「Go!プリンセスプリキュア」第15話「大変身ロマ! アロマの執事試験!」の感想です。
~ オープニング前 ~
はるかは今日も、アフタヌーンティーのレッスンに励んでいました。ミス・シャムールは、はるかの上達を認め、はるかは喜びます。
しかし、アロマは、まだグランプリンセスには程遠いと厳しく評価します。
だが、アロマもまだ見習いだと、シャムールに睨まれます。
しかも、この前、テストに落ちたとか。
アロマは、執事見習い。ちなみに、パフは、メイド見習いです。
きららは、見習いなのに上から発言していたのか、と指摘。これに対し、アロマは、プリンセスプリキュアを見つける大役を果たしたんだから、合格間違いなしだと、自信にあふれています。
という事で、シャムールは、再テストの機会を与えます。課題は、「明日1日、プリンセスはるかの執事になって、はるかに満足してもらう事」。
また、パフも、メイドのテストを申し出て、家事のテストをする事に。そして、シャムールは、アロマとパフに、レッスンフェアリーパワーを与えます。
すると、ほんの少しの間、アロマとパフは光に包まれますが、これといった変化はなし。明日の朝になったら、その変化が分かると、シャムールは言います。
その夜、アロマは、はるかのスケジュールを立てていました。今度こそ、立派な執事になってみせると意気込みます。
今回も、オープニングの主題歌紹介部分の画像に変化はありませんでした。
~ Aパート ~
そして、翌朝、はるかが目覚めたら、ある男の子が部屋にいました。
この事態に、はるかとゆいは怯え、男の子を追っ払おうとします。
が、これは、アロマ。朝目覚めたら、こうなっていたそうです。
すぐに、この騒ぎに、れいこ達が部屋にやってきました。はるかとゆいは、アロマを隠し、変な夢を見たとごまかして、騒動は収まります。
レッスンフェアリーパワーとは、人間化の事。
みなみ、きらら、ゆいがそう話していた頃、人間化したパフが現れました。
同時に、白金もやってきました。白金は、この幼い女の子は誰かと聞き、きららは、知り合いの子役で、メイド見習いの役をやるので、掃除などを教えてあげようと思って連れてきた、とごまかします。
一方、はるかとアロマは、夢ヶ浜に来ていました。人間化したアロマの事はバレずに済みましたが、はるかは朝食をとっておらず、お腹ペコペコ。
しかし、アロマは、もう朝食の時間は終わっており、今は勉強の時間だと言います。昨夜立てたスケジュールに、はるかを従わせようとします。
その後、図書館で勉強の時間。しかし、朝食をとっていないため、勉強に実が入りません。
その頃、パフは掃除機を使って、寮のお掃除。
白金は、掃除機は端から順にかける事、四角い部屋を丸く掃いてはダメだとアドバイス。でないと・・・、
こうなります。
あと、窓ふきも、雑巾もちゃんと絞ってから。

図書館にいたはるかとアロマは、昼食の時間を迎えました。しかも、アロマは店の予約をしておいたようです。
しかし、値段は高額。しかも、アロマは、はるかに金を払わせるつもりです。当然、払える訳がないですので、急いで店を出ます。
・・・。ああ、なんか無性に焼き鳥食べたくなってきたわー。そう思ったのは、私だけじゃないですよね?(笑)
その後、マーブルドーナツの店でランチ。
はるかは、ドーナツの美味しさで幸せですが、アロマにとっては想定外の事態。はるかは、アロマも座って一緒に食べるよう促しますが、アロマは、執事が主人と同じテーブルで食事するのはダメだと、立ったままです。
しかし、すぐに、近くにいた子供達から、はるかがドーナツを独り占めしていると言われてしまいます。居心地の悪さを感じたはるかは、急いで店を出ます。
少しして、アロマは、はるかはプリンセスなのに行儀悪過ぎだと不満を言います。9話のノーブルパーティで、ガツガツ飯を食っていたのは、どこの執事見習いでしたっけ?(笑)
自分の立てた予定が遅れていて、このままでは試験に落ちると感じたアロマに、はるかは、やらせたい事は何かと聞きます。はるかは、アロマの立てたスケジュールに全力で付き合うつもりでいます。
という事で、まずは、乗馬の練習。
※これは、イメージではなく、現実です。(笑) 次は、ガーデンパーティー。
が、周りは、ピクニックの間違いなんじゃないかと呆れています。
しかし、すぐにタイムアップ。後片付けをパフに任せて、次の予定に。
その後、はるかは、ショッピング、散歩、カフェタイムなど、アロマの立てたスケジュールに張り切って取り組みます。


