【将棋】棋譜並べをしてみよう!

自分が並べた棋譜の記録として書いています。タイトル戦、A級順位戦など取り上げます。

【棋譜並べNo.14】第12回朝日杯将棋オープン戦準決勝 渡辺棋王vs藤井聡七段

2019-02-20 07:30:00 | 棋譜並べ
【対局情報】
開始日時 2019-02-16 14:30:00
棋戦 朝日杯将棋オープン戦
棋戦詳細 第12回朝日杯将棋オープン戦 決勝
先手 渡辺 明 棋王
後手 藤井聡太 七段
場所 東京・有楽町朝日ホール
持ち時間 40分
戦型 雁木


【リンク】
https://shogidb2.com/games/fd8ce75481c5885ca1946a8dd3746929d5756b85


【本譜】

この将棋も相雁木となりました。
先手の棒銀に対し、後手は腰掛け銀と活用します。

前回記事 相雁木の将棋
【棋譜並べNo.13】第12回朝日杯将棋オープン戦準決勝 渡辺棋王vs千田六段 - 【将棋】棋譜並べをしてみよう! https://blog.goo.ne.jp/mountain008/e/ab026483aa854f125a3b99fb3ae800d5


3筋の開戦に△4五歩と反発しました。


銀を戻り角筋を受けます。


先手も角道を通しました。いつでも角交換が出来るようになります。


飛車の筋をずらしてから、後手の打ちたいところに先着しました。


7筋が急所の筋と、再度歩を合わせていきます。


銀を先に打つのが狙いでした。次に8筋突破を見ています。


この歩は取りにくいです(△7四銀と活用させるので)。


金銀を入れ替えて△6六歩と突きました。▲同角と取れば△6五金として上から押さえ込みます。


この金打ちがありました。


2段活用の金です。


中央より玉頭を攻めます。飛車成りが受け辛いです。


玉の早逃げに対して両側から寄せの形を作っていきました。▲同金には△5七銀があります。


詰めろ金取りが入りました。


この手が決め手です。飛・角どちらで取っても詰み筋が発生します。


以下どこに逃げても金打ちで詰みます。よって先手の投了となりました。

藤井聡太七段の朝日杯二連覇となった1局でした。


【振り返り】
《序盤》
相雁木の戦型としては相腰掛け銀になる事が多いのですが、先手は棒銀と珍しい戦法でした。
38手目△4五歩が絶対手で飛車のコビンを攻める△5五角を見せつつの反撃となります。

《中盤》

66手目△3四歩に対しての対応について調べてみたいと思います。本譜は▲3六飛△7五銀という進行になりましたが、


感想戦では▲7五銀と先に銀を打つ手が挙げられました。


①△3五歩▲8四銀(上図)が自然ですが、△4九飛に▲6九歩と底部があります。


よって一例ですが、△6六歩▲同角△7七歩成▲同桂△65歩▲57角△7六歩▲7三銀成(上図)と進めてみました。
先手としては▲6一飛、▲4四桂など厳しい攻めが多く、指しやすいのではないでしょうか。


②△8一飛には▲3四飛(上図)があります。後手としては6六の地点と8筋を上手く絡めて勝負したいところです。
形勢は互角だと思われます。


《終盤》
118手目△5七銀が決め手となりました。以下進んでみると左右挟撃の態勢となり、お手本通りの寄せとなっています。

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