【将棋】棋譜並べをしてみよう!

自分が並べた棋譜の記録として書いています。タイトル戦、A級順位戦など取り上げます。

【先手中飛車1】【序盤】左美濃での対策 プロの実戦より

2019-02-21 07:00:00 | 先手中飛車
現在のプロ将棋での先手中飛車に対する序盤の戦術を見ていきたいと思います。

その中でも今回は、
先手中飛車vs左美濃の序盤を見ていきます。


2019-02-01 黒沢怜生 五段 vs. 渡辺大夢 五段
第32期竜王戦4組ランキング戦


角道不突き左美濃に対して、穴熊に組みます。


角頭への攻めに対して銀対抗の形で受けました。


(先手)穴熊に組んだ後は三間に振り、後手も端角を見せます。


このタイミングで△7三桂が成立するか?(本譜は△9四歩と別の進行となりました。)


①仕掛ける手:▲7五歩△同歩▲9五角△8六歩▲同角△6五桂(上図)
で狙われた桂を捌けました。


②穏やかな進行:▲1六歩△6五桂▲5九角△2四角(上図)は互角の形勢でしょう。
ただし先手にパッとした手が見当たらないのが気になります。 

よって△7三桂は十分成り立つと思われます。

【序盤のポイント】
・後手の角道不突き左美濃に対して、先手は穴熊に組む
・先手5筋の位取りを保留(三間に振り直す)
・先手の左金の位置と△7三桂と跳ねるタイミング
(5七の地点への利きがあるか、先手からの7筋の攻めが成り立つか)