一方、ディスダークでは、トワイライトが今回も優雅にバイオリンを弾いていました。
少しして、黒いキーが絶望を欲している事を知り、演奏は中断。出撃します。
いつも通り、シャットがお供を申し出ますが、ロックがレッドカーペットを用意します。
という事で、今回は、ロックがお供する事に。先を越されたシャットは怒りを感じます。
しばらくして、辺りは夕方になり、執事試験終了。結果発表の時を迎えました。
結果は不合格。シャムールは、前のテストの時から変わっていなく、執事にとって大切なものが抜け落ちたままだと指摘します。
それが何なのか分からないアロマは、手帳を地面に叩きつけ、逃げるように去っていきます。
今回のアイキャッチのパフ
~ Bパート ~
不合格を突き付けられたアロマは、悔しさのあまり、周りも見ずに走っていました。
少しして、アロマは赤信号を渡ってしまい、トラックに轢かれそうになります。
ですが、間一髪、近くにいた老執事が助けました。
直後、この執事の主人である老婦人が、アロマの無事に安心し、アロマも助けてくれた事に感謝します。
アロマは、周りに散っている荷物を見て、主人の荷物よりも自分を優先して助けてくれた事にいたたまれなさを感じます。主人の荷物を守るのは、執事の役目だと言いますが、
「執事の使命は、それだけではないでしょう。道路には飛び出さぬように。今後は気をつけなさい。」
と、老執事は返し、アロマと別れます。

「使命はそれだけじゃない」とは、何なのか?
「ありがとう、及川。あなたなら、あの子を助けてくれると信じていたわ。」
「お心に添う事ができ、何よりです。」
「私が何も言わなくても、あなたはいつも、私の気持ちを汲んで動いてくれる。本当に助かるわ。」
そんな老婦人と老執事の会話を聞いていたアロマは、執事試験ではるかの気持ちを考えていなかった事を痛感します。
その直後、はるかが手帳を渡しに来ました。
「ごめんね・・・。私が、アロマの足、引っ張っちゃったんだよね。アロマは、ちゃんと頑張ってくれてたのに、私がこんなんじゃ、ダメだよね・・・。」
はるかの優しさに、アロマは目に涙を浮かべます。

少しして、老執事は、主人を車でエスコートしようとしていました。
そこに、トワイライトとロックが現れます。そして、トワイライトは、黒いキーをロックの首元にある鍵穴に差し込み、ロックを強化します。
力がみなぎったロックは、老夫人を絶望の檻に閉じ込めようとします。しかし、執事がとっさにかばいます。
狙いは外れたものの、トワイライトは、優秀なしもべは嫌いじゃないと、一生主人に仕えたい執事の夢を評価。ロックは、そのまま執事を絶望の檻に閉じ込め、ゼツボーグを召喚します。
ゼツボーグの出現を目にしたはるかは変身します。
牢に捕われた執事を、老婦人は心配していました。フローラはアロマに、彼女を避難させるよう指示します。
フローラはゼツボーグと戦います。しかし、ゼツボーグの素早い動きに、フローラは苦戦します。
アロマは、老婦人を避難させる事に成功しますが、すぐに、フローラの苦戦を目にします。
「僕じゃ、フローラの役には立てないロマ・・・。フローラのために今、僕ができる事は!」
そう感じたアロマは、その「できる事」のために、場を去ります。ロックは、アロマは逃げたみたいだと言いますが、
「違うよ! アロマは逃げたんじゃない! アロマは執事だもん! ここにいなくても、気持ちは同じ! 人を守るために、一緒に戦ってる!」
と、フローラは返します。
しかし、ゼツボーグの攻撃を返す事まではできず、必死に抵抗しています。そんな中、アロマは、みなみ達の元に走っていました。
少しして、フローラは大きな本に挟まれてしまいます。
しかし、これで終わりではありませんでした。その直後、マーメイドとトゥインクルが助けに来て、フローラは本の圧迫から解放されました。
「フローラが危険だって、アロマが知らせてくれたの。」
「そうそう。学園まで汗だくで走ってきて、すごかったんだから!」
「さすが、執事だね!」
3人集まったところで、ゼツボーグを何とかします。
トゥインクルがフルムーンハミングでゼツボーグの攻撃を跳ね返し、マーメイドがフローズンリップルでゼツボーグを氷漬けに。最後は、トリニティリュミエールでゼツボーグを浄化します。
トワイライトとロックが撤退後、フローラは、絶望の檻に閉じ込められた執事を助け、主人は安堵します。
その夜、はるかは、アロマのおかげで助かったとお礼を言います。なお、アロマとパフは、元の妖精の姿に戻っていました。
「はるか・・・。ごめんロマ・・・。僕はテストの間、できる自分を見せたくて、それで頭がいっぱいだったロマ・・・。はるかの事なんて、全然考えてなかったロマ・・・。でも、はるかは僕のために一所懸命やってくれたロマ・・・。僕に足りなかったのは、そういう相手を思う気持ちロマ・・・。」
執事として大切な事に気付いた事に、シャムールは、執事に1ステップ近付いたと評価します。じゃあ、試験に合格かと言われれば考えどころではありますが、アロマは、テストはどうあれ、もう一度心を入れ替えて、一から修行し直すと張り切ります。
気持ち新たに頑張るアロマに、はるかは、自分がグランプリンセスになるのが先か、アロマが執事になるのが先か、競争しようと言います。これに対し、アロマは、はるかには負ける気がしない、といい気になります。
この様子じゃ、一人前の執事はまだまだかも。

