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元杜重工

*あつめたりつくったり* 過去資料整理中
鉄道・船・マンホールの写真と艦船プラモデル・電子工作も少々

新潟・長野・群馬 鉄道旅行その6 とわに碓氷峠編

2017年10月20日 | 新潟・長野・群馬 鉄道旅行
長野からしなの鉄道を2度乗り換えを挟みつつ、終点軽井沢につきました。少々肌寒い。
ホームに電気機関車が停まっています。



駅は一部ホームの工事中。
他にも保存車両があるはずですが、シートがかけられ見ることができませんでした。


旧駅舎も立ち入り禁止。


少し歩くとかつてしなの鉄道で活躍した電車が中途半端な位置に置いてありました。
電車が向いている先は

架線柱が立つ駐車場。
言うまでもなくここには線路が敷かれていました。少なくとも20年前までは。
駐車場の奥には20年前に開業した北陸新幹線が走っています。

さらに群馬県側に10分弱歩いて行くと使われなくなった踏切が残っていました。
付近では子どもが秘密基地を作って遊んでいました。


北陸(長野)新幹線が開業する前、高崎から軽井沢、長野、新潟を結んでいたのが信越本線でした。
しかし現在では
高崎~横川、篠ノ井~長野、直江津~新潟がJR信越本線
軽井沢~篠ノ井、長野~妙高高原がしなの鉄道線
妙高高原~直江津がえちごトキめき鉄道線
とバラバラになってしまいました。

そして横川~軽井沢の碓氷峠と呼ばれる山越えの区間は廃止となりました。

廃止になった区間にはJRバスが走っています。


軽井沢14:15>>JRバス>>横川14:49
運賃510円を乗車時に支払います。
週末の軽井沢は大賑わいで交通渋滞。駅からバイパスの入り口までなかなか進みません。

バイパスに入ると急な下り坂が続くつづら折り。

妙義山が見えます。途中、木の合間から見下ろすような角度から見ることもできました。


ゆらゆら揺られて横川駅に到着。
結構険しい道のりでした。新幹線は長いトンネルで一気に高崎へ向かいますが、かつての信越本線はどうしていたのでしょう。

という疑問に応えてくれる施設がこちら。


碓氷峠鉄道文化むら

かつて横川にあった車両基地跡を利用した施設です。


特急「あさま」
新幹線ができるまではこの特急が上野と長野・直江津を結んでいました。
碓氷峠の山登り区間は、

「ロクサン」ことEF63型電気機関車を連結し、電車と機関車で協力して峠を越えていたそうな。
鉄道文化むらには動態保存されたEF63も存在し、実際に運転を体験することも可能なようです。
軽井沢駅に有った機関車も同型ですね。同僚とは線路は断たれ峠を挟んで離れ離れということになるのでしょうか。

さらに時代をさかのぼると

ED42という機関車が使われていました。
この機関車は急斜面に対応するために車輪のほかに歯車(ピニオンギア)がつけられ、線路には歯車に噛みあうようなラックレールが敷かれていました。




この他にも全国各地で活躍した機関車たちが展示されていました。


屋内のジオラマ。開園当時(20年前)のJR人気路線の編成がずらり。(色違いはあっても)どれも現存しない…。

一通り見て回り、勉強してきました。

さて、駅へ戻ります。


横川と言えばやっぱりこれ。峠の釜めし。本家本場で買うことができました。
帰りの車内でゆっくり食べます。


横川16:30>>普通高崎行き150M>>高崎17:02

ゆられて信越本線の始まりの地へ。


高崎駅で115系に遭遇。もうここで見られるのも残りわずかでしょう。


高崎17:12>>普通平塚行き2853Y
最後はケチって在来線。でもグリーン車に課金。ホリデー料金+事前料金で780円。

というわけで、新潟・長野・群馬で鉄道三昧の旅、これにて終了。
お疲れ様でした。おわり。


追記
しなの鉄道「コカ・コーラ」塗装の支援金は目標額に到達したようですね。祝。

新潟・長野・群馬 鉄道旅行その5 はしれ信濃路編

2017年10月15日 | 新潟・長野・群馬 鉄道旅行
2日目朝です。
長岡駅の駅そばで「ふのりそば」をすすってからホームへ降ります。美味。


長岡7:27>>普通戸狩野沢温泉行き1122D>>戸狩野沢温泉9:45
信濃川(千曲川)沿いを進み長野へ向かう飯山線に乗車。キハ110系1両編成。


越後川口で上越線とさようなら。ここから非電化単線の飯山線の始まり。
個人的に飯山線は長野県最後の未踏JR在来線です。わくわく。

ほくほく線との乗換駅、十日町。
ここで行き違いになった列車は観光列車「おいこっと」が1両と普通車1両の組み合わせでした。
通常「おいこっと」は2両なのですが車両繰りの関係でしょうか。



