昔、子供が買い、使わなくなって放置されていたGoogle製のタブレット Nexsus7(2012年版)があった。使い物にならないほど遅かったので、試しに使えるようにしてみた。
その辺にあったマイクロUSBケーブルとUSB電源アダプタでNexus7を充電し、起動してみた。起動後、何か操作すると、フリーズしているのかと思うほど一つ一つの動作が遅い。ユーザ初期化ぐらいでは解消せず、工場出荷時の状態まで戻すと普通に動きだした。その後、起動したまましばらく放置し、アップデートが自動的に進むようにした。
試しに使ってみたところ、ブラウザとかYouTubeを見たりするには使えないこともない感じだった。しかし、何日か経って、また起動すると、裏で何か走っているのか変に遅くなったり、どうも安定的に動作しない感じだった。
ネットで調べてみると、eMMC(データ用ストレージ)のドライバーのバグでOSのTRIMコマンドが実行されないからストレージに開放されないブロックが貯まったままになるらしく、激重になるので有名だった。Andoroidの途中の版で解消されたという話もあったが、貯まったゴミはそのままになるらしい。
今更かなと思いつつ、色んなことができるよう最初にroot化した。ネットで探した以下の方法でできたが、結構な時間と手間がかかった。WindowsパソコンにNexsus7用のツールキットをインストールして、パソコン側とNexsus7側で操作を進めることになった。Edgeのセキュリティ機能でダウンロードがブロックされたりするので、許可したリする作業も必要になった。途中のunrockでNexsu7が初期化されるので、アカウント等を設定する。その後root化する。
TRIMコマンドを実行できるアプリTrimmer(fstrim)をGoogle Playで探し、インストールした。Trimmerを実行すれば、TRIMコマンドが実行される。例えば以下の記事にやり方が書いてある。元々、この記事を見てroot化した。さらに記事にあるようにキャッシュのワイプをして作業は終了した。
劇的改善! Nexus 7(2012)の動作が激重時にやるべき完全復活法 : SmartAll(スマータル)
Trimmer(fstrim)アプリと、それを起動、実行させた時の様子は以下の通り。
Trimmerの実行はあっという間に終わった。Nexus7の状態は、工場出荷時の状態に戻し、アッブデートし、試しに使った程度で、激重という状況でもなかったので、Trimmerの効果があったのかは実際にはよく分からなかった。
実機で確認すると、Androidのバージョンは上がっていて v5.1.1になっていた。自動でアップデートできるのはここまでらしいが、このバージョンでもひどく遅くなるという話もあった。ネットで調べると、バージョン7.1.2まで上げられるということで、やり方を書いてある記事もあった。
Nexus 7 (2012)をAndroid 7.1.2にバージョンアップ · watermint.org
Nexus 7 (2012)をAndroid 7.1.2にバージョンアップ · watermint.org
試してみようかと思ったものの、使う予定もないタブレットでこれ以上やっても仕方ないので、やめておいた。今回のことで、Androidでも色々できることが分かり、勉強になった。
なお、記事にするのが遅くなったが、上記作業をやっていたのは普段使っていたパソコンが臨終する前のことだった。タブレットは、パソコンのようにリサイクルに出す必要がある訳ではないので、燃えないゴミとして出せる。しかし、まだ動くのにゴミにするのは忍びないので、久しぶりにネットのフリマで売ってみた。工場出荷時の状態に再度戻し、激重になる機種であること等を詳しく説明して出品した。手取りで1,200円ほどの収入になった。