今回は、これで終了です。
次回:「海への誓い! みなみの大切な宝物!」
はるか達は、みなみから海辺のパーティーに招待されます。みなみは久しぶりに兄の「わたる」に会えて、すごく嬉しく感じます。
しかし、そのパーティーに、トワイライト、ロック、シャットが現れます。わたるやパーティー会場の人達が絶望の檻に閉じ込められ、一大事に。みなみは、大好きな兄を救えるのか!?
【まとめ】
見習い執事のアロマが、執事試験に臨み、合格、・・・とはいきませんでしたが、大切な事を学び、一人前の執事へと少し近付く事ができました。
さて、今回のテーマは「上から目線にならない」事でしょう。Bパートラストでアロマが言っていた「相手を思う気持ち」でも良いでしょうね。
今回のタイトルにある「執事」については、言うまでもないでしょう。主人の気持ちや考えなどを察して、主人の手間を煩わせない行動をする事は、執事の基本中の基本。上から目線なんざ、ご法度です。
とはいえ、アロマぐらいの年頃だと、その基本中の基本を遵守するのは、難しい事なのかもしれませんね。
いくら執事が優秀でも、それを一切評価しない主人は、少なくはないでしょう。もし、アロマの執事試験の内容に何の失態がなかったとしても、そういう主人の執事になっていたら、やってられなかったと思います。子供は、感情をコントロールしにくいですから、なおさらだったでしょう。
執事のスキルはどうあれ、アロマぐらいの歳の子が執事を目指すとなれば、執事の失態を穏やかに受け入れられる心の持ち主の執事になれるかどうかが明暗を分けるのでしょうね。まあ、要するに、二人三脚で歩めるような主人が必要なんでしょう。
そう思えば、今回、はるかの1日執事になれた事は、すごく運が良かったと思いますね。でなけりゃ、執事にとって大切なものに気付けなかったでしょう。
さらに、「上から目線にならない」事は、はるかからも学べるところであり、そこも今回の見所だったと思います。
今回、アロマがはるかの執事になった事で、立場としては、はるかの方が上でした。アロマは、はるかに対して失態だらけでしたが、それでも、はるかは一切怒る事はなく、アロマの苦労を考え、アロマに合わせて行動していました。
まあ、たぶん、はるかは、執事がどんなものなのかよく分かってなく、プリンセスの自覚がないゆえ、上から目線になる事はなかったと思うのですが、それでも、こういうのは、プリンセスに必要な事ですよね。正確には、王族全体に必要でしょう。
王族は、国民から常に慕われるもの。しかし、その事にいい気になって、贅の限りを尽くしてしまえば、国民の怒りを買ってしまい、国は滅びます。
となれば、常に上から目線なのは、決して良くない事。平民と同じ目線で物事を見る事も、時には必要ですよね。前作「ハピネスチャージ」の「生まれながらのプリンセス」であるひめが学校に通って、大切な事を多く学ぶのは、その一例と言えるでしょう。
それはもちろん、トワイライトにしても同じ事。
トワイライトにとっての平民は、やはり、はるかでしょうね。トワイライトにとっては、はるかは取るに足らない相手だと思っているでしょうけど、初登場の13話から3話連続で対峙しているとなれば、それまでの自分にはなかった「何か」を感じている事でしょう。現時点では、強く意識するほどではないでしょうけど。
しかし、次回も出撃は確定であり、次々回以降も毎回出撃の可能性が高いと思われ、そうなれば、はるか達を軽視はできず、その「何か」も、とてつもなく大きなものとなるでしょう。それまでの自分の中のプリンセス像を覆すかもしれません。
そして、味方になる事も考えられるでしょう。トワイライトとほぼ同タイミングで登場した、「スプラッシュスター」の満&薫、「ドキドキ」のレジーナも、初登場以降は毎回出番があり、話が進むにつれ、プリキュアの思いに感化され、22話前後で味方になろうとしていました。トワイライトについても、そのパターンを辿る可能性は高いでしょう。
ただ、満&薫もレジーナも、敵側の策略で、味方になる事を阻止され、3、4か月出番がありませんでした。このパターンまで踏襲する事も考えられます。
しかし、もしかしたら、そのパターンを打ち破って、トワイライトが新たなプリキュアになる事も? 「自分の考えていたプリンセス像は間違っていた。じゃあ、真のプリンセスとは?」と感じて、プリンセスプリキュアの仲間に入って、はるか達と共にグランプリンセスを目指す事も考えられそうなんですよね。
まあ、いずれにせよ、22話前後で、トワイライトについては、何らかのアクションがあって、今のプリンセス像は大きく変わるんじゃないかと、私は思っています。
今後、話が進むにつれ、トワイトライトはどう変わっていくのか、プリキュアの活躍や成長と共に、大いに注目したいと思います。
~ オープニング前 ~
はるかは今日も、アフタヌーンティーのレッスンに励んでいました。ミス・シャムールは、はるかの上達を認め、はるかは喜びます。

