ウォーク更家の散歩(東海道・中山道など五街道踏破、首都圏散策)

甲州街道を歩く( 33-4:韮崎宿から台ケ原宿へ③)(山梨県北杜市) 16km 2021.10.8

(写真は、甲州街道の古道への入口の石碑)

 

 

 

ホテルの朝食を済ませると、写真のホテルルートインコート

韮崎をチェックアウトします。

 

ホテルの前のバス停から路線バスの始発便に乗り、昨日最終便

に乗った牧之原バス停で降りて、本日のスタートです。

 

「大武川(おおむがわ)」を「大武川橋」で渡ります。

 

 

国道20号を進むと「下三吹」バス停があります。

国道20号をひたすら歩いて行きます。

 

更に国道20号線をひたすら進むと上の写真の上三吹交差点が

あるので、ここを斜め右に入ります。

 

 

 

旧甲州街道が国道20号に突き当たる手前の右手に、写真の

「旧甲州街道一里塚」跡碑があります。

碑には、「甲府ヨリ七里ナノデ 七里塚トモ云ウ」と刻まれて

います。

国道20号に突き当り右折します。

 

尾白川(おじらがわ)を「尾白橋」で渡ります。

江戸時代には、長さ11メートルの橋が架かっていました。

橋を渡ると、武川町三吹から白州町(はくしゅうちょう)

台ケ原に入ります。

少し歩くと、写真の「甲州街道古道入口」の石碑があります。

草道に入り歩いて行くと、「横町の道標」と呼ばれる

「馬頭観音」が3基が祀られています。

3基のうちの2基は道標を兼ねています。

1776年建立の道標には「右 かうふみち 左 はらぢ通」、

1792年建立の道標には「左 はらみち」と刻まれています。

説明板によると、この道は、「かうふ(甲府)」から

次の宿場町の「台ケ原」へ通じる道で、「はらぢみち」と

呼ばれた幹線道路だったそうです。

 

この道標の先の右手の小高い丘の頂に「無名の大石塔」が

ありました。

 

 

説明文によると、日蓮上人の550年の法要の碑を造るために、

上の写真の巨石を、尾白川を遡った山中で切り出してここまで

運びましたが、釜無川を越えられず、ここに放置されたとの

こと。

従って、無名の大石塔の名の通り、碑には何も書かれて

いません・・・

 

次頁の写真は、この大石塔を切り出した山中から、ここまでの

約10キロの道程を牽引した縄だそうです。

更に進んで、木立の中を抜けると、やがて「尾白川」沿いの

土手道になります。

尾白川に架かる曲足橋の手前から緩やかな上り坂になります。

上り坂の途中には、次頁の写真の様に「庚申塔(注)」や

馬頭観音が並んでいます。

(注)庚申塔:60日に1回廻ってくる庚申の日に、人々

 が眠っている間に、腹の中にいる三尸(さんし)という虫が

 天へ昇りその人の悪行を言い寿命を縮める。

 これを防ぐために、庚申塚の周りで、眠らないで徹夜で

 宴会を行った。

上り坂は直ぐに国道20号に突き当たります。

ここにも「古道入口」の標石があります。

説明文板よると、江戸時代には、この辺りが「台ケ原宿」の

入口で悪霊の侵入を阻止するための道祖神があったそうです。

台ケ原下の交差点で国道20号を横断すると、正面に

写真の「日本の道百選 甲州街道 台ケ原宿」の大きな

看板があります。

「台ケ原宿」に到着です。

 

韮崎宿から台ケ原宿までは約16キロもあります。


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コメント一覧

ウォーク更家
tadaoxさんへ
よくご存じですね、武川の古代桜にウィスキーの白州ですか。
私より詳しいです。

そう、私は知りませんでしたが、白州町はあのウィスキーの白州みたいです。
そういえば、途中でウィスキー工場への入口の道の表示を見かけました。
そうですか、酒粕で作ったカステラがあるんですか。
tadaox
ずいぶん遠くまで
https://blog.goo.ne.jp/s1504/e/97b626ae5fe20ccaaaf09f0af5d548c2
こんばんは。
旧甲州街道の旅も、ずいぶん遠くまで来ましたね。
尾白川沿いにさかのぼって、台ケ原ですか。
ここまで行ったことがありませんが、北杜市となる前の白州町にはよく遊びに行きました。
この町には有名な酒蔵があって、そこの酒粕で作ったカステラを次々と買いに来ていましたね。
道の駅に湧出する尾白川の天然水をペットボトルに詰めて、持ち帰ったり。
また、武川の古代桜も見に行ったりしました。
懐かしい、懐かしい、・・・・ありがとうございました。
充実した1年でしたね。
来年も期待しています。
ウォーク更家
もののはじめのiinaさんへ
ありましたね、新人アナウンサーでしたっけ、旧中山道を、”いちにちじゅうやまみち”と読んでしまったエピソードは有名です。

ええ、街道を歩けば”粋な黒塀 見越しの松に”の歌の文句そのままの旧家によく出会います。

無名の大石塔は、途中で放置したままになっているという点で愉快な石塔です。

こちらこそ、2022年もよろしくお付き合いをお願い致します。 
もののはじめのiina
1日甲州街道 
https://blog.goo.ne.jp/iinna/e/f0c038bd328364094bbe27036969f3b4
先日に「旧甲州街道」の「旧」を「1日」と読み、「1日甲州街道」と勘違いしたとコラムがありましたが、更家さんは文字とおり1日あるいは2日甲州街道でしたね。

街道を歩けば、「粋な黒塀 見越しの松」のようなお家に出会えたりします。

「無名の大石塔」は、愉快な石塔です。そんな逸話の残るお城の石垣がありましたがあり得るハナシです。

2022年もよろしくおつき合いを おねがいいたします。

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