飯山線は今年で全通88周年。今年の夏に行われた長野ディスティネーションキャンペーンの企画の復刻版カラーの車両もいました。


稲刈りは少し前に始まったようです。今年のお米も楽しみ。

汽車は県境を超え長野へ。


森宮野原駅は国鉄の最高積雪を観測した場所。なんとこの白い柱の高さの7.85mも積もったらしい(1945年2月12日)。


終点、戸狩野沢温泉では道祖神がホームでお出迎え。縁結びの神様らしいです。
道祖神火祭りが毎年1月に行われているそうです。火祭りってどんななんだろう。

5分乗換で次の列車に。

戸狩野沢温泉9:50>>普通長野行き130D>>長野10:49
写真右の列車から左の列車へ移ります。お次は2両編成。
十日町からの外国人ご夫婦も一緒にお乗り換え。乗り鉄かなぁ。かやぶき屋根の小屋など車窓をかなり楽しんでおられました。


黄金色。天気もいいし落ち着く。


飯山駅は新幹線の停車駅でここまで見てきた飯山線の他の駅よりもぬきんでて目立つ大きさ。
「おいこっと」の片割れがまた普通車1両をつないだ2両でやってきました。なぜ??

豊野から長野までの区間は信越線もといしなの鉄道北しなの線。
シーズンではなかったので特に注意は無かったですが、18きっぷでは通行不可区間。
今回は週末パスなので問題ありません。これにて長野県内JR在来線制覇。

長野新幹線改め北陸新幹線は20周年。
改札前に大きなタペストリー。
ということは自動的にしなの鉄道も20周年。


長野11:17>>普通上田行き1640M>>戸倉11:42
しなの鉄道では115系はまだまだ主力。

ボックス席で長野駅で買った駅弁をいただきます。
信濃路幕の内弁当。1100円。

もち米のおこわおいしい。ところで海ないけど信州サーモンって何?

途中の戸倉駅で下車。戸倉上山田温泉の玄関口ですが、今回はお預け。
戸倉駅には駅そばがあるのですが、本日臨時休業。この理由ならしゃーないか笑


戸倉駅には留置線があり、運用についていない車両が停まっています。

今年の長野ディスティネーションキャンペーンに合わせ実施されている復刻塗装「初代長野色」。


こちらには今年7月に塗装された「横須賀色」

通常のものではない限定1編成のみカラーバリエーションに出会うことができました。
この他にオレンジと緑の湘南色もいるはずですが、今回は出会えず。
しなの鉄道ではクラウドファンディングでコーラ色の115系も走らせようと寄付を募っています。
全色コンプリートなるか??


戸倉12:09>>普通小諸行き642M>>小諸12:45


115系に日本のスイス、長野の匠の技によって取り付けられた液晶ディスプレイ。
内容は広告募集の広告がメインでしたが…。


終着小諸に到着。アニメ「あの夏で待ってる」の舞台ですね。パネルやポスターが駅に展示されていました。


小諸市民祭りのご神体「りのん」。このアニメのキャラクターですね。ホームで人々を見守っています。


小諸13:03>>普通軽井沢行き766M>>軽井沢13:29
しなの鉄道の終点、軽井沢を目指します。つづく。

新潟・長野・群馬 鉄道旅行その4 まつりに感動編

2017年10月14日 | 新潟・長野・群馬 鉄道旅行
鉄道の町、新津を堪能し本日の宿へ。


新津15:39>>快速新井行き3372M>>長岡16:25
2015年3月のダイヤ改正で485系の快速「くびき野」が無くなってしまい、代わりに登場した無名の快速です。
車両は資料館に展示されていた115系。大分数が減ってしまいましたね。
加速性能などを考えると停車駅が少ない快速運用が無難なのでしょうか。


長岡駅に到着。
明日の移動も考えて、本日はここ長岡で一泊。

駅前をぶらぶらしていると大通りが交通封鎖され袴姿の行列が。
何かのお祭りでしょうが、訳も分からずついてゆくと、


交差点にステージ。
米俵を積んだ大八車が到着し、藩主に目録が進呈されました。内容は米100俵。


「米百俵まつり」

市のサイトによれば「長岡が誇る「米百俵の精神」をテーマに、秋の収穫祭と併せて誕生したお祭りです」とのこと。
今回が第16回だそうです。

つづいて「米百俵の精神」についての寸劇がステージで始まりました。


陳情する藩士と説き伏せる長岡藩大参事・小林虎三郎

長岡は戊辰戦争によって焼け野原になりました。
その後、三根山藩から支援として米百俵が送られます。これが先ほどの大八車のシーン。
街には今日を生き延びるのでやっとの人がたくさん。藩士達は米百俵を配って飢えを救おうとします。

