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ハピネスチャージプリキュア! 第29話感想

2014年08月25日 | ハピネスチャージプリキュア!
 「ハピネスチャージプリキュア!」第29話「アクシアの真の姿! シャイニングメイクドレッサー!!」の感想です。


~ オープニング前 ~
 大使館のベランダで、アクシアを見つめるブルー。
 ブルーがアクシアを開けた直後、めぐみが来ました。アクシアはかつて幻影帝国が封印されていましたが、今は空箱。
 ブルーはクイーンミラージュを再び封印するつもりでいます。そして、皆にアクシアの真の力について話したい、と言います。



 今回の「10周年おめでとうメッセージ映像」で、登場したのは「スマイルプリキュア!」から、「キュアピース」。
 やはり、変身シーンの「ぴかりんじゃんけん」を思わせる動きが来ましたね。やっぱ、この子はこうでなくっちゃ!
 さて、次々回出てくるプリキュアの予想ですが、次々回以降出るのは残り4人とだいぶ少なくなりましたので、最後までまとめて予想。次々回(31話)→ソード、32話→サニー、33話→ミューズ、34話→ホワイト、と予想します。


~ Aパート ~
 アクシアには、災いを封印するだけでなく、プリキュアをパワーアップさせる力もある、とブルーは言います。アクシアの力を解放すれば、幻影帝国もろともクイーンミラージュを倒す事もできます。
 いおなは、すぐにアクシアの力を解放して、クイーンミラージュを倒そう、と強く言います。
 ですが、めぐみは反対します。めぐみは、クイーンミラージュと戦いたくない事がブルーの本心である事に感付いていました。
 しかし、ブルーは、地球の神として、この世界に災いをもたらすクイーンミラージュは倒さなければならない、と決めています。
 めぐみは、ミラージュを倒して、ブルーは本当に幸せになれるのか、と聞き、ブルーは、自分の事はいい、と返します。しかし、
「あたしは、みんなで幸せになりたい。誰かが不幸なまま、自分だけ幸せにはなりたくないの。だから、ブルーにも幸せになってほしい。」
と、めぐみは言います。
 ですが、いおなは、クイーンミラージュを倒さなければ不幸はなくならない、もう甘い事は言ってられない、とめぐみの意見に反対します。

 それからしばらくして、辺りは夕方になり、ゆうこといおなは河原にいました。
 いおなは、先程厳しく言った事を反省していました。
 ですが、ゆうこは、姉・まりあの事を考えれば仕方ないし、いおながああ言ってくれて良かった、と言います。
「私は、みんなで笑って、ご飯を食べられるといいなって思ってる。でも、それが難しいって事も分かってるの。だけど、私じゃ、めぐみちゃんに強く言えなかったから。」
「ゆうこは、これからどうすればいいと思う?」
「私にも分からない。でも、みんなで答えを見つけましょう!」
「そうね。」


 その夜、キュアラインを通じて、めぐみが誠司に電話をかけてきました。
 めぐみは、皆が幸せになるのは難しい、ブルーにもいおなにも幸せになってほしいと思っているけど、どうしたらいいのか分からない、と言います。
「それをそのまま言えばいい。いつもみたいに思いっきりぶつかっていけよ。たとえケンカになっても、お前の気持ちは伝わるさ。悩みなら、いつでも聞いてやるからさ。」
と誠司は返します。めぐみは誠司に感謝して、電話を切ります。

 さすが誠司。合宿でめぐみがブルーを意識している事に気付いた事や、27話でブルーと話し合った事から、このように相談される事は、ある程度想定していたのかもしれませんね。

 同じ頃、ブルーはクロスミラールームで、アクシアを見つめていました。
 そこに、ひめが、おにぎりを持って、やって来ました。形は崩れちゃってますが、腹が減っては元気が出ないだろう、とブルーのために、ひめが作りました。
 ブルーは、心配かけてすまない、と言いますが、
「心配できて嬉しいんだ。だって、私、ずっと神様やめぐみに助けられてばっかりだったからさ。今度は、2人の力になりたいんだ。それに! 神様がしょんぼりしてたら、地球もしょんぼりしちゃう。それじゃ、私達が困っちゃうの。だから! 悩みがあったら言ってよね!」
と、ひめは言います。ブルーは、ひめの気遣いに感謝します。

