【対局情報】
開始日時 2019-02-16 14:30:00
棋戦 朝日杯将棋オープン戦
棋戦詳細 第12回朝日杯将棋オープン戦 決勝
先手 渡辺 明 棋王
後手 藤井聡太 七段
場所 東京・有楽町朝日ホール
持ち時間 40分
戦型 雁木
【リンク】
https://shogidb2.com/games/fd8ce75481c5885ca1946a8dd3746929d5756b85
【本譜】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/41/9e79b35e7a8f7371415ad4d33f5c6cea.jpg)
この将棋も相雁木となりました。
先手の棒銀に対し、後手は腰掛け銀と活用します。
前回記事 相雁木の将棋
【棋譜並べNo.13】第12回朝日杯将棋オープン戦準決勝 渡辺棋王vs千田六段 - 【将棋】棋譜並べをしてみよう! https://blog.goo.ne.jp/mountain008/e/ab026483aa854f125a3b99fb3ae800d5
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/3b/c45d354bd6bc60078641bcbe87c6ded6.jpg)
3筋の開戦に△4五歩と反発しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/cb/6c4e381f87b2e5625295fa9a511c7501.jpg)
銀を戻り角筋を受けます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/18/3a98942ea9b7af27d65a712a5494734f.jpg)
先手も角道を通しました。いつでも角交換が出来るようになります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/96/0af899fe21c2653423d9e3e89133afc3.jpg)
飛車の筋をずらしてから、後手の打ちたいところに先着しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/52/bbe0e20d60e41be7f2f06e12362a76c5.jpg)
7筋が急所の筋と、再度歩を合わせていきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/1e/513df905f62d2f37a219971d1a03f5ff.jpg)
銀を先に打つのが狙いでした。次に8筋突破を見ています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/3d/cbd62b10bb9d7acfadaeb8157d5bfb64.jpg)
この歩は取りにくいです(△7四銀と活用させるので)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/0d/435999c67225ccf223b0197d013a8751.jpg)
金銀を入れ替えて△6六歩と突きました。▲同角と取れば△6五金として上から押さえ込みます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/8b/ad9b3149a7498f79ee8d78308ce70be1.jpg)
この金打ちがありました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/14/58d55ac5ec3186f3d28e20e6e455b10f.jpg)
2段活用の金です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/0b/9947ec2e6705306d071b505336bfbfb0.jpg)
中央より玉頭を攻めます。飛車成りが受け辛いです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/38/c28adc7c06e7362484bbc0581cf67c6e.jpg)
玉の早逃げに対して両側から寄せの形を作っていきました。▲同金には△5七銀があります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/f8/466c674290ebf06b0c32e08f4cb291f8.jpg)
詰めろ金取りが入りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/61/67d0b5dda63ca37d837d147fd336553e.jpg)
この手が決め手です。飛・角どちらで取っても詰み筋が発生します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/b5/c590ecd87a975533d6f0adaf132d3b24.jpg)
以下どこに逃げても金打ちで詰みます。よって先手の投了となりました。
藤井聡太七段の朝日杯二連覇となった1局でした。
【振り返り】
《序盤》
相雁木の戦型としては相腰掛け銀になる事が多いのですが、先手は棒銀と珍しい戦法でした。
38手目△4五歩が絶対手で飛車のコビンを攻める△5五角を見せつつの反撃となります。
《中盤》
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/b2/672414e650d2b7d878086be129c4cffd.jpg)
66手目△3四歩に対しての対応について調べてみたいと思います。本譜は▲3六飛△7五銀という進行になりましたが、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/b6/64600d713c886a0c8c74aa401145ac3c.jpg)
感想戦では▲7五銀と先に銀を打つ手が挙げられました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/2d/f68f086fed14d3c41e16e04e8cd7ab89.jpg)
①△3五歩▲8四銀(上図)が自然ですが、△4九飛に▲6九歩と底部があります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/c2/3703bcd8c87b3594d653e8656d460d69.jpg)
よって一例ですが、△6六歩▲同角△7七歩成▲同桂△65歩▲57角△7六歩▲7三銀成(上図)と進めてみました。
先手としては▲6一飛、▲4四桂など厳しい攻めが多く、指しやすいのではないでしょうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/0f/0848f147009dbc41fea1baa0d4d1d046.jpg)
②△8一飛には▲3四飛(上図)があります。後手としては6六の地点と8筋を上手く絡めて勝負したいところです。
形勢は互角だと思われます。
《終盤》
118手目△5七銀が決め手となりました。以下進んでみると左右挟撃の態勢となり、お手本通りの寄せとなっています。
開始日時 2019-02-16 14:30:00
