・、ギャラクシー!」
「待てー!」
「OKデース・・・。」
「いい訳ないでしょ! 何、そのテンションの低さは! もっと本気でやりなさいったらやりなさいよ!」
その後、立候補が締め切られ、すみれと恋の2人から選挙で生徒会長を選ぶ事になりました。
恋は、この学校の創立者の娘の上、音楽科ではクラス委員も務めており、人望は厚いです。ただ、普通科を下に見ているんじゃないかという噂があり、普通科の生徒数の多さを考えると、すみれにも勝機がありそうです。
しかし・・・、
「私、葉月恋は、普通科と音楽科が手を取り合う学校を目指し、この秋の学園祭を共に盛り上げていく事を約束します。」
「葉月さんって、音楽科の事ばかり考えてるって噂だったけど・・・。」
「結構私達の事も考えてくれてるんだね!」
「そうそう!」
「先手打たれちゃったね。」
「これで終わりデス・・・。勝てる訳ありマセン・・・。」
「そして、スクールアイドルは・・・。」
「クー。」
「カー。」
「大丈夫デス。つけられてマセン。」
「よし。じゃあ、今日は歌のレッスンを・・・。」
「やっと見つけましたよ。スクールアイドル。」
「校則第10条325項、結ヶ丘におけるスクールアイドルの活動は、この一切を禁止する! ひっ捕らえなさい!」
「しまったデス!」
「そこまではないと思うけど・・・。」
なんつー想像してんだよ、可可は。しかも、この恋がやけに生き生きしていて草生えるぜ。(笑)
現時点では、恋が勝ちそうな勢い。そこで、すみれがとった作戦は・・・、
「ど、どうぞ・・・。本日は、皆様へのご挨拶も兼ねまして、たこ焼きをサービスしちゃいまーす!」
「わあー!」
「ありがとう!」
「フフ。見なさい。効果抜群ね。」
「平安名すみれでーす! ギャラクシーな一票を!」
「でも、これはよろしくないのでは?」
「どうだろう? ギリギリセーフ?」
「アウトです。」
ちょっ。理事長さん。アウトとか言っておきながら、ちゃっかりたこ焼き食うな。いやー、今日も結ヶ丘は平和だな!(笑)
生徒会長選挙の結果は・・・、
「ざ・・・、惨敗・・・。」
「何でったら何で!?」
「当然デスね。」
「じゃかましい!」
「っていうか、何でマイナス?」
「それは、たこ焼きの件のペナルティがあるから。」
「まあ、それがなくても結果は変わりマセンけどね。だから、可可は、最初からかのんがいいと言っていたのデス。」
「でも、やっぱり葉月さんが生徒会長で良かったような気がする。」
「私も。」
「アンタ達・・・。」
「いや、すみれちゃんが駄目って訳じゃないんだよ? ただ、学校全体の事を考えたり、色々決めていったりしなきゃいけない事を考えると・・・。」
恋が生徒会長になったとなると、スクールアイドルはどうなるのか? かのんは、恋と話し合う事にしました。
その頃、恋は・・・、
「どうするつもりですか?」
「その前に、来年の入学希望者の数を教えて下さい。」
「生徒会長として・・・、いえ・・・。創立者の娘として、知る権利があります。」
「失礼しました。」
「あなたは・・・。」
「ちょっと、いいかな?」
~ Bパート ~
「葉月さん、前に言ってたよね? スクールアイドルじゃなきゃ応援するって。」
「私達の事が嫌いとか、意地悪したいって事じゃないんでしょ? 理由が知りたいんだ・・・。それが分かれば、私達も、何か方法がないか考えられるから・・・。」
「葉月さんは受け入れられないのかもしれないけど、スクールアイドルは、やっぱり悪いものじゃないって思うから!」
「別に何もありません・・・。」
「ただ、学校のためにはスクールアイドルはない方がいい・・・。それが、私の考えです・・・。」
「学校のためにはって・・・、どういう意味?」
その翌日、全校集会で、生徒会長となった恋のあいさつが行われました。
「改めまして、この学校の初代生徒会長に任命された葉月恋です。この名誉ある仕事につく事ができ、光栄であると同時に、身の引き締まる思いです。」
「私は、この結ヶ丘女子を地域に根ざし、途切れる事なく続いていく学校にするために、誠心誠意努力する所存です。そのために・・・。」
「どうしたのデショウ?」