だが、アロマもまだ見習いだと、シャムールに睨まれます。

アロマは、執事見習い。ちなみに、パフは、メイド見習いです。
きららは、見習いなのに上から発言していたのか、と指摘。これに対し、アロマは、プリンセスプリキュアを見つける大役を果たしたんだから、合格間違いなしだと、自信にあふれています。
という事で、シャムールは、再テストの機会を与えます。課題は、「明日1日、プリンセスはるかの執事になって、はるかに満足してもらう事」。
また、パフも、メイドのテストを申し出て、家事のテストをする事に。そして、シャムールは、アロマとパフに、レッスンフェアリーパワーを与えます。
すると、ほんの少しの間、アロマとパフは光に包まれますが、これといった変化はなし。明日の朝になったら、その変化が分かると、シャムールは言います。
その夜、アロマは、はるかのスケジュールを立てていました。今度こそ、立派な執事になってみせると意気込みます。
今回も、オープニングの主題歌紹介部分の画像に変化はありませんでした。
~ Aパート ~
そして、翌朝、はるかが目覚めたら、ある男の子が部屋にいました。

が、これは、アロマ。朝目覚めたら、こうなっていたそうです。
すぐに、この騒ぎに、れいこ達が部屋にやってきました。はるかとゆいは、アロマを隠し、変な夢を見たとごまかして、騒動は収まります。
レッスンフェアリーパワーとは、人間化の事。
みなみ、きらら、ゆいがそう話していた頃、人間化したパフが現れました。

一方、はるかとアロマは、夢ヶ浜に来ていました。人間化したアロマの事はバレずに済みましたが、はるかは朝食をとっておらず、お腹ペコペコ。
しかし、アロマは、もう朝食の時間は終わっており、今は勉強の時間だと言います。昨夜立てたスケジュールに、はるかを従わせようとします。
その後、図書館で勉強の時間。しかし、朝食をとっていないため、勉強に実が入りません。
その頃、パフは掃除機を使って、寮のお掃除。
白金は、掃除機は端から順にかける事、四角い部屋を丸く掃いてはダメだとアドバイス。でないと・・・、

