毛利正道のブログ

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戦争体験無き時代の怖さを「はだしのゲン…」で乗り越えたい

2023-08-10 18:53:46 | 日記

戦争体験無き時代の怖さを「はだしのゲン…」で乗り越えたい   2023年10月12日修正版

戦争体験無き時代、中沢啓治の遺言=ドキュメンタリー映画「はだしのゲンが見たヒロシマ」(77分)を

日本中世界中の人に観てもらいたい

はだしのゲンが見た【戦争と原爆の本当の姿】を広める13名の仲間たち  代表 毛利正道

  

 「仲間になる」とご連絡いただいた方について、上記と同名のメーリングリストにメアドを登録させていただき、

  情報交換の場として活用させていただきます。

       まずは、お名前・居住自治体(国籍)・生まれた年・メールアドレ スを、

                          私のメアド mouri-m@joy.ocn.ne.jp  にご連絡ください。

 

この映画についての情報窓口

予告編・公式ホームページ 

『はだしのゲンが見たヒロシマ』感想 「第3回新藤兼人平和映画祭」シンポジウム 加藤登紀子さん他

「はだしのゲン」作者 中沢啓治さんの思いを受け継ぐ …

「はだしのゲン」なぜ削除? 背景に迫る - NHK クローズアップ ...

[こころの時代]『はだしのゲン』に託した思い | 中国語翻訳者 坂東弘美 | NHK

                 https://www.youtube.com/watch?v=-qAfpYa8WMQ

 

今、戦争体験無き世代9割の怖さ

戦争体験が少しでもある80歳以上人口は1200万人。これは、新たな戦争をくい止め得る現時点での15歳以上人口1.1億人の11%にあたります。国民の9割が、戦争体験を持たない時代になったのです。これは、1945年以降78年間に戦争がなかったという点では

とってもありがたかったことですが、これから起こるかもしれない戦争を止める力として見た時には、その大切な一部が欠けているともとれるのではないでしょうか。

安倍・菅・岸田首相を始め、戦争体験無き世代に属する政治家の姿勢に不安を感ずる国民が少なくないように。

 

反戦運動=戦争体験ではなかった

それでは戦争体験とは何でしょうか。終戦4年目にして生まれ、ベトナム反戦以来反戦運動を謂わばライフワークとし、被爆地も沖縄も日本軍加害の地も度々訪ねつつ今年74歳になる私にも戦争体験がありませんでした。

中沢啓治さんが原爆の影響もあって73歳で亡くなったのが2012年。その前年に公開された証言ドキュメンタリー映画「はだしのゲンが見たヒロシマ」、今となっては遺言となったこの映画を、今年3月に観た時にそのことを強烈に感じたのです。

「お母ちゃ~ん、熱いよ~熱いよ~」と炎に包まれる弟を救えないまま見殺しにしてしまう母。私が、「人間が引き裂かれる」と感じたあの生き地獄」の場面です。

進君のように最愛の母に助けを求めても見殺しにされつつ焼き殺され、

最愛の子を助けたくても見殺しにするしかなく、遺骨に向かって慟哭するしかなかった母。

この2人の人間としての絆を引きちぎるものがそこにありました。

これが戦争なんだと思いました。初めて戦争を体感した気持ちになりました。

実は、見る気になれば、このような場面は、どこにでもあるのです。

核兵器の核兵器としての使用こそ広島・長崎以降78年間起こさせなかったにしても、破壊力がある爆弾なら今もウクライナやミャンマー・アフリカなど世界中でこのような生き地獄を造り出しているのです。

今後、米中戦争が起これば、日本でも、ミサイルの撃ち合いになり、沖縄とともに、ここ長野県松本の自衛隊基地めがけてミサイルが飛んでくれば、その周りの住宅街や小学校・大型店などでも同じ光景が繰り広げられるのです。

いや、もっとその気で見れば、このような「人間を引き裂く生き地獄」が、もっと無数に生じているのではないでしょうか。

 

体験して戦争を見る目が変わった

この生き地獄を「体験」した私は、戦争の見方が変わりました。この映画を観るまでは、

そうは言ってもヒトラーを止めるための戦争は必要だったのかもしれないな、

そうは言っても相手国から侵略を受けた時には防戦しなければならないかな、

などと、非戦論を最後まで貫けなかった自分がいたように思います。

でも、変わったのです。それでも戦争は絶対にしてはいけないのです。絶対にとは、どんな理由があろうとも、です。戦争の火種になりそうなことが少しでも出てきたら、為政者は、存在を賭けて相手と戦争をせずに解決するように交渉しなければならないのです。