しかし、藩の方針は米を売って学校を整備するというものでした。
これに藩士たちは猛反発。大参事・小林虎三郎のもとへ訴えに行きます。
ここから寸劇が始まります。

大参事は百俵の米を配っても3日ももたない、それでは何も変わらないと説明します。
「国がおこるのも、まちが栄えるのも、ことごとく人にある。食えないからこそ、学校を建て、人物を養成するのだ。」
学のある人がいれば、そもそも焼け野原にならずに済んだかもしれない。その日暮らしをやめよう。

こうして藩士たちを説得し教育に力を入れ、現在の長岡へ発展したのでした。
長岡出身の山本五十六もこの精神から生まれたのでしょうか。



つづいて大砲のパフォーマンス。写真に空砲がつくった空気のリングが収まりました。


最後に勝どきを会場全員で上げ、武者は出陣して祭りは終わりました。

祭りの存在を知らず、偶然通りかかっただけですが、ちょっと感動してしまいました。
目先にとらわれず、先を見据えて人を育てる。現代でもなかなかできていないことだと思います。

さらに街を歩いて行くと信濃川にやってきました。

英訳はともかくとして標識には復興祈願花火で知られるフェニックスが描かれています。
13年前の10月の爪痕は今も残っているのでしょうか。


ここが長岡の花火大会の会場かな。あの橋はテレビで見たことがある。いつか見に行きたい。


初日はここまで。なんだかんだ歩いたので疲れました。様々なものを見たり知ったりでき濃い一日でした。


帰りに気付いたのですが、駅にこんな横断幕あったの完全にスルーしてた…。

つづく。


***
10月14日は鉄道の日。
当ブログ初のコメントくださった方、ありがとうございました。私も鉄道の将来が楽しみです。

新潟・長野・群馬 鉄道旅行その3 ここは鉄道の町

2017年10月14日 | 新潟・長野・群馬 鉄道旅行
年に一度の工場祭、レールフェスタ in 新津に潜入。
山手線をはじめとする電車の製造工場を見学します。


おなじみ建物群とトラバーサ。


車体はステンレスで作られています。板を何度もロボットで曲げて強度を高めます。


組み立てていくとこんな感じ。金属剥き出しの車両の内側ってこんな風になっているんですね。
軽く強くなるよう計算されて作られています。思いのほか薄っぺらい。


台車を取り付ける作業は実演していただきました。
4隅をクレーンで持ち上げ、仮の台車を外し、実際に使用する台車に付け替えます。
台車1つあたり2人で作業。機械でボルト締めして打音検査。あっという間に完成です。


艤装中の車内も公開されていました。
つり革って結構早い段階で取り付けられるんですね。棒の部分が長いからかな。


そして出荷直前の車両。よく見ると運転台のモニターの裏側が丸見えです。
なぜか団体表示。


台車も作っています。6軸多関節ロボットで溶接作業が行われていました。

というわけで電車の製造工程を一通り見学することができました。
今回はこの他にもレールの下のバラストと呼ばれる砂利を調整し、線路のゆがみを直す保線車両の展示もありました。
こちらは第一建設工業さんの展示です。


マルタイことマルチプルタイタンパー。
レールを持ち上げ下の道床をつき固めレールのゆがみを修正します。
前から気になっていた車体に書かれた「Plasser & Theurer」とはこの機械を製作しているオーストリアのメーカ名だったようです。
案内板によれば「プラッサーアンドトィラー」と読むらしい。

なんと


操作させてもらいました!
足元のペダルを踏むとアームが動いてレールを突き固めることができます。
エンジンのすごい音と振動、そしてこのメカニックな感じで興奮。


お次はこちら、バラストレギュレーター。
マルタイの作業後にバラストを整理する機械。


こちらも操作させてもらいました!
右手のジョイスティックを操作するとショベルの部分が動きます。

終電後の深夜に日夜、こういった機械と作業員の方々が保線作業をしてくれているおかげで鉄道の安全が支えられているのですね。
案内してくださったみなさま、ありがとうございました。


お昼は食堂でカレーをいただきました。具がしっかり入っていて500円。


午後はこちらの今日限りの送迎マイクロバスに乗って製作所から移動です。途中、地域の商店街を通過。
鉄道で町おこしをしています。シャッターに描かれたのはばんえつ物語の客車でしょうか。

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着きました。新潟市新津鉄道資料館。
新津って自治体名から消えたのか。2005年に新潟市に編入合併し秋葉区の一部になったそうな。
一日館長の向谷実氏にはお会いできませんでいたが、記念入館券をいただきました。