あと、窓ふきも、雑巾もちゃんと絞ってから。

図書館にいたはるかとアロマは、昼食の時間を迎えました。しかも、アロマは店の予約をしておいたようです。
しかし、値段は高額。しかも、アロマは、はるかに金を払わせるつもりです。当然、払える訳がないですので、急いで店を出ます。
・・・。ああ、なんか無性に焼き鳥食べたくなってきたわー。そう思ったのは、私だけじゃないですよね?(笑)
その後、マーブルドーナツの店でランチ。
はるかは、ドーナツの美味しさで幸せですが、アロマにとっては想定外の事態。はるかは、アロマも座って一緒に食べるよう促しますが、アロマは、執事が主人と同じテーブルで食事するのはダメだと、立ったままです。
しかし、すぐに、近くにいた子供達から、はるかがドーナツを独り占めしていると言われてしまいます。居心地の悪さを感じたはるかは、急いで店を出ます。
少しして、アロマは、はるかはプリンセスなのに行儀悪過ぎだと不満を言います。9話のノーブルパーティで、ガツガツ飯を食っていたのは、どこの執事見習いでしたっけ?(笑)
自分の立てた予定が遅れていて、このままでは試験に落ちると感じたアロマに、はるかは、やらせたい事は何かと聞きます。はるかは、アロマの立てたスケジュールに全力で付き合うつもりでいます。
という事で、まずは、乗馬の練習。


しかし、すぐにタイムアップ。後片付けをパフに任せて、次の予定に。
その後、はるかは、ショッピング、散歩、カフェタイムなど、アロマの立てたスケジュールに張り切って取り組みます。



一方、ディスダークでは、トワイライトが今回も優雅にバイオリンを弾いていました。
少しして、黒いキーが絶望を欲している事を知り、演奏は中断。出撃します。
いつも通り、シャットがお供を申し出ますが、ロックがレッドカーペットを用意します。

しばらくして、辺りは夕方になり、執事試験終了。結果発表の時を迎えました。
結果は不合格。シャムールは、前のテストの時から変わっていなく、執事にとって大切なものが抜け落ちたままだと指摘します。
それが何なのか分からないアロマは、手帳を地面に叩きつけ、逃げるように去っていきます。

~ Bパート ~
不合格を突き付けられたアロマは、悔しさのあまり、周りも見ずに走っていました。
少しして、アロマは赤信号を渡ってしまい、トラックに轢かれそうになります。



「執事の使命は、それだけではないでしょう。道路には飛び出さぬように。今後は気をつけなさい。」
と、老執事は返し、アロマと別れます。


「使命はそれだけじゃない」とは、何なのか?
「ありがとう、及川。あなたなら、あの子を助けてくれると信じていたわ。」
「お心に添う事ができ、何よりです。」
「私が何も言わなくても、あなたはいつも、私の気持ちを汲んで動いてくれる。本当に助かるわ。」
そんな老婦人と老執事の会話を聞いていたアロマは、執事試験ではるかの気持ちを考えていなかった事を痛感します。
その直後、はるかが手帳を渡しに来ました。
「ごめんね・・・。私が、アロマの足、引っ張っちゃったんだよね。アロマは、ちゃんと頑張ってくれてたのに、私がこんなんじゃ、ダメだよね・・・。」
はるかの優しさに、アロマは目に涙を浮かべます。

少しして、老執事は、主人を車でエスコートしようとしていました。
そこに、トワイライトとロックが現れます。そして、トワイライトは、黒いキーをロックの首元にある鍵穴に差し込み、ロックを強化します。
力がみなぎったロックは、老夫人を絶望の檻に閉じ込めようとします。しかし、執事がとっさにかばいます。
狙いは外れたものの、トワイライトは、優秀なしもべは嫌いじゃないと、一生主人に仕えたい執事の夢を評価。ロックは、そのまま執事を絶望の檻に閉じ込め、ゼツボーグを召喚します。

