
何年ぶりだかわからないですが久しぶりの投稿です。
僕は今大学生です。
突然ですが今から3年程前にネットで話題になったある動画をご存知でしょうか。
The most intense fight I’ve ever seen pic.twitter.com/TCXXO98ijp
— a guy (@apiecebyguy) December 4, 2018
路上で二人の男がすごい剣幕で中指を立て合うのですが暴力には訴えないというシュールな動画です。
今日僕はこの動画が撮られた場所を突き止めました。
でもなぜ3年前の動画の撮影場所を今更突き止めようと思ったのか、それには訳があります。
実は5年程前にVRを買ってたまに遊んだりしてたのですが、
1年ほど前にフレンドからVRChatというVRSNS的な物に誘われまして、
今僕はユーザーが投稿できてVRChat内で訪れる事のできる「ワールド」と呼ばれる3Dシーンの作成にハマっているんです。
↓最近作ったのはこのジャミロクワイゲームVR

内容はVirtual InsanityのMVの部屋の中でひたすらこちらに向かってくる椅子を避け続けるというもので、
アイデア自体は下の動画の丸パクリです。
コーディングの知識ほぼ0の状態から作り始めたので単純な機能を加えるだけでもいろいろ大変でしたしバグもありますが、
Twitterを見ているとコミュニティの人々は結構プレイを楽しんでくれているようで非常に嬉しかったです。
こんなゲームをプレイするためにわざわざバーチャルリアリティーへ入ること自体がある意味バーチャルインサニティーですけどね。
ついでにVRChatのコミュニティ自体が一種のバーチャルイン・・・ゲフンゲフン
まぁ何が言いたいって現代になってもまだメッセージ性を感じる曲を26年前に作ったジェイケイすごいなってことですよ。
さてジャミロクワイゲームの作成を終えると次は何を作ろうかと思っていました。
そして月曜にテレ朝の激レアさんを連れてきたという番組を見ていると、趣味でゲームを作っている芸人のマジカルラブリー野田クリスタルさんが取り上げられていたんです。
ユーモアたっぷりの自作ゲーム(野田ゲーと呼ばれている)の数々を野田さんは番組内で紹介していたのですが、それを見て思いました、「今度は野田ゲーをパクるか」と。
早速資料集めのために野田クリスタルさんのYouTubeチャンネルの動画を漁ってみると、
この記事のタイトルにもなっているあの中指を立て合う男たちの動画を野田さんが格闘ゲーム化した動画がありました。
この発想にはやられましたね。僕のツボど真ん中です。
ということでこれを丸パクリしちゃおうと思い、まずは元の中指バトル動画関連の資料を集めることにしました。
やはりあの動画の場所で自分が実際に中指を立てているような実在感を感じられるワールドを作りたいので、まずはこの動画が撮られたロケーションを正確に突き止める必要がありました。VRに没入感は大切ですからね。
ということでこれがあの動画の撮影場所を突き止めようと思った動機になります。前置き長くてすいません。
撮影場所探しですが、まず動画の町並みで感じたのは、ニューヨークかロンドンっぽいなということ。ただビルの横に特徴的な非常階段がついているので恐らくニューヨークだろうなと思いました。
Twitterの元動画が上げられたアカウントの他の動画を見ても、スパイダーマンで見たような景色が沢山あったので完全にニューヨーク確定でした。
ちなみに中指の動画は演技なんですって、面白いことに変わりは無いですけどちょっとがっかりな気もしますね。
ということでニューヨークであることは確定しましたが、ニューヨークと言ってもめちゃくちゃ広いです。Googleストリートビューで闇雲に探し回っても、腕が腱鞘炎になるだけで見つけられる気がしません。
更に範囲を絞るために動画内で目につく文字数字等は全部検索したりしてみましたが、動画のような景色にはたどり着けませんでした。
次に注目したのはあの動画の景観のもう一つの特徴である、石畳で一車線な車道です。