「そのために、最初の学園祭は、音楽科をメインに行う事と決定しました。」
「葉月さん・・・。」
普通科の生徒達は、公約違反だと不満を感じ、抗議の署名を集めようともしていました。リコールの話も出るほどです。
しかし、かのんは、何か理由があるんじゃないと考えます。ですが、昨日は、聞いても教えてくれませんでした。
そこで、恋を尾行する事に。音楽家の生徒達も恋の事をあまり知らないとなれば、仕方ありません。
「やるなら徹底的にデス!」
いや、可可さん。余計なものは盛らなくていいから(笑)。やっぱり、こういう変な知識は、漫画やアニメとかで覚えちゃうんですかね。
「危な・・・。」
「さすが葉月さん・・・。音楽科でも、いつもきちんとしてて、周りに注意を払ってるから・・・。」
「気配を察知する能力という事デスか・・・。」
「となると、すみれちゃん!」
「え?」
「ギャラ? 不本意なんですが・・・。」
「ん?」
「さすが、すみれちゃん!」
「全然気付かれてなかったね!」
「褒めないで・・・。傷付くから・・・。」
いや、たぶん気付いているんだろうけど、こんな変質者に構うのは時間の無駄だと思ったんじゃないかな。もしくは、「気付かないフリして下さい」と書かれたカンペを持ったNHKスタッフが、すみれの後ろにいて、それに従ってたのかも。(笑)
その後も、恋を尾行し続けるかのん達。辿り着いた先は・・・、
恋の家です。あまりの大きさに驚きますが、ここで引き下がっては、尾行した意味はありません。
可可は、インターホンで家の者を呼び出して、恋と話したいため中に入れるよう申し出ました。
その後、家の扉が開き、かのん達は、恋の家の中に入りました。
「どうぞ。」
「ありがとうございます。」
「今お嬢様を呼んでまいりますので、ごゆっくりおくつろぎ下さい。」
「はい。」
と、笑顔のかのんですが、突然の訪問なだけに、話を聞いてもらえないんじゃないかと悲観的になります。
そんな中・・・、
「それにしても、立派なお家デスね。見てくだサイ! 大きなぬいぐるみデス!」
「ぬいぐるみ? 剥製じゃないの?」
「こんな大きな犬いる訳ないじゃないデスか。わあ・・・、暖かい・・・。」
「暖かい?」
「ホントだ・・・。それに、トクントクンって・・・。」
「何言ってるのデスか。また、適当な事ばっかり言って・・・。」
『本物だー!』
という事で、犬から逃げるかのん達。家の者に助けを求めようにも誰もいません。
必死に逃げる中、かのんは、さっきの部屋にあったボールを投げました。犬は、それに釣られ、何とか逃げる事ができました。
その後・・・、
「これ・・・。」
「かのんちゃん。卒業写真かな?」
「結ヶ丘っぽいデスけど・・・。」
「それにしては、随分古くない?」
「いけません・・・。」
「本当に今までありがとう。このご恩は一生忘れません。」
「いいえ、受け取れません・・・。」
「お願い。来月からは、あなたを雇っておけるお金もないのです・・・。」
「必要ありません! 私は、この葉月家に仕えているだけで・・・。」
「そういう訳にはいきません。あなたのような人をただ働きさせたら、それこそ亡くなったお母様に怒られてしまいます。」
「しかし、それでは、お嬢様は本当に1人きりに・・・。」
「平気ですよ。わたくしにはチビがいますから。」
「チビ? あれが?」
「シッ!」
「あなたがここに来たのは、まだチビが生まれたばかりの頃でしたよね。あの頃は、お父様がいて、お母様も元気で、皆、仲が良くて、家の中はいつも賑やかで・・・。」
「お嬢様・・・。」
「悲観しているのではありませんよ。私には、まだお母様が遺してくれた結ヶ丘がありますから・・・。」
「チビ、カム。セット。ステイ。」
「聞いていたのですか?」
「1人ってどういう事? お金がないって?」
「そのままの意味です。この家に残っているのは私1人。お金もありません。このままでは、学校を運営していく事も・・・」
「え?」
「母が遺した学校を続けるためには、私が頑張るしかないのです!」
「葉月さん・・・。」
今回は、これで終了です。
【まとめ】
先にツッコませて下さい。
あれ? 今話のタイトルって「決戦! 生徒会長選」だよな?