牢に捕われた執事を、老婦人は心配していました。フローラはアロマに、彼女を避難させるよう指示します。
フローラはゼツボーグと戦います。しかし、ゼツボーグの素早い動きに、フローラは苦戦します。
アロマは、老婦人を避難させる事に成功しますが、すぐに、フローラの苦戦を目にします。
「僕じゃ、フローラの役には立てないロマ・・・。フローラのために今、僕ができる事は!」
そう感じたアロマは、その「できる事」のために、場を去ります。ロックは、アロマは逃げたみたいだと言いますが、
「違うよ! アロマは逃げたんじゃない! アロマは執事だもん! ここにいなくても、気持ちは同じ! 人を守るために、一緒に戦ってる!」
と、フローラは返します。
しかし、ゼツボーグの攻撃を返す事まではできず、必死に抵抗しています。そんな中、アロマは、みなみ達の元に走っていました。
少しして、フローラは大きな本に挟まれてしまいます。
しかし、これで終わりではありませんでした。その直後、マーメイドとトゥインクルが助けに来て、フローラは本の圧迫から解放されました。
「フローラが危険だって、アロマが知らせてくれたの。」
「そうそう。学園まで汗だくで走ってきて、すごかったんだから!」

3人集まったところで、ゼツボーグを何とかします。
トゥインクルがフルムーンハミングでゼツボーグの攻撃を跳ね返し、マーメイドがフローズンリップルでゼツボーグを氷漬けに。最後は、トリニティリュミエールでゼツボーグを浄化します。
トワイライトとロックが撤退後、フローラは、絶望の檻に閉じ込められた執事を助け、主人は安堵します。
その夜、はるかは、アロマのおかげで助かったとお礼を言います。なお、アロマとパフは、元の妖精の姿に戻っていました。
「はるか・・・。ごめんロマ・・・。僕はテストの間、できる自分を見せたくて、それで頭がいっぱいだったロマ・・・。はるかの事なんて、全然考えてなかったロマ・・・。でも、はるかは僕のために一所懸命やってくれたロマ・・・。僕に足りなかったのは、そういう相手を思う気持ちロマ・・・。」
執事として大切な事に気付いた事に、シャムールは、執事に1ステップ近付いたと評価します。じゃあ、試験に合格かと言われれば考えどころではありますが、アロマは、テストはどうあれ、もう一度心を入れ替えて、一から修行し直すと張り切ります。
気持ち新たに頑張るアロマに、はるかは、自分がグランプリンセスになるのが先か、アロマが執事になるのが先か、競争しようと言います。これに対し、アロマは、はるかには負ける気がしない、といい気になります。
この様子じゃ、一人前の執事はまだまだかも。

今回は、これで終了です。
次回:「海への誓い! みなみの大切な宝物!」
はるか達は、みなみから海辺のパーティーに招待されます。みなみは久しぶりに兄の「わたる」に会えて、すごく嬉しく感じます。

