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Windows XP等のパソコンの活用 ー Ubuntu

 Windows XPのノートPCが2台あって1台はお蔵入りだが、1台はUbuntuとXPのデュアルブートにしてたまに使っている。XPの方にはXP専用のKobo Desktopをインストールして、電子書籍を大きめのカラー画面で読むのに使っている。


Ubuntuについて

 Ubuntuは、Linuxのディストリビューションの1つであり、無料で使える。日本のサポートチームもあり、日本語版もあって、探せばインストール方法とかも簡単に見つかる。LiveCDLive USBから立ち上げれば、パソコンにインストールしなくても試しに使ってみることができる。

 UbuntuだとブラウザはFirefoxになるが、ちょっとしたWebアクセスには特段問題なく使える。インストールしたパソコンの性能が低かったので、アマゾンのプライムビデオはさすがに無理だったけど。


デュアルブートにしたパソコン

 XPとUbuntuのデュアルブートにしたのは2008年に8万円ほどで購入したSOTEC e-three DN 1020という12インチのモバイルノートだ。今から見るとずいぶん低スペックだが、CPUはCeleron M 370、メモリは768MB。当時のモバイルノートは比較的低スペックの物でもまだ高かった。Intel Atomを使った低価格のネットブックが出始めた頃だが、性能はこれよりだいぶ低かった。


内蔵無線LANで苦戦

 最初にUbintuをインストールしたのは数年前で、Ubuntuは2012年版の12.04 LTS(LTSは長期サポート版)だった。その際、インストール用USBを作成して、OS自体は簡単にインスールできたのだが、内蔵無線LANが認識されずに困った

 色々調べながら試し続けたのだが、最後は内蔵無線LANのチップベンダ(Broadcom)用のドライバを見つけ出してインストールしたらうまく行った。当時はまだ会社員だったが、結局、貴重な土日がほぼ潰れた。


LTSのアップグレード

 12.04 LTSは2014年版の14.04 LTSにアップグレードしていたが、その際は更新メッセージに従ってやれば勝手に進んでうまくいった。昨年に入って5年が過ぎ、14.04 LTSのサポートが切れた。サポート切れ前に更新メッセージが出て、同じように更新しようとしたが失敗していた。

 昨年、このネタをツイートしたら、何かちょっとやる気が沸いてきたので、アップグレードに再チャレンジすることにした。ソフトウェアとアップデートのアイコンからやろうとしたら、WiFi接続されているのにリポジトリ情報のダウンロードに失敗したのでインターネット接続を確認してくださいという内容のエラーが出た(以前はここで諦めた)。


アップグレードの顛末

 コマンドレベルでやってみることにして、upgradeを実行してエラーメッセージを見ると、wine関連で出ていた。wineはUbuntu上でWindows用プログラムを動作させる仕組みだ。以前、Kobo Desktopをwine環境で動かそうとして失敗した時の名残だった。wine関係をアンインストールし、ついでにautoremoveで掃除してから試すと、起動・ログイン後、進まなくなってしまった。。。 覚悟はしてやったけど、autoremoveが余計だったか。

 元々ファイル等は置いてなかったので、まぁいいやと、2018年版の18.04 LTSをインストールしようと調べていたら、32bit版のCPUは14.04 LTSまでしかサポートされていないことが分かった(Celeron M 370は32bit版)! げっ、そのままでよかったんだ。

  (後日追記した注) 上記の記述は間違いで32bit版の配信は16.04までされていたらしい。さらには、18.04でも32bitのサポート自体はされているが、ISOイメージでの提供がされなくなっただけという情報もあった。 元々、16.04へのアップグレードが失敗していたので、改めて試してはいない。

 気を取り直して日本語Remix 14.04 LTSのLive USBを作成し、インストールしたら、やはり無線LANを認識しなかったし、日本語入力もできなかった。

 前やったことを思い出しつつ調べ直して無線LANのドライバをインストールし、Text Entityで日本語入力のAnthyを追加した。また、メニューが英語だったので言語サポートで日本語を一番上に持ってきて、一応一通り元に戻せた。無駄なことにチャレンジして半日ほど費やし、結構疲れた。久しぶりに脳が刺激されたけど。XPの方には影響はなかった。

 その後、使っていると大きな違いが1か所あった。ウェブサイトでpdfを開くとき、Firefoxの中ではなく、別にViewerが立ち上がるようになっていた。Firefoxのオプション設定で戻せるので、内蔵Viewerを使うように設定すると、今度はpdfの内容の表示が崩れて制御不能になった。原因は分からないが、解決できなさそうなので、別Viewerに戻して使っている。


Windows 7パソコンの活用にもお勧め

 Ubuntuは、Windows XPのモバイルノート程度のスペックでも十分動くので、Windows 7パソコン等なら十二分に使える。Windows 10にアップグレードしないのなら、Ubuntuとデュアルブート化し、Windows 7の方はオフライン的に使うようにすれば、パソコンを無駄にせず長く使えると思う。


【2021.4.6追記】

 この記事へのアクセスが案外多く、私の記事の人気記事のベスト5に時々入っている。デュアルブートにしたSOTEC e-three DN 1020のブート選択画面とかFirefoxの画面の様子を撮ったので載せておく。

 まずは、ブートの選択画面。一番目にUbuntuが来ていて、しばらくするとUbuntuが勝手に立ち上がる。XPを使いたい場合は、この画面で一番下にあるXPを選択する。



 Memory TestとかFreeDOSとかも選べるが、インストールしたら勝手に出るようになっていただけで、使ったことはない。


 起動完了後、Firefoxを立ち上げた画面。YouTubeだけお気に入りバーに追加で登録してある。反応は鈍いが、YouTubeは視聴できる。





 一昨日、久しぶりにXPの方で立ち上げてKOBOの本を読んでみたが、まだ読むのには支障がなかった。ただ、KOBOデスクトップが立ち上がり、ライブラリ一覧が出るまでだいぶかかるし、本を選択して読めるようになるまでもちょっとかかったりする。それでも、寝転がってカラーで読んだりできるので便利ではある。


【2022.4.25追記】

 SOTECのデスクトップをPCリサイクルに出したので、同様にe-three DN 1020の方もPCリサイクルに出した。SOTECを買収してパソコン事業を承継していたONKYOが債務超過で上場廃止となっていて、もし今後倒産にでもなれば無償のPCリサイクルサービスが受けられなくなる可能性が高いからだ。

 CPU性能が低いというは元々だとしても、上の写真のように液晶のバックライトにムラが出ていたし、ファンも少しうるさくなってきていた。パソコンのハードが全体的にもう限界だった。よく頑張ってくれた。


 なお、コメントで軽量LinuxでUbuntu系ならLubuntuとコメントしてくれた人がいるが、Lubuntuでも18.04 LTS (2018年版)を最後に32bit版のサポートは終了した。サポート期限は2021年4月までだった。Q4OSはまだ32bit版も大丈夫そうだが。

コメント一覧

古いPCに軽量化Linuxなら
Q4osかzorinおすすめ
Ubuntu系ならLubuntu
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