【将棋】棋譜並べをしてみよう!

自分が並べた棋譜の記録として書いています。タイトル戦、A級順位戦など取り上げます。

【実戦次の一手 No.15、16】糸谷八段vs深浦九段戦より

2019-03-19 07:30:11 | 実戦次の一手

【棋戦情報】

開始日時 2019-03-01 09:00:00
棋戦 順位戦
棋戦詳細 第77期順位戦A級9回戦
先手 糸谷哲郎 八段
後手 深浦康市 九段


【実戦次の一手 No.15】


60手目△6二玉とした局面です。
3手の読みを入れて攻めていきたいです。桂は取られる前にしっかり働かせます。




▲5三銀△同銀▲5一銀(上図)と進行しました。


①△同玉は▲5三桂成として玉を下段に落とすことが出来、寄り形となりました。


②△7一玉と逃げるしかありませんが、▲5三桂成と駒を回収しつつ取られそうな駒を逃げることに成功しました。次は▲6一馬や、▲6一銀と攻めが繋がりそうです。



【実戦次の一手 No.16】


84手目△4七と、とした局面です。
先手はまだ詰みがないので、後手玉に詰めろをかけたいです。








▲8一金(上図)と打ちました。


△5七とには、▲8二金打△同飛▲同金△同玉▲8三飛(上図)と実戦もこう進み、後手の投了となりました。
一段目の金打ちは筋が悪いですが終盤ではこのように、詰ます筋があるかもしれないので、頭に入れておきたいです。



【実戦次の一手 No.13、14】阿久津八段vs佐藤康九段戦より

2019-03-18 07:30:27 | 実戦次の一手

【棋戦情報】

開始日時 2019-03-01 09:00:00
棋戦 順位戦
棋戦詳細 第77期順位戦A級9回戦
先手 阿久津主税 八段
後手 佐藤康光 九段


【実戦次の一手 No.13】


60手目△4三金とした局面です。
角取りに当たっていますが、逃げずに攻める一手を指したいです。





▲4五桂と指しました。①△同桂は▲2二角成があります。


②△4四金と角を取る手には▲3三桂成△2一飛とし、そこで▲4三歩(上図)と垂らす手があり、と金の攻めを見せることが出来ました。
ここからは速度計算が必要な勝負になってきそうです。



【実戦次の一手 No.14】


83手目▲5二と、とした局面です。
ここでは後手が優勢になる変化があったようです。3手の攻めがあります。







△7九飛成▲同銀△6九馬(上図)の攻めがあったようです。(実戦では4五馬としていました)


①▲8八銀には△7九銀(上図)、以下一例として▲同銀△同馬▲8八銀△6八銀と繋いで後手勝ちです。


②▲3九飛の自陣飛車には△7九馬▲同飛△6八銀(上図)として、馬の活用も見て攻めが続きそうです。


【実戦次の一手 No.11、12】広瀬竜王vs羽生九段戦より

2019-03-17 07:30:07 | 実戦次の一手

【棋戦情報】

開始日時 2019-03-01 09:00:00
棋戦 順位戦
棋戦詳細 第77期順位戦A級9回戦
先手 広瀬章人 竜王
後手 羽生善治 九段


【実戦次の一手 No.11】


60手目△2二銀とした局面です。
8七の地点に後手の飛車・角が効いており、突破されそうです。受けの手を指したいです。







▲8六歩(上図)と指しました。△同飛と取って変わらないように見えますが、


▲8八歩と一段控えて歩を打ちます。これによって8七の地点へ枚数を増やすことに成功しました。

気になるのは△8七歩とそれでも強引に攻めてくる手ですが、


▲7七金と上がって両取りを見せます。以下△8一飛▲7六金△8八歩成としてどうか。こう進むなら、▲8八歩の地点で△8一飛と引いてから、同じ攻め筋を狙った方が効果的かもしれません。




【実戦次の一手 No.12】


75手目▲5五同金とした局面です。
9四角のラインを活かして3手1組の攻撃を仕掛けたいです。






△6六歩▲同角△8六飛(上図)と進みました。
初手の△6六歩は角のラインがあるため、▲同角の一手です。次に△8六飛と浮いた手が角取りの先手(▲同飛と取れない)であり、角が逃げると3六の銀が浮いているのを見越しています。


よって両方受ける▲4七玉ですが、


△6六飛▲同歩(上図)と交換することによって、△5八角から迫る攻めを繋げました。



【実戦次の一手 No.10】三浦九段vs稲葉八段戦より

2019-03-16 19:30:00 | 実戦次の一手

【棋戦情報】

開始日時 2019-03-01 09:00:00
棋戦 順位戦
棋戦詳細 第77期順位戦A級9回戦
先手 三浦弘行 九段
後手 稲葉 陽 八段


【実戦次の一手 No.10】


114手目△8五飛とした局面です。
ここでは後手玉に詰みが発生しています。






▲4五桂(上図)がありました。


以下△同歩▲6三金△4二玉▲3三歩成(上図)


△3一玉▲4二銀△2一玉▲2二と(上図)
といった詰み筋となります。


初手▲4五銀に△6四玉と逃げる手には▲5三銀△6三玉▲6二金(上図)があります。


盤上の桂跳ねからの9手詰めでした。


【実戦次の一手 No.8、9】都成五段vs藤井聡七段戦より

2019-03-13 21:45:00 | 実戦次の一手

【棋戦情報】

開始日時 2019-03-05 10:00:00
棋戦 順位戦
棋戦詳細 第77期順位戦C級1組11回戦
先手 都成竜馬 五段
後手 藤井聡太 七段


【実戦次の一手 No.8】

77手目△8三玉とした局面です。
複数の意味を持つ一手があります。










▲6四香と打ちました。金取りであること、角道を塞ぐ手でもあります。


また、△6三歩と香を取りにくる手には▲7五歩(上図)で銀を取る事が出来ます。




【実戦次の一手 No.9】

121手目△7二玉とした局面です。
どうやって玉を寄せるか、藤井聡七段の読みに迫りたいです。










▲8三金(上図)と取りました。左辺の銀と金が重い形になるので指しにくいように見えますが、


△6三玉▲7三歩成△同角▲6五香(上図)として、投了となりました。


以下△5三玉▲4五桂△4二玉▲4四角しかありませんが、▲4五桂が角のラインを見てとても厳しいです。