【まとめ】
見習い執事のアロマが、執事試験に臨み、合格、・・・とはいきませんでしたが、大切な事を学び、一人前の執事へと少し近付く事ができました。
さて、今回のテーマは「上から目線にならない」事でしょう。Bパートラストでアロマが言っていた「相手を思う気持ち」でも良いでしょうね。
今回のタイトルにある「執事」については、言うまでもないでしょう。主人の気持ちや考えなどを察して、主人の手間を煩わせない行動をする事は、執事の基本中の基本。上から目線なんざ、ご法度です。
とはいえ、アロマぐらいの年頃だと、その基本中の基本を遵守するのは、難しい事なのかもしれませんね。
いくら執事が優秀でも、それを一切評価しない主人は、少なくはないでしょう。もし、アロマの執事試験の内容に何の失態がなかったとしても、そういう主人の執事になっていたら、やってられなかったと思います。子供は、感情をコントロールしにくいですから、なおさらだったでしょう。
執事のスキルはどうあれ、アロマぐらいの歳の子が執事を目指すとなれば、執事の失態を穏やかに受け入れられる心の持ち主の執事になれるかどうかが明暗を分けるのでしょうね。まあ、要するに、二人三脚で歩めるような主人が必要なんでしょう。
そう思えば、今回、はるかの1日執事になれた事は、すごく運が良かったと思いますね。でなけりゃ、執事にとって大切なものに気付けなかったでしょう。
さらに、「上から目線にならない」事は、はるかからも学べるところであり、そこも今回の見所だったと思います。
今回、アロマがはるかの執事になった事で、立場としては、はるかの方が上でした。アロマは、はるかに対して失態だらけでしたが、それでも、はるかは一切怒る事はなく、アロマの苦労を考え、アロマに合わせて行動していました。
まあ、たぶん、はるかは、執事がどんなものなのかよく分かってなく、プリンセスの自覚がないゆえ、上から目線になる事はなかったと思うのですが、それでも、こういうのは、プリンセスに必要な事ですよね。正確には、王族全体に必要でしょう。
王族は、国民から常に慕われるもの。しかし、その事にいい気になって、贅の限りを尽くしてしまえば、国民の怒りを買ってしまい、国は滅びます。
となれば、常に上から目線なのは、決して良くない事。平民と同じ目線で物事を見る事も、時には必要ですよね。前作「ハピネスチャージ」の「生まれながらのプリンセス」であるひめが学校に通って、大切な事を多く学ぶのは、その一例と言えるでしょう。
それはもちろん、トワイライトにしても同じ事。
トワイライトにとっての平民は、やはり、はるかでしょうね。トワイライトにとっては、はるかは取るに足らない相手だと思っているでしょうけど、初登場の13話から3話連続で対峙しているとなれば、それまでの自分にはなかった「何か」を感じている事でしょう。現時点では、強く意識するほどではないでしょうけど。
しかし、次回も出撃は確定であり、次々回以降も毎回出撃の可能性が高いと思われ、そうなれば、はるか達を軽視はできず、その「何か」も、とてつもなく大きなものとなるでしょう。それまでの自分の中のプリンセス像を覆すかもしれません。
そして、味方になる事も考えられるでしょう。トワイライトとほぼ同タイミングで登場した、「スプラッシュスター」の満&薫、「ドキドキ」のレジーナも、初登場以降は毎回出番があり、話が進むにつれ、プリキュアの思いに感化され、22話前後で味方になろうとしていました。トワイライトについても、そのパターンを辿る可能性は高いでしょう。
ただ、満&薫もレジーナも、敵側の策略で、味方になる事を阻止され、3、4か月出番がありませんでした。このパターンまで踏襲する事も考えられます。
しかし、もしかしたら、そのパターンを打ち破って、トワイライトが新たなプリキュアになる事も? 「自分の考えていたプリンセス像は間違っていた。じゃあ、真のプリンセスとは?」と感じて、プリンセスプリキュアの仲間に入って、はるか達と共にグランプリンセスを目指す事も考えられそうなんですよね。
まあ、いずれにせよ、22話前後で、トワイライトについては、何らかのアクションがあって、今のプリンセス像は大きく変わるんじゃないかと、私は思っています。
今後、話が進むにつれ、トワイトライトはどう変わっていくのか、プリキュアの活躍や成長と共に、大いに注目したいと思います。
OPやEDに出てくる歌詞や登場人物を表すフォントが今までにないものとなり初めて見たときは新鮮さを実感出来ました。全寮制の学園やドレスアップキーによる素体解放というのも新たな試みと思われGOプリはこれまでにない要素をいくつも採用しているようです(他にもプリキュア変身時のBGMやパフュームによる香水使用なども該当する)。
動画サイトなどで過去作を見ているとハピプリまでの3作は比較的類似しているのに対しGOプリはやはり新要素が多いです。
敵側も任務失敗のクローズを早期に退場させ、トワイライトによるゼツボーグのドーピングなどハピプリでは殆ど見られなかった強化路線を辿りこれに対抗するかのようにプリキュア側にも新たな強化アイテムが登場しています。
15話まで見ていると前作よりもかなり積極的となり今後は敵味方ともどのように強化されていくのかこれからも見どころは多いです。
今回もコメント、ありがとうございます!
今作に革新的要素が多いのは、前作がプリキュア10周年作品で、34話までのオープニングに「10周年おめでとうメッセージ」を入れていたのが、影響していると思いますね。
ああいう「お祭り」が終わると、熱が冷めやすく、同じような事をやっても盛り上がらないでしょうから、今作は、それまでになかった新要素を多く取り入れているのでしょう。寮生活、シリーズ初の中1主人公、全体的な優雅さなどなど。
他の感想ブログを見てみても、今のところ、今作の新要素は好評なようですが、その勢いがどこまで続くか、今後も目が離せないですね。