模型コーナーでは現美新幹線も走っていました。上越線の清水トンネルや豪雪との戦い、新潟で活躍した車両の実物展示がされています。


今年新たに展示に加わった2車両。
奥の新幹線、今朝乗った気がするような…。車内のグリーン席と1階普通席が一般公開されていました。
今朝の詰め込み6列とグリーン車のギャップ凄い。

再びバスで新津駅へ。

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お次は

新津運輸区。
ばんえつ物語号をはじめとする新潟地区の鉄道の拠点です。


転車台。

時間が遅かったからかすでに主な展示は無く、建物内のNゲージとSL部品を見てきました。


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新津の鉄道関連施設を一度に3つも堪能し、再び新津駅へ。

駅のコンビニで名物の三色団子を購入。


開けてびっくり、串に刺さっていないというかどうやって食べるのか心配になります。



3色の餡の下に小さめの団子が敷き詰められています。爪楊枝が2本付いてきますのでうまくつついて食べます。

腹ごしらえしつつ、列車を待ちます。
つづく。

新潟・長野・群馬 鉄道旅行その2 きたぜ新津編

2017年10月12日 | 新潟・長野・群馬 鉄道旅行
新潟駅につきました。在来線に乗り換えです。


臨時快速の「きらきらうえつ」がいました。日本海に沿って秋田へ、いつか乗ってみたいかも。


新潟駅は高架化工事中。越後線の複線化や新幹線と在来線の同一ホーム乗換が予定されています。


新潟9:38>>普通新津行き2526M>>新津9:58
もうステンレスのE129系ばかりなんですね。新津へ向かいます。


鉄道の要衝 >-新津-<
信越本線・羽越本線・磐越西線の交差点です。


カーペット車「NO.DO.KA」がいました。来年1月で引退とのことで特徴的な展望席のこの車両を一目見ることができよかったです。
大分くたびれているのが目に見えてわかります。あとわずか、頑張ってほしいものです。
現美新幹線からここまで新潟で活躍する臨時列車に3つも続けて出会えてラッキーです。

駅の外へ出ます。

駅前には8600型の動輪が置いてありました。

駅前には何やら行列が2つ。臨時のバスが出ているようです。どうやら一つはネギフェス…とは?
もう一つはこちら。




「レールフェスタ in にいつ」
あの山手線の新型車両E235系などが製造されている工場「総合車両製作所」の一般公開です。
普段は立ち入ることができない場所で電車のあんな姿やこんな姿が…。

つづく

新潟・長野・群馬 鉄道旅行その1 いくぜ新潟編

2017年10月11日 | 新潟・長野・群馬 鉄道旅行
週末パスで2日間、鉄道旅行してきました。
舞台は新潟・長野・群馬。
実は鉄道のネタがいっぱいの場所でした。


東京7:00>>上越新幹線MAXとき303号新潟行き>>越後湯沢8:10

東京から新潟を目指して上越新幹線に乗車。おそらく最後となる2階建て新幹線のE4系です。2018年度から北陸新幹線で活躍する車両によって置き換えが始まり、2020年度末までに引退との報道がありました。オール2階建て車両は近くで見るとやっぱりでかい。
世界最大の輸送力を持つ高速列車ですが、最高速度が他よりちょっと遅い240km/hがあだとなり320km/h運転の「はやぶさ」が走る東北新幹線からは撤退しています。


高崎駅を通過。肘掛なし・リクライニングなし6列の詰め込み2階席自由席の車窓です。
引退後上信電鉄への譲渡が決まった107系が見えました。


越後湯沢に到着。2017年は35年の節目の年。

目的地は新潟ですがあえて越後湯沢で下車したのは、ここが始発の列車に乗り換えるため。



とき451号

号数表示が11号車~16号車という時点で他とは違うのが分かりますが、車体もなんか派手。


越後湯沢8:24>>上越新幹線とき451号新潟行き>>新潟9:14


世界最速芸術鑑賞 現美新幹線

時速200キロ以上で移動しながら現代美術を鑑賞できる新幹線です。
6両編成の内、先頭1両の半室が指定席で残りが鑑賞スペース。
片側の窓をすべてつぶして作品を展示。反対側は窓と座席というつくりになっています。普通の自由席特急券で乗車できます。




鏡の作品に移る新潟の車窓。


カフェやプラレールで遊べるスペースもありました。

越後湯沢を発車するといつものメロディーに続いて車掌さんのアナウンス
「本日はご来場くださいましてありがとうございます。とき451号新潟行きです。」


50分ほどで終点新潟に到着。
土曜日でしたが、さほど車内は混んでおらずしっかり鑑賞できました。


上越新幹線オールスターズ in 新潟駅

さて在来線ホームに降りて乗換です。つづく。