棋戦 朝日杯将棋オープン戦
棋戦詳細 第12回朝日杯将棋オープン戦 決勝
先手 渡辺 明 棋王
後手 藤井聡太 七段
場所 東京・有楽町朝日ホール
持ち時間 40分
戦型 雁木
【リンク】
https://shogidb2.com/games/fd8ce75481c5885ca1946a8dd3746929d5756b85
【本譜】
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/41/9e79b35e7a8f7371415ad4d33f5c6cea.jpg)
この将棋も相雁木となりました。
先手の棒銀に対し、後手は腰掛け銀と活用します。
前回記事 相雁木の将棋
【棋譜並べNo.13】第12回朝日杯将棋オープン戦準決勝 渡辺棋王vs千田六段 - 【将棋】棋譜並べをしてみよう! https://blog.goo.ne.jp/mountain008/e/ab026483aa854f125a3b99fb3ae800d5
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0d/3b/c45d354bd6bc60078641bcbe87c6ded6.jpg)
3筋の開戦に△4五歩と反発しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/cb/6c4e381f87b2e5625295fa9a511c7501.jpg)
銀を戻り角筋を受けます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/18/3a98942ea9b7af27d65a712a5494734f.jpg)
先手も角道を通しました。いつでも角交換が出来るようになります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/96/0af899fe21c2653423d9e3e89133afc3.jpg)
飛車の筋をずらしてから、後手の打ちたいところに先着しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/01/52/bbe0e20d60e41be7f2f06e12362a76c5.jpg)
7筋が急所の筋と、再度歩を合わせていきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/1e/513df905f62d2f37a219971d1a03f5ff.jpg)
銀を先に打つのが狙いでした。次に8筋突破を見ています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/3d/cbd62b10bb9d7acfadaeb8157d5bfb64.jpg)
この歩は取りにくいです(△7四銀と活用させるので)。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/0d/435999c67225ccf223b0197d013a8751.jpg)
金銀を入れ替えて△6六歩と突きました。▲同角と取れば△6五金として上から押さえ込みます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/8b/ad9b3149a7498f79ee8d78308ce70be1.jpg)
この金打ちがありました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/14/58d55ac5ec3186f3d28e20e6e455b10f.jpg)
2段活用の金です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/0b/9947ec2e6705306d071b505336bfbfb0.jpg)
中央より玉頭を攻めます。飛車成りが受け辛いです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/38/c28adc7c06e7362484bbc0581cf67c6e.jpg)
玉の早逃げに対して両側から寄せの形を作っていきました。▲同金には△5七銀があります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/f8/466c674290ebf06b0c32e08f4cb291f8.jpg)
詰めろ金取りが入りました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/61/67d0b5dda63ca37d837d147fd336553e.jpg)
この手が決め手です。飛・角どちらで取っても詰み筋が発生します。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/b5/c590ecd87a975533d6f0adaf132d3b24.jpg)
以下どこに逃げても金打ちで詰みます。よって先手の投了となりました。
藤井聡太七段の朝日杯二連覇となった1局でした。
【振り返り】
《序盤》
相雁木の戦型としては相腰掛け銀になる事が多いのですが、先手は棒銀と珍しい戦法でした。
38手目△4五歩が絶対手で飛車のコビンを攻める△5五角を見せつつの反撃となります。
《中盤》
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/b2/672414e650d2b7d878086be129c4cffd.jpg)
66手目△3四歩に対しての対応について調べてみたいと思います。本譜は▲3六飛△7五銀という進行になりましたが、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/b6/64600d713c886a0c8c74aa401145ac3c.jpg)
感想戦では▲7五銀と先に銀を打つ手が挙げられました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/2d/f68f086fed14d3c41e16e04e8cd7ab89.jpg)
①△3五歩▲8四銀(上図)が自然ですが、△4九飛に▲6九歩と底部があります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/c2/3703bcd8c87b3594d653e8656d460d69.jpg)
よって一例ですが、△6六歩▲同角△7七歩成▲同桂△65歩▲57角△7六歩▲7三銀成(上図)と進めてみました。
先手としては▲6一飛、▲4四桂など厳しい攻めが多く、指しやすいのではないでしょうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/0f/0848f147009dbc41fea1baa0d4d1d046.jpg)
②△8一飛には▲3四飛(上図)があります。後手としては6六の地点と8筋を上手く絡めて勝負したいところです。
形勢は互角だと思われます。
《終盤》
118手目△5七銀が決め手となりました。以下進んでみると左右挟撃の態勢となり、お手本通りの寄せとなっています。
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