Myselves

言葉と音楽に隠された魔法を探して放浪中。
そんな『自分自身』たちの旅の様子は?

カンゲキ!

2009-01-27 02:31:00 | 舞台
行ってきました『タイタニック』再演! しかも1月24日(初日)ソワレ!!
2008年の舞台・映画・TDRレポート等すべてすっ飛ばして先に書きます。
あ、飛ばした分も近日書く予定です。特に『ミス・サイゴン』はアンジョルラスコンビ(こら)だったので絶対書かねば……!




はい。
昨年11月の『RENT』と同じく1910の皆さまと一緒に行きました。初演同様、歌の先生が出てるので。
というわけで気合い入れてお洒落してみました。普段ガヴローシュみたいな格好の私が、Bohemeさんいわく「コゼット風」にワンピース着て、晃弥のパリ土産のペンダントして。
あといつも以上に上品だったのはままさん。着物姿にマジで見とれました。

ホールのロビーで生徒一同からのお花を見つけたとき。改めて先生すごいなあゎと感激でした。

初演の時は学部3年の冬だったからどごたごたの真っ最中で、リフレッシュを兼ねて半ば強引に佐野を誘い、当日席だったんだよなあ……しかもいろいろあって舞台にあまり集中できなかったし(ダメじゃん)。
いや、初演も覚えてますよ、ちゃんと。良席だったし、歌もセットも素晴らしかったし。キャストは……玉石混交でしがね。
その時は事前連絡してなかったので差し入れのみ。楽屋まで挨拶しには行きませんでした。


なーんてことを思い出しながらいざ観劇。
とりあえず、私の感想。ネタバリありですよ。



まずプリンシパル。
・アンドリュース(設計士)役の松岡充さん。初演の時とは微妙に演じ方を変えてる、のかな? 歌も良かったし……。ただやっぱり最後の狂気のところがちょっと、ね。
・ブライド(通信士)役の岡田浩暉さん。初演の時はマードック(後述)だったよね? 出世、なのかな? 歌がたくさん聴けて良かったんですが、個人的にはマードックを続けてほしかったかも。
・バレット(ボイラー係)役は宮川浩さん。ベテランの風格たっぷりで良かったんですが……。救命ボートを譲る場面、初演で岡幸二郎さんが見せた微妙な【葛藤】がほしかったなあ。
・ファレル(三等船客)役のKimeruさん。しっかり二枚目でしたが、個人的には初演の浦井健治さんの方が好きかなあ。これから良くなっていく俳優さん、かな?
・マードック(一等航海士)役の戸井勝海さん。凛々しい! でも個人的にはブライドの方があってたのかなあ、なんて。だって歌うところが少ない役はもったいないって!
・ケイト・マクガワン(三等船客)役の華城季帆さん。初演の紫吹淳さんもそうですが、元タカラジェンヌがやる役なんでしょうか? 個人的には華城さんの方があってたと思います。
・アリス・ビーン(二等船客)役の入絵加奈子さん。初演の森口博子さん同様、上流階級に憧れる気持ちはすごく伝わってきた。でも歌とかは森口さんよりかなり上な感じ。
・イーダ・ストラウス(一等船客)役の諏訪マリーさん。初演同様、別格でした。『夢醒め』の老夫婦に勝るとも劣らない、理想の夫婦です。
・ハートリー(バンドマスター)役の浜畑賢吉さん。上手いからねー安心して観られた。やっぱり本当にヴァイオリン弾いてたかどうか気にかかる。
・J・ブルース・イズメイ(タイタニックのオーナー)役の大澄賢也さん。胡散臭さ健在(こら)。経営者として貪欲なのは悪くないけど……ある意味一番人間くさい役かな、なんて。
・イジドー・ストラウス(一等船客)役の光枝明彦さん。圧巻です。諏訪さんとのデュエットも素敵だし。言うことないなあ。
・エッチズ(一等船客のスチュワード)役の藤木孝さん。この人もすごかった。『プロデューサーズ』の時とは別人……芸達者だなあ。
・スミス(船長)役の宝田明さん。貫禄充分の船長でした。その威厳からこっそり「さすが元ジャファー」と思ったのは内緒。


アンサンブルはほとんど先生を探してたので印象が……(こら)。先生、ほぼ出ずっぱりでしたね。貴婦人から三等船客まで。すごい。
先生曰く「いろいろやらかした」そうですが、アクシデントも自然に演出の一部みたいになっててさすがプロだなあ、と。
あとフリート二等航海士役の松原剛志さんはやっぱりうまいです。『No Moon』、素敵でした。時間の都合(?)でダンスシーンがなかったのは残念!
ってか初演でダ・ミコスをやってたのは原田優一さんだったんですね……尚更松原さんのダ・ミコスが観たかったなあ。

あとは初演同様、わずか14歳のベルボーイが最後まで毅然としてたところに涙が出そうになったり、如実に表現される格差に呆然としたり、責任を擦り付けあうアンドリュース・イズメイ・スミスの3人と「自分の所為だ」と言うマードック、自らを犠牲にして救命ボートを譲るバレットの2人との対比に考え込まされたり……。
ただ、個人的には初演より【群像劇】的な色合いが濃くなったなあと思いました。


閉演後は初日ソワレだったからカーテンコールも長くて、客席と舞台が一体になったみたいだった。
もちろんスタンディングオベーションです。観客のアンコールがキャストの想像以上に長かったせいか、最後はもう着替えちゃったキャストもいたそうで、カンパニー全員そろいませんでした。
……もう少し度胸があれば「ブラボー!」って叫んでたと思います、私。


観劇後、先生にチケットのお礼のため楽屋へ。
近所の某有名店のチョコレートを片手に1910の皆さまプラス先生のお弟子さんを含めた13人という大所帯での訪問でした。
廊下で休憩中に客席で見かけた白いスーツの男性を見かける。オーラがあってあんな服を着こなせるんだから俳優さんかミュージシャンだと思うんですが……。誰だろう。気になる。

楽屋のある階について。
廊下にタイタニック号の平面図を見つけてびっくり。楽屋の訪問人数にもびっくり。廊下を出演者の皆さまが普通歩いてるのにもびっくり。
ついでに差し入れの数にもびっくり。

先生は挨拶したときは【ミュージカル女優】と普段の【先生】の中間みたいな感じでした。
普段レッスンで会ってるはずなのに、【ミュージカル女優】と【先生】では雰囲気が微妙に違うなあ、なんてちょっと不思議な感覚でした。
挨拶のなぜかサイン大会に。私もミーハー魂を発揮してもらいました。
サインもらうのは『クリスマス・ボックス』で杉村理加さんにもらって以来2回目のサインですね。あの時佐山陽規さんや黒木瞳さんにサインもらっておけばよかった、と後悔したり。
ちなみにサイン大会中は普段の、私達が知ってる【先生】に戻られてました。


挨拶し終わってエレベーターに向かってるとき。
なんと宮川さんを見かけました。
1910の皆さまいわく「来たときから何度かすれ違ってるよ?」とのことでしたが、件の白いスーツの男性が誰かを考えていたのでまったく気付かず……恥ずかしい……。
ままさんと2人で「お疲れさまでした!」と言ったら笑顔を返して下さいました。
緊張しました。いやマジで。


エレベーターを降りて、いつものように(?)1910の皆さまとだべっていると誰かが通る気配。
ふと見ると


「 あ 、 戸 井 さ ん 」


思わず声が出てました。
しかも声を張ったわけではないのにしっかり聞こえてたようで

「はい、戸井です」

とわざわざ足を止めてくれました。ここぞとばかりに1910のメンバーで「お疲れさまです」と声をかけたらほかのファンの方も気付かれたようで、結構人が集まってきました。

再び「超緊張した~」とへたれていたらままさんに

「サインもらいに行きなよ」

と言われ、半ば引っ張られる形でサインをもらう人の列へ。可愛い格好しててよかった、と頭の片隅で思ってました。
が、肝心のペンがない! ままさんが持ってたのはボールペンで、しかも戸井さんのページは黒っぽい背景……
ところが見知らぬ優しい方が

「よかったらどうぞ」

と言ってポスカを貸して下さいました。お名前を伺うのはすっかり忘れてましたが、本当に感謝してます!

戸井さんはすごく良い方で、サインを書きながらファン一人独りに声をかけてくださいました。
思い切って「マリウスの時からのファンです」と言ったら「今日は元マリウスが3人もいましたよね」ですって(ちなみにあと2人は宮川さんと岡田さん)。
調子に乗って「4Knightsの皆さんが大好きで、コンサートも行きました」と言ったら「ありがとうございます」との返事が……。
一緒に行ったままさんが「私はグランテールの時からのファンです」とおっしゃったら「懐かしい……」と昔を懐かしむように呟いてました。

さて私は名前入り(もちろん本名)でサインを頂きました。そのときに私の本名をきいて
「素敵な名前ですね」
とのお言葉……!!
私は本名が変わってるので自分の名前が嫌いだった時期もありましたが、ひとに言われると実は良い名前なのかも、と改めて思いました。あ、今は本名に愛着あります。
しかし、変わった名前だとこういう時はちょっと得した感がありますね。覚えてもらえそうだし。
握手もしてもらったんですが、思いのほか手が冷たくてびっくりしました。心が温かい証拠?


いやー、宮川さんに声かけた時以上に緊張しました。
Bohemeさんにも「泣きそうだったね」と言われました。
でも、もし大本命の岡さんだったら泣いてたと思います。だって受験や卒論等でいろいろ勇気と希望を頂いた方ですから。


1910の皆さまが待ってるところまで戻ると、今度は松原さんが! もちろんサインもらいました。
「20周年記念のファン感謝デーの時にお会いしたんですが……」と言ってみたんですが、やっぱり覚えていらっしゃいませんでした。まあ2年も前だし、観客1000人もいたから仕方ないか。
代わりに「今度アンジョルラスですよね? 絶対観に行きます!」と宣言。
折井さんも出るし、アンジョルラス制覇のために(結局そこか・爆)今年も3回以上行くんだろうなあ。


そんな幸福感に浸りながら夕食のために庄やへ。有楽町まで来て庄やなのは気にしない。


帰りに別件で外出してた晃弥と合流した時に、猛烈に羨ましがられました。彼女は私以上に戸井さんのファンなので。
もう1回……行けるのかなあ? 行きたいけど。




そんな感じで今年最初の観劇でした。
タイトルは【観劇】と【感激】をひっかけてます。
良いタイトルが浮かばなかったから、とダジャレなんて……




自分マジくだらねーな……。

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