"Cobblestone" "Street" "NYC" みたいな単語で検索してみると、ニューヨークで古き良き石畳が残っている場所が記されたサイトを見つけました。
↓こちらです。
これでまた捜索範囲を狭めることが出来たので、早速サイトに載っている範囲をストリートビューでウロウロしていたのですが、たしかに下は石畳では有るものの、周りの建物の感じがイマイチハマらない。
ニューヨークの下町の方の建物といえばどこに行っても大体レンガのような色ですが、動画の建物は白色が結構多め。
ということで今度は "White" "Building" "Street" NYC" みたいな単語で検索すると・・・ ありました!あの動画の風景っぽい写真がありました!
この記事に載っている写真が動画の風景とそっくりです。

白い建物にせっまい石畳の車道、
動画と比べてドンピシャじゃ無いでしょうか。

どうやらこういった景観が見れるのはSoHoという地区らしいです。
しかも石畳になっているのは東西をブロードウェイで挟まれたWooster、Greene、Mercerという南北に走る3本のストリートと、SoHo極東に位置するCrosbyストリートのみのようで、これはかなりの捜索範囲縮小です。
後はストリートビューでそれぞれのストリートを走って探すだけ。
動画の建物にあった65という数字も最初はなんだと思っていましたが、どうやら区画の番号的な物のようです。
Soho地区の建物には必ずと言っていいほど似たような数字が記されていました。しかも数字は南から北上するに連れて大きい数字が割り振られている様子。
動画の建物と似た数字があるのも相まって、あの場所に近づいている感覚をビンビン感じてテンションが上がりながら、僕は65という文字を求め捜索を続けました。
Woosterを走り終え、Greeneを走り終え、そしてMercerストリートの捜索中、とても見覚えのある建物が目に入りました。
それはMercer StreetとBloom Streetの交差点付近に位置する一階が黒で2階以上は茶色、ガラスには65の数字とEVERYDAYの文字のあるビル。間違いなく彼らがネット史に残る戦いを繰り広げたあの場所です。


完全に一致です

いや~本当に見つけられるとは思いませんでしたね。
中指ファイトVRのステージを作るときの資料としてこれは非常に役立ちます。
でもよく考えたら街の景観まるまる自分で作るとかかなり面倒くさそうですよね。しかも現代の高層ビルみたいなただのカクカクな立方体じゃなくて装飾の付いた古い建物ですよ?
ましてやVR用途となると、僅かなスケールの違いでもプレイヤーの違和感に繋がるので、縮尺にも一層注意を払いながらモデルを作らなければいけません。なんとなく趣味で始めた素人には荷が重い気がしてきました。
街灯にまでくねくねした装飾が付いててイヤになっちゃう。
一応場所は突き止めましたが、実際にここ一帯を3Dモデル化するのは骨の折れる作業になりそうです。まぁ気が向いたときにチマチマやるつもりです。そして気が向かなくなったら面倒くさくなってやめるかも、なんてね。
制作を断念したらなんのためにロケーションを突き止めたんだって話ですが、
この広いインターネットですから僕みたいに急に中指を立て合う男達の動画の撮影場所が知りたくなった人が出てくるかもしれません。
そんな人が出てきたときにその人の作業を省いてあげることができるってだけでも価値ですよ。しらんけど。
なにはともあれ動画の撮られた場所を突き止められたことは嬉しいことです。
あの動画のファンの方は是非ニューヨークに行った際に、聖地巡礼としてマーサーストリートに行ってみてはいかがでしょうか?
お友達と一緒に中指を立て合って原作再現をするのも面白いかもしれないですね(周りから白い目で見られること間違いナシですが)
おしまい。
追記
あとから冷静になってもしやと思いTwitterの元動画のコメント欄を覗いてみたのですが、
案の定すでに場所を特定している人がチラホラいました。
Looks like Mercer St. in New York. You can see the Uggs store and Paige store.
— Celeste Whittaker (@cp_CWhittaker) December 4, 2018
Soho, NY ?
— Matias Prete (@Patonprete) December 6, 2018
無駄に時間かけた意味ネェ~
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