ウォーク更家の散歩(東海道・中山道など五街道踏破、首都圏散策)

大阪・あべのハルカスから四天王寺へ  2023.4.26

(「あべのハルカス」の58~60階の全面ガラスの

 「天上回廊」)

 

大阪旅行の2日目です。

今日は、西宮に住む友人と久し振りに会います。

彼とは、高校が同じクラスで、その後、同じ大学に入学し、

更に同じ会社に就職して、おまけにその会社の独身寮まで

一緒でした。

その後、彼がニューヨーク支店に転勤してから、徐々に

やり取りが少なくなっていました。

先日、お互いに元気で会えるうちに会っておこう、と電話で

話し、今回の旅行の目的に加えました。

 

彼は、当日、私が宿泊する心斎橋のホテルに迎えに来て、私が

行きたかった 「あべのハルカス」を案内してくれました。

 

 

「心斎橋駅」から地下鉄御堂筋線に乗り、「天王寺駅」で下車

すると 「あべのハルカス」に直結しています。

 

「あべのハルカス」(高さ300メートル)は、2014年に

「横浜ランドマークタワー」(296メートル)を抜いて、

現在では「日本で一番高いビル」です!

 

しかし残念ながら、今年の秋には、東京都港区の森ビルの

「麻布台ヒルズ」(330メートル)に抜かれてしまいます

・・・

しかししかし、その「麻布台ヒルズ」も、4年後には、

三菱地所が東京駅前に建設予定の「トーチタワー」(高さ

390メートル)に抜かれてしまいます・・・

 

三菱地所→近鉄百貨店→森ビル→三菱地所と、日本一の高さを

争う戦いは、企業の面子をかけて果てしなく続くみたいです。

 

「天王寺駅」を出て、「あべのハルカス』を見上げると、

上層階は霧の中です・・・

昨日の土砂降りの大阪城見物に続いて、本日も時折霧雨が降る

生憎の天気です・・・

この雨だと、展望台まで上っても何も見えないかな?、と

不安になります。

 

「あべのハルカス」の展望台が霧の中では、肝心の展望台

からの景色がご紹介出来ませんので、以下、「ブラタモリ

・大阪」(再放送)の映像で適宜補足してゆきます。

 

 

(「あべのハルカス」の全景:ブラタモリから)

 

あべのハルカスの低層階は、近鉄百貨店の本店と美術館です。

中層階はオフィスで、高層階はホテルや展望台です。

高速エレベーターで、45秒であっという間に最上階の60階

展望フロアに到達しました。

(展望フロア入場料:1,500円)

悪天候のせいか、展望フロアは人影も疎らです。

 

(「展望台」からの眺め:ブラタモリから)

 

晴れていれば、多分、こんな風景が・・・

(「展望台」:ブラタモリから)

 

また、床の一部がシースルーの「ガラス床」になっていて

スリル満点です!

 

この日は、時折霧雨が降る生憎の天気で、霧がかかったり

僅かに晴れたりといった感じでした。

 

天気がよければ、神戸市内、明石海峡大橋、京都タワーまで

見渡せるらしいのですが・・・

 

前頁の写真は、眼下に広がる動物園のある「天王寺公園」

です。

 

 

眼下には、上の写真の様に「通天閣」も見えます。

(「大阪城」:ブラタモリから)

 

晴れていれば奥の方に「大阪城」が見えるハズです。

(「キタ」と「ミナミ」:ブラタモリから)

また、キタ(梅田)やミナミ(難波)の中心街もハッキリと

見えるハズです。

「トイレ」も全面ガラス張りで、用を足しながら?絶景が

望めます。

上の写真は「天上回廊」で、58~60階の全ての壁が

全面ガラス張りの三層構造の回廊です。

 

上の写真の最上部の逆三角形の部分は、展望台の外を、専用の

スーツを着て、命綱を付けて歩く「EDGE THE

HARUKAS」(エッジザハルカス)です。

 

今日は悪天候のためトライしている人はいないみたいですが、

公式ホームページには下の写真がありました。

 

怖~っ!