 ひめも変わりましたよね。17話では、誠司のために弁当を作る事に相当文句を言っていたのが、今回は、誰かを助けるために「自主的に」食べ物を作ったのですから。

 その頃、幻影帝国では、クイーンミラージュが鏡を通じて、地球を見つめていました。
 彼女は地球を見て、ブルーの事を思い出しますが、鏡がディープミラーに変わると、不幸に染まる前の地球を見てみたかっただけ、と取り繕います。

 後日、ブルーは、ぴかり神社にいました。
 すぐに、めぐみが来ました。大使館にはいなかったから、ここにいるだろう、と思って、神社に来ました。
「ブルーが悲しいと、私も悲しくなるんだよ。ブルーはミラージュの事を話す時、いつも悲しい顔をしているよ。そんな時、私、どうしたらいいのか分からないの。お願い。ブルーとミラージュに何があったのか教えて。」
 めぐみがそういった直後、ひめ達や誠司も神社にやって来ました。
「私は、幻影帝国もクイーンミラージュも、倒すべき敵だと思っています。彼らを倒して、世界を取り戻さなくてはならないから。」
「そうだね。君の言うとおりだ。」
「でも、めぐみの気持ちも分かるんです。私も本当は、誰かを倒したりやっつけたりしたい訳じゃない。世界を取り戻しても、お姉ちゃんを助けられても、どこか不幸が残ってしまうのでは、ダメだと思うんです。もし、みんなが幸せになれる方法があるのなら、私は、それをみんなで考えたいです。」
「そうね。事情が分からないと、どうしたらいいか考えられないしね。」
「もっと、俺達を頼ってくれよな。」
 そう言われたブルーは、皆の気遣いに感謝し、クイーンミラージュとの関係について秘密にしていたのは良くなかった、と言います。
 そして、ブルーは、自分とクイーンミラージュの過去、自分の本心を明かします。



~ Bパート ~
 300年くらい前に、ブルーは、このぴかり神社でミラージュと出会いました。
 と言っても、ミラージュは今の姿ではなく、13話の回想で出てきた巫女姿でした。
 彼女は、この神社の巫女。彼女とブルーは、この神社でよく出会っては、楽しい時を過ごしていました。ブルーは彼女を愛していて、大切だと思っていました。

 そうブルーが語っていた時のめぐみや誠司の表情も見逃せないですね。めぐみとしては、ブルーにわずかながら恋心を抱いていたものの、意中の人がいると知って軽くショックを受け、誠司は、そんなめぐみに同情したように思えます。
 ブルーはミラージュを愛していましたが、地球の神ゆえ、地球のすべてのものを愛さなければならない、という事で、彼女の、ずっと傍にいてほしいという想いには応えませんでした。
 その事に彼女は傷付き、変わってしまいました。本当のミラージュは、他人の不幸など望まない、と自分がしてきた事を悔やみます。
「ブルーは、元のミラージュに戻ってほしいんだね。」
「できる事なら、ミラージュの笑顔を見たい。もう一度・・・。」
「じゃあ、その気持ちをそのまま伝えちゃえばいいと思います!」
「傷付けちゃったんなら、ちゃんと謝らなくちゃね!」
「相手の話も聞かないで、一方的に倒す事も良くないと思いますし。」
「クイーンミラージュが今、何を思っているのか、話さないと分からないしな。」
「私も、ミラージュに気持ちを伝えた方が良いと思う。」
 そう言われたブルーは、自分はずっとミラージュから逃げていた、それではお互いの気持ちは伝わらない、と振り返り、アクシアの力を解放して、クイーンミラージュのいる幻影帝国に行く事を決意します。もちろん、倒すのではなく、話し合うために。
 とはいえ、幻影帝国内では、プリキュアの力は激減します。ですが、アクシアの力を解放すれば大丈夫だ、とブルーは言います。
 これまで以上に激戦になる事は予想されますが、それでも、めぐみ達は、ブルーの力になりたい気持ちは変わりません。ブルーは、皆に感謝します。

 その頃、幻影帝国では、ディープミラーが、アクシアの力を厄介だと感じていました。
 そして、ディープミラーは、ブルーはアクシアの力を解放し、ブルーが愛するキュアラブリーを使って、クイーンミラージュを倒そうとしている事を告げます。
 「ブルーが愛する」という言葉に反応してか、クイーンミラージュの目は赤く光っています。
 さらに、ディープミラーは、ブルーはクイーンミラージュを裏切ったために、倒されなくてはならない、とも言います。
 直後、クイーンミラージュは、オレスキー達3幹部を呼び寄せ、アクシアの力の解放を阻止するよう命令します。