中沢さんが映画の中で言うように、

「2度と絶対に通させないぞ、人間を引き裂く戦争・核兵器への道」なのです。

米中戦争の恐れがあるというのであれば、中国にもアメリカにも、4度でも5度でも

行って、成算がなくとも行って交渉すべきなのです。しかも、アジアには、ASEANが運転手になってインドから中国・アメリカまで全域18か国が毎年平和のための交渉をし毎回成果文書を公表してもいる東アジア首脳会議が息づいているという好条件があります。

国民も、必死になって、戦争の火種を消すべく、為政者に戦争を回避させる、為政者がとぼけているなら、その首を変えさせるように戦うべきなのです。

 

本物の戦争を体験せずに済むように、この映画で戦争体験をしてほしい

この今年3月の私の体験は、特殊、私の個人的なものです。決して、同じように感じて欲しいとは言いません。しかし、今、戦争体験者が僅かになるなかで、「新しい戦前」が迫っているとも言われる時代。8歳の子が10年後には自衛隊員になって本物の戦争を体験「できる」時代。だからこそ、子どもも含む国民の圧倒的多数が「戦争体験」に最接近し、そのうえで戦争について判断していくことが、本来なすべきでない本物の戦争を体験せずに済むために必要だということは少なくとも言えるのではないでしょうか。だからこそ、日本中で、いや、世界中でこの映画を観て欲しいと強烈に思ったのです。

今回、映画を見た子どもたちは、映画が始める前にはあれほど飛び回っていたのに、映画とその後の30分の交流に亘り、身動き一つせず真剣に見入り聞き入り、感想文もしっかりってくれました。学校でも上映してもらいましょう。地域でも、親子・孫子3代連れ添って観ましょう。一日何回上映しても100名以内なら上映料3万円で済みます。

オンラインでの上映会も開催を検討していきましょう。

地方議会の議場で、自治体、企業でも、国会議事堂で全国会議員にも見てもらいましょう。むろん、国連本部でも。「世界中で見て欲しい」と映画を見た人たちがアンケートで異口同音に言っていたように。そして、そのために、あなたも一緒に取り組みませんか。

 

私だけでなかった、親子連れからのたくさんの励まし

以下は、親子連れ約25名を含む65名参加の8月6‐7日の上映会でその親や子どもらからいただいた珠玉のアンケートの抜粋です。5月3日に観た50人から、「全ての子ども、全ての高齢者、世界中の人から見て欲しい」との熱烈なアンコールに応えての上映会。

これほど多くの親子連れから見てもらえてありがたかった。

 

今回、この映画を観た7歳の子どもが、

「おとうとが、『おかあちゃん、いたいよ、

おかあちゃん、あついよ』と言っているのがかわいそうだった」と書いたように、

まさに、「人間を引き裂く戦争」がそこにありました。

29歳のお母さんは、「もし我が娘が進君のような姿で目の前にいたらと考えると、

とても辛すぎて、想像の出来ない程の悲しみだと思います。・・・実際に起きたことだと思うと、悲しく2度と起こしてはいけないと強く思いました」と書きました。

別のお母さんも、「進君と同じ4歳の息子がいます。今回のエピソードを知って、残酷さが胸に突き刺さりました。多くの悲劇を生む戦争、原爆は絶対にあってはいけない。自分事として思いが強くなりました」と書きました。

「悲しかった。せんそうわ、ぜったい、せったい、ぜったい、やったらだめっておもった」男の子。大きな字で、「今日映画を見て戦争がきょうふ感をもたらすとても悪いものなんだと思いました。もう2度と戦争をしないように変えていきたいです」と、「決意表明」までした小学生もいました。

 

44歳のお父さんは、「大切なのは、被爆体験を、死を、戦争によるあらゆる傷を単にかわいそうだと言って終わらせるだけでなく、痛みの共感と、それを繰り返させないようにするためには何が必要なのかを考え、行動することだと思います」と書きました。映画を見たお母さんも、「岸田さんには先頭きって引っ張っていってほしい。しないのなら、首相の座から降りて欲しい。」と強烈でした。

 

そうです。このような光景を直視した以上、そして、このような生き地獄がどこにでも誰にでも起こりうると分かった以上、もはや戦争は、2度と絶対に起こしてはならないというある種の「決意」が湧き上がっていました。もう一度言います。この映画は、観る者が、「戦争は絶対にしてはいけない」と心底思う力を持っています。

そうすれば、「世界中、2度と絶対に通させないぞ、人間を引き裂く戦争・核兵器の道」

と決意する力を持っています。

 

 

 


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