 

 

命綱を付けて歩くのが無理な人のために、VRで展望台の外へ

飛び出せる写真の遊具もあるみたいですよ。

 

 

あべのハルカスの最上階の60階の「展望フロア」の見学を

終えて、次に、16階の「あべのハルカス美術館」に

行きます。

美術館では、「幕末土佐の天才絵師 絵金」を開催中でした。

(入場料:1,600円、6月18日まで)

土佐生まれの「絵金」(えきん)は、幕末から明治初期に

かけて、数多くの芝居絵屏風などを残しました。

真っ赤な血しぶきがあがる絵など、独特のおどろおどろしく

も、美しい画風で描かれた絵金の屏風絵です。

今も、高知県内各所の夏祭りの数日間、神社の境内や商店街の

軒下に飾られています。

美術館に入ると、その高知の夏祭りを再現した展示となって

おり、お祭り雰囲気に思わずワクワクします。

   

 

 

 

 

 

写真は、神社の参道を照らしながら、歌舞伎の物語を紹介する

「絵馬提灯」です。

 

 

写真の「釜淵双級巴」(かまがふち ふたつどもえ)は、

「石川五右衛門」が生まれてから、釜茹でにされた後

までを26枚の「絵馬提灯」で描いています。

(石川五右衛門処刑の場面)

(処刑後の五右衛門親子:五右衛門に子供がいて一緒に

釜茹でにされたのは知りませんでした・・・)

 

美術館の中には、高知の神社の参道の「絵馬台」という

芝居屏風を飾るやぐらが再現されていました。

参拝者は、参道のこの「絵馬台」の下をくぐりながら進んで、

神社にお参りします。

 

 

 

あべのハルカス美術館を出て、昼は、13階の「あべの

ハルカスダイニング」で食事をしました。

「うどんすき 美々卯」で、「うどんすきコース」を友人から

ご馳走になりました。

 

生きたエビが飛び跳ねて大苦戦しました・・・

 

 

 

午後は、「あべのハルカス」を出て、西宮に住む友人の一番の

お薦めスポットだという「四天王寺」を案内して

もらいました。

「あべのハルカス」の地下の「天王寺駅」から地下鉄谷町線に

乗り、「四天王寺前夕陽ヶ丘駅」で下車します。

 

駅から四天王寺への参道を歩いて行きます。

 

「石の鳥居」(重要文化財)

 

「四天王寺」は、推古天皇の593年、日本最古の伽藍構造

として「聖徳太子」が建立した寺です。

 

”この世のすべての人々の救済を目的”として建てられた

日本仏法の”最初の官寺”です。

 

最澄、空海、法然、親鸞など、宗派の枠を超えた各宗祖師が

祀られています。

 

   

(弘法大師の像)   

 

      (親鸞聖人の像)

写真は、「聖徳太子の引導石」で、この近くの 鐘を三度

衝くと、引導石に聖徳太子が現れて極楽浄土へ導かれる

そうです。

境内の左手に、前頁の写真の「私立四天王寺学園」の正門

がありましたが、これは四天王寺が経営している学校の

ようです。

前頁の写真は「義経鎧掛け松」です。

義経は追われる身となり、京都から吉野へ、そして奥州へ

落ちのびる途中にここに立ち寄ったらしいです。

(西大門)

(西重門)

「六時礼讃堂」と「元三大師堂」は江戸初期の建物が残って

いますが、それ以外は空襲によって消失しました。

しかし、現在は、ほぼ全ての建物が復元されています。

 

(釈迦如来と十大弟子)

写真は、西重門の脇に描かれた絵です。

 

(龍の井戸)

 

上の写真は、「金堂」と「五重塔」です。

「金堂」には仏像や菩薩が安置されています。(撮影禁止)

五重塔の内部は、六層で、らせん階段で上まで上ることが

出来ます。(内部は撮影禁止)

 

(本坊への通用門)

建物の配置は、中門、五重塔、金堂、講堂が直線状に並んで

います。

(北鐘堂) 

 