なのに、恋が大差をつけて勝っていて、ちっとも「決戦」どころじゃなかったんですが? おい、ギャラ子。タイトル詐欺、やめーや。
ふう・・・。じゃ、ツッコミはこのくらいにして、真面目に語りますか。(笑)
前話で、かのん達のスクールアイドルチームのメンバーは4人となり、後は恋を加入させるだけとなりました。
今話は、それに向けて話が動き出しましたが、恋は重苦しいものを背負っていて、スクールアイドルになってほしいどころではない雰囲気だと感じました。
かのん達のビジュアルが初めて公開されたのは昨年の5月。その時には、恋はやけに使命感の高い子だと感じていましたが、今話を見終えて、それがよく分かりました。
生徒会長になった恋は、普通科と音楽科が手を取り合って学園祭を盛り上げるという、選挙時の公約を反故に。また、スクールアイドルに対する印象も変わっていません。
とはいっても、生徒会長になる前は、スクールアイドルに対する見方は良い方に変わっていたでしょう。かのんと可可の2人体制だった時にも、練習をたまに見ていた上、初ライブも直に見ていて、心打たれたはず。
それに、神津島でのライブもネット配信されていたでしょう。生徒達の話題になったと思われ、スクールアイドルを少しずつ認めてきたように思います。
また、普通科と音楽科の融和を考えていたのも、嘘ではなく本心だったのでしょう。学校が音楽に力を入れているといっても、普通科の生徒数が音楽科よりも多いとなると、本当に学校をより良いものにしたいのであれば、普通科と音楽科との隔たりをなくして、協力し合うのが妥当だと思いますしね。
だけど、理事長から来年度の入学希望者数を聞いて、その考えが変わったのでしょう。
その数が、少なくとも音楽科の方は予想よりもだいぶ少なく、普通科と音楽科の融和では、この地に長く根付いている音楽の歴史を廃らせてしまうと思ったのかもしれませんね。そのため、音楽科偏重の方針に切り替えたように思います。
スクールアイドルに否定的なのは、かのん達が初めて部室を訪れた時にあった「学校アイドル」のプレートがかかわっているのでしょう。
学校アイドル部は、おそらく、前身の神宮音楽学校の時にあったスクールアイドル部のようなものでしょう。恋の母や理事長は、学校アイドル部に加入していたんじゃないかと思いますね。
しかし、学校アイドル部は立派な結果を残せず、当時の部員が身近にいる恋は、スクールアイドルは音楽の歴史を作れるようなものではないと思い込んでしまい、学校のためにはスクールアイドルはない方がいいという結論に至ったんじゃないかと思いますね。
さらに、恋は、結ヶ丘を続けるために1人で頑張ろうとする事に。
新設校なのに、実は学校を運営するだけの金がなく、廃校になってもおかしくない事が知られては、生徒達は不安になるでしょう。廃校になった場合の生徒達の受け入れ先も決まってないとなれば、今の結ヶ丘の危機的状況を誰にも伝える事ができず、1人で持ち直そうと考えたように思いますね。
ですが、恋1人が頑張ってどうにかなるものなのでしょうか?
いくら学力優秀で、生徒達からの人望も厚いといっても、まだ15歳の少女。両親はおらず、長年家に仕えてきたメイドも雇い止めせざるをえず、今後、大きな孤独を抱える中、結ヶ丘の存続にたった1人で立ち向かうとか、あまりにも無茶過ぎないでしょうか? さすがに誰かを頼らないと潰れてしまうんじゃないかと心配になります。
しかし、選挙前の公約を反故にして、多くの生徒達を敵に回したばかり。協力を得るのは難しそうですが、かのん達が事情を聞いていたのが幸いでしょう。かのんは、困っている人を放っておけない子。次回以降、恋が抱える悩みを何とかしたいと積極的に動くでしょう。
恋は責任感が強い子であるとともに、不器用なところもあります。誰かに頼る事は難しそうな気はしますが、それでも、かのん達に心を開いて楽になってほしいもの。そう願いつつ、次回の視聴を楽しみにしたいと思います。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。