 その後、ぴかり神社では、ひめが王族の衣装を身にまとっていました。
 ひめがこの衣装を着たのは、アクシア解放の儀式のため。ブルースカイ王国の王女であるひめが踊る事で、聖なる力を集めて、ブルーの力を高める事ができるとの事です。プリキュアのフォームチェンジが踊りなのも、このためだそうです。
 少しして、ブルーやひめの周りに光が指します。もう少しで、アクシアの力が解放されます。
 しかし、ちょうどその時、3幹部が現れます。ひめに儀式に集中してもらうため、めぐみ、ゆうこ、いおなは変身します。

 今回はサイアークを召喚せずに、直接戦います。
 ひめはラブリー達を心配するものの、ブルーに踊りを続けるよう言われ、儀式に集中します。
 ラブリー達は苦戦しますが、少しして、アクシアの力が解放され、アクシアから強烈な光が出て、3幹部の動きを封じます。そして、新たなアイテム「シャイニングメイクドレッサー」が出てきます。
 その後、ラブリーはロリポップヒップホップにフォームチェンジし、ポップンソニックアタックでダメージを与え、フォーチュンがスターライトアセンションを放ちます。
 これで3幹部は浄化。・・・とはいかず、ディープミラーが、
「幸せは一瞬。愛は幻。心を惑わす災い。思い出せ、お前の怒りと悲しみを。」
と言い、オレスキー達は我に返り、撤退します。

 幻影帝国では、クイーンミラージュがシャイニングメイクドレッサーの力を感じ、ブルーは自分を憎んでいると思っています。
 そして、ファントムに、ブルーを倒すよう命じます。

 今回は、これで終了です。


次回:「ファントムの秘策! もう一人のキュアラブリー!
 ファントムとの再戦に。ファントムは、ラブリーによく似た「アンラブリー」に変身するようです。
 「スマイル」のバッドエンドハッピーを思わせますね。
 アンラブリーは、ラブリーと性格は真逆で、他者を傷付ける事ばかり言い続け、ラブリーを追い詰めます。ラブリーはアンラブリーに勝てるのか!?
 だけど、これ、ファントムが出すんじゃなく、ファントムが「変身する」んだよな? という事は、まさか・・・、女装? ただでさえ、プリキュア「ハンター」という異名を持っているがゆえ変態扱いされているのに、さらに変態を極めようとは、敵ながら天晴れですな。(笑)


【まとめ】
 プリキュアのパワーアップとまではなりませんでしたが、新たな力「シャイニングメイクドレッサー」が解放されました。また、ブルーとクイーンミラージュとの関係が明らかになりました。

 まず、13話のブルーの回想に出てきた巫女とクイーンミラージュは、やはり同一人物でしたね。
 ブルーと巫女は、恋仲ではあったものの、ブルーは彼女を、平等に愛すべき大多数のうちの1人にしか過ぎないと見て、特別な1人とまでは見ませんでした。
 そこから、彼女には、悲恋による悲しみが生まれましたが、「本当のミラージュは、他人の不幸を望まない」というブルーの言葉が本当であれば、彼の意志を尊重してもいたでしょう。ブルーは彼女の想いに応えませんでしたが、それだけで彼女が今の姿になったとは考えにくいです。

 おそらく、悲恋による悲しみをつけこまれたのでしょう。ディープミラーに。ヤツが彼女の悲しみや憎しみを増大させ、今のクイーンミラージュにさせた事が考えられます。
 クイーンミラージュは幻影帝国のボスとして幹部達を指揮しており、ディープミラーはクイーンミラージュや幹部達への情報伝達役を担っていますが、その裏では、彼らをいいように操っていて、ディープミラーが真のボスのように思えます。
 それだけでなく、ひめがアクシアを開けた事により幻影帝国が誕生したのも、ディープミラーが黒幕のように思え、コイツが今作のラスボスである可能性も濃くなってきました。

 もし、本当に、ディープミラーが真の黒幕なのであれば、クイーンミラージュを作り上げた理由は何なのか? 巫女としての力を利用して何かを企んでいるのか? それとも、ブルーと何らかの因縁があるのか? 気になるところです。

 今回は新アイテムが登場し、プリキュアのパワーアップが間近となりましたが、敵側にもさらなる不気味さを見せ、面白くなってきました。今後のストーリー進展が楽しみです。
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