写真は「石舞台」です。

石舞台は、「亀の池」の上に架かる「石橋」とそれに組まれた

「舞台」です。

毎年4月22日、聖徳太子を偲ぶ「聖霊会舞楽大法要」では

舞台上で舞楽が舞われます。

「石舞台」の奥の建物は「六時礼讃堂」ですが、これは、昼夜

6回にわたって諸礼讃をするところからこの名がある

そうです。

石舞台の下には、「亀の池」という池があり、写真中央左側の

斜めの板の上で2匹のカメが甲羅干しをしていました。

 

(地蔵山)

 

 

(融通地蔵)

(安政地震津波の碑)

 

四天王寺は結構広くて、このほかにも宝物館や中心伽藍の横に

もうひとつ大きな建物がありましたが、今回は回りません

でした。

 

 

 

 

あべのハルカス美術館


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コメント一覧

mrsaraie
iinnaさんへ

大阪時代に、四天王寺界隈は何回も行かれていたんですね。

古代アジアの国際交流を再現する「四天王寺ワッソ」は知りませんでした、勉強になりました。

四天王寺は広すぎて、半分くらいしか回れませんでした。


iinna
2023年7月10日
大阪の四天王寺を隈なく観光されたのですね。^^
何度か訪ねてますが、ご案内に見落としが幾つもあります。

ここでは、四天王寺ワッソが大きなお祭りでとても興味深かったです。
https://blog.goo.ne.jp/iinna/e/2657dbee2be68337916961e183136ed9

なにしろ、iinaの「もののはじめ」を数に添って綴ってますが、四番目が「四天王寺」ですょ。
https://blog.goo.ne.jp/iinna/e/b56908dc1f8d7c2be02f4449fda942ed

フラッシュの超能力を借りて四天王寺の創建当時を見学したい気分です。
https://blog.goo.ne.jp/iinna/e/eee7849f701545c3ed06cf400001e0ef
mrsaraie
kiko-kiko_2005さんへ

そうですか、一心寺だけのために、天王寺まで行くのは??ですか、ありがとうございます。

カメ池は、子供の頃、カメを放した思い出の池でしたか。

私は、千里山に住んで、長堀橋駅の角に勤務していたのですが、今回の旅行で行ってみて、完全な浦島太郎になってました・・・
(この浦島太郎の話しは、次回のブログで。)


kiko-kiko_2005
2023年7月9日
四天王寺さんに行かれた時には
一心寺さんは近くなので。。。
でも、一心寺さんだけで
天王寺まで行かれるのは???です。(^^ゞ

幼かった時に放したカメが
今もあのカメ池にいると思っています。

私は、大阪で生まれて育った大阪の女ですが
最近は変わるのが早くて、浦島太郎になってます。
mrsaraie
kikoさんへ

コメントありがとうございます。

そうですね、私も、四天王寺の印象は、亀池のカメでした。

天王寺七坂の一心寺の情報、ありがとうございます。
七坂ということは、あの辺り、見かけによらず意外と坂があるんですね。

西宮の友人と、再度の大阪訪問を約束しましたので、その際は、お薦めの一心寺も訪れたいと思います。


kiko
2023年7月8日
こんばんは。
私が四天王寺さんへ初めて行ったのは
まだ小学校にも行かない小さな時でした。
カメを見つけたので、母と一緒にカメの池へ
持って行ったことがあり、忘れられないところです。

天王寺七坂があり、四天王寺さんのすぐ西側には
お骨佛様で知られる一心寺さんがあります。
お時間に余裕があれば、お勧めの一心寺さんです。
つづきも楽しみにしています。(^^♪
mrsaraie
hidebachさんへ

へ~、マー君とハンカチ王子を見るために、高校野球の準々決勝の大阪へ行ったんですか!

それはそれで、凄いファンの追っかけ精神ですね。

次回は、心斎橋のグリコの看板ですのでお楽しみに!

