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衝動性と情動的知覚

2024年03月21日 | 教育
小学5年生ですが、発達の遅れがあり、
2歳半の認知発達の子がいます。
すぐに手が出てしまい、手が届くところに物があると、
落としたり、投げたりしてしまいます。
その時にはよくお話をしますが、またやってしまいます。

それは、「衝動」性の高い感覚運動期の子なので
仕方がないと思っていました。
感覚運動期を残している子は、
落として音がなったり、きらきらしたり、
大きな声で注意されることさえ嬉しい刺激になって
求めてしまいます。

しかし、それだけではないことが分かりました。
「衝動」だけでなく、「情動」も大きく
影響していたのでした。

情動は、言ってしまえば、どうなるかは考えず、
とにかくやりたい気持ちです。
トイレに緊急用のボタンがあります。
すぐに押してしまう子がいます。
「迷惑になるでしょ!何で押してしまうの?」と聞くと、
「だってそこにボタンがあるんだもん」と言います。
ボタンがあるから押すのです。これが「情動」です。
押さずにはいられないのです。
押すと、人が来る、迷惑がかかる、というところまで理解し、
見通しが持てるようになると、押すことはしません。
そこに行きついていないので、またやってしまいます。
「情動的知覚」が備わっていないのです。
学習できる認知発達にないか、
学習が習得されていない状態です。

そのような場合、
ボタンを見せないようにするしかありません。
指導者の問題ということになります。


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