goo blog サービス終了のお知らせ 

Moro no Japao.

日本、世界、そして日常の話題moromoro。

Beija-Flor 3連覇!!

2005-02-11 03:00:00 | 音楽/映画/文化

(Brasil/RJ)
今年のリオのカルナバルはBeija-Florの3連覇で幕を閉じた。

日本ではカルナバルというとただ乱痴気騒ぎをしているだけと思いがちだ。
マスコミ報道も盛り上がっている事以外は言わない。

しかし実際はフィギュアスケートや体操よりも細部にわたって審査され、優勝を競うコンテストである。

実際、各チームを見ると命がけでやっているように思えるくらい真剣だ。

だから、優勝した時は喜びが爆発する。

Beija-Florの練習場では徹夜で祝賀パーティーが開かれている。
現地の報道では1万5千人が集まり、ビール2万本が用意されているという。

規模が大きすぎてピンとこない。もちろん老人や子供もいるから何ともいえないが、、、、

果たしてビールは足りるのだろうか??

灰の水曜日

2005-02-09 18:01:44 | 音楽/映画/文化

(Brasil/SP)
4日間ブラジル全土を騒がせたCarnavalは終わった。

今日水曜日は(quarta de cinzas/灰の水曜日)と呼ばれる。
文字通り灰になるくらいに燃え尽きた人々が休息する日となっている。

そして木曜日からは皆仕事に復帰する。
また来年のCarnavalをめざして。

今年のサンパウロは真夏でも肌寒かったようだ。
太陽を求めて近隣のビーチは人で溢れた。

帰り道が混むのは東京と変わらないようだ。

Carnavalは佳境

2005-02-07 19:03:26 | 音楽/映画/文化

(Brasil/RJ)
サンパウロのカルナバルが終わり、いよいよリオのカルナバル、Grupo Especial(スペシャル・グループ)のパレードが始まった。
盛り上がりも最高潮になっているはずだ。

パレードの華として各チームに『Destaque』と呼ばれる花形ダンサーがいる。
大体はモデルとか女優、歌手などの有名人が務めることが多い。
またサンパウロで出た後にリオに来て再び別のチームで出場することが多い。
一人につき2種類の装いを見ることが出来るのは楽しみだ。

今日はリオで一番伝統があり、人気が高いマンゲイラが出場した。
マンゲイラの観客席には先述のGiseleも駆けつけていたようだ。

明日は3連覇を狙うベイジャ・フロール、近年優勝回数の多いインペラトリスなどが出場、最後を締めくくる。

激しいサンバのリズムで毎日朝まで乱痴気騒ぎは続くのだが、もちろんブラジル人でも全員がカルナバル好きというわけではない。
この時期はバカンスシーズンでもあるので海外旅行に行ったり、静かなリゾートに出かけたりする人も結構いる。
もちろん家でおとなしくしている人もたくさんいる。

ブラジル人といえばカーニバルとイメージを結びつけて考えがちである。
一つのイメージで全体を見てしまうと、本質を見誤ることもある。

Carnaval 開幕

2005-02-04 15:42:39 | 音楽/映画/文化

(Brasil/Salvador)
正確には明日(2月5日)からだが、ブラジル北東部(ノルデスチ)の各州では既にCarnavalが始まっている。

もっとも北東部バイーア州サルバドール、ペルナンブーコ州レシーフェ/オリンダなどでは1ヶ月くらい前から始まっているといってもよい。

この時期になると誰も仕事などしていないし、強要しても無駄だ。

前にも述べたが、サルバドールやレシーフェではリオで行われているカルナバルとは違い、市民参加型のストリート・カーニバルだ。
地元のミュージシャンを中心にしたチーム(ブロコ)ごとに巨大な音響装置を積んだトラック(トリオ・エレトリコ)に乗って耳をつんざくほどの大音響で演奏しながら街を練り歩く。
参加客は好みのブロコの衣装を購入し、トリオの周りのロープで囲まれた安全なエリアで歌い、踊りながらついて行く。
衣装を買うお金がない人はその外のフリーな場所でギュウギュウになりながら歌い、踊るがこれは観光客にとっては危険極まりない。

この時期はヨーロッパなどから訪れる観光客で各市の人口は3倍にも4倍にも膨れ上がる。満員電車をそのまま道に移したような状態だ。その中に足を踏み入れたことがあるが、あっという間にポケットの小銭などをスラれた。周りの人間が全部怪しく見えてくる。以後なるべく危険なエリアには入らないようにしている。

私はサルバドールのカルナバルには4回、レシーフェは1回行っている。
日本ではほとんど情報がないためあまり知られていないが、その熱狂ぶりは今やリオを凌ぐといってもいい。レシーフェでは祭り自体が人口密度の世界記録をつくったほどだ。

また、Caetano Veloso,Gilberto Gil(現ブラジル文化大臣),Carlinhos Brownなど世界的なミュージシャンを輩出しているサルバドールはまさに音楽の聖地と言ってもいいくらい、人々の生活にも音楽が浸透し、町全体に満ち溢れている。

もう既に相当盛り上がっている様子が伺える。
街のあちこちでAmorの光景が繰り広げられているようだ。

今すぐにでも寒い日本を飛び出し、暑い南国で熱いリズムに身を預けたい思いでいっぱいである。

カルナバルの季節/Globeleza交代

2005-01-31 18:59:13 | 音楽/映画/文化

(Brasil/RJ)
今週の土曜日(2/5)からブラジルではカーニバルが始まる。(現地ではカルナバルという)
現地では週末の大騒ぎを控え、今頃はもう仕事モードではなくなっているはずだ。
今のブラジル人の頭の中は仕事10%、カルナバル90%くらいといっていいだろう。

ちなみにカルナバルはリオのものが最大規模で豪華絢爛なため世界的に有名だが、この時期はブラジル全土がカルナバルだ。サンパウロでも規模は劣るが同じようなスタイルのカルナバルが行われる。最近では東北部バイーア州サルバドール、ペルナンブーコ州レシーフェ/オリンダのカルナバルもリオに負けないくらい規模が大きく、ヨーロッパ人を中心に観光客が押し寄せる。ちなみにバイーア、ペルナンブーコのカルナバルは市民参加型のストリート・カーニバルであり、観客席を設置した通りを行進するリオやサンパウロのものとは別のスタイルだ。これら東北地方では既に1ヶ月くらい前からカルナバルは始まっている。その熱狂とパワーは世界でも類を見ない祭りと言えるだろう。

話がそれたが、リオのカルナバルのイメージキャラクターに『Globeleza』と言う女性がいる。TV局、新聞社などを持つブラジルの大手マスコミGlobo(地球の意)が1993年に初めてオーディションを行い、一人の女性が任命された。

彼女の名はValeria Valenssa。典型的な黒人系ムラータ(混血)美女だ。(写真左)

私は1992年に初めてリオのカルナバルを見て以来ずっと見続けているが、彼女を始めて見たときは正直かなりの衝撃を受けた。なぜなら『衣装』がほとんどなく、全裸に近い状態なのだ。

毎年ボディペインティングや紙らしきものを貼ったりして最小限のものは隠蔽しているのだが、、、このような女性が毎日テレビをつけると画面いっぱいに踊りまくっているので、当時は『いいの?こんなの?』と思った。

Globoは日本で言えばNHKみたいな存在だから、日本でやったら女性団体などから大変な抗議がくるに違いない。ただ確かにいやらしさは全くないし、当人も周りも恥じらいのようなものは感じられない。もちろん盗撮しようなんてヤツはいないしカメラを向ければ堂々とポーズをつけてくれる。見ているブラジル人も軽く笑い飛ばして終わり。この辺が文化の違いだろう。どちらがいいということはないが、私はこういうことに寛容で明るいブラジルの国民性は大好きである。

こんな彼女なのでリオのカルナバルと言えばGlobelezaというくらいブラジル人のハートをつかんでいたし私にとっても青春時代の思い出として存在感は大きかった。

しかし20才そこそこでデビューした彼女もGlobelezaを12年務めた。今や結婚して子供もいる。デビュー当時より若干ふくよかになった。世代交代の時が遂にきたのだ。

昨年末に2代目のGlobelezaが決定した。
名前はGiane Carvalho。同じく混血ムラータである。(写真右)

新しいGlobelezaには先代同様国民に愛されるよう頑張って欲しいが、Valeriaの交代は自分も年を取ったなあということを改めて痛感させられ、淡い寂寥感を感じずにはいられなかった。

Gisele Bundchen/究極の美

2005-01-25 19:15:45 | 音楽/映画/文化

(Brasil)
美しいの一語に尽きる。
男女を問わず、彼女の美しさを否定する人はいないはずだ。

日本ではまだあまり知られていない(?)が、現在世界で一番ギャラが高いスーパーモデルはブラジル人女性である。

名前はGisele Bundchen。179cm/54kg。白人で金髪に緑色の瞳をもつ。
1980年ブラジル南部リオグランデ・ド・スール州オリゾンチーナ生まれの24歳。好きな食べ物はシュラスコと日本食。名前からするとドイツ系ブラジル人のようだが、肌は少し褐色系である。

小さいころから背が高くやせていた彼女は、バレーボールの選手を夢見ていた。

14歳の時に姉妹と友達と一緒に地元のモデルコンテストに応募。主催者の目に留まりサンパウロでモデルとしてのキャリアをスタート。その後、米Victorias Secret社と契約し一気にモデル界の頂点にのぼりつめた。

現在はレオナルド・ディカプリオの恋人でもある。

日本では『ブラジル人』というとサッカー選手に多い黒人系や混血系、日本人の子孫の日系人などがすぐに思い浮かぶが、それだけではない。彼女の出身地であるブラジル南部は白人、ビーチリゾートが並ぶ東北部は黒人、アマゾン地域や中央部はインディオが多く、サンパウロやリオは『人種のるつぼ』である。

建国以来ポルトガル、スペイン、イタリア、ドイツ、ロシア、アラブ、ユダヤ、日本、韓国、中国など世界中の移民を受け入れてきたブラジルでは、それぞれの人種が独自の文化を守りつつ、混血を繰り返しながらそれぞれの社会を形成してきた。

最近ではエキゾチックな顔立ちの混血ブラジル美少女を求めてeliteなど大手モデルエージェントは競ってサンパウロやリオに支社を置き、明日のスター発掘に力を入れている。そのせいかブラジル人スーパーモデルの数は年々増える一方だ。

単一民族国家である日本ではあまりピンとこない話だが、急速に進む少子化に伴い、今後日本のエスニック社会もますます増大し、日本人との混血児も増えていくのではないか。

不法滞在や治安悪化など悪い面ばかりが目立つ外国人問題だが、このような超美人がたくさんうまれてくるとしたら・・・あながち悪いものでもないのかも・・・。