いや~、私は、長年大阪に住んでいながら、四天王寺の存在を知らず、行ったことも無かったのですから、お恥ずかしい・・・(-_-;)


hidebach
2023年7月7日
大阪へ行ったことはありますが、
高校野球の準々決勝で、
マー君とハンカチ王子を見に行った程度。
心斎橋でグリコの看板を見て、大坂城、通天閣、
あとは記憶にありませんが、

四天王寺へ行かないと、
大阪に行ったことにはなりませんね。

有難うございました。
mrsaraie
kikoさんへ

ええ、私が「あべのハルカス美術館」へ行ったのは4月26日でした。

私も、kikoさんの様に訪問後直ぐにブログアップ出来ればよいのですが・・・

大阪旅行の写真の整理がなかなか進まず、ため込んでいたいたのでブログアップが遅くなりました。(-_-;)

私も、同じ「絵金」を見て感動されたkikoさんを知り嬉しくなりました。

こちらこそ、これからもよろしくお願いします。


kiko
2023年7月5日
おはようございます。
私は5月の初めに行きましたので
タイトルの「あべのハルカス美術館」が気になり
後の「2023.4.26」を見ないで拝見していましたが
私より先に行かれていたのですね。(^^ゞ

ウォーク更家さんと同じ「絵金」を見ていたことを知り
嬉しくなり、楽しく拝見させて頂きました。(^^♪
これからもよろしくお願いします。
mrsaraie
iinnaさんへ

あべのハルカスの「あべのハルカス美術館」の「絵馬」、良かったですよ。

なるほど、そう言われれば、”血まみれ芳年”と呼ばれた幕末から明治にかけての浮世絵師の「月岡芳年」の真っ赤な色合いと、「絵金」の真っ赤な色使いは相通じるものがありますね。


iinna
2023年7月2日
^^
あべのハルカス16階に「あべのハルカス美術館」があるので市か。
えっ まぁ「絵馬」も好いです

明治期の絵が真っ赤な背景なのは、「絵金(えきん)」がはじめたのかもしれませんね。


> 電源のOFFにしてONですね。次に、ルーターの電源を切ってつけ直し。更に、システムのアップデート状況を確認
ハイ、この順序でスマホ電話トラブルを確認すると好いです。


https://blog.goo.ne.jp/iinna/e/689fd38d6a2d9211d6ffe64a8c44e853
mrsaraie
s1504さんへ

あべのハルカスの最上階は展望台だけで、高知の神社の参道の「絵馬台」という芝居屏風を飾るやぐらが再現されているのは16階です。

ええ、美術館としては、ホントに面白い趣向だと思いました。

展望台から見える通天閣やミナミやキタの繁華街は行ったことがあるんですね。

近々、大阪旅行の3日目として、通天閣やミナミの繁華街の道頓堀などもご紹介しますのでお楽しみに。


s1504
2023年6月29日
(ウォーク更家)様、こんばんは。
あべのハルカスの最上階に、高知の神社の参道の「絵馬台」という芝居屏風を飾るやぐらが再現されているんですか。
面白い趣向ですね。
前回の展望台から見える通天閣やミナミやキタの繁華街は行ったことがあるので、昔を思い出しました。
出来た当時は話題になりましたがもうすぐ抜かれちゃうんですか。
きりがないけど話題作りに1メートルでも高くsるんでしょうね。
mrsaraie
iinnaさんへ

ええ、「日本で一番高いビル」の競争は、三菱地所、森ビル、近鉄などの大手財閥系企業の面子をかけたいつ果てるとも知れない戦いです。

それに、東京、大阪、名古屋のそれぞれの面子も加わって、複雑な競争になっていくみたいです。
iinna
「日本で一番高いビル」の大阪「あべのハルカス」も、また抜かれるのですね。

太閤さんもビックリな大阪変貌です。
「展望台」利用料も取るのですね。太閤さんなら、無料にして太っ腹ぶりを発揮しそうです。


バイオリンを動き回りながら演奏しましたから、映画「屋根の上のバイオリン弾き」のようでした。


https://blog.goo.ne.jp/iinna/e/4e7017839571399d902368c2a0082296
mrsaraie
hidebachさんへ

私も、同様の高所恐怖症です。

今回も、床の一部がシースルーのガラスの床の上に立っただけで、足がすくんで固まってしましました。

展望台の外を命綱を付けて歩くなんてとんでもない話で、仮に、いくら金を積まれても絶対にやりません!
hidebach
高所恐怖症のボクは、このブログを読んでいるだけで、
足がすくみ、鳥肌立って、
蒸し暑い今日、寒気がします。

恐怖症は